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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

『【白井邦彦青山学院大学教授 特別寄稿】 再度「即時停戦・和平交渉による解決」を強く訴えます ー「今こそ停戦を」に賛同する一市民の立場からー』に対する読者の皆さまのコメントと、白井教授の反論です。

2023年05月16日 | 白井邦彦教授シリーズ

2023年5月、トラファルガー広場近くで車中から見つけた立て看板です。

私は侵略されているウクライナに対するNATOによる軍事支援に限定的な肯定派ですが、アメリカに次いで兵器を供与しているイギリスでこういう意見が出るのは当然のことだとも思います。

そしてこんな場所で、こんなデモンストレーションをしている・できているイギリスの懐は深いと感じました。

以下、今回の写真はすべてこの5月に私がロンドンで撮影したものばかりです。

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 昨日ロンドンから帰国いたしました。寄る年波には勝て、計16時間も寝てしまいました(笑)。

 今日からまたほぼ毎日更新を目指しますのでよろしくお願いいたします。

 さて、帰国後第1弾は、5月3日の憲法記念日に白井邦彦先生からいただいたウクライナ戦争についての玉稿

【白井邦彦青山学院大学教授 特別寄稿】 再度「即時停戦・和平交渉による解決」を強く訴えます ー「今こそ停戦を」に賛同する一市民の立場からー

 に読者の皆様から頂いたコメントに対して、白井先生からのご回答になります。

 すでに白井先生はご自分のnoteに上記記事の補充解説として

宮武弁護士ブログへの筆者執筆記事への補足とコメントへのリプライ1-補足として- 

という記事を書いておられるのですが、それとは別にうちに書いてくださった記事へのコメント一つ一つにご対応くださいました。

同じくトラファルガー広場近くで。同広場に近いということはバッキンガム宮殿の近くでもある。

G7広島サミット会場近くでこういう看板が置けるくらい、日本も成熟したいものだ。

 

 

 なお、読者の皆様のコメントはお三方から計7つ頂いていて、以下の通りです。

suterakusoさんから

第一に停戦論を批判し、「ロシア軍の占領地での虐殺行為を防ぐためには、ロシア軍の占領地の奪還、ロシア軍が自発的に撤退しない限り武力奪還しかない」という見解は、結局「武力奪還するまでの間は、そして武力奪還できない占領地については、ロシア軍による虐殺等は黙認する」ということになってしまうのではないか、という疑問があります

は?! 卑怯な! というのが率直な感想です。もちろん、非奪還地域を守ることはできません。でも、守らなくてよいなんて誰が思うのですか。この言い草はないでしょうと思います。

3の段落からは分析が続きますが、申し訳ないですが、そのソースの検証等、さらに困難な作業が伴うことになるので、この感想を持ったまま真面目に読む気になれません。そして、検証なら、チェチェンは?という思いが湧きました。ページ検索をかけましたが、一言も触れられてないようですね。

Churchill Museum and Cabinet War Rooms。チャーチル博物館。

 

 

 

秋風亭遊穂さんから

ジョンソン伝説 4-1

「ジョンソンが和平を妨害した」という「伝説」はあちこちで広がっているようだ。これを詳細・的確に検証しているジャーナリストが Paul Schäfer である。彼の分析がどんな示唆を持っているか見ておきたい。

Die Johnson-Legende, oder: Wie der Westen den Frieden verhinderte
europa.blog/de/die-johnson-legende-oder-wie-der-westen-den-frieden-verhinderte/
(htpps://を冒頭に追加してください。以下同様。)

 はじめに、元イスラエル首相のベネット発言について。「西側諸国が和平を妨害した」と明確に述べたのは事実。しかし、その後、新たに加えたものがある。Schäfer は、4時間半のポッドキャストの会話からそれを得た。停戦が手の届くところにあったとする評価に加え、次のように指摘する。

引用開始----
die auch schon die Einschränkung enthielten, dass es möglicherweise legitim gewesen sei, weiterzukämpfen. Er fügt auch hinzu, dass die Enthüllungen über die russischen Kriegsverbrechen in Butscha die Lage gravierend verändert hätten.
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
それらはすでに制限を含んでおり、戦い続けることが正当だったかもしれないと述べています。彼はまた、ブチャでのロシアの戦争犯罪に関する暴露が状況を深刻に変えたことも付け加えています。
引用終わり----

 ベネットも、その時点での「合意」には制限があったとしている。それは交渉の細部に至るずっと前の漠然としたものに過ぎないことを意味していよう。つまり、「ベネットはとにかく停戦の計画を持っていませんでした。」という南ドイツ新聞の指摘を Schäfer は引用している。

 同様の「合意=和平」幻想を Kujat も見ている。

ちょうど出会ったイスラエルによるパレスチナ攻撃に抗議するデモの末尾の方々。デモ本隊はもっと大集団だったが、私が駆け付けた時には行き過ぎてしまっていた。

 

