ちぎれ雲

熊野取材中民俗写真家/田舎医者 栂嶺レイのフォトエッセイや医療への思いなど

カラフトマス遡上!

2007-09-23 | 知床
 大変お久しぶりのブログになってしまいました。
 すみません、ブログを放置している間にコメントもいただいてしまって。
 原稿はやっと最後の詰めまできました。写真はすべて出版社に提出して、晴れて(?)また斜里に来ています。
 今年は鮭が例年にない豊作なんだそうですね。実際、川を覗き込んでびっくり仰天。文字通り川がまっくろになっています。すごいです、川面からびっしりと突き出した背びれ、背びれ、背びれ。1回、鮭の遡上でまっくろになっている川を見てみたいと思っていたら、叶いました。近付くと、必死で逃げようとはするのですが、あまりびっしりなのでお互いに重なり合って川面から盛り上がってすごいことになっています。昔はどこの川もこんな風に遡上していたんでしょうねえ。


 ・・・のですが、上の写真2枚は先月末のもので、今回また川に行ってみると、すでにホッチャレ(産卵が終わって死んだり、死にそうになってる鮭)になってしまっていました。


 河口では、今度はウミネコがすごいことになっています。ウミネコのヒナがいっぱい!(羽がまだ黒いやつ) 夏も終わって、すでに図体はでかいのにピヨピヨ言っています。そのヒナは、打ち上げられた鮭のホッチャレをお腹いっぱい食べ、冬が来る前に成長することができるのでした。自然界、よくできています。


 カラフトマスの遡上はそろそろ終わりですが、来月くらいには今度はアキアジの遡上が始まります。再び川がまっくろになることを祈って。

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