先々月、まる一カ月はほとんど寝たきりだった。
薬を飲んでも、全身におよぶ苦痛はいっこうに退いてくれない。
身体も心も衰弱していく。
ゴミ屋敷になった室内。
埋もれたベッドに横たわったまま、
‥‥あと1年もたないかも、なんて思ってた。
食事を買いにいけない日もあった。
食料があっても、のどを通らなくて、飲み込む力がなかった。
春になってすこし回復してきたけれど、
あと1年もたないかも‥‥なんて思った恐怖と不安が、
心にも身体にも染みついている。
いまも、体調に波がある。
先日、信頼している数人の友にメールを送った。
「入院するかもしれない」
もし入院したら、
独りぐらしで家族も身寄りもいない僕とは、
連絡さえとれなくなる。
もしものことがあったら、
だれも何もしらないうちに、
僕は逝ってしまう。
お別れの言葉もかわせずに‥‥
「入院するかもしれない」
突然送信したSOSメールに、皆が驚いて返信をくれた。
皆、家族がいる。仕事も持っている。忙しい人ばかりなのに。
一人ひとり異なる、
その人なりの祈りが大波のように僕に押し寄せてきて、
気弱になっている僕の心を支えてくれた。
ありがとう。
本当にありがとう。
僕は独りじゃない。
生きなくては。