 
ジョンソン伝説 4-2 (秋風亭遊穂)
 そもそも、Harald Kujat はどんな人物か。最も詳しい記述であろうwikipedeia独語版で見ると、
・ロシアによるシリアでの空爆を称賛した。
・ロシアが資金提供する文明の対話研究所( Dialogue of Civilizations Research Institute)の監督委員会メンバー
・アルヌスラ戦線を米国の同盟国と表現

 こうした背景を持つ人物がロシアを批判することはないだろう。彼はこの戦争の主役が米国とロシアであるとしている。ウクライナも米国の地政学的利益のために戦っている、とも。
 そんな彼がジョンソン元首相を悪役とみなすのも当然の成り行きである。次のインタビュー記事にジョンソン伝説を説いている。

Ukrainekonflikt: «Jetzt wäre der richtige Zeitpunkt, die abgebrochenen Verhandlungen wieder aufzunehmen»
zeitgeschehen-im-fokus.ch/de/newspaper-ausgabe/nr-1-vom-18-januar-2023.html

 Kujat は Foreign Affairs の記事も論拠にしている。Foreign Affairs の記事はこちら。

The World Putin Wants
foreignaffairs.com/russian-federation/world-putin-wants-fiona-hill-angela-stent?gad=1&gclid=Cj0KCQjwr82iBhCuARIsAO0EAZwTQnapDNAdJXmlAt-Bw4OCM_0d205jsfYPpc6w45Kp37Fe8-WawaIaArv2EALw_wcB
([htpps://www.]を冒頭に追加してください)

注意すべきは次の記事の文言。”Russian and Ukrainian negotiators appeared to have tentatively agreed on the outlines of a negotiated interim settlement:(ロシアとウクライナの交渉者は、暫定的な合意の概要について仮に合意したようです。)” 合意は暫定的なものだった。なぜかは、ウクライナが”receive security guarantees from a number of countries(複数の国からの安全保障を受け取ることになっていた。)”とされているから。当時(今も?)、西側諸国がウクライナに安全保障を約束した国はなかったので暫定的なものだった。”guarantees ”なので、ブダペスト覚え書きのような曖昧なものではない。この段階では「概要は合意できました。細部を詰めるため、交渉の継続をしましょう」という程度の「合意」だろう。 Schäfer は 同じくジャーナリストのMajid Sattar の的確な指摘を引用している。

引用開始----
„Man muss nur auf „Umrisse“, „vorläufig“ und „Übergang“ verzichten sowie den politischen Kontext ausblenden, die Frage nämlich, ob Putin sich einer solchen Vereinbarung seiner Unterhändler wirklich verpflichtet gefühlt hätte - und schon ist die Basis gelegt, um den Westen anzuprangern.“
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
『概要』、『暫定的』、『移行』を省略し、政治的文脈を無視するだけで、つまり、プーチンがその交渉者のこのような合意に本当に義務を感じていたかどうかという問題を無視するだけで、西側を非難する基盤が築かれます。
引用終わり----

 Kujat の解釈は恣意的に過ぎる。彼は真偽不明の推測に過ぎない「情報」を流した。その顛末は情報の受け手に混乱をもたらした。これはロシアの期待するプロパガンダと言っていい。私たちがプロパガンダに踊らないためには、明確な事実から判断すること。以前にも述べたように、ウクライナ側はジョンソンとの会談後も交渉継続の意思を示していた。

Ukraine-Russia Ceasefire Negotiations: Chapter II
parleypolicy.com/post/ukraine-russia-ceasefire-negotiations-chapter-ii
([htpps://www.]を冒頭に追加してください)

 では、ウクライナが交渉に活路を見いだせなくなったのはどういう経緯か。
上に同じ。
 
 
 
ジョンソン伝説 4-3 (秋風亭遊穂)
 白井先生が重視する、ウクライナプラウダの記事の記者に対するインタビューでも、ジョンソン伝説は否定され、アドバイスに過ぎないとしている。住民虐殺は3月中旬にはゼレンシキーにブリーフィングされていた。もし協定に署名したら、住民虐殺が取り沙汰されているときにプーチンと会うことになることを理解していたと。

No, the West Didn`t Halt Ukraine`s Peace Talks.
novaramedia.com/2022/10/17/no-the-west-didnt-halt-ukraines-peace-talks-with-russia/

 さらに、続けると

引用開始----
Zelensky, Romaniuk says, had been sceptical about Russia’s willingness to stick to any peace agreements from the start. Evidence suggests this concern was justified. The very decision to start the war, the way in which it was fought and the Kremlin’s assumptions that underlay its military planning - too often ignored in leftwing debate - are crucial to estimating the chances of diplomatic settlements and the behaviour of all parties.
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
Romaniuk によると、ゼレンシキー大統領は当初から、ロシアが和平合意に忠実に従うことに懐疑的だった。この懸念が正しかったことを示す証拠がある。戦争を開始するという決断そのもの、戦争がどのように行われたか、そして軍事計画の根底にあるクレムリンの思い込み (左翼の議論ではあまりにもしばしば無視される) は、外交的解決の可能性とすべての当事者の行動を見積もる上で極めて重要である。
引用終わり----

