「私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
ヴォルテールはフランスの啓蒙哲学者なので、英語では言ってないと思うのだが(笑)。
百田尚樹氏を講師に招いた自民党勉強会の中身が明るみに出たときの反応で、驚いたことが二つあります。
一つは、内輪の勉強会なのに、聞き耳を立てて内容を記録して報道したのがけしからんという人がいたこと(本人たちを含む)。また、報道したマスコミが一生懸命、出席した当事者から取材をしましたと釈明したこと。
あのね、盗み聞してでも記事にするのが記者根性という奴でしょう!
それが報道の自由を支える取材の自由なのです。
もちろん、盗聴器を仕掛けたりしたら違法ですよ。しかし、一生懸命ドアに耳を押し当ててメモしていただなんて、記者の誉れではあっても、恥ずかしいことでも隠すことでも何でもありません。外に漏れている音ですからそれを採取しても当然適法です。
違法でもないし、全く卑怯じゃありません。
百田尚樹・自民党勉強会事件「経団連使って広告料収入締め上げて沖縄の2紙を潰せ」+安倍首相恐怖の発言
あのね、知ってたんなら、記者が聞いてるのが嫌なら向こうへ行けと言えたでしょう?
笑えると思っていたのに、問題になった途端にルール違反だとか卑劣だとか、あなたみたいなのを卑怯と言うのですよ。ちゅうか、笑えると馬鹿にしてたらすっぱ抜かれてうろたえているあなたが笑える。
そうそう、百田氏は「沖縄の新聞社を潰さなあかん」と言ったのを、冗談だった、雑談だったと言っていますが、これは30分講演、30分質疑応答の構成の1時間のうち、質疑応答の中で話したことであり、全体を含めての勉強会なのですから、そんな「卑劣」な言い訳は通用しません。
議論の詳しい中身は末尾。
次にあ然としたのは、「百田氏や自民党議員にも言論の自由がある」とかばう人が続出したこと。
安倍首相は26日の衆院平和安全法制特別委員会において、こう述べました。
「党の中で私的な勉強会があって自由闊達(かったつ)な議論があるが、言論の自由は民主主義の根幹で尊重しないといけない。」
松井一郎大阪府知事・維新の党顧問はこう言いました。
「講師として行った百田さんにも表現と言論の自由はある」
「ここぞとばかりに復讐(ふくしゅう)だな。朝日(新聞)と毎日(新聞)は、百田さんの表現と言論の自由を奪っているのではないか。圧力をかけて」
昨日見たら、安倍首相と百田氏の対談本を出した右翼雑誌「WiLL」の編集長花田紀凱氏がこう書いていました。
「言論の自由」と言い、「言論統制」と言うならば百田さんに「言論の自由」はないのか。言い方はややキツかったかもしれないが、百田さんにも沖縄2紙の報道を批判する「言論の自由」はある。
百田氏と自民党の議員たちに言論の自由はあるかって?
わたくしがはっきりお答えしましょう。
あるに決まってんだろ!
誰が百田氏や自民党議員たちが自由闊達に議論すること自体を止めてるんですか。議論した中身を批判しているだけでしょう?表現行為を妨害することが「言論の自由」=表現の自由の侵害であって、それとは違います。表現をしたらそれが批判されるのは当たり前なんですよ。
批判する側にも表現の自由があるんだから。
沖縄タイムズや琉球新報にも表現の自由から来る報道の自由があり、百田氏らにはそれを批判する自由があり、さらにそれを聞いた我々は沖縄の新聞は潰さなあかんというのは言い過ぎだと批判する自由があるのです。
当然じゃないですか。
邪魔な報道機関はつぶさなあかんという相談をしている人たちが、自分たちが批判されると、言論の自由がある!と言いだすのが笑止なのですが、はいはい、そんな矛盾したことを言う自由さえあります。
百田さん、自民党の皆さん、日本国憲法って素晴らしいでしょう?
日本国憲法第21条
第1項 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
これが「闘う民主主義」と言われるドイツですと、第二次大戦の教訓に鑑み、左右の極端な全体主義については表現の自由も結社の自由も認めないのですが、徹底した価値相対主義(なにが正しいかはわからないので議論に任せる)という立場を取る日本国憲法では、どんなにとんでもない極右のことを言っても極左のことを言っても、表現が規制されることはないのです。
もちろん、犯罪を謀議したり教唆したり、名誉権やプライバシー権を侵害するような表現は規制されますが、それは他者の基本的人権を侵害するからです。どんな人権でも絶対無制約ではなく、他者と他者の人権と共存する限りで保障されているのです。
もう一回言いますが、誰にでも表現の自由が保障され、その表現の中には批判の自由も含まれるのです。
ヘイトスピーチ 表現の自由はどこまで認められるか | |
エリック・ブライシュ (著), 明戸隆浩 (翻訳), 池田和弘 (翻訳), 河村賢 (翻訳) | |
明石書店 |
それは自由か、犯罪か。いまも公然と活動を続けるKKK、厳しく規制されるホロコースト否定…豊富な事例から世界的課題を掴み、自由と規制のあるべきバランスを探る。人種差別が公然化する日本にあって、いま必読の包括的入門書。
では、「許される批判」と「許されない妨害行為」の差はどこにあるのでしょうか。
実は、昨日書いた制服向上委員会について、彼らが許されない妨害行為を受けていることがわかりました。
「いつも応援、コメント、シェアありがとうございます!
制服向上委員会が出演したイベントで政権批判の歌を披露し、自民党の市議さんを怒らせ後援取り消しとなった騒動で、連日取材攻勢を受けております。
メンバーは気丈に振舞っていますが、
炎上商法、売名行為、ブサヨク、殺す、死ね!等、
の攻撃を受け、メンバーは『そもそも売名したいなら、このグループにいないし!』大和市にチクった市議に対しても『器の小ちゃい大人だ!』などと強がりな発言をしつつも、10代の心中はそれなりに傷ついております。
そんなメンバーの支えになるのは皆さまからの応援の言葉!どうぞみなさん、ドシドシ励ましのメッセージをお寄せください!
今日はTBS『サンデージャポン』でも取り上げられるそうです。
※写真は土曜日に受けた週刊誌の取材の模様」
「本気で自民党を倒しましょう!」と歌ったアイドルグループ「制服向上委員会」の舌を巻くブログ。
脱がない、媚びない、NOと言えるアイドル~制服向上委員会の生き残り戦略~ | |
橋本美香 著 | |
ヤマハミュージックメディア |
メジャーにいかないアイドルはどうやって生き残ってきたのか?
清く、正しく、美しく。グループアイドルとして20年間の歴史をもつ制服向上委員会。その会長が、そのすべてを語る ! 彼女たちは、アイドルなのに売れるための活動をしない。ただひたすら、その時代時代の社会問題を訴え続けてきたのだ。「言いたいことが言えないならメジャーにはいきたくない」。そう語る“弱者アイドル”の“消えない”秘訣が今明かされる。
もうお分かりだと思いますが、「炎上商法、売名行為、ブサヨク」まではいいのですが、「殺す、死ね」はあかんでしょう?前段は批判にまだなっていますが、後半は脅迫です。
これについて、わたくしが
百田尚樹にも言論の自由があるとかばう人たちは、この子たちの言論の自由も守らんか!(激怒)
と思わず言ったら、中学高校からの賢い友達が(国語の先生をしています)
逆に制服向上委員会をかばう宮武さんは、百田氏の言論の自由はかばわないのですか?
