リアルクロコ(実用)

眠い朝でもクロコで元気!

壮麗な並木の消滅&オーダーのバッグ&簡単クラッチ

2013-11-30 06:23:41 | Weblog
いつの間にか明治通りの向かい側の街路樹も伐採されていた。マンションの5階まで届こうという、壮麗なユリノキの並木だったのに・・・・・


池袋方面を見ると、学習院のあたりはまだ木が残されているのが見える。見かけ上、健康そのものの立派な樹木だったのになぜ・・・・来年の夏こそは照り返しで電力不足になるのではないか?


オーダーのクロコのトートバッグ。これまでのものと、ハンドルの作りが違う。


中はオレンジの牛革


オーダーのクロコのロールバッグ


オーダーのオーストリッチのソフトボストン


ハンコ入れの制作はまだ続いている。本番は運勢上の理由でヘビなので、ヘビにエミューを貼って試作する。


銀座の伊東屋さんへ行ってハンコいれ売り場を見ると、いいものはすべて和柄なので、買うものがない。店員さんに聞くと、業界が古い考えなので和柄しか作らないのだそうだ。


ハンコ入れを拡大して、アイパッドミニの入る簡単クラッチを作ることにした。


裏地には、エミューのいいところを使う。


ワニにベタ貼りしたので、ワニのシマシマが写っている。


左は試作のカバ


雑誌の付録のように一枚革でまとめた簡単な作りだが、長財布も入り、ちょっと便利なサイズ。







ピンククロコのバッグ&右翼団体と都知事&ミクロ財布

2013-11-24 05:31:57 | Weblog
小さすぎるので長い間使えなかったジャクルシーをついに潰すときが来た。新作のミクロ小銭入れ兼ハンコいれにするつもり。裏貼りに厚い革を貼るとボテボテするので薄いエミューを貼ろう。


裏貼りのエミューが薄すぎて、2枚張り合わせても裏無しのアザラシの半分の厚さしかない。これでは形に張りが出ず、ゆがんでしまうだろう。長い間楽しみにしていた革なのに・・・


コバを塗って、ミシンをかけると意外にしっかりしたのでほっとする。


1つボタンのバージョンも型紙を何度か修整して製品化するつもり。エルメスの牛革の端革で試作する。お札が余裕で入るように見えるが、とても厚い革なので縫うとぎりぎりになる。


そこそこ可愛い形になったし、かぶせの長さもほどよく、左右にぶれない。下のファスナー小銭入れに比べるとその小ささがわかる。

下に敷いた新聞で「知人」「仲介者」とある、5000万円の現金受け渡しの立会人は、一水会の木村代表のことだと日経で報道されていた。都知事候補が有名な右翼団体の立会いの下で帳簿にないお金を受け取ったということは、東京都政が右翼に支配されることに近い。東京都民として、貴重な情報を伝えてくれた日本経済新聞に感謝する。(このあとで帰宅して新聞を見直したら、日経ではなく朝日の23日の朝刊だった。2紙をまとめ読みしたので混同したらしい。朝日様、どうも失礼いたしました)

「猪瀬、一水会」で検索すると、猪瀬さんも徳田さんも「一水会を鼓舞する会」の発起人だということがわかって納得する。東電やゼネコンや不動産屋や電通に支配されていたのはわかっていたが、右翼がこんな形でかかわっていたとは知らなかった。そういえば、昔、通訳の仕事でお世話になった暴力団の組長が、大事な仕事のひとつは「立会いだ」と言っていた。ヤクザが証人になると書類を作らなくても約束が守られるのだそうだ。裏切った場合は殺されても文句を言いませんということらしい。一水会はヤクザ系の団体ではないという定評だが、やはり「行動隊」があるのだろうか?テレビではもっと詳しい報道がされているのかもしれないが、チデジ難民なので見られないのが悲しい。


岩田さん作のミニボストン


裏地はベージュの牛革


ベランダのオリーブが色づいている。


立派なものは3個だけ。




形と同じように味もいろいろなのだろうか?同じ木なのだが・・・



容疑者の逮捕&カバのバッグ2種

2013-11-22 05:04:44 | Weblog
リベラシオン襲撃事件の容疑者が逮捕された。宿を提供していた友人がニュースの写真を見て通報したもの。自殺を図って睡眠薬と安定剤を呑んだというが、手持ちの銃を使わなかったのはなぜなのか?タイプで打った遺書も持っていたというが、友人宅のものを使ったのか?本人は意識を取り戻し、尋問が出来る状態になったという。事件の全容が明らかになるのだろうか?とても気になる。