 プーチンは開戦の理由を、ロシア人が虐待されている、ウクライナは核兵器を作っているなどと言った。その前にはウクライナを攻撃することはないと明言もしていた。そしてミンスク合意を後戻りできない破棄をして東部2州の「独立国家」を承認した。こんな人物をどこまで信用できるか、という話でもある。(いずれは終戦にあたり向き合わねばならないが)

上に同じ。

 
 
ジョンソン伝説 4-4 (秋風亭遊穂)
 最後に Schäfer の指摘に戻る。ジョンソン伝説を信じる人たちに欠けている視点を次のように語る。

引用開始----
Grundsätzlich scheint es mir so zu sein, dass all diejenigen, die die Schuld für den Verhandlungsabbruch der ukrainischen Seite bzw. dem Westen zuschreiben, den springenden Punkt übersehen: Die Weigerung Russlands, seine Aggression zu beenden, die Truppen zurückzuziehen und das Recht der Ukraine auf territoriale Unversehrtheit anzuerkennen, ist bis heute die Klippe für einen fairen Verhandlungsprozess.
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
基本的に、ウクライナ側や西側が交渉を中断した原因を責める人たちは、重要な点を見落としているように思われます。それは、ロシアがその侵略をやめ、軍隊を撤退し、ウクライナの領土保全の主権を認めることを拒否していることが今日まで公正な交渉プロセスの障害となっていることです。
引用終わり----

 一方、私にはこうにも見える。ジョンソン伝説を信じる人は、ウクライナはロシアに敗北するのだから領土割譲を(半ば?)当然視しているためではないか。ロシアを交渉の席に着かせるためだからだ。交渉でロシアから譲歩を引き出せると反論する人もいるだろうが、その人たちはロシアを甘く見ている。広範囲に占領地を確保し、西側世論が不安定な一方、グローバルサウスを味方につけ、経済制裁にも限界があり、資源を豊富に持つロシアは簡単に妥協はしない。核兵器を使うまでもなく優位な状況にある。それを最も理解しているのはウクライナ人である。そのことを忘れてはならないと思う。

上に同じ。

 

ジョンソン伝説 番外編(というかメイン) (秋風亭遊穂)

 Romaniuk は記事に、ジョンソンが4/9の会談でゼレンシキーに送ったメッセージに、”he should be pressured, not negotiated with.(プーチンには交渉ではなく圧力をかけるべきだ。)”と書いている。これがジョンソン伝説の決め手になっただろう。この発言の背景には、ウクライナがキーウ周辺のロシア軍を撤退させたことで、ロシアは思ったより強力ではなかったという西側諸国の認識の変化を Romaniuk は指摘している。(なお、西側諸国は侵攻直後、ウクライナの武器支援に対して非常に冷淡だったことを想起してほしい。その意味でも代理戦争という見方は誤っている。)

From Zelenskyy's "surrender" to Putin's surrender: how the negotiations with Russia are going
pravda.com.ua/eng/articles/2022/05/5/7344096/
([https://www.]を冒頭に付けてください)

引用開始----
Johnson’s position was that the collective West, which back in February had suggested Zelenskyy should surrender and flee, now felt that Putin was not really as powerful as they had previously imagined.
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
ジョンソンの立場は、2月に「ゼレンスキーは降伏して逃げるべきだ」と提案していた西側諸国は、今やプーチンは以前彼らが想像していたほど強力ではないと感じているというものだった。
引用終わり----

この点について Schäfer は次のように注意を促している。

引用開始----
Wenn man die Vermutung darauf gründen will, dass die Ukraine und der Westen aufgrund der für sie günstigen Entwicklung auf dem Kriegsschauplatz verhandlungsunwillig geworden seien, so ist auch zu bedenken, dass es in der Woche vom 17.-23.
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
ウクライナと西側が、有利な戦況によって交渉を拒否するようになった、という推測をする場合、3月17日から23日の週にロシア軍が国の南東部で大幅な土地の獲得があったことも考慮する必要があります。
引用終わり----

