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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

トランプ米大統領が、この人類の危機に際して、自分の当選を優先させてWHOにすべての罪をなすりつけるため、WHOへの拠出金をゼロにすると発表。国際社会が猛反発。

2020年04月16日 | 米史上最低の大統領 ドナルド・トランプ

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 このニュースを見た時、私は思わず目を疑って二度見しました。

 トランプ米大統領は2020年4月14日の記者会見で、新型コロナウイルスへの対応が中国寄りだと批判してきた世界保健機関(WHO)への資金拠出を停止すると表明したんです。

 トランプ大統領は、安倍首相と逆に毎日のように何時間も記者会見することで、大統領選へ向けた選挙活動にしようとしていたのですが、内容があまりにもなさすぎると批判されたばかり。

 アメリカ政府の新型コロナ対策の特に初動の失敗に対する批判の目をWHOに向けようする意図は明らかです。

29か国調べで、アメリカは新型コロナ対策への満足度27位ですから。ちなみに安倍政権はそのはるか下の28位。

 

 

 

 トランプ大統領はこの中で、

「コロナウイルスの拡散への対応の誤りと隠蔽について、WHOがどんな役割を担ったかを検証する」

と述べ、その間は資金拠出を停止するよう指示したと明らかにしました。

 米国からWHOへの拠出額は2019年に4億ドル(約430億円)を超えています。国別の割合で約15%を占め、最大の拠出国となっています。

 今、新型コロナとの戦いの真っ最中に、国連で唯一の保健機関であるWHOがこれだけの資金を失えば、人類全体がどれだけの打撃を受けるかわかりません。

 

 

 トランプ氏は会見で、米国が1月に決めた中国からの入国禁止にWHOが反対した点に触れて

「WHOによる最も危険な決定の1つだ」

と述べ、

「正確な情報を提供する基本的な義務を怠った。責任を問われないといけない」と主張した。

「WHOは中国が唱える偽情報を広めた。信じられないほどの問題を抱えている」

と非難して、WHOが世界の感染者数を20倍に増やしたとも主張し、感染拡大の一因になっていると決めつけました。

 トランプ大統領自身が新型コロナを甘く見ていて初期に放置したことによってアメリカの今の惨状を招いたのは明らか。

 四月十六日朝の時点で、世界の死者13万人のうち、アメリカの死者最大で2万人。

 同じ国連加盟国でWHOの同じ情報を受けていたからと言って、みんながアメリカのようになっているわけではありません。

今そんなことしてる場合か!

 

 

 当然、トランプ大統領のこの暴挙に対して、WHOと中国だけでなく、国際社会は猛反発。

 欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表(外相)はツイッターで、米国の決定を

「深く遺憾に思う」

と表明し、ドイツのハイコ・マース外相はツイッターに

「他者を非難しても助けにはならない。ウイルスに国境はない」

と書き込みました。 フランスのシベット・ヌディアイ政府報道官も遺憾の意をを表明し、英国はトランプ氏の決定を批判しなかったものの、米国には追従しない姿勢を示しました。

 そして、フィンランドは、WHOへの資金拠出を550万ユーロ(約6億5000万円)に増額すると表明したのです。

 

 国連のアントニオ・グテレス事務総長は

「今は新型コロナウイルス対策を実施しているWHOなどの人道援助組織の運営資金を削減する時ではない」

「WHOはCOVID-19との闘いでの勝利を目指す世界の試みにおいて極めて重要であり、支援されなければならないというのが私の考えだ」

と声明を発表しました。

 日本では、ネオナチの高須院長がトランプ大統領の決定に

「ついにやったトランプ。日本も続け!」

とか言っちゃってるんですが、いまのこの人類の危機的状況で、米中の政治問題や反共イデオロギーを持ち込むべき時じゃないことは明らかでしょう。

 むしろ、日本はWHOを支える姿勢を示したフィンランドのような存在感を示すべきです。

 だいたい、アメリカの医療に健康保険制度がないのが根本原因かですけど、オバマケアを潰したの、この人ですよ。



トランプ大統領のやったことは、人類の生存を危機にさらしてでも自分の当選を優先する究極の利己的行動に他ならないわけで、これほどの「政治利用」はありえないでしょう。

ほんま、ビビりましたよ。

悪夢のなんとか政権という言葉がありますが、これ、ほんとに悪魔のトランプ政権と言っても過言じゃないですよ。

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トランプ氏のWHO拠出金停止、国際社会から非難相次ぐ

2020年4月16日 4:17 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ 米国 北米 ]

【4月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)への対応を誤ったとして世界保健機関(WHO)への資金拠出停止を決定したことを受け、国際社会では15日、怒りと懸念の声が相次いだ。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はツイッター(Twitter)への投稿で、「無駄にできる時間はない。WHOは人々の命を救い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを止めるためすべての人々に仕えることにのみ注力している」と表明。その後インターネット上で開いた記者会見で「米大統領の決定を遺憾に思う」と言明した。 国連のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は「今は新型コロナウイルス対策を実施しているWHOなどの人道援助組織の運営資金を削減する時ではない」と訴え、「WHOはCOVID-19との闘いでの勝利を目指す世界の試みにおいて極めて重要であり、支援されなければならないというのが私の考えだ」と述べた。

 中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官も深い懸念を表明し、「この米国の決定はWHOの能力を弱めるだけでなく、流行に対する国際協力を損なうものだ」と指摘した。

 欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表(外相)はツイッターで、米国の決定を「深く遺憾に思う」と言明。ドイツのハイコ・マース(Heiko Maas)外相はツイッターに「他者を非難しても助けにはならない。ウイルスに国境はない」と書き込んだ。

 フランスのシベット・ヌディアイ(Sibeth Ndiaye)政府報道官も遺憾を表明。英国はトランプ氏の決定を批判しなかったものの、米国には追従しない姿勢を示した。一方でフィンランドは、WHOへの資金拠出を550万ユーロ(約6億5000万円)に増額すると表明した。

 ロシアのセルゲイ・リャプコフ(Sergei Ryabkov)外務次官は米国の決定について、「パンデミックにより今世界で起きていることに対する米当局の極めて利己的なアプローチを示している」と指摘。イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相はツイッターに、「世界は、イランがずっと以前から理解し、経験してきたことを学ぼうとしている。米政権の脅迫的・威嚇的かつ虚栄心の強いたわごとは、単に依存症であるだけではなく、人々を殺している」と述べた。(c)AFP

 

 

高須院長「ついにやったトランプ」米大統領のWHO拠出停止表明に賛否…舛添氏「何という指導者だ」

中日スポーツ2020年04月15日10時37分

 トランプ米大統領が新型コロナウイルスの感染拡大への世界保健機関(WHO)の対応が不満だとして資金拠出を当面は停止すると14日に表明したことが日本でも賛否を呼んでいる。

 高須クリニックの高須克弥院長(75)は15日、自身のツイッターでトランプ大統領を支持していることを明かし、「ついにやったトランプ。日本も続け!」とつづった。

 一方、前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(71)も同日のツイッターを更新。「トランプ大統領は、中国寄りだとして批判してきたWHOへの資金拠出を停止。今、そんなことをしている状況ではないだろう。全人類が協力して戦うべきときなのに、何という指導者だ」と非難した。

 トランプ氏は14日の記者会見で「WHOは中国によるうその情報を後押しした。信じがたい問題を抱えている」と主張し、WHOが世界の感染者数を20倍に増やしたとも非難した。米国はWHOに対し、2019年に国別の割合ではトップの20%超に相当する4億ドル(約430億円)を超える資金を拠出している。

 

 

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