と言ってくれました。
もちろん、百田氏が今回の件で殺すという脅迫を受けていたら、それはとことん守りますよ!
フランスの哲学者ヴォルテールの
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
という立場です。
百田氏らの言論の中身は酷いと思いますから、こっぴどく批判しますよ。しかし、彼らの表現の自由が侵害されることがあれば、これは許しません。
たとえばですね、百田氏を国会で参考人招致をして事情を聴く、などと言う話になったら基本的に反対です。それが彼の表現を批判するためではなく、今回の自民党の勉強会の中身を確認するためだという名目であっても、実質的には国家権力による彼の表現行為に対する処罰になりかねませんし、彼の今後の表現行為、ひいては全国民の表現行為を委縮させかねないからです。
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2015年 1/27 号 [言論の自由と言論の暴力] | |
ニューズウィーク編集部 | |
CCCメディアハウス |
言論の自由と言論の暴力。
仏紙シャルリ・エブドへのテロ事件で高まる「言論の自由」論争。彼らの漫画は正当な風刺か、単なる下品な中傷か。
これを、表現の自由と言う人権を情報流通権としてとらえて説明してみましょう。
我々人間が自己を高め、可能性を実現するためにも、主権者として必要な判断能力を身に着けるためにも、情報は非常に重要です。
ここでは、情報=思想+事実としたいのですが、いろいろな考えや出来事に関する知識を得て、人は自分がなりたいものになれるし、また判断力・洞察力を得られるということです。
表現の自由とはこの情報を発信する自由ですし、知る権利は情報の流通過程や収得する過程の自由のことです。言いたいことが言え、それが聞ける自由です。
このように言いたいこと聞きたいことが自由に世の中に出回ることを、憲法学では、「思想の自由市場」と言います。
商品を買うマーケットでは自由競争が守られていれば、安くて質のいいものが生き残ります。同様に、「思想」もそれが自由に発信でき受信できる市場では、おのずと悪貨は駆逐され、良貨が生き残るはずだという考え方です(どちらもなかなか理屈通りに行かないのが現状ですが)。
たとえば、上の憲法21条が1項で表現の自由を保障しながら、2項でわざわざ検閲を禁止すると念を押していますね。
検閲とは表現する前に国家権力が内容をチェックして言わせないことです。これは情報が市場に出回る前に全面的にシャットアウトしてしまう行為なので、思想の自由市場を破壊する最たるものなのです。だから、絶対に禁止することを改めて規定したわけです。
マス・メディアの表現の自由 | |
松井茂記 著 | |
日本評論社 |
憲法学者の松井先生がマス・メディアの表現の自由の存在根拠を問い直す!名誉毀損やプライバシー侵害を理由にマス・メディアの責任が厳しく問われ、個人情報保護法、人権擁護法案などの法律でマス・メディアの取材・報道の自由にさまざまな制約が課されようとしている。このままマス・メディアの表現の自由を制限していってよいのか?なぜ表現の自由が保障されなければならないのか、表現の自由の根源を問う。マス・メディア関係者だけでなく、市民・学生にもぜひ読んでほしい一冊。
こうして、思想の自由市場を保障するのが「言論の自由」であるととらえると、やっていいことといけないことは一目瞭然です。
つまり、批判はいいけれども、妨害はダメ。
あるアイデアが発表された時に、それを批判するのはまさにどちらの考えがより良いか議論を闘わせる過程ですから、思想の自由市場そのものです。
ところが、殺すぞとメールしたりネットで書いたりするようですと、思想がマーケットに出なくなる恐れがありますから、これは許されない妨害なのです。
つまり、都合の悪いことを言う沖縄の新聞社をほんとうに潰したり、「政府批判をするようなマスコミを懲らしめてやる」と広告料を出す企業側から実際に圧力をかけたら、これは許されない妨害行為で、表現の自由侵害です。
百田氏と自民党議員らは、表現の自由を侵害する「許されない妨害行為」について相談しているのですが、その議論でさえ表現の自由は保障されます。実に民主主義とは我慢強い制度です。
しかし、当然、百田氏らの議論を批判するのは自由ですし、それは彼らの言論の自由を侵害することにはなりません。撤回を求めたり、謝罪を求めたりすることも、それらを強制しない限り批判の自由のうちです。
ここで、安倍首相、松井知事、花田氏らに考えてほしいのは、彼らが最大限に保障されるべきだという言論の自由を、マスコミや沖縄の新聞社が行使するのを妨害するためにはどうしたらいいかを考えて議論していたのが、百田氏と自民党の議員たちだということなのです。
彼らが議論するのは自由です。
しかし、彼らの話し合っている中身は、まさに「許されない」内容だと思いませんか。
自民党勉強会は安倍総裁親衛隊「首相が仕事をしやすいように、邪魔者が出てきたら排除するのが役割だ」
最近は批判されるだけで「ヘイトスピーチだ」という人さえいます(笑)。
それを読むたびに、ああ、なんか流行りの新しい言葉が使ってみたいんだなあ、森元首相がIT革命を「イット革命」と言ったのと同じだなあと思ってみています(笑)。
彼らの議論の具体的な中身は以下の通りです。それを読む前にw
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
本当は沖縄差別発言が一番問題なのだが、「言論の自由」に関する部分だけ抽出
大西英男衆院議員(東京16区)は
「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番。政治家には言えないことで、安倍晋三首相も言えないと思うが、不買運動じゃないが、日本を過つ企業に広告料を支払うなんてとんでもないと、経団連などに働きかけしてほしい」
井上貴博衆院議員(福岡1区)が
「福岡の日本青年会議所の理事長のときにマスコミをたたいてみた。日本全体でやらないといけないことだが、広告料収入、テレビの提供スポンサーにならないことが一番こたえるということが分かった。
経団連も商工会も「子どもたちに悪影響を与えている番組ワースト10」とかを発表して、それに(広告を)出している企業を列挙すればいい。」
と続けた。
これに対し、百田氏は
「本当に難しい。広告を止めると一般企業も困るところがある。僕は新聞の影響は本当はすごくないと思っている。それよりもテレビ。広告料ではなく、地上波の既得権をなくしてもらいたい。自由競争なしに五十年も六十年も続いている。自由競争にすれば、テレビ局の状況はかなり変わる。ここを総務省にしっかりやってほしい。」
などと応じた。
その後、長尾敬衆院議員(比例近畿ブロック)が「沖縄」に話題を移し、沖縄タイムス、琉球新報という二つの地元紙を名指しして、
「沖縄の特殊なメディア構造をつくってしまったのは、戦後保守の堕落だった。沖縄タイムス、琉球新報の牙城の中で、沖縄世論を正しい方向に持っていくために、どのようなアクションを起こすか。左翼勢力に完全に乗っ取られている現状において、大事な論点だ。何とか知恵をいただきたい。」
と問題提起した。
これに対して、百田氏が
「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん。沖縄県人がどう目を覚ますか。あってはいけないことだが、沖縄のどっかの島でも中国にとられてしまえば目を覚ますはずだが、しようもない。根が深い。苦労も理解できる。」
と言った。
百田・自民党勉強会全記録「商売のため基地周辺を選んで住んだ」「沖縄県民の方が米兵より強姦率が高い」
「百田さんにも言論の自由ある」 松井一郎・大阪府知事
