リアルクロコ(実用)

眠い朝でもクロコで元気!

ネズミ男のツーウェイショルダーと苦行ハンカチ

2010-10-31 04:08:07 | Weblog
お客様が11月始めのご旅行にご使用予定のツーウェイショルダーがようやく出来上がる。端革の形を活かしながら組み合わせたら、偶然ネズミ男のような顔が現れた。そういえば、作者の水木しげるさんは文化功労者に選ばれたばかりだ。おめでとうございます。楽しい漫画の数々をありがとうございます。
左手に持っている、いっけん百合の花のようなものは、コーヒー豆の袋のような極厚の麻布で作ったハンカチ。修道僧の苦行衣のように、触るとさぞ痛いだろうと思ったがそうでもない。これで体をこすると古い角質が剥がれ落ち、ガラスを拭けばぴかぴかになるはず。持ち帰って使うのが楽しみだ。

ボアコンストリクターのマチなしトート

2010-10-26 03:46:19 | Weblog
男女兼用のバッグが足りなくなったのであわてて作ったボアコンストリクターのマチなしトート。我ながらクールだと思いますが、いかがでしょうか。この種のヘビは、禁止されているわけではないが、もう輸入されていないので、手持ちの革を使いきったらもう作れなくなる。吟付きの牛革を芯に使ったのでがっちりしている。手紐も深く縫いこんであるので重い荷物も大丈夫。裏地はオレンジの牛革にした。

オーストリッチの色見本

2010-10-22 23:45:56 | Weblog
定休日を利用してオーストリッチの革見本の制作にとりかかる。店裏に溜まった端革は70リットルのゴミ袋に何袋あったのか恥ずかしくて言えないくらいだ。思い切り溜めたおかげで色数は50色と思ったより多かったが・・・粒の入った場所を四角く切り取るのは簡単なようで難しい。基本的に立派な粒の入った場所は商品を作るために使わねばならないし、一匹の革の粒の数は結構限られている。かといって面積をケチると水玉状の雰囲気がつかめないし・・・浅草の大きな革屋さんで最初にオーストリッチの色見本を送ってもらうように頼んだときは、粒が一個も入っていない部分の革ばかり集めた見本が送られてきたのでビックリしたことがある。粒の立派な場所の革を切り取ることは生産のためにはマイナスだが販売のためには効果が大きい。ここばかりは広告に莫大なお金を賭ける大企業を見習うべきだ。そのように自分に言い聞かせて、できるだけ良い粒の入った場所を切り取ったつもり。

アイパッドケース?

2010-10-21 03:04:56 | Weblog
よそのブランドの社長さんが遊びに来たときに持っていた牛革の薄型ポーチを思い出してクロコでパクってみた。キズのある革だが、アドベースなる業務用補修財を買って使ってみたら目立たなくなった。幅25センチ、高さ19センチ、厚さ3センチ。最初から漠然とアイパッドを意識していたのだが、現物が無いので入るかどうかわからない。少なくともA5の帳面が入るので喫茶店でのんびり仕事をするにはいいかも。

お宝首輪

2010-10-20 03:28:35 | Weblog
銀座四丁目のウィンドウに美しくディスプレーしたいような極上の首輪がなぜか当店に入荷。手縫いならではの太いシニューの糸目が可愛い。金具も本真鍮。写真のものは小型犬用だが、犬のサイズに合わせてオーダーが可能。中の革も選べます。人間のブレスレットにもなりそうなので仕様を検討中。

赤ワニと紺オーストのトート

2010-10-16 03:00:15 | Weblog
以前に掲載したブルーグレーのトートのマチ幅を10センチに広げたもの。後ろ側に小さなポケットがある。このほかにバーキンタイプが3個入荷した。一個はすぐに売れた。新たなオーダーも2個出た(35センチと32センチのクロコ)。やはりこの形が一番売れる。今日の一押しはバーキンタイプ28センチの黒リザード。8万円。一個限り。
先日寸法が小さかったのでもう一つ作ってもらったバルーン型のビッグバッグは、真ん中の縦の切り替えが直線なので丸いマチなしバッグのようだ。モデルの牛革バッグをほどいて型紙を取ってもらうように言ったのだが、岩田さんはそれをカンニングとみなしており、見本をほどくのを嫌がる。運んできたペクさんは、「形は同じですよ。牛革とオーストの感じの違いです」という。仕方がないので夜自分でほどいて形を確認した。思ったとおり、下部にカーブが・・・今から宅配で工房に送ることにしよう。