オーダーのカバのツーウェイショルダー。すでにほとんどの素材を卒業されたリッチなお客様。この形はすでにオーストリッチとクロコでオーダーされたものを少し拡大したもの。裏地はグリーンのなめらかなラム革。


販売用に作ったバーキンタイプ。幅35センチ。前胴にわざと大きな傷をもってきた。高級だが華美でなく、シンプルライフに見えるところがミソ。医者通いしている斉藤名人の渾身の作。


裏地は濃いアーミーグリーンの牛革。


店内でピンポンの壁打ちをすると一時的に血の巡りが良くなるので、長い間放置していたお財布の修理をついに始めることに・・・かがりの穴が平たいので、革紐の表裏を間違えたり、針が一回転して紐がねじれていたときにはほどいて直すしかなく結構手がかかる。一晩でできると思ったが、肝腎の端の始末のやり方を確認していなかった。自分用ならテキトウにちゃちゃっとやるのだが・・・「手縫いとかがり」の本をどこに置いたか思い出せないのが悩ましい。とりあえず明日に持ち越し。

リベラシオンの襲撃&修理いろいろ

2013-11-20 07:37:02 | Weblog
一昨日パリのリベラシオン本社が襲撃されて23歳(27歳は誤報)のカメラマンが胸と腹を撃たれて重体なので、気になってつい徹夜してしまった。1日たつとテレビニュースはもうサッカーやサンタクロースやキャバレーのニュースが中心になっている。犯人がまだ捕まっていないのに・・・パリには3万台の監視カメラがあり、3日前に別のテレビ局が襲われたときに映された「同一犯」(?)の映像を見て、700件近くの通報があったそうだ。テレビ局では撃たずに銃弾を二個投げ捨てていっただけだというが・・・・・映像と銃弾を残すのが目的だったのではないのか?
リベラシオンのあとでかなり離れたデファンス地区へ行って(?)地面を撃って立ち去ったというのも変な話だ。本当に同一犯なのだろうか?リベラシオンの仕事もしていたことがあるので、何を書いてやられたのか、とても気になる。しかも、リベラシオンのロビーの監視カメラの映像がないというのはどういうことなのか。



これは一年以上前に故障して、部品を改良してパリから送ってもらったままになっていた金具。クロコを漉いて貼り付けるのが体力的気力的技術的にうまくできるような気がしないので延び延びになっていたが、たまたま店内で元気そうにピンポンの壁打ちをしているときにお客様から電話がかかってきたので、その勢いですぐやることに。

せっかくきれいに漉いて切り取ったが、周囲の枠の分だけ大きすぎた。


今度はうまくいったと思う。薄く漉いたのでボンドをふき取った痕がわからないくらいになった。


本体に取り付けて満足感に浸る。


これは先日私が作ったクラッチをお買い上げになったお客様のご希望で、ファスナーの引き手をクロコに交換したもの。これは岩田さんにやってもらった。引き手一つでかなり印象が変わる。


これは8年間くらいご愛用の信玄袋。マットだが相当艶が出ている。本体を岩田さんが作り、紐通しの爪(鹿の骨)を浅草の蔦屋さんに取り付けてもらったもの。紐通しがいくつか折れたので、先日修理でお預かりしたのだが、なかなか蔦屋さんに行く余裕がなく、「こっちでなんとかするから送り返してください」ということに・・・・どうも申し訳ありません。

ハンコ入れ兼ミクロ財布&公開先に立たず

2013-11-12 05:08:21 | Weblog
どうせ何日も徹夜しなければできないだろうと逡巡していたハンコ入れだが、始めてみるとやはりなかなか可愛く便利な形にはならず、作業台(?)が散らかるばかり・・・


「もう寝に帰ろう」と思いながら、「もう一個作れば決定版になるかも」と粘った最終バージョン。素材はアザラシ。


四つ折の紙幣も入るので、ハンコケースとして使った場合は朱肉ケースも入るだろう。

明日は朱肉ケースを買って試してみよう。

爬虫類と全然関係ないが、福島第一発電所の航空写真をYahooで検索してみた。例の防波堤で囲われた湾の外側の排水口から勢いよく5号機6号機の冷却水が出てくるのが見える。一ヶ月前に小さく報道された「1日当たり600億ベクレル外海に放出」というのはこのことらしい。南側の1~4号機の排水口はもう使われていないようだ。


私はチデジ難民なのでテレビではどのように報道されているのか知らないが、安倍首相の「湾内に閉じ込められている」という言葉やシルトフェンスの説明とは全然矛盾している。湾内にあるのは取水口なので、ここから吸い込んだ海水を湾外の排水口からどんどん出して湾を「浄化」しているのだ。もしかしたら新聞でもとっくに報道されているのかもしれないが、海外ではどのように受け止めているのだろうか。