 キーウ撤退後、東部に兵力を再配置したロシアは猛攻撃をかける。Schäfer は”ngesichts der ausgreifenden Eroberungspolitik des Kreml im Osten des Landes sah die ukrainische Führung keinen Sinn darin, mit der Pistole an der Schläfe sich auf Friedensgespräche einzulassen.(クレムリンが国の東部で拡大する征服政策を受けて、ウクライナの指導部は、拳銃を頭に突きつけられながら平和交渉に臨む意味がないと考えました。)”と解釈する。ロシアの猛攻撃は、交渉に臨む姿勢ではなく、無条件降伏を迫ったものと言えるだろう。ハイマースが来る前のことで、ロシアも武器支援がわかっていたから、その前に決着をつけるべく、交渉よりも猛攻撃を選択したのだろう。交渉に当たり、ウクライナはロシア軍の撤退を求めていたが、ロシアの回答はこれだった。ウクライナは毎日100人以上の兵士が死んでいると窮状を訴えていたが、民間人に対する無差別攻撃・戦争犯罪をはじめ、そのすさまじい攻撃、さらに、4州併合の住民投票実施が5月の時点で出ていたことが、ウクライナをさらに硬化させたと言える。

 2022/6/7のゼレンシキーは「現在の戦争におけるウクライナの勝利は戦場で達成されねばならず、」としており、停戦について記者から問われ「どのような合意もウクライナ抜きの協議で達成されてはならないとし、同様に、無条件の停戦というものもあってはならない、停止されるべきはロシアの侵攻である」と述べた。ここが転換点ではないかと私は思う。

ウクライナの勝利は戦場で達成されねばならない」=ゼレンシキー宇大統領
ukrinform.jp/rubric-ato/3502289-ukurainano-sheng-liha-zhan-changde-da-chengsarenebanaranaizerenshiki-yu-da-tong-ling.html

上に同じ。

 

 

ロハスな人さんから

 バイデン政権によるロシアへの『経済制裁』≒経済戦争の失策で、アメリカの覇権の源である『ドルの基軸通貨としての地位』がどんどん崩壊に向かって動いているようです。

 アメリカの覇権の終了を象徴するように“中東最大の親米国”だったサウジアラビアや北米NAFTAのパートナーだったメキシコなどの影響力の大きな国々が『BRICSへの加盟』に舵を切っています。

※今回は“経済視点”のみでコメントさせていただいています。
 “武器による侵略”は当然アウトで、宮武さん、白井氏はじめ、多くの人達がロシアを厳しく非難するのは当然過ぎる話です。

 しかし、“経済制裁”=経済戦争で、経済制裁によっても多くの人達の生活や命を簡単に奪えるのですから、武器使用同様に厳しく制限されるのが筋なはずです。
 今回は戦争だけでも世界中に与える悪影響はひどいのに、“経済制裁”の悪影響も世界中に広がっていることもしっかり周知する必要があると思います。

※※“多くの国々のドル離れ”は『アメリカの身勝手な経済制裁』に嫌気が差した…と判断しています。
 世界中の3/4の国々が経済制裁に参加していないのはその証拠でしょう。

☆☆習近平の「中国通貨覇権」が本格始動していた…!中国が世界で巻き起こす「次の戦争」のヤバすぎる中身
2023.05.10 藤 和彦 現代ビジネス

◎ウクライナ戦争を契機に中国人民元による国際決済が大幅に増加している。

人民元決済が最も増えているのは、エネルギー大国ロシアとの間の貿易だが、サウジアラビア、ブラジル、アルゼンチンなどにも人民元決裁が広がり、中国が関与しない取引でも人民元決済が行われ始めている。

これに神経をとがらせているのは、基軸通貨ドルの地位を棄損されかねないアメリカだ。

◎「アメリカに代わって通貨覇権を握る」との野望を中国が抱いているのかもしれないが、足元のドル離れはアメリカ自身に問題があると言わざるを得ない。イエレン米財務長官は4月15日「アメリカの金融制裁の実施がドルの国際的覇権を弱体化させつつある」と述べたように、ロシアへの経済制裁が災いしている。

https://shuchi.php.co.jp/article/9199
☆借金大国の通貨(アメリカ・ドル)が世界の基軸通貨であり続ける理由
2022年03月15日 PHPオンライン 大村大次郎(元国税調査官)

トラファルガー広場近くにて。

 

 

 

 あらためて、読者の皆様の質の高いコメントに驚いています。

 感謝いたします。

 それでは、白井先生のリプライをお読みください。

 

 

 Everyone says I love youブログに執筆させていた筆者の記事には3名の方からコメントをいただいております。コメントされた方には御礼申しあげます。本記事ではそれに対するリプライをさせていただきたく思います。