2015年6月27日00時05分 朝日新聞
松井一郎・大阪府知事(維新の党顧問)は26日、自民党議員の勉強会での百田尚樹氏の発言をめぐり「(メディアに)『圧力をかけよ』と言ったのは自民党。自民党をたたくのはいいが、講師として行った百田さんにも表現と言論の自由はある」と擁護した。さらに「ここぞとばかりに復讐(ふくしゅう)だな。朝日(新聞)と毎日(新聞)は、百田さんの表現と言論の自由を奪っているのではないか。圧力をかけて」などと、発言についての報道にも疑問を呈した。大阪府庁で記者団に語った。
百田尚樹氏に一問一答 「沖縄2紙は嫌い」「つぶれてほしい」
- 「冗談として言った。公権力、圧力でつぶすとの趣旨ではない」
- 「私と意見が違う2紙を誰も読まなくなり、つぶれてほしい」
作家の百田尚樹氏(59)が、自民党の会合で発言した米軍普天間飛行場の成り立ちや沖縄の2紙に対する内容について26日、沖縄タイムスの電話取材に応じ、発言の真意と持論を説明した。(社会部・聞き手=吉川毅)
―米軍普天間飛行場の成り立ちについての発言は。
「住民が騒音などの精神的に苦痛があり、補償しろと言う。苦しみは当事者にしか分からないこともあるだろう。それを踏まえた上で、違和感を覚えると発言した。なぜかと言えば、住んでいた場所に基地が引っ越してきたわけではない」
―普天間の現状認識は。
「地権者には、膨大な地代が払われている。六本木ヒルズに住んでいる大金持ちと同じ。それはメルマガで書いた話だ。普天間が返還されたら、あっという間にまちは閑散とする。ぬくぬく暮らしていた地権者も困るはずだ」
「滑走路のそばに小学校があるが、いまだに移転していない。移転に反対の運動も起きているが、本末転倒。基地批判のために小学校を置いている。何がしたいのか分からない」
―「沖縄の島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」の発言の真意は。
「絶対、あってはならないことで仮定の話をした。沖縄の人は中国を歓迎している。(辺野古の新基地建設反対など)翁長雄志知事が言っていることも意味が分からない。沖縄の人の総意は何なのか。中国の危機意識がない人も見受けられる」
―沖縄戦について。
「沖縄は戦争で犠牲になったと言うが、東京も大空襲があり、犠牲を払っている。沖縄だけが犠牲になったわけではない。大阪も大空襲で多くの人が死んだ」
―「沖縄2紙をつぶさないと」の発言について。
「沖縄の新聞をしっかりと読んだことはないが、ネットで読むと、私と歴史認識が違う。全体の記事の印象から私が嫌いな新聞だ」
「オフレコに近い発言で、冗談として言った。公権力、圧力でつぶすとの趣旨ではない。私も言論人。言論は自由であるべきだ。私と意見が違う2紙を誰も読まなくなり、誰も読者がいなくなってつぶれてほしいという意味での発言だ」
「沖縄の2紙つぶせ」の百田尚樹氏がまたブーメラン 1年前は「言論の自由を許さない政治は恐ろしい」
6月25日に開催された自民党の若手議員らが作る『文化芸術懇話会』の会合で、講師として招かれた作家の百田尚樹氏が「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない。沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と発言し「言論弾圧を肯定している」と批判を浴びている問題でなお余波が拡大しています。
百田氏から攻撃対象とされた沖縄タイムス・琉球新報の2紙は26日に合同で抗議声明を発表しましたが、百田氏だけでなく「マスコミをこらしめるには広告収入がなくなるのが一番。経団連に働きかけて欲しい」(大西英男衆議院議員=東京16区、当選2回)など、出席した議員が政権に都合が悪い報道を行うマスメディアへの圧力を平然と肯定する問題発言を行っていたことを含めて沖縄以外の地方紙や全国紙でも社説で批判的に取り上げられており、特に神奈川新聞は27日付の紙面に掲載される社説を26日の夜にネットで公開する異例の対応を取りました。
百田氏はこれまでにも『Twitter』で問題発言を投稿しては陳謝に追い込まれたり、発言内容と過去のツイートとの矛盾を指摘された際に「削除して証拠を消そうという精神が貧しいし、悲しいね。男じゃない」と言うツイートを発掘されて「ブーメランが刺さりすぎてバナナの房」状態だと言われたりして来ました。
「削除して証拠を消そうという精神が貧しいし、悲しいね。男じゃない」百田尚樹さんのツイートがブーメランすぎると話題に – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/860785 [リンク]
同性愛について「変態と思うのも自由だと思う」と作家の百田尚樹さん 思慮を欠いたとしてツイートを削除 – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/868347 [リンク]
そして今回も「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」発言に対して各社の取材で「軽口、冗談のつもりだった」と釈明していましたが、同時に『Twitter』では以下のような「本音」も投稿していました。
炎上ついでに言っておくか。
私が本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です(^_^;)
このような調子で『Twitter』に投稿を繰り返している百田氏ですが、昨年3月21日に以下のようなツイートを投稿していたことが明らかになり「またブーメランか」と話題になっています。
国民にとって最も恐ろしい政治というのは、「言論の自由を許さない政治」。だから、自分にとって都合の悪い発言を、様々な力を使って封じ込めようとする政治家こそ、国民の敵。
このツイート自体は「ごもっとも」と言える内容ですが、果たして百田氏はこのツイートを投稿した際に1年後の自分が「言論の自由を許さない政治」に加担していると取られても仕方がないような場で講演し、自らが「言論弾圧」と取られうる問題発言をする状況を想像していたのでしょうか? 百田氏と『文化芸術懇話会』出席者、そして百田氏の親友で『文化芸術懇話会』を開催した議員の監督責任を有している安倍晋三自民党総裁がこの問題に週明け以降どう対処するのか、引き続き注目されます。
“沖縄ヘイト”百田尚樹の言い訳が酷い!「内輪の話を盗み聞きされた」「私は私人だ」
「作家 百田尚樹 (公式)オフィシャルウェブサイトより」
最近、ツイッターも非公開にしておとなしくなったと思っていたら、自民党の安倍チルドレンたち勉強会で、またぞろトンデモ発言をして物議をかもしてしまった百田尚樹センセイ。
あの『殉愛』(幻冬舎)で、さくら夫人の一方的な話に丸乗りして嘘をふりまき、たかじんの娘や元マネージャーを攻撃しながら、それについて一切責任も取らず、よくもまあイケシャアシャアと国士ぶって報道機関を批判できるものである。
しかも、今回は「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」「沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」という露骨な言論弾圧発言だ。百田氏は自分が今、なぜ作家として言論活動ができているのか、報道、言論の自由が何を守っているのか、考えたことがあるのだろうか。
いや、この人にそんな説教をしても意味はない。百田氏はおそらく表現の自由のことなど、1ミリも考えたことはないだろう。それは、発言が発覚した当日の夜に百田氏がツイッターやFacebookに投稿した言い訳を読めば明らかだ。
