リアルクロコ(実用)

眠い朝でもクロコで元気!

究極の手作り?

2008-04-29 23:45:24 | Weblog
表側の穴とその縫いしろの穴、裏側の穴とその縫いしろの穴、計4個のほどいた針穴を合致させながらミシンで縫い直すのは不可能なので、仕方なく手縫いすることにした。朝まで6時間あるが、途中で手が痛くなって続かないだろう。前ポケットが2ミリ傾いているので、ついでにほどいて直すことにした。

以前から「牛革でいいから作って~」というお客様には目白通りの高級オーダー店をご紹介している。10日ほど前にそこのサイトを発見した:http://pelleteria.blog89.fc2.com/
今日のブログでは初心者のアシスタントさんが生まれて初めて作ったバッグを紹介している。完璧な仕上がり。お高い国内外の有名ブランドの商品を作っているのが実は無数の新米職人だということを実証する写真だ。逆に言えば、要求水準が低ければ何十年の経験を積んでもこのようなものは作れない。

同じ革がない!

2008-04-28 23:45:00 | Weblog
先日の営業日誌に書いたグレーのカロングスのショルダーの肩紐を作り直すために浅草のストック小島さんへ革を買いに行く。グレーのカロングスはこの棚のこの辺にあったはず・・・だがいつの間にかなくなっていた。他所のメーカーがカロングスをまとめ買いした中に入っていたらしい。仕方がないので似ていると言えないこともないベージュとちょっと濃い目のグレーの革を買った。だが色を変更するにはお客様の承諾を得なければ・・・とりあえず、失敗した肩紐をほどいて、きれいに縫いなおせるかどうか試してみよう。背景はホログラム加工のカロングス。

新型ショルダーの試作

2008-04-28 04:57:58 | Weblog
昨日営業日誌に書いた「試作の試作」を偶然ご覧になったお客様が「まあ可愛い」とオーダーを出してくださった。今日は明日の(すでに「今日」になってしまったが)お客様のために試作第二号を作る。代わり映えしないように見えるかもしれないが、昨日より左右対称になっているし、裏地もつけた。開口部を折り込んだ中にファスナーが付いている、私にとっては複雑な形。職人さんが作った別のバッグを覗きながら作り方を考えた。
何気ないデザインだが、これを岩田さんがワニで作ると立派なものになる予定。

今晩は暗いうちに帰れるかと思ったが、また夜が明けてしまった。

試作の試作

2008-04-27 01:50:38 | Weblog
月曜日にお客様が上京されるのでオーダーのバッグの試作品のそのまた試作品を作る。だいたいのイメージとサイズをつかむためにかなり大雑把に組み立て、とりあえず荷物をいろいろ詰め込んでみた。明日はもう少しきちんと縫い、お客様に見ていただいてから岩田さんにバトンタッチする予定。

バナナバッグの入荷

2008-04-26 01:53:58 | Weblog
すっかり当店の定番となったバナナバッグの白黒ヘビと焦茶ワニが入荷。尾錠がお洒落なものに変わっているし、ベルトの裏が牛革でなくオールヘビとオールワニの豪華バージョンだ。リングやカシメも一回り大きくなって高級感に溢れています。
昨日のショルダーはいったん休憩し、別のショルダーの制作準備にとりかかる。厚紙で簡単な模型を作ってカメラやペットボトルを入れてみた。やっぱり底はしっかりさせた方がいいようだ。ゆっくり眠って明日構造を変更しよう。

グレーの本番:試行錯誤

2008-04-25 06:20:56 | Weblog
グレーのカロングスでオーダーの本番を縫う。同じ形で3回目なので一晩で仕上がるかと思ったが、やはり肩紐で引っかかった。前の薄緑のものは薄くしようとして芯無しで縫い、ところどころにツレが出た。今回は牛革を芯にしたところ、ぼってりとした感じで、曲げたところの内側が浮いている。一番簡単そうに見えるところが実は難関だった。
ほどいてベタ貼りしてから縫い直すか・・・だが革に開いた針穴は消えない。同じ革がもう残っていないので、革屋さんに注文するしかない。

必ずいると思った

2008-04-25 01:39:18 | Weblog
「必ずいると思ったんだ」夜中の一時半にひょっこり店に現れたのはユーアンドアイの柳社長。オーダーのショルダーの試作第二号(写真)を仕上げた瞬間だった。夕方私からの電話がつながらなかったので直接顔を出したのだという。せっかくなのでショルダーの出来をチェックしてもらった。肩紐の裏貼り以外は「職人さんよりきれいだよ。」「本番も私が作れるかな?」「全然大丈夫!」真に受けるのもなんだが、岩田さんの予定が詰まっているので結局私がグレーの本番を作ることになった。
このところ毎晩のように徹夜が続き、朝帰りが続いている。昼間は眠くてたまらないので、隙を見て店裏の床のスノコの上で新聞紙4枚をつないだ特大の新聞ケットを引っかぶって仮眠をする。新聞ケットの中が暖まってくるのを感じるときが至福の瞬間だ。

またも珍革

2008-04-22 02:30:53 | Weblog
 革屋さんを2軒、金具屋さんを2軒、ファスナー屋さんを2軒まわって重い荷物を引きずるようにエスアール・シマダさんにたどり着くと、見たこともないヘビの革が待っていた。例によって上階の倉庫に眠っていた先代先々代の在庫だ。若社長の「ひろかっちゃん」が3万円を奮発して買ったドイツ製の図鑑によれば、学名はeunectes notaeus。背中の丸い模様が印象的だ。しかしなぜか背中で裂いてある(バックカット)。これは腹の白いところを活かす取り方だ。両端は断ち落とされたり縫いこまれたりするので、このヘビの特徴が消えてしまう。
 普通のダイヤモンドパイソンの代用にするつもりだったのだろうか?「どこの馬の骨かわからないヘビ」の革だとわからないように? ボッテガやドルガバならこれでどのように素晴らしいバッグを作ることであろうか。シマダさんたちが「真ん中で財布を取ろう」と話しているので「やめてください」とつい4匹とも買ってしまいました。端の模様が活かせるようなサイズのバッグに作り変えて、ウン十年(?)の眠りから覚ましてやろう。

カロングスのショルダー

2008-04-21 04:44:00 | Weblog
お客様の注文はグレーのカロングスなので、質感を見るためにヒスイ色のカロングスで試作する。販売できるように丁寧に作ったつもりだったが、裏貼りのピッグスエードが薄すぎて、重いものを入れるとマチにツレが出る。上手な人に習えば最初からきちんとしたものができるのかも知れないが、このように自分で考えることに意義があると思いたい。形はお客様のナイロンショルダーとほぼ同じになった。これなら本番も私が縫えるかな?
一昨日のヘビのミニボストンは完成しないうちに予約が入り、同型で黒と茶のオーダーも入った。お客様は有名ブランドの高いバッグを沢山お持ちだが、「もう捨てます」と・・・・ここに捨ててください。

小型ショルダーの試作

2008-04-20 01:53:39 | Weblog
ご近所のグラビアアイドルのように可愛らしいお客様の遠方のおばあちゃまのご旅行用ショルダーを試作する。例によって床に這いつくばって散らかしながら。
前胴に立体的なファスナーポケットが付くので綺麗にまとめられるかどうか心配だったが、縫ってみると狙い通りの形になったので一安心。普通のおばちゃんバッグの形だが、ちょっとした寸法のバランスで可愛く上品に仕上がりそうだ。