BEAT REVOLUTION SPECIAL REVOLUTIONARY TALK vol1 浅倉大介×前田尚紀(NAOKI)
なかなかにマニアックで、NAOKIさんのファンぶりが伺える対談だったなぁ。
ベートーべンの音楽性を「チャラッと」と表現する人を初めて見たよ。新しい視点を示してくれてありがとう、大ちゃん。
いやまあ、言われてみれば確かにそうだよなぁ。肖像画のせいで凄まじく我の強い人のような印象があるけれど、ベートーベンは「観客受け」とか「聴衆受け」を意識して音楽を作った人だもんな。何かの本に書いてあったが、例えばショパンは曲のサイズがあからさまに身内向け、知り合い向けだけど、ベートーベンはホールの不特定多数の観客を意識して作ってあるもんな。
これも何かの本で読んだ知識だが、それまでは音楽は神様やパトロンにささげるものだったから、ひたすら響きの正確さや美しさを追求して作ってたわけだ。音楽を聞くのはあくまで神様で、人間は神様が聞いているところにお邪魔して、ついでに聞かせてもらっている、という認識である。(神道のお祭りで奏される雅楽はそういうものです。神社で行われる「奉納演奏会」とか、「奉納なんたら」というのは、あくまで神様に見てもらうためにやってるんですよ、あれ)それが、ベートーベンの時代になると、「観客」というものが初めて歴史に登場してくる。「お金を払ってわざわざ音楽を聴きにくる人」が誕生した=観客がどう取るかを考えて音楽を作らないとぶっちゃけ売れない時代が到来→流行歌の誕生、なんてチャートが書けると思うんだが、そういう時代の真っただ中をベートーベンは生きていたから、観客を意識した曲を作って、その結果が大ちゃんの「チャラッと」という感想になったんだと思う。「アーティスト」の嚆矢がモーツァルトならば、ベートーベンはなんというか…職人的、「ヒットメーカー」の嚆矢と言えるかもしれないな。
なかなかにマニアックで、NAOKIさんのファンぶりが伺える対談だったなぁ。
ベートーべンの音楽性を「チャラッと」と表現する人を初めて見たよ。新しい視点を示してくれてありがとう、大ちゃん。
いやまあ、言われてみれば確かにそうだよなぁ。肖像画のせいで凄まじく我の強い人のような印象があるけれど、ベートーベンは「観客受け」とか「聴衆受け」を意識して音楽を作った人だもんな。何かの本に書いてあったが、例えばショパンは曲のサイズがあからさまに身内向け、知り合い向けだけど、ベートーベンはホールの不特定多数の観客を意識して作ってあるもんな。
これも何かの本で読んだ知識だが、それまでは音楽は神様やパトロンにささげるものだったから、ひたすら響きの正確さや美しさを追求して作ってたわけだ。音楽を聞くのはあくまで神様で、人間は神様が聞いているところにお邪魔して、ついでに聞かせてもらっている、という認識である。(神道のお祭りで奏される雅楽はそういうものです。神社で行われる「奉納演奏会」とか、「奉納なんたら」というのは、あくまで神様に見てもらうためにやってるんですよ、あれ)それが、ベートーベンの時代になると、「観客」というものが初めて歴史に登場してくる。「お金を払ってわざわざ音楽を聴きにくる人」が誕生した=観客がどう取るかを考えて音楽を作らないとぶっちゃけ売れない時代が到来→流行歌の誕生、なんてチャートが書けると思うんだが、そういう時代の真っただ中をベートーベンは生きていたから、観客を意識した曲を作って、その結果が大ちゃんの「チャラッと」という感想になったんだと思う。「アーティスト」の嚆矢がモーツァルトならば、ベートーベンはなんというか…職人的、「ヒットメーカー」の嚆矢と言えるかもしれないな。