Rebirth-Free

2004年5月 鬱病と診断された
発病は推定1998年 今もなんとか一人で暮らしてる
2006年5月 障害者2級に

三大欲求はうつ病のバロメータ

2007-11-28 17:22:40 | Depression
うつ病は睡眠欲・食欲・性欲など、
人間が生きるための基本的なシステムが損なわれる。
そしてさまざまな症状となって現れる。
三大欲求は、うつ病のバロメータだ。

サバイバー(Survivor)の時限爆弾 ――過酷ストレスの持続、脳にダメージ、そして発病(鬱病等)

2006-05-05 07:59:50 | Depression
さまざまな家庭がある。機能不全の家庭に育つと、幼少期からストレスが繰りかえされる。幼い心は絶えまないストレスの蓄積を処理しきれない。

発育途上の脳は、未成熟ながらも懸命に身を守ろうとする。できるかぎり心身の危険を避けるため、ストレスホルモンを過剰分泌し、常時外界への警戒をゆるめない。それでも危険にみまわれると、意識のスイッチを切って耐え忍んだりする。

脳の防衛システムにより、長い長すぎる苦難の子ども時代を懸命に乗りきる。そして成人し、偉大なサバイバー(Survivor)となる。

しかし長期にわたる、しかも幼少期からのストレスの蓄積は、脳に深刻なダメージと機能障害をのこしてしまう。無数のトラウマ性記憶が、感情・感覚をともなって脳に刻みこまれている。何年何十年が経過しても、その苦痛が今ここで起きているように。そして常に危険と対峙し警戒している太い神経ネットワークができあがり、脳機能の中心に居座って活動しつづける。心身に過大な負担をかけながら。

サバイバーは大人になり、生きぬいていく。しかし成人後は、別のストレス群が加わっていく。脳は人生初期から積み重なってきた重荷を、ついに背負いきれなくなり、悲鳴をあげる。時限爆弾が爆発するように、鬱病やさまざまな精神疾患、心身症などを発病・発症する。

治療としては薬物療法と充分な休養が基本で、それで回復する人も少なくない。

しかし重いケースや複雑に入りくんだケースは、脳の神経ネットワークから組みかえなければならない。

一つの治療手段が、サイコセラピー(psychotherapy:精神療法)だ。潜在意識のレベルでトラウマと向きあい、脳の深部から苦痛を解き放ち、長い年月をかけて新しい神経ネットワークに組みかえていく。

治療者の腕が結果を大きく左右するのは、脳外科医もサイコセラピストも同じだ。セラピーブームに乗って、安易に開業しているようなカウンセリングルームは避けるべきだ。

サイコセラピーは危険がないわけではない。治療上で深刻なトラウマを再体験するので、病状が悪化する怖れもある。サイコセラピーを検討するなら、ドクターへの相談が不可欠だ。

( 2005年09月02日 wrote 改題・一部改稿)

憂うつ(melancholy)と、脳の疾患である鬱病(depression)を混同してはならない

2006-05-04 17:09:21 | Depression
鬱病治療の基本は、薬物治療と充分な休養。薬物治療と休養が必要とされるのは、鬱病が、melancholy(憂うつ)という心の状態ではなく、depression(鬱病)という脳の疾患だから。

脳は思考や感情だけでなく、生理機能や感覚・運動などのコントロールもつかさどっている。心身の休養が必要なのは、オーバーヒートした脳の回転を下げ、いわば冷却するため。さらに無理して回転させれば、大変な事態になる。エンジンが煙をだしているのに、アクセルを踏みつづけるのだから。

鬱病の人に向かって「頑張れ」と励ますのは、煙を吹きあげている車に「止まるな、走れ」とあおることになる。

療病の基本は、休養と薬物治療。鬱病は、憂うつ(melancholy)ではなく、depressionという脳の疾患だから、医学に基づいた治療が必要だ。

( 2004年06月20日 wrote 改題・一部改稿)