BLOGも行っとこ!(^-^)v

思いつきで始めたBLOG。もちろん内容も思いつき(笑)「内容が無いよう」とはよく言ったもんだ(爆)
byどらやき

迷い犬

2008-03-03 19:22:24 | 日記
昨日は久々に山に入りました。
その時のレポはおいおい・・。
遅すぎてオイオイ・・と言われそうですが(寒爆)

ひとつ目に軽く(・・ではなかったが-笑-)山に入り、2つ目に本来の目的の山に入りました。
1つ目の山の終わりがけに、立ってるだけでまったく動かない犬がいました。
最初、剥製かと思うぐらい身動きひとつせず、そばで「何でこんなトコにいるんだろう?」なんて話をしてるとヨロヨロと首を動かし、「うおっ!生きてるのか!」とかなりビックリしました
しかし、かなり衰弱しているようで、老衰(?)でもうダメなんじゃないかという様子。
吠えたりすることも到底ムリで、こちらを見上げることもできず、声のする方に顔を少し向けただけと言う状態で、かろうじてボクらの気配に気付いた・・という感じか。
首輪をしているところを見ると飼い犬のようだが、捨てられたのか、逃げ出したのか、なぜここにいるのかその時はわからなかった。
とりあえずその場ではどうしてやることもできず、かわいそうだがそのまま通り過ぎた。

その後コンビニに立ち寄り、食料等を買ってしばし休憩。
するとコンビニを出たところの柱に「迷い犬探してます」の看板。
見てると、どうもさっきの犬によく似てる・・・ような気がする。
はっきり言ってボクには犬の区別はつかないが、写真と同じような赤っぽい首輪をしていた・・ように思う。
そんな気がするだけで違うかもしれないが、迷子になってからほぼ1ヶ月経っているようで、犬のいた場所と看板の位置関係、犬の姿、そして1ヶ月さまよって衰弱した・・と考えるとさっきの犬のような気がしてならない。
看板には「どんな些細なことでもいいから連絡が欲しい」旨の記載があったが、誤った情報で混乱させても申し訳ないし、電話して変なことに巻き込まれても嫌だしなあということで、結局その場は連絡等何もせずに次の山へ向かった。

下山し、街へ出たところの電柱に同じ看板が貼ってあるのを見た。
最初に見たコンビニからこの電柱までの距離は結構な距離がある。
というか、ひとつの大きな山の表側と裏側と言ってもいい距離だ。
おそらく広範囲に看板を貼ってなんとか情報を・・と思っているのだろう。
飼い主はこんなにも切実な思いで飼い犬を探しているんだと思うと、ボクはコンビニで何も行動せずその場を立ち去ったことを後悔した。
もちろん違う犬かもしれないが、飼い主にとって些細な情報ではあるかもしれない。
もしかするとホントにその犬かもしれない。
それから家に帰るまでいろいろ考えた。

連絡するべきか、連絡しないべきか。
というのも、あまりの衰弱ぶりだったので、まったく素人のボクの目にも「もう助からないんじゃないか」と思わざるを得ない状況だった。
その姿を飼い主が見たときにどう思うか。
どんな状況で迷子になったのかはわからないが、発見した時に「どうして迷子にならないようにちゃんと管理できなかったのか」「どうしてもっと早く見つけてやれなかったのか」と自責の念に駆られるのではないかという気がした。
そう思うと知らぬが仏と言うように、あえて連絡せずに「どこかで元気に暮らしてくれてるはず」「誰かやさしい飼い主に飼ってもらって幸せに暮らしているはず」と思い込むことができるならその方がいいんじゃないか・・とも思った。

ボクが悩むのは勝手だが、飼い主の思い、そして何よりあの犬の状態は一刻の猶予もない。
どちらがいいか判断がつかないが、第三者のボクがあれこれ悩んでる場合じゃない、とにかく電話をしなければならないという思いがふつふつと沸き、ボクの背中を押した。

104でそのコンビニの電話番号を調べ、そのコンビニに電話をし、店員に「店の前に迷い犬の看板があるはずだから、その電話番号を教えてくれ」と。
「しばらくお待ち下さい」と言われ、待つ。
返ってきた答えは「見当たりませんが・・?」とのこと。
「店を出て左斜め前にある柱に貼ってあるのを今日のお昼に見たんやけど、はがしてあるの?」と食い下がる。
「もうしばらくお待ち下さい」と言われ、さらに待つ。
しまった・・1ヶ月も経ったから飼い主はあきらめてボクらが立ち去ってから取り外してしまったのか?
時すでに遅しだったのか?

再度返ってきた答えは「ありました」
良かった。
コンビニでその看板を見てからずっと気になっており、飼い主の名前は覚えていたので「飼い主は○○さんですよね?」と間違いのないことを確認し、記載の電話番号を教えてもらう。

そして飼い主に電話。
万が一ということもあるので、失礼ながら非通知で電話させてもらった。
ボクが見た犬の特徴、発見場所、発見時間、状況、その場所への行き方、そして犬がかなり衰弱していた旨など思いだせる限り、わかる限りの情報を伝えた。
すると飼い主は「これから行っても大丈夫な場所ですか?」と言う。
もう空は暗くなっている。
夜になっても山に入ろうという気になっている。
やはり切実な思いで情報を待っていたのだろう。
すぐにでも飛んで行きたいという思いが電話の先から伝わってくる。
真っ暗な山に入るのは危険なことは重々わかっているが、それでも「明日にした方が・・」とはとても言えなかった。

幸い犬のいた場所はそれほど込み入ったややこしい場所ではなく、真っ暗な山の中とはいえ明かりさえあればなんとかその場所までたどり着けそうな場所だ。
またおそらくあの犬の状態だとその場所から動いていないだろうから、そこまで行ければ発見すること自体は比較的容易だろう。
そう判断し、「山の中なので真っ暗なはずですが車が通れるほどの幅の1本道で、藪の中に入ったりするわけではないので、懐中電灯など明かりになるものをしっかり持って行けばその場所までは行けると思います」と答えた。
その時は状況や場所の説明等で頭が一杯で考えが及ばなかったが、今思うと一緒にその場所まで同行し、案内してあげた方が良かったのかもしれない。

その後無事発見できたのか、犬が助かったのかはわからない。
また連絡をした方が良かったのか、あえてしない方が良かったのかもわからない。

その後、電話を聞いていた妻に事の顛末を話すと「知らないままより、発見して、たとえ悲しい結果であったとしても飼い主、飼い犬それぞれが顔をあわせれば報われるし、踏ん切りがつくんじゃないか」と言っていた。
その言葉でボクも踏ん切りがついた。
電話して良かったと思うことにする。

あとはあの犬が本当にその飼い犬であるなら、無事飼い主の下に帰り、元気を取り戻してくれることを願うだけです。

長文にお付き合い頂き、ありがとうございます