1、suterakuso氏のコメントについて
 武力領土奪還という場合、領土奪還できなかった場合、またできたとしてもそれがなされるまでの、ロシア軍による虐殺行為や子供連れ去りなどはどう抑止するのか、このコメントでは不明です。一瞬にして全領土を武力奪還できる方法があればいいですが、そうではありません。現実問題として武力奪還できない領土、できたとしてもそれまでの期間の虐殺等をどう防ぐか、考えるべきではないでしょうか?領土が奪還されたらそこで失われた命が戻る、というわけではありません。
 停戦・それによる監視体制の構築、によってロシア軍による虐殺の危険を防ぐべきではないでしょうか。なお戦闘時と停戦時とでは状況が違う、停戦時は対立から対立の解消への移行時期ですから、戦闘時の単なる延長で考えるべきではない、各国の位置づけも変わってきます。ロシア軍の占領地での虐殺を少しでも防ぐ、という点も考慮して私は「即時停戦」を主張しています。
 ロシア軍虐殺との関連で即時停戦論批判の論者には、「では、武力奪還できない領土での、またできたとしてもその期間までのロシア軍による虐殺等をどう防ぐのか」という点についてご教示いただきたく思います。

2、秋風亭氏のコメントについて
 まず論点を整理したく思います。
論点1、昨年3月末の段階でロシア・ウクライナ両国の間ではウクライナ側提案の停戦・和平案に基づき合意寸前であったか否か。
論点2 合意寸前であったとしたら、なぜ結局合意できなかったか?
論点3 ゼレンスキー政権は合意がなされなかった以後も昨年5月半ばまでは「2/24のラインまでロシア軍を押し戻して、残りの領土回復はロシア政権と交渉で」という立場であったが、それがかわった(全領土武力奪還方針)のはいつか、その理由はなぜか?

合意形成がなされなかった理由として、「ブチャ虐殺主因説」か、「ジョンソン氏介入説」か、という問題は論点1で「合意寸前であった」という認識から生ずることと思います。
 秋風亭氏は論点1に関しては「合意寸前であったといえない」というお立場かとおもいますから、そもそも論点2は問題にならない、論点1、3のみが問題となると思います。
 論点3に関してはゼレンスキー政権がある段階で方向転換をおこなったことは確実です。
外交のみが戦争終結の道=ウクライナ大統領 - BBCニュース(5/22)
5/22の記事では、「最後は外交で解決」というスタンスです。
「戦場で勝利する必要がある」 ゼレンスキー大統領、欧米に武器要求 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル (asahi.com)(6/8)
6/7転換説自体はひとつありうる見方と思います。

 ただ秋風亭氏は「ジョンソン氏介入論」批判についてSchafer氏の下記の論考をかなり根拠にされています。
Die Johnson-Legende, oder: Wie der Westen den Frieden verhinderte - Europa Blog(このままアクセスできます。なおドイツ語ですが、私がみたところでは、自動翻訳でも大意はつかめます)。
 確かにこの論考は「ジョンソン氏伝説(つまりジョンソン氏介入論)」に疑問を提示していますが、なぜこの論考なのでしょうか?
 特にコメントでも引用され秋風亭氏も補足されていますが、下記の部分には疑問を感じます。
「引用開始----
Grundsätzlich scheint es mir so zu sein, dass all diejenigen, die die Schuld für den Verhandlungsabbruch der ukrainischen Seite bzw. dem Westen zuschreiben, den springenden Punkt übersehen: Die Weigerung Russlands, seine Aggression zu beenden, die Truppen zurückzuziehen und das Recht der Ukraine auf territoriale Unversehrtheit anzuerkennen, ist bis heute die Klippe für einen fairen Verhandlungsprozess.
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
基本的に、ウクライナ側や西側が交渉を中断した原因を責める人たちは、重要な点を見落としているように思われます。それは、ロシアがその侵略をやめ、軍隊を撤退し、ウクライナの領土保全の主権を認めることを拒否していることが今日まで公正な交渉プロセスの障害となっていることです。
引用終わり----

 一方、私にはこうにも見える。ジョンソン伝説を信じる人は、ウクライナはロシアに敗北するのだから領土割譲を(半ば?)当然視しているためではないか。ロシアを交渉の席に着かせるためだからだ。交渉でロシアから譲歩を引き出せると反論する人もいるだろうが、その人たちはロシアを甘く見ている。広範囲に占領地を確保し、西側世論が不安定な一方、グローバルサウスを味方につけ、経済制裁にも限界があり、資源を豊富に持つロシアは簡単に妥協はしない。核兵器を使うまでもなく優位な状況にある。それを最も理解しているのはウクライナ人である。そのことを忘れてはならないと思う。」(秋風亭氏のコメントから直接引用)

 

内閣府を守る警官?兵士?