〈ギャグで言った言葉を切り取られた。しかも部屋の外から盗み聞き!卑劣!それにしても、報道陣は冒頭の2分だけで退室したのに、ドアのガラスに耳をつけて聞き耳してるのは笑った。しかし、正規の取材じゃなくて盗み聞きを記事にするのは、ルール違反だし、卑劣だろう!〉
〈私がむかつくのは、報道陣がいたのは、最初の2分だけ、あとは部屋から出て行って、シャットアウト、つまりその後の講演も質疑応答もクローズな場所での発言なのに、それを盗み聞きして報道されたことだ。〉
〈私はラジオやテレビで不特定多数に向けて発言したわけではない。あくまで私的な集まりの場において話したにすぎない。内輪の席での発言だ。(中略)
しかも、私は議員でもなければNHK経営委員でもない。一私人である。〉
百田氏は、政党交付金を受けている公党の勉強会を、居酒屋の常連同士の会話と同じ「内輪の席」だと言い張り、政権与党の若手議員たちが何を考えているのかをチェックする報道を「盗み聞き」と批判しているのだ。
クローズドな会議の内容を報道したら盗み聞きと言うなら、もはや権力チェックなど不可能で、その体制は北朝鮮と変わらなくなってしまう。このオヤジはジャーナリズムの意味も政治報道の真の目的もまったくわかっていない。
さらに唖然とさせられるのは、自分のことを「一私人」だと言い張っている点だ。日本の国のあり方を180度変える安保法案を後押しし、政権与党の勉強会で若手政治家たちに「(政治家は)負の部分はネグったらいい。いかに心に届くか、その目的のためには多少……」などと、アドバイスを送っている人物のいったいどこが「私人」なのか。
調子のいいときは「公」的な使命でやっているというようなことを言いながら、都合が悪くなると「私」に逃げ込む。実は、このやり方は、百田氏が最近覚えた方法論らしい。
百田氏は最近、一度はツイッターを非公開にし、そのかわり、有料メールマガジンを始めたのだが、その定期購読案内にこんな注意書きが掲載されているのだ。
〈当メルマガは私信であり、著作権は百田尚樹にありますので、転載、引用、拡散はいずれも固く禁止させていただきます。〉
おそらく『殉愛』騒動でさんざんディスられたことで、批判を封じるいい方法はないかと考えた結果、「私信」とかなんとか言い始めたのだろうが、そんな理屈が通用すると本気で思っているのだろうか。このメールマガジンは個人的な手紙ではなく、不特定多数に購読を呼びかけ、購読者からお金をとっているメディアなのだ。しかも、誰でも見ることのできる購読案内には、その見本として、今回の勉強会での発言とまったく同じ、普天間基地周辺の住民を貶める文章が書かれていたのだ(現在は別の記事に変わっている)。
〈というのは、普天間基地というのは、周囲に家など何もない畑と荒地の中に作られたのです。
ところが、「基地の近くに行けば、いろいろと商売ができるぞ」と基地周辺に人が住み出したのです。(中略)
やがて、基地の周囲に住む人たちは「基地の騒音がうるさいから迷惑している」と騒ぎ始めました。「基地が家の近くにあるから、精神的苦痛を味わっている」と。中には「基地はいらないから出て行け」という人も現れました。
これって何かおかしくないでしょうか。静かでも何でもなかった町に、基地がやってきたわけではありません。騒音がうるさい基地のそばにわざわざやってきたのは住民です。〉
ちなみに、この百田の住民批判は事実ではない。現在の普天間基地の敷地部分には1925年段階で1万人近い住民が住み、役場や小学校もあった。そして、戦後、住民が収容所に入れられているうちに、米軍が土地を占領して建設を始めたため、住民は帰村した際にやむなく米軍から割り当てられた周辺の土地に住み始めたのである。
自分は、政治的主張のために沖縄の歴史をねじまげ、住民の心を傷つけているのに、批判されたくないからと「私信」だと言い張る。まさに、卑劣なやり口と言わざるをえない。
さらに今回の自民党勉強会での発言をめぐって、百田氏はもうひとつ卑劣な手口を使って言い逃れをしている。
それは、大きな問題になった「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」発言について、だ。百田氏はFacebookでこれを〈誰かが「沖縄の二紙はやっかいですね」と言った言葉を受けて、「ほんまや、つぶれたらいいのに」と軽口で言ったにすぎない〉などと弁明したが、それは真っ赤な嘘だ。
実際は、複数の記者がもっと断定的な口調で、「つぶさないといけない」と発言をしたのを聞いている。実際、朝日から読売、産経まですべての新聞がほとんど同じ表現で百田発言を報じている。
「沖縄の二紙はつぶさなあかん」(朝日)「沖縄の新聞社はつぶさなあかん」(読売)「沖縄の二紙はつぶさないといけない」(産経)
「つぶれたらいいのに」と「つぶさなあかん」ではまったく意味が違う。百田氏は弁明の途中で発言のニュアンスを巧妙に変え、ごまかしをはかったのだ。
そういえば、『殉愛』のときもそうだった。百田氏は同書で、さくら夫人は「結婚していない」とはっきり書き、「『殉愛』の内容は100%真実」と言っていた。ところが、さくら夫人の離婚歴が発覚すると、「知っていたが、プライバシーを明かす必要はない」などと言い始めた。
「これらの金(たかじんの遺産)をさくらはまったく望まなかった」という記述もそうだ。金銭要求の事実が判明すると、〈他人がその遺産に口出しする権利があるの。あんたの金じゃないよって言いたい〉と述べ、『殉愛』における記述との食い違いが問題となったのに、論点をずらしていった。
そして、次から次へと矛盾が噴出して収拾がつかなくなると、裁判で決着をつけるというポ―ズでこの問題から逃走をはかり、その後、ツイッターを非公開にしてしまったのだ。
ところが、その裁判についても、〈裁判は面白いことになると思う。虚偽と言われては、本には敢えて書かなかった資料その他を法廷に出すことになる。傍聴人がびっくりするやろうな〉などと挑発を繰り返していたにもかかわらず、今に至るまで、百田氏本人が出廷したという話は聞かない。
ようするに、この人、戦争とか男気とかが大好きなただのお調子者のおっさんで、ほとんど何も考えていないのだろう。ちょっとした情報を聞いてはその気になって、やたらオーバーでテキトーなことを言う……。そして、後になって、嘘がバレたら、またその場しのぎのテキトーな言い訳をして、嘘を積み重ねていく。そういう意味では、本来はマジメにこの人の言葉を検証・批判する必要はないのかもしれない。
しかし、恐ろしいのはそのただのお調子者のおっさんを、政権与党の若手議員たちが今も勉強会に呼び、その意見をありがたく拝聴し、我が意を得たりと、全く同じ意見を大合唱していることだ。
たとえば、勉強会の出席者で、「(沖縄メディアは)左翼勢力に完全に乗っ取られている」と発言した長尾敬議員は、自身のツイッターで〈沖縄のあの2大メディア対策は如何に?という、私の質問に対してお答えくださいました〉と、百田氏の例の言論弾圧発言を引き出したことを自慢げに語っている。さらには、騒動になった後も、琉球新報社の潮平芳和編集局長のコメントの一部を引用し、こんなツイートをしている。
〈>琉球新報は今後とも不偏不党、言論の自由を重んじ、公正な取材活動と報道に努める。はっ?空耳? 私が現場で見聞きする実態を、公正に取材し報道しているとは思えないのですけれど。〉
反対意見を弾圧し、言論・報道の自由なども完全に無視。安倍首相がどれだけ知らん顔しても、百田尚樹氏の発言の中身は、自民党の安倍チルドレン、そして安倍首相の思想そのものなのである。
(小杉みすず)
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
インターネットなら特にだよ。
1.恫喝妨害
2.書込み削除、IP規制妨害
3.検索ランク下げ妨害
4.粗探し妨害
etc...
