こんにちは。作業療法士の加藤です。
今日は爪切りの話。
爪切りは、細やかな指先の力のコントロールに加えて、各指によって様々な方向に爪切りの向きを修正していく必要があります。特に足の爪を切る時などは、姿勢も大きく変える必要の多い動作です。
よって、手先の麻痺や筋力低下はもちろんのこと、脊柱や股関節が硬く、運動範囲の制限がある方などにも、難しさが生じます。
しかし、爪切りも色々なものが出ていますので、紹介したいと思います。
後部のダイヤルにより、角度調整が可能なタイプ
(メリット)細かい角度調整ができるため、手首等を楽な姿位に保って、爪切りができます。
(デメリット)片手での角度調整にややコツが必要。最初は少しイライラします
握りやすく、軽い力で爪を切れるタイプ
(メリット)非常に軽い力で爪を切れるので、筋力の弱い方や手指に痛みのある方にオススメ。
(デメリット)やや握り部分が大きく、手をしっかり広げられない場合は、操作が難しい。
最後に、利用者様による紹介で…
足用爪切り(上の大きい方です)
左手の麻痺のために、細かい操作が難しく、普通の小さい爪切りだと、どうしても左の写真のように、爪切りがひっくり返ってしまいます。
しかし、(右写真)大きい足用爪切りであれば、ひっくり返さずにできました すごいです
ただ、大きい爪切りでも、ひっくり返らないようにするために、だいぶ練習したそうです。爪切り含めて、少しでも楽に、手が使えるように、いっしょにがんばりましょうね
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