 
 これらの見方はきわめて皮相な見方ではないでしょうか?ロシア政権による侵略は許されない、当然即時撤兵すべき、と私は強く思っています。ただ「ロシア軍は即時撤兵せよ」といくらいっても、ロシア政権側は「我々は間違っていた、即時撤兵する」とはならない状況であることも現実です。それゆえ今考えるべきことは、ロシア軍を撤兵させるためにはどうしたらいいか、しかも生命の犠牲ができるだけでない形で、だと思います。その方法として「即時停戦→和平交渉、というプロセスでの領土の回復」を考え主張しているわけです。Schafer氏の指摘している点を見落としているわけではなく、それを十分承知したうえで、上記のような認識枠組みをもとに考慮主張しており、またしているはずです。Schafer氏が先のように決めつける根拠は何なのでしょうか?。また秋風亭氏の見方だと、「ロシア政権は交渉で妥協しないから、交渉による領土回復は不可能」「結局さまざまな面からロシア側有利だから軍事的にも領土奪還は不可能」となり、結局ロシア軍を撤兵させるにはどうしたらいいと考えているのでしょうか?秋風亭氏はどのような対応をすべきという見解なのでしょうか?その点も明確に述べてほしかったと思います。
(Schafer氏の論考全体についての検討は改めて行いたいと思います)。

3、ロハスな人氏のコメントについて
 経済問題についてはさまざまに考慮する点があると思います。
 経済制裁についてはご指摘のように行っていない国が世界では圧倒的(国連決議でロシア政権非難に賛成しても経済制裁は行わない国は多い、ちなみにロシア政権非難決議に賛成しても軍事支援を行わない国も多数)、経済制裁については私はロシア政権幹部のみを対象すべき、と思います。一般のロシア市民に制裁による負担を課すのは酷、さらに経済制裁により他の国の市民生活に悪影響を与えるなど絶対避けるべきと思います。
家庭向けの電気料金、6月値上げへ 消費者庁が容認の意向を表明(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース(5/15)
 来月から電気料金も大幅値上げです。ロシア・ウクライナ戦争だけが要因ではありませんが、それが大きな要因のひとつであることは間違いありません。
世界36カ国が重大な飢餓に 22年、ウクライナ侵攻影響|あなたの静岡新聞 (at-s.com)(4/8)
 このまま戦争が続けば「ロシア軍を撤兵させる前に自分たちが飢え死にする」という人たちも世界には少なくありません。「侵略したロシア政権が悪い」は全くそのとおりですが、だからといってこうした現実は無視していいのか、こうした点からも「即時停戦、和平交渉による解決」と一刻も早くすべきと考えています。
 経済問題から考えた場合、「欲しがりません、ウクライナが勝つまでは」となってしまっていないか、疑問をもちますし、「ロシア軍を撤兵させるは正義だが、それ『だけ』が他のすべてのことに優先する唯一不可侵の正義でもない」とも思っています。ロシア軍の撤兵、各国の市民生活の安定、飢餓救済、そうした面を含めた均衡点はどこか、を考えるべきで、それは「即時停戦、和平交渉による解決」と考えます。
 「即時停戦」を主張するのは、そうした経済問題などを考えたうえです。
 なおロシア・ウクライナ戦争が続くことで経済的にも一番得をするのは、実は中国です。そうした視点を踏まえたご指摘もなされているようですが、その点を踏まえての「即時停戦論」も主張されています。
 ロシア・ウクライナ戦争継続がもたらす経済的影響を考えるべきで、その面からも「即時停戦」という結論となると考えます。
 お答えになったでしょうか。

 以上がリプライですが、さらに論じるべき点もあります(例えばSchafer氏論考について)。それらについては改めて検討していきたく思います。

白井邦彦
青山学院大学教授

すみません、全く場違いですが、シャーロックホームズ博物館横の売店で買った帽子をトラファルガー広場でかぶってはしゃぐ著者近影(笑)。

今後もコメント大募集です。

私も近いうちに白井先生に全反論したいと思います。

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米軍制服組トップのミリー将軍の見解を参考に (ロハスな人)
2023-05-19 11:36:18
☆「交渉立場を強化する範囲の軍事的勝利」を収めるための準備はできている >
☆「ウクライナもロシアも軍事的手段で政治的目標を達成するのは困難だ」 >
BY米軍制服組のトップミリー大将

西側で現場に一番詳しいはずの米軍制服組トップのミリー将軍が
『(今回の反攻作戦がうまくいけば)交渉立場を強化する範囲の軍事的勝利は収められそう』
『軍事で全ての政治目標の達成はほぼ不可能』➡クリミア奪還は無謀
という旨の発言をされていますね。

 個人的には今回のウクライナ側の『反攻』は“制空権の確保が難しい”ゆえに、どんなにうまくいっても『大きな被害を避けるためにロシア軍がバフムート付近から撤退』以上のことは難しいと見ます。

※冷静に戦況を見据えると、『短期的に(双方とも?)大きな戦果は難しい』ゆえに、『長期戦でのウクライナ市民の犠牲者の増加』を加味して、『中国などが仲介する停戦斡旋』に乗るのが現実的に思えます。