ダブルファスナーのボストン

2010-10-13 03:00:54 | Weblog
私が使っているダブルファスナーのバッグが好評なので黒のツヤワニで作ってみた。まだ底鋲と底板がついていないし、裏の縫い代の始末もこれからだ。他にも裏地をつけて仕上げなければならないものが何個もある。最後の仕上げになるとなぜガクッとペースが落ちるのか????
ユーアンドアイから何点もバッグが入荷したが、期待のオーストリッチの新作大型バッグはなぜか縦も横も見本より5センチ小さかった。ドットの出ている範囲におさめるためか?。岩田さんに聞いてみなければわからないが、とりあえず別の革で作り直してもらうことにする。オーダーのベージュのケリータイプ(32cm)も入荷したが、裏地が特別指定の色でなく、普通の裏地に・・・・・・・・・・・・・・・外縫いの切り目仕上げなので、裏交換は難しい。最悪、革の染め直しから?とりあえずお客様にご連絡しなければならないが、電話が通じない。もしこれをご覧になりましたらご一報をお願いします。。。

片付けモードに

2010-10-10 01:32:52 | Weblog
8月19日のオーストのバッグがすぐに売れてしまったので替わりに作りかけていたクロコバージョンを仕上げる。他にも作りかけのバッグや小物が沢山あるので今週は新しいものに手を出さず、やりかけたものを一つずつ片付けていくことにしよう。
職人さんに頼んだバッグやバックルなしのクロコベルトも順々に入荷している。

ファスナーの裏

2010-10-03 03:54:49 | Weblog
お使いの方に好評なので定番化したクロコのポーチ式バッグがまた3色出来てきた(オレンジとトマトレッドとリアル桜色)。シンプルな外縫いでひねりの無いデザインだが、作りの丁寧さが随所に現れており、例えばファスナーの裏側もクロコできれいにくるんであるのが特徴だ。幅24センチ、高さ15センチ、マチ幅6センチ。きれいなセンター取りで7万円。岩田さん作。

定休日:ワニの革見本

2010-10-01 03:01:45 | Weblog
クロコのバッグをオーダーされたお客様のために一昨日電話で革屋さんと染色の打ち合わせをしていたら、お客様ご本人がひょっこり四国からご来店された。そこで革見本や店頭の商品を見ながらバッグの色を決定。だが翌日革屋さんに見本を届ける段になってお電話で「やっぱりもう少しだけ赤く染めて」と・・・・また想像の色の世界に逆戻りだ。革屋さんでは、染め屋さんから借りてきた色見本をあれこれ見せてくれたがいずれも該当しない。あーもう。しかし数ある店の中から当店を選んで下さったからには最後まで頑張らねば。
「この見本は染め屋さんから借りてきたものなので返さなくちゃいけないんだよ」「ここは革屋さんなんだから、いつも見本を置いといてくださいよ」「だめなんだよ。見本を見せると必ずこれよりもっと赤くとか青くとかこれとこれの中間とか、無い色になって切りがないから、初めからお客さんのほしい色の見本を出してもらうことにしているんだよ。牛革でもいいから」「個人のお客さんは牛革の色見本なんて持ってないですよ。それに見本の色数が豊富なら、ここにあるものから選んでくださいと言えるじゃないですか」「ダメだよ。大沢さん自分で作って持ってなよ」
そこで店に帰ってからこれまで捨てずにとってあった革屋さんたちの在庫のお知らせを引っ張りだして見る。これを並べ替え、足りない分はユーアンドアイに預けてある端革をホチキスで貼れば100色近くなり、なんとか使えるだろう。