相手は、マスゴミ買収して世論を味方につけてくる。
自由な様で自由じゃない。
百田氏って人に偉そうにブーメランとか言ってる人に反論するよ。
その百田氏のツイートは、民主主義に反する手段で封じ込めるのは~って意味で言ってるだけでしょう、貴方が言うような批判をされるには当たらない。
実際あなたは百田氏の
>「冗談として言った。公権力、圧力でつぶすとの趣旨ではない」
という発言も引用しているのに百田氏をブーメランなどと言い張るのは要するに貴方という人間とにかく百田氏を悪くいいたいだけなのでしょう?と言わざるをえない。
右とか左とか関係なく
あんたみたいな卑怯な話術をする人間こそ
「排除」されるべきクズだと思うよ
報道陣の件とかもどうでもいいでしょ。
別に新たに法律を作らなくても、例えば、国会議員が気に入らない報道機関への広告を止めるよう経団連に働きかけたりした場合は、既にある国会議員の議員活動を規律する法律(国会法になるのか議員規則になるのか?調べないと分かりませんけど)の適用上違憲(適用違憲とかナントカこ難しい言葉を使ったりしますw)の評価を受けることにもなりえます。この辺りの話になってくると専門的になってしまってなかなか理解するのが難しいところですが、、、
ま、いずれせよ、今回のケースでいうなら、国会議員が謀議に止まらず何らかのアクションをおこしてしまうと違憲の評価を受けてしまう可能性が高い、と理解していいと思います。
以下は無関係な話ですけど
百田氏が国会議員に経団連に要求するよう唆し、国会議員が実行した場合、その教唆行為は、百田氏は私人であっても違憲の評価を受けるという考えはないのでしょうかね。例えば、女性であっても男性を使って別の女性を強姦すれば強姦罪が成立するとか、公務員の妻が夫に代わってカネを受けとれば収賄罪が成立するとか、身分犯の議論なんかの話を類推したりして。この辺はもうお手上げです(笑)
今日の沖縄タイムスに憲法学者の先生がこの件について述べていますので参考にされては如何でしょうか。ちなみに、この先生の政治的立場は中立的で、政治を学問に持ち込んで主張を左右したりましませんので(殆どがそうですけど)。純論理的に物事を考える方です。
念のため、その記事で違憲という言葉が使われていますが、これは会合での発言そのものを言っているのではなく、それを実行すれば、という趣旨かと思いますので。
相棒さまのご質問を誤解しておりました。
今回の勉強会における国会議員たちの「発言それ自体として直接」、言論の自由、報道の自由を侵害するもの、とすることはできないてしょう。
それにも拘わらず今回その国会議員が批判されているのは、もし彼等がそのマスコミを黙らせるための計画を実行してその通りの法律を作った場合、それは報道や言論の自由を侵害するものだからです。(適切な例えかは自信ないですが)例えていえば、オレオレ詐欺を実行すれば詐欺罪で処罰されますが、オレオレ詐欺の共謀をしただけでは現行法上は処罰されません。しかし、法的には処罰されなくてもそんな計画を立てるのは如何なものか、と非難の対象にはなるでしょう。今回は詐欺ではありませんが、それが実行されると(法律化されると)民主主義の根幹を揺るがすような極めて重大な影響を及ぼすものであるがゆえに、より非難の声が大きくなっているのです。
因みに、百田氏を批判する声明を出した国会議員や県議会等は、別に百田氏を強制的に謝らせるべきだ、なんて意図、計画はありませんから(百田氏個人を謝らせる法律や条例なんて作るはずがない、ってか作れません笑)、勉強会での国会議員とは事情が異なります。
そもそも憲法上の権利は、国民の行動の自由を制約する法律や条例が、憲法上の権利を侵害していると判断されたときに、その法律や条例を違憲、無効とし、国民の行動の自由を保護するものですから。
従ってこの前提からすれば、今回法律や条例を作った訳ではないという点、および、県議会等や国会議員による非難や声明は百田氏の行動の自由を法的に制限するわけではない(例えば、声明の中で謝罪要求がされていたと記憶していますが(ですよね?)、別にそれに百田氏が拘束されて謝罪を法的に強制されることはない。無視しても法的には何の問題もない)という点から、百田氏の言論の自由は侵害されていない、ということになると思います。
県議会は百田氏を強制的に拘束、処罰するような条例を作ったわけではないので言論の自由への侵害はありません。
国会議員は声明を出しただけであり、法律を作った訳でもないですから、言論の自由への侵害はないといえるでしょう。
ということは、今回勉強会での国会議員の発言も条例や法律を作った訳ではないので「言論の自由への侵害はない」と理解して大丈夫ですか?
「つぶせ!」とか「つぶすにはどうしたらいいか」と話すだけでは弾圧だとは到底思えません。「こうしたらつぶすよ」と相手に言ったり、つぶそうと実際に行動を起こせば問題だと思いますが。
また、死ねとか脅迫めいたメールなどが届くのは一般の人がやっていることで、自民の人には責任はありません。そういう意味では、今回の自民党や百田氏の一連の言動には特に問題は無いように思えます。
民主党政権の時代に松本龍氏が報道陣に向かって、「これを書いたらその社は終わりだから」と言って恫喝するようなこと、これこそが言論弾圧だと思います。
私は一応大学で憲法を学んだ者ですが、そこで理解したことから考えたところ、百田氏との関係でいうと、百田氏に対して
1.一般人がネットで批判する行為
2.沖縄メディアを含む報道機関が批判する行為
3.沖縄県議会などの非難決議
4.沖縄選出の議員を含む、国会議員による抗議、声明
が各々、百田氏の言論の自由を侵害するものか、ということが問題となり得ます。尚、先のとおり、百田氏に言論の自由はないのか、という問いに対しては、当然言論の自由は保障されている(この点を争う者はいません)というのが大前提となります。その上で、
1.2.について言えば、言論の自由は、対国家的権利である以上、国家以外の者が百田氏を批判したとしても、それは百田氏の言論の自由の侵害にはなりません。
3.について言えば、議会は確かに国(地方公共団体も含む)の機関であり、対国家的権利である言論の自由を百田氏は主張できるわけですが、県議会は百田氏を強制的に拘束、処罰するような条例を作ったわけではないので言論の自由への侵害はありません。合憲か違憲か、というのは法律や条例について問題になるものですし、決議内容も百田氏を処罰したりする内容ではないので。あり得ない話ですが、仮にそのような条例をつくれば、14条の問題にもなるのでしょうけど。
4.についても、3.と同じです。国会議員は声明を出しただけであり3.で言ったような法律を作った訳でもないですから、言論の自由への侵害はないといえるでしょう。
こんなかんじに収まりました(汗)1~4のどれか1つでも、百田氏の言論の自由を侵害すると主張する憲法学者はいないと思います(集団的自衛権肯定の学者でも違憲なんて言わないのでは?)けど。
先生的に見て、おかしな点があれば指摘していただけると幸いです。
だいたい、「自民党党本部の会議室」で「マスコミを集めて会議の冒頭部分を取材させ」て、「ドアの向こう側にマスコミが聞き耳を立てていることは承知」しておきながら「マイクのスイッチを切らずに発言」してるのだから、確信犯でしょ?