※※今回の記事を拝見し、『冷静かつ、懐の深さを見せていただいている宮武さん』及び、『冷静かつ、非常に広い視野で深い考察をされている白井教授』のお二方のご見識には改めて敬意を表します。

https://grandfleet.info/us-related/u-s-military-chief-says-ukrainian-military-counteroffensive-hard-to-achieve-political-goals/
☆米軍トップ、ウクライナ軍の反攻作戦で政治的目標を達成するのは困難
2023.05.3 航空万能論

◎米軍のミリー統合参謀本部議長はForeign Affairs誌に「ウクライナは反攻準備が出来ている」と明かしたが、同時に「この戦いをNATOとロシアの衝突に拡大させることだけは絶対に避けるべきで、ロシアと中国が接近しないよう手を尽くす」と述べた。

◎当初から言われている通り「交渉立場を強化する範囲の軍事的勝利」を収めて話し合いによる戦争終結を目指しているのだろう

◎ミリー議長はForeign Affairs誌の取材に「西側諸国の援助でウクライナは攻撃的な作戦と防御的な作戦の両方を出来るようになった。もし攻撃的な作戦(諸兵科連合による機動的な攻撃)を実施する場合、ウクライナは多くの計画や調整を必要とするものの準備は出来ている」と述べ、噂されている反攻作戦の準備自体は「完了している」との見方を示したが、ウクライナもロシアも軍事的手段で政治的目標を達成するのは困難だと主張した。
返信する
Unknown (秋風亭遊穂)
2023-05-18 21:23:02
 私はロシアが優位であることは理解しているが、ウクライナが軍事的に奪還不可能とは考えていない(ただし、どこまで可能かは不明)。昨年2月の侵攻当初からロシアの圧倒的な軍事力優位が言われていたにもかかわらず、これまでもウクライナは広範囲にロシア軍を排除してきた。首都周辺に迫ったロシア軍をどのように撤退させたのか。ハルキウ方面の広大な地域をどのように奪還できたのか。西側の武器支援が功を奏したとか、そんな単純な話ではないことを振り返るべきだろう。
 一方、交渉においてはロシアが譲歩するほど彼らは不利な状態にはない。西側の武器支援停止程度でロシアの部分撤退を期待する伊勢崎の考えは甘すぎるだろう。西側の武器支援がロシアにとって決定的な痛手に至っていないからだ。ロシアは空軍力においてウクライナを圧倒している。武器の生産も続いている等々、優位にある現実と認識の上にロシアの強硬な姿勢が成り立っている(だが、今後起こりうる現実は誰にもわからない。)。
 また、ロシアが交渉に入る条件が「4州併合を認めること」である。現在、これを取り下げるほどロシアは追い込まれているわけではない。即時停戦を主張する人は、ここを軽視する。和平ではなく停戦の交渉だと述べようが、ロシアには通用しないだろう。ロシア国内の厭戦気分が高まらない現状をみても(ロシア政権が追い込まれる素因の一つ)、交渉に応じるような理由がない。

ロシア、ウクライナの和平案却下 「新たな現実」受け入れるべき
jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kremlin-zelenskiy-idJPKBN2SX1BF
([https://]を冒頭に付けてください)
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Unknown (秋風亭遊穂)
2023-05-18 21:22:10
 伊勢﨑賢治(東京外国語大学名誉教授)はプライムニュース(2023/5/11)において、停戦は無条件ではないとした。条件とは非武装地帯を作り、そこから両軍が撤退するというもの。ロシア軍の撤退と引き換えにNATOはウクライナへの武器支援を停止するというものだと。

youtube.com/watch?v=yIxcZnUwk7s&ab_channel=BS%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9
([https://www.]を冒頭に付けてください)

 非武装地帯は最初から長大なものは作れないので、原発周辺、激戦区などから拡大していくことになるだろう。伊勢崎はその設定がロシアに不利なものと論じたが、そんなことならロシアが応じるはずもない。非武装地帯の設定はロシア占領地区とウクライナ支配下の地域と同等に進めていくことになるだろう。そんな広範囲を停戦監視団(伊勢崎は中立国が担うとした)が安全を確保できるのか。
 そして、それ以外の地域では戦闘が続く。しかし、ウクライナが武器支援を得られないとなると、武器増産がウクライナより遙かに強力なロシアが圧倒的有利に立つ。数ヶ月交渉に費やして武器増産、兵士訓練の時間を稼ぎ、再度攻勢をかけていく。一方、武器支援を絶たれたウクライナは抵抗する戦力が弱体化する(停戦監視団は非武装地帯のみだけだ)。
 また、戦争犯罪の証拠を固定化させるために停戦が必要だともした。だが、戦闘が終了すれば証拠隠滅も容易になる。それは軍人が行うわけではなくロシア協力者が行うだろう(また、軍服を脱げば民間人になれる)。とは言え、非戦闘地域の占領地では現在でも証拠隠滅は容易なことだ。
 私には非現実的に見える。
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Unknown (秋風亭遊穂)
2023-05-18 21:21:24
 歴史上、侵略に対する抵抗は多大な犠牲を払って行われた。抵抗する、しないを決定できるのはウクライナである。自衛権を否定することは国連憲章に対する異議申し立てだが、それに賛同する人が世界でどれほどいるのだろうか(他国の自衛権を否定しても自国の自衛権は肯定する都合のいい国家はあるかもしれないが)?