こうした航空写真も例の特定秘密保護法ができたら見られなくなってしまうのかもしれない。安倍さんは期限が切れたら秘密は公開すると言っているが、何に限らず後になってから知らされても役に立たないと思う。秘密のせいで選挙の結果も変わってくるし、犠牲者が出ることもあるかもしれない。「公開先に立たず」とはこのことではないのか。

デマ(?)と傷バッグ

2013-11-11 01:57:24 | Weblog
なんだかこの頃初めてのお客様に「全部自分で作ってるんですか」とトンでもないことを言われるので変だなあと思っていたら、ネットの情報サイトでいつの間にか当店の紹介をやっており、岩田さんと私を混同していたことがわかった。美智子様のバッグを作ったこともある職歴40年のベテランの鞄職人というのは、「営業日誌」の冒頭で岩田さんを紹介したときに書いた文句だ。写真もつけてわかりやすく書いたつもりだったのに、なぜかそれが「女店主」ということになっている。それは岩田秀雄というオッサンのことなので訂正して欲しいというメールを出したが、そのメールもさっと走り読みしたらしく、修整された文章でも私がまだ職歴40年の職人という事になっている。最初に「営業日誌」を誤読したときに確たる思い込みができてしまったようだ。
利根川進さんがネズミに間違った記憶を作るのに成功したという新聞記事を思い出してしまった。
これでは説明をするたびに誤解が生じてしまいそうなので、その記事自体を削除してもらった。当店に興味がある人なら、ある程度は内容を把握しながら読んでくれると思うが、仕事で大量の紹介文をスピーディーに(しかも当事者に無断で)書かねばならないので正確に読む暇が無いのだろう。そうした仕事のやり方がすぐに変わるとは思えない。
職人でもない私がなぜときどきバッグや小物を作っているのかという事情もホームページの営業日誌には書いてある。ブログの量も膨大になってきたのでそこまで読んでくれる人もいないのだろう。

フランスのミッシェル・アドルフから紫のツヤワニのバッグが届いたが、裏地のファスナー部分のラム革が切れていたので販売できない。人気の形なのに・・・しかも社長自身が作った品物だ。電話で聞いたが、なぜそういう事になったのか全くわからないとショックを受けていた。次に届く品物は無事であることを祈ろう。




ダブルファスナーのメンズ(カバとアザラシ)

2013-11-10 02:22:37 | Weblog
先日と同じ形のダブルファスナーのメンズの店頭販売用のものが出来てきた。


グレーのカバ。背中部分は治り傷に覆われている。


キャメルのカバ。お腹部分は攻撃されていないのか、傷がない。


拡大すると、細かい毛にびっしりと覆われているのがわかる。


ちょっと目の詰んだ絨毯のようだ。手触りは、ビロードのようになめらかで、滑らない。


どれも一個ずつ。岩田さん作。あとでオーダーされた場合はだいぶお待たせするうえに高くなります。同じ品質なら現品がお得です。

合金染め&サゴマークトート

2013-11-08 04:55:26 | Weblog
浅草のエスアールシマダさんは近頃メタリック染めのものが多いなと思っていたら、社長のひろかっちゃんが自分で染めているというので驚いた。合金塗料を刷毛で塗って、乾かないうちに急いで布でふき取るのだという。途中で電話がかかってきたらパーになる。


小銭入れの内部も金運アップの緑色のカロンを使ってある。


ボディーバッグも社長が染めたメタリック。


先日のサゴマーククロコのトートの縦型バージョン。一点限り。裏地は紫の牛革。


荷物を入れて持つと本物らしさが引き立つ。


店の前の柿が色づいてきた。全部で13個なっているようだ。


鳥が味見している。どんな味なのか、とても気になる。


肩や背中のこわばりを和らげようと、昔やっていたピンポンを再開した。ラケットの上にボールを載せて静止させているだけでも背骨がばきばきほぐれてくる。すると頭痛が和らぐのはもちろん、手先まで血流が良くなり、手首の痛みも少し和らいできた。道場は週に一回なので、上達のためにマンションで壁打ちをし、「ここなら毎日できるよ」と調子に乗っていたら、郵便受けにこんな紙が・・・


管理人さんにえらく気を使わせてしまった。
しかし、壁打ちがあきらめきれないので、台所のスポンジをハサミで切ってこんなものを作った。


これなら音が出ないので大丈夫だろう。だいいち、力いっぱい打っても空気抵抗に阻まれて壁に届かないくらいだ。13個作ったので13連打ができる。私のレベルならどうせラリーが続かないのでこれで充分だ。