おそらくこの会議の目的は、マスコミに対する示威行動で、思いのほか反発を受けたので安倍首相もいやいや謝罪したけれど、ある一定の効果を上げたと思っているのでは。
別に難しくないですよ笑。単純な話です。
百田氏の主張に対する『国会議員が抗議する声明を発表したことや、県議会での抗議決議』が、百田氏に保障される、憲法上の言論の自由の観点から問題があるなら、その論拠を論じてください、ということだけです。私がそれは全く問題ないというのは、先に論証したとおり(私の論証の意味がわからないと仰るのであれば、逆にあなた様が問題があるという論証をすることは困難かもしれませんが)。別に私の論証に対する反論でも構いませんよ。是非ともおねがいします。大変興味がありますので。
弾圧と批判は違うの。
小学生でも解る話。
事実でないことってなんなんでしょう?
新聞社が圧力を感じ,抗議したのだと思います。まっとうではないのでしょうか。
それでいいと思いますよ。沖縄二紙の反論は内容はどうあれ、反論自体は否定はしていません。
百田氏が何を言おうが、新聞が何を書こうがお互い言いたいことを言えばいいんじゃないですか?まわりは自身の考えで受け取るでしょうからね。
只、
百田氏に対し国会議員が抗議する声明を発表したことや、県議会での抗議決議に対する意見は誰も答えないですね。
ないきさんへ
貴方は何が言いたいのか難しすぎて私に理解ができません(笑)
裁判所だって国家機関の1つであって、裁判所による裁判権の行使は国家権力の行使に他ならない。
だから、沖縄二紙が裁判所に訴えるという行為は百田の言論に対して国家権力の行使の発動を求める行為であって、沖縄二紙が紙面上で反論するのとは百八十度違って、国(裁判所)により百田の言論への権力行使がなされる恐れがある。
そうであれば、百田よりも影響力のある報道機関は、百田の言論の自由に配慮して、百田の発言が名誉毀損であっても、裁判所を使わず紙面上で反論すべき(言論には言論で対抗する)、とはいえる。一方、百田の方は、もし沖縄二紙より弱いというなら、例え裁判所(国家権力)の力を借りてでも名誉回復のために裁判所に訴えることは全く問題はない(慰安婦報道で捏造記者呼ばわりされた植村元記者が、メディアを相手に訴訟提起したことに対して、櫻井某が言論には言論で対抗すべき、何て寝言言ってたなw。)。
権力なり弾圧なりの本質は、相手方にそれに従わなければ実力行使をもって強制することが法律によって適法なものだと認められていること。報道機関にはそんな権力は認められていないし、従って私人を弾圧などできるはずもない(すれば犯罪になる)。ここが国と報道機関の根本的に異なるところ(これが、報道機関には報道、言論の自由を保障される必要があるが、国には言論の自由は保障されない理由)。
この根本的部分に照らせば権力者である国と非権力者である報道機関は全く別モノで、報道機関は百田と同じ、私人の側に位置付けられるもの(一般的な理解もそう)。
その上で、沖縄二紙の百田に対する批判が度を越していて問題だ、というなら、それこそ百田の方が裁判所に名誉毀損で訴えればいいだけのこと(尤も、沖縄二紙の批判は名誉毀損にはならんが)。
因みに、評論家等が朝日を潰せといった時に朝日等からの反論が無かったとかナンとかって話は、反論しないことの方が問題なだけで、これが沖縄二紙による反論、批判がおかしい理由りはならんでしょ。
ただし、自民党の議員の発言はダメです。自分を権力者であると、自覚していない点に問題があり、このような発言になると思います。ようするに頭が悪いのです。
自分の発言がどのように受け取られるのかを全く理解していない。安保法制の大切な時期に首相の足を引っ張るような言動を簡単に取ってしまう。やはり、頭が悪いとしか言いようがなく、このような議員を選んだこくみんは猛省をしなければならない。(自分も含めて)
沖縄の2紙は、議員に文句を言うのはいいけれども、百田氏にクレームを言うのは、それこそ言論弾圧である。自分たちは権力者であるということの自覚が全く無いと思われる。その点でも、この2紙も頭が悪いのだろう。
言論の自由は本当に大切な、国民の権利である。権力者が、自分よりも権力の無いものに言論弾圧をしては決していけないものなのである。(文句は名誉毀損で法廷の場で行うべきものである。)
先のコメントのとおり、直接には相棒様ですが、意図としては同じような主張をしている方々に対してのコメント、ということです。最近、著名人がそういう主張をしていてネットでも真に受けている方々が多く、気になっていたものですから。
百田氏の批判に対して、言論の自由があるから~という反論をする方は、前提として百田氏への批判には言論の自由で抗弁できる、と考えているからでしょう。私は、そうではない、言論の自由を持ち出しても抗弁にはならない、と言っているだけです。言論の自由が抗弁として成立する場合とは、百田氏への批判が立法行為に基づく場合だけです。そのような構成が可能なのか、と私は聞いているだけです(私は無理だと思いますが)。
その構成が無理であるなら、言論の自由を持ち出すことは不適切、ということになります。
その国家行為に対して百田氏が無視を決め込んでも何の法的制裁もない(強制力がない)以上、いずれにしても百田氏の言論の自由への制約はないですね。努力義務規定の場合と同じ話です。
誰の(私の?)、どの記述に対して、何が問題だと書いておられるのか、わかりやすく書いていただけませんか?
「それでも尚違憲だというなら、そのための論理構成を是非お願いしたいですね。」
誰が何を違憲だと言っているという話なんでしょうか。
全く伝わってきませんので丁寧にお願いします。
新聞社は「報道する仕事をしている」のだから,
この発言で,その仕事(=新聞社の報道)を抑圧された,と新聞社が圧力を感じ,抗議したのだと思います。まっとうではないのでしょうか。
相棒さんは,それはおかしいと考えるのですか。
なぜですか。
でも,百田さん自身ですら,この肝心な部分はだんだんトーンダウンして,「つぶさなあかん」から「なくなってほしい」と個人の願望に表現を変化させています笑から,正直,「つぶさなあかん」はまずかったと思っているのでは?
そもそも
『国会議員対象の勉強会』で,モノを教える『講師が』『事実でないこと(デマ)』をもとに,新聞社を『つぶさなあかん』と言ったんですから(これがkeiさんが言われる教唆につながると思われる),
それに対して世間がマイナス評価をしても,誰も彼を弁護できませんよ。
それに,彼,非難されてもなお,ずっと好き勝手言いつづけてますから,
相棒さんが言うように,彼自身は「言論の自由を侵害されて」はいない。
言論の自由とは,(デマでも)何でも,好き勝手なことを言って,(人を傷つけたり,新聞の存在を全否定したりしても)よい権利ではないのでは。
百田さんより,彼を講師に読んだ国会議員と党の方がいけない,
メディアは第四の権力との位置付け,には賛成です。
メディアは権力を持っている(持ちうる)ので,なおさら,御用メディアにならないように襟を正すことが必要だと思います。
洲蛇亜林さん,横レスすいませんでした。
当然、百田氏にも言論の自由(憲法21条1項)が保障されています。
で、今回憲法適合性を問題にしたい国家行為(合憲か違憲かなのだから、立法行為です)ってなんでしょう?
