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Fate/stay night 第04話「最強の敵」

2006-01-31 | Fate鑑賞記
 始まって数秒.冒頭でセイバー×バーサーカーの戦闘シーンが始まるのだが,この瞬間にアニメ化が間違っていたのではないか?と一瞬思ってしまった.

 これまでの戦闘シーンから見て,この戦いはバーサーカーというサブタイトル通りのまさに最強の敵を相手にするだけに,壮絶なやりとりが見られると期待していたのだが,セイバーは電線の上をピョンピョン跳ねたり,走ったりすることも多く,剣の撃ち合いが少ないなぁ…と嘆かざるを得なかった.

 もう一つ決定的に思ったのが,バーサーカーの存在の薄さである.
 妙にでかい図体に,なんだかごつい顔つきで登場しておきながら存在が薄いというのはアホかと思われるかもしれないが,原作のバーサーカー初登場シーンの不気味さ,剣を振り回したりしているCG絵のそこにいるだけで空気が変わるような圧倒的さがアニメ絵では伝わってこなかった.これは1枚絵であるゲームのCGの方が書き込み具合が緻密であることも一因なのだろうが,どうにも一つの良さを出しきれてないという印象なのである.
 さらに言うと,バーサーカーが動き出すと同時に発する雄叫びがあっさりしすぎではないか?というのがある.やはり原作だと,その場にいる者には絶望的な思いを抱かせ,恐怖を感じさせるだけのものがあったのだが,迫力に随分と欠けるものがあった.絵はともかく,声については頑張ってほしかったと思う.今更戻れないだろうが….

 1話のときから懸念していたイリヤの声.なんだか,常に演技の質がお兄ちゃん大好き幼女萌え的なものでしかなかったと思う.戦闘シーンでの「殺しちゃえ」とかの一連の言葉が,ただの無邪気さでしか感じさせないとはどういうことなのかと.無邪気さや幼女っぷりがあるのは承知だが,冷酷なシーンになるときにはギャップによる恐ろしさを感じさせるのがイリヤのイリヤたる所以ではないかと.それが単なる幼女としか思えないようなキャラの腐りっぷりには,もう期待はすまいと諦めざるを得ない.

 あと,リアクションについても寂しかった.イリヤが自己紹介したときの凛の驚きぶりがまるでなかったり,バーサーカーの正体がギリシャの英雄「ヘラクレス」だということを告げたときのリアクションもなんだかしょぼい.まぁ,あんな幼女でしかない声で言われても,こっちもリアクションには困ったものだが.

 バーサーカー戦でセイバーを助けるために身を乗り出した士郎に戸惑いを見せ,士郎,セイバー,凛を見逃した後の展開は,お約束とも言えるような設定説明の数々.それでもかなり語られていないことが多いように感じるのだが,全部説明していたら時間が足りないんだろう.これからの展開は,しばらく設定説明と日常パートが続きそうなので,その間に戦闘シーンの見直しをお願いしたいところだ.

■今回一番の見所だと思ったところ:
 敢えてあげるとしたら,バーサーカー戦が終わった後の道場での士郎とセイバーの会話シーンであろうか.出会いから突っ走ったり,訳分からなかったりした士郎が,落ち着いてようやくまともにセイバーと話をした瞬間である.ただ,セイバーが正座しているシーンはもう少し幻想的に描いてもいいんでないかな?という気はした.

■次回期待したいところ:
 来週はあまりなさそう.しいてあげれば,食卓のシーンかな.

Fate/stay night(フェイト/ステイナイト) 公式サイト:
http://www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/anime/fate/

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