 なお、ウクライナが武器支援を失ったら? パレスチナのような事態もありうるだろう。また、ロシアによってゼレンシキーが排除され、停戦、傀儡・独裁政権を誕生させることも考え得る。それが平和なのか?
 ロシアの占領下にあるクリミアでどんな支配がされていたのか。次のレポートに詳しい。

HUMAN RIGHTS ABUSES IN RUSSIAN-OCCUPIED CRIMEA
freedomhouse.org/report/special-report/2015/human-rights-abuses-russian-occupied-crimea
([https://]を冒頭に付けてください)

 このような事態があっても、第3者には「平和」に映るだろう。ウクライナのアイデンティティを捨て、ロシア人として生きることを選択すれば「平和」となる。それは「たかが領土」、そして「たかがウクライナ」なのである。
 なお、ウクライナ人がロシア人になっても二級市民扱いなのだろう。「ウクライナはネオナチ」というようなプロパガンダを強く信じるロシア国民が将来4州に移住してくると、彼らのウクライナ人への憎悪・迫害(ヘイトクライム)は厳しいものになると思われる。
 ロシア国内の様々な差別実態の概要が「ロシアにおける差別との闘いに焦点を当てたワークショップ」でわかる。

Combating Discrimination in Russia: Strategies for Lawyers and NGOs
justiceinitiative.org/publications/combating-discrimination-russia-strategies-lawyers-and-ngos.
([https://www.]を冒頭に付けてください)

引用開始----
Discrimination is a major problem in Russia. Racial profiling by police?described by one participant as “using race as a factor in deciding whom to place under suspicion and/or surveillance”?is frequent;common targets include Roma and those from the Caucasus. Discrimination on grounds of race and ethnicity is widespread in many areas of life,including access to education, health services and public accommodations as well as to local residence registration, identity cards and their benefits, and citizenship. Women have many justiciable rights in theory but few in practice. Domestic violence, a widespread problem, is habitually ignored by law enforcement and the courts.
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
ロシアでは差別が大きな問題となっている。警察による人種プロファイリング (ある参加者は 「容疑や監視の対象とする人物を決定する要素として人種を使用している」 と述べている) は頻繁に行われている;一般的な標的にはロマとコーカサス出身者が含まれる。人種と民族を理由とする差別は、教育、医療サービス、公共の宿泊施設へのアクセス、地域の住民登録、身分証明書とその福利厚生、市民権など、生活の多くの分野で広がっている。女性は法的には多くの正当な権利を持つが、実際にはほとんど権利を持たない。家庭内暴力は広く問題となっているが、法執行機関や裁判所では常習的に無視されている。
引用終わり----

 なお、具体的事例は”Discrimination in Russia”を参照。その腐敗度はひどいものだ。
 今まで自由に楽しく暮らしていたものが奪われていく。それもほぼ永遠にだ。兵士の士気の高さはそこにもあるのだろう。
 なお、ロシア軍兵士の死者には民族的差異が明確に存在する。ウクライナの子どもたちが強制連行され、愛国教育をたたき込まれ軍事教練を強制されている。支配されるとはそういうことだ。
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公開停止にされたのはこの記事です。私もアクセスできません。 (raymiyatake)
2023-05-17 22:05:18
【#維新に騙されるな】日本維新の会の梅村みずほ議員がウィシュマさんの死因に関してさらにフェイクの大暴言!前回「支援者の言葉で詐病を思いついた」→今回「ハンガーストライキによる体調不良だったかも」

https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/959a5742f5c71fb1a4ab2923671d2bd6
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とうとう来るべき時が来た (raymiyatake)
2023-05-17 22:02:55
「【#維新に騙されるな】日本維新の会の梅村みずほ議員がウィシュマさんの死因に関してさらにフェイクの大暴言!前回「支援者の言葉で詐病を思いついた」→今回「ハンガーストライキによる体調不良だったかも」」
という記事がgooブログ運営者により公開停止にされました。

理由は
【理由1】知的財産権(著作権・商標権等)、名誉、プライバシー等の権利侵害
だというのですが、どの部分が名誉毀損などにあたるのか現在問い合わせ中です。

明らかに維新ないし梅村みずほ議員が文句を言ってきたと思われます。

「維新は野党でもなくゆ党でもなく悪党」カテゴリのほかの記事はまだ公開停止になっていないので、梅村議員からの働きかけかもしれません。

うちのブログ15年の歴史で初めてのことです。

これは大変な時代になりました。

またご報告します。
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