それが認定できない以上、百田氏の言論の自由への制約はそもそも認められない、ということになります。
それでも尚違憲だというなら、そのための論理構成を是非お願いしたいですね。
それならば、その主旨の合格答案をまず見せてください。
そんなら、司法試験の勉強をしている者のために、その憲法適合性について論証していただきたいものです。いやぁ、興味ありますねえ、どう論理で違憲の結論を導くのか。司法試験的にはこれで違憲の結論を出したらそれだけで速効不良答案行きなはずですが、試験委員を納得させられるだけの、それを乗り越えるだけの論証ができる、ということなのでしょうかね。
洲蛇亜林さんがどのように評価しようが、それは自由です。
しかし、洲蛇亜林がどう評価しようが百田氏にも言論の自由が認められていることは誰もが認めることです。
「いろんな立場や考え方の新聞やマスコミがあるからこそ社会の発展性があるわけで」
これが、「特定勢力のコマーシャルペーパー」と沖縄二紙を仲井真氏が指摘した所以なんですね。
照屋寛徳(社民)、赤嶺政賢(共産)、玉城デニー(生活)、仲里利信(無所属)、糸数慶子(同)の5名の沖縄選出の野党国会議員ら5人は27日、勉強会の講師を務めた作家の百田尚樹氏に「憲法21条の報道・表現の自由に反し、断じて看過できない」と抗議する声明を発表したことや、県議会での抗議決議などはどのように考えますか?
あまり非難の声が聞こえてきませんが…
2.百田氏、こんどは、朝日新聞の英字紙の訳が何とかとか泣き言を並べているそうです。mustとは言ってないとか何とか…
カルタゴ滅ぼさざるべからず、知らないんでしょうか?
己を知らずんば、百田安からず。
中国の言論弾圧を批判したいのだとしたら、日本が中国化・北朝鮮化しそうな今の状況の方が自分達にとっては直接影響が有る問題なわけで。
「自宅のボヤを消そうとするなら、隣町で起きている火災の消火にも行くべきだ。」
と言う人は居ませんね。
もし、居るとしたら、その人は自宅を全焼させたいのだとしか思えませんが。
遠くの火事に気を取られていないで、まずは自宅の火を消しましょうよ。
自国の民主主義の危機にはダンマリを決め込む、本末転倒などこかの新聞の真似をする必要はないですよ。
時間なんて限られてるんだから、まずは自国の問題について書き、余裕があれば他所の国のことを書くのが当然。
百田氏が批判される理由はこれ。
立法府に属するセンセイ達に憲法擁護義務違反行為をそそのかし、その気にさせました。
世の中、いろんな人間がいていろんな考え方があるからこそ面白いし発展性があるのだと思います。
それと同じことで、いろんな立場や考え方の新聞やマスコミがあるからこそ社会の発展性があるわけで、「批判の自由」「言論の自由」がなぜ大事なのかもそこら辺りからも明らかなことと思います。
マスメディアが絶大な影響力を持つとするならば、それゆえに権力はそれをコントロールしようとするものです。
なるべく権力に都合の悪いことや批判的なことは報道させないようにしようとします。
それを露骨に圧力をかけて力で以てコントロールしようという本音を大声で言ってしまったのが件の自民党の会合です。
その先にあるのは、報道機関が完全に政権のアンダーコントロール下にある中国のような国家のあり方です。
そこでは、チベットやウイグルの民衆の抵抗運動は外国勢力に扇動されたものと描きだされます。
その点でも、沖縄の基地反対運動への誹謗と共通するものがあります。
東京新聞6月30日付の記事で『百田尚樹考』です。
全文は読めないかもしれませんが非常に面白かったので私も紹介を・・・・・・
https://silmarilnecktie.wordpress.com/2015/06/30/630%E3%80%8C%E6%B2%96%E7%B8%84%EF%BC%92%E7%B4%99%E3%81%A4%E3%81%B6%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E3%80%8D%E3%80%80%E5%AE%89%E5%80%8D%E8%B7%AF%E7%B7%9A%E3%81%AE%E6%97%97%E6%8C%AF%E3%82%8A/
国会議員はアウトです(笑)
確り批判すれば良いと思います。
しかし、「公平・公正」に「真実」を報道してくれなければ国民として困るわけで、公平・公正・真実が蔑ろにされているから、一私人である百田氏は潰れればいいと言っただけであり、公正・公平であれば沖縄2紙の「批判の自由」を奪うことにはならないと思いますよ。
一般国民からすれば、憲法と法律のどこにも規定のないものでも絶大な影響力をもつメディアは、第四の権力と言っても過言では無いと思います。
中国ならたとえば、
「中国住民のために大規模核燃料事業中止 日本こそ原発再起動をやめるべきだ」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/d6eee3f0cd075e366e9b4b58c80cb13c
「大気汚染と記事差し替え 規制すべきことと緩和すべきことを全く取り違えている中国からの教訓」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/ba03a83053d34b2d5c6e38153ac8bb85
「やっかいな隣人 中国の温首相一族が2000億円の蓄財とのNYタイムズ報道を政府が遮断する全体主義」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/8568eed9b9a4924c5de194a0871a65cd
「政治は教育に口を出すな!香港で中国共産党の「国民教育」に対して洗脳教育を許すなと大規模デモ!」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/3c33df3c48452fbdd6ccd34d981c6050
「中国の原子力発電所が猛スピードで建設中 歯止めをかけるにはまず日本が脱原発するしかない」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/d1cac4bf52b8958978c836c93445ad1d
「中国高速鉄道追突脱線事故 地中に車両隠蔽・運転再開 全体主義の犯罪をネットは見逃さない」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/31468d8c86df6c1c948d4fa6f49a2ad6
チベットや東トルキスタンでの言論弾圧どころか、虐殺など許されるわけがないでしょう。
しかし、中国以外にも、北朝鮮、ロシア、イスラエル、サウジアラビア、中東やアフリカなどなど、地球上にどれだけの言論弾圧があるか考えて見たことがありますか?
そのすべてをまんべんなくこのブログで書くのなんて不可能です。
日本に暮らす我々は、まず日本の基本的人権が保障されるよう努力すべきだとは思いませんか?
こんなことを言うと「沖縄の民意がー」と騒ぐ人が出てくるのでしょうが、基地問題を真面目に考えてる人(地元)にとっては呆れますね。180度違うことを言う人を、ここでコメントしている人達は信じられますか?自分はとても信じられません!
先生、お願いします!
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/02b9e2073b1ff9dc99cd50ffd0568b8c
これを読めばわかるように、新聞社も排除せず報じていますし、私も引用しています。
ただ、問題発言ではないのでことさら論評しないだけです。
事実を見ないで変更したことを書いているのは、正しい核武装ブログやあなた方です>通りすがり氏、涼氏。
私も通りすがりさんの意見は一理あるとは思います。しかし、「別に言論弾圧でもなんでもない」というのは暴論です。百田氏の発言は事実誤認と過激さも問題でしたが、それだけが悪かったのではないです。「沖縄の二つの新聞社は潰さないといけない」と発言したので、これを言論弾圧じゃないというのは無理でしょう。
http://www.google.co.jp/gwt/x?gl=JP&source=s&u=http://www.sankei.com/politics/news/150626/plt1506260009-n1.html&hl=ja-JP&ei=xDKTVeDPIcmlmgXq1I6wDA&wsc=tf&ct=pg1&whp=30
これが例えば民主党の勉強会で、産経新聞に同じようなこといってもまちがいなく言論弾圧です。
もしそんなことが起きたら、自民党も通りすがりさんが紹介してくださったブログの管理人様も、まちがいなく「民主党による言論弾圧だ」と主張しますよ。
たぶん反論はないでしょう。
そのような「権力」は憲法と法律のどこにも規定のないものであり制度として保障はされていません。
何より、件の集会での井上貴博議員の発言がマスコミを「第四の権力」と呼ぶことがいかに不当であり、合法的に押さえ込み「批判の自由」を奪うことが可能かを示しております。
従って、権力を握る政権党での集会(政治家が次々と具体的にマスコミを叩いたりする方法を提案している)で百田氏が「沖縄2紙は潰さないといけない」と発言していることは明らかに沖縄2紙の「批判の自由」を奪うことを狙っていること以外の何ものでもありません。
というか「潰せ」と言っているということは、批判の自由を「奪う」という以上の脅しですね。
これに対して沖縄2紙(だけではなく多くの人々)が批判することは当たり前なことです。
>現在非難の中心は百田氏のような気がします
そうですかねえ?
