稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

取手洋画クラブの皆さんがご来館くださいました!

2013年04月25日 | 日記

4月24日(水)。

この日は、取手洋画クラブの皆さんが、
取手市の大型バスに乗って見えられました。

このクラブは、30年以上の長い歴史があるそうですが、
松田朝旭さんも創立以来、講師を務めているそうです。


展示室狭しと見学者のみなさんがケースの前に集まります。


みなさん、ご自身も絵を描かれるので熱心に見学します。


作者の松田さん自ら作品を解説してくださいました。


こちらでは、特別に展示ケースを開けて、直に作品を見せながら
テーマの選び方や描くチャンスのつかみ方など、描くことを習慣に
するいくつかのアイディアを説明してくれました。


松田さんの周りはいつも人だかりができています。


取手二高時代のコーナーは、通常の美術の展示とは、
ちょっと一風変わったものになっています。


このコーナーは、松田さんの友人や教え子、娘さんが
今回の展示のために寄稿してくれた文章が展示されています。
みなさん興味深そうに、ひとつひとつをお読みになって
いました。そして、その隣の松田さんの幼少時代から
最近までの写真を見てにっこり。


二科展で特選を受賞した作品の前で、作者自身が
解説をしてくれています。中々聞けない作家さんの
ナマの声が聞けるということは、とてもありがたい
ですね。


図書館二階のギャラリーもこの通り、見学のみなさん
でいっぱいです。


こちらは、松田さんの二科展出品作で唯一「故郷」を
モチーフにした作品で《野の仏》です。

初期の作品なので、展覧会などでもあまり出品される
ことが少ないのですが、「大いなる大地の力」が
地面の奥底から湧き上がり、地上に現われた石の地蔵
にその力が体現されている、そんなイメージが浮かびますね。


こちらは、国内の工場風景を描いていた時代の作品です。
茨城の「鹿島工業団地」をモチーフとしています。


松田さんの作品見学が終わると、洋画クラブのみなさんは
館内で大写生大会です。もちろん、特別な許可を取って
おこなっています。

こちらはこの日、一番人気の甲冑です。
市内の某旧家所蔵の品で、極めて保存状態の良い資料です。
実は松田さんも、この甲冑を大変気に入ったご様子で、
色々な角度から狙いを定めているようでした。


松田さんは、油彩作品も情熱的ですが、絵画の指導方法も
熱がこもります。
生徒さんも、ちょっと松田さんの線が加わっただけで、
作品が見違えるようになるのを「手品」を見るような
心持ちでながめているようでした。


「絵画」という一つのテーマで、眺めたり、描いたり、
語り合ったりと、とても満ち足りた時間を過ごされている、
そんな一コマを拝見させていただきました。

取手洋画クラブのみなさん、

本日は、ご来館誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております!








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