百田氏を含めた問題発言を行った議員ら、それに賛同した出席者らが非難されるべきでしょうね。
もっと根本的には、そのような言論弾圧や沖縄への蔑視と受け取られかねないような
発言の背景にあるところの、政権批判や異論を排除しようという言説や風潮が大問題なのです。
私は、安部政権の生まれた土壌はそのようなものであり、今回の問題発言は安部政権の土壌を象徴するものだと思っております。
どの政党が政権に付いておろうが、時の政権に対する「批判の自由」は完全に保障されるべきことは言うまでもありません。
「安部政権叩き」であろうが「民主党政権叩き」であろうが「報道の自由」や「批判の自由」は完全に保障されるべきで、権力を握る政権党内の集会で、気に入らないマスコミを叩いたり潰すことを話し合うこと自体がアウトでしょう。
議員『マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくせばいい…以下省略』
百田氏『本当に難しい広告料を止めると一般企業も困る。僕は新聞の影響は本当は凄くないと思っている。それよりも広告料ではなく地上波の既得権を無くして貰いたい、自由競争なしに50年60年も続いてる。自由競争すればテレビ局の状況はかなり変わるここを総務省にしっかりやって欲しい』正論だと思いますがね…詳しく知りたければ『正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現』のブログを見て下さい。
これ、盗み聞きしていたマスコミは聞いて知ってたわけですよね。
叩けそうな言葉を選び報道しない自由を行使して都合の悪いことは報道しない。そういうマスメディアこそ権力者でありおかしいと思います。百田氏にも乱暴な言い方がありましたが言論や報道の自由があるからと偏った記事や偏向報道の一方通行は問題でしょう?沖縄新聞は地元の人達さえ懸念するほどひどい新聞だそうですから。この新聞社が企画したマラソン大会に自衛隊は参加禁止にしたり震災のトモダチ作戦での米軍の支援を書かなかったりあまりにひどいから批判がでたんでしょう。別に言論弾圧でもなんでもないと思います。百田氏が批判されるなら言い方が過激であったってことだと私は思っています。
それから制服何とか、大和市は当たり前のことをしただけでしょう?ルールがあるんだからそれにそぐわなければそれなりの対処はされますよ。言論弾圧でもなんでもないです。
考えが合わないのでもう二度とお邪魔しません、失礼します。
その第四の権力に対し、百田氏(一私人)が、勉強会(非公開の内輪の集まり)で「沖縄二紙は潰さないといけない」と持論を発言しただけで、沖縄二紙の「批判の自由」を奪うとは思いませんが…
現実に、沖縄二紙は連日、百田批判を繰り返し「批判の自由」を謳歌しています。
「言論に対するは言論で」正にその通りです。
「経団連に働きかけてけて」の発言は非難されても仕方が無いとは思いますが、これは百田氏から公権力、今回は自民党国会議員に対する発言ではなく百田氏がこれほどまでに非難される理由にはならないと思いますが…
法府に属する者(憲法擁護義務を課せられている)が、言論封殺(表現の自由の妨害)を謀議していたことが問題なのです。
その通りです。
関係した議員は処分されるのはいたし方ないですね。
只、現在非難の中心は百田氏のような気がします。
民主党政権時代には、
「間違った情報ばかり流すなら、電波を止めてしまうぞ!政府は電波を止めることができるんだぞ。電波が止まったら、お前らリストラどころか、給料をもらえず全員クビになるんだ」(輿石東)
その他にも、記者会見への出入り禁止や、国会議員による新聞記者に対する提訴等々。
「私どもも報道機関に政治の立場から言うべきことではないことを言ってしまったケースは部分的にあった」(枝野幸男)と、当事者が認め、現在も行われている、民主党議員によるメディアへの直接的な圧力こそ大々的に非難されるべきだと思いますね。
民主党政権時代の政権批判に比べ、異常なまでの「安倍政権叩き」(私はそう思う)の報道姿勢は非難されて然りだと思いますが…
所詮テレビの世界からのし上がってきたのに、そのテレビを向上させようというベクトルに向かわない。
さらには自分が幅を広げた文筆でのの言論を潰してやる発言ができる。国会議員の前で。
彼は、彼の表現の世界は、一体どこに向かっているのでしょうか。もしも金儲けのためだけなのなら、何を仰っても構わないがもう表現の世界からフェードアウトしていただきたい。
なぜなら、ブログ記事においても明らかにされているように、百田氏らの発言の中身が沖縄2紙をはじめとしたマスコミに様々な手段で圧力を掛けて「懲らしめ」たり「叩く」といった主張であり、まさに「言論の自由」に反するものだからです。
従って「言論の自由」という大前提から出てくる結論が百田氏やその他政治家の擁護であるはずはないと思います。
もちろん、一国の総理大臣や地方自治体の長や雑誌編集長はこんなことは承知の上で、何とか盟友や部下を庇いたいとの一心から言うに事欠いて苦し紛れに言ったことだと思います。
しっかしねえ、「子供騙し」が過ぎますよね。
>相棒さん
百田尚氏らの発言が批判されているのは、その中身が正に沖縄2紙などの「批判の自由」を奪おうとするものだからです。
「言論に対するは言論で」が民主主義の基本であって、公権力を背景として気に入らない新聞を潰せとかの考え方は「批判の自由」に反するものと思います。
立法府に属する者(憲法擁護義務を課せられている)が、言論封殺(表現の自由の妨害)を謀議していたことが問題なのです。
百田氏に対するよりも、あの勉強会で問題発言をした議員たちへの批判・非難をもっと大々的にすべきと考えます。できれば、問題発言をたしなめなかった他の参加議員たちに対しても。
一民間人が何を言うのも自由で、先生が何を言うのも自由ですよね。
このボルテールの名言は、鈴木邦男さんの研究によると出典不詳だそうですね。なだいなださんが”意地悪なボルテールじいさん”の言葉として紹介したのは「私がここに来た時、無知と意地悪が満ち満ちていたが、私が去るときもそれは変わらないだろう」でした。
さて、先生の論建ては「言論の自由」について、権力者・金持ちとぺーぺーをフラットに並べてますね。憲法・法律論としては大学などでテストで満点が取れるのでしょう。
しかし、「言論の自由」のない時代・国では、全員に「言論の自由」がないのでしょうか?もちろん違いますよね。権力があればあるほど、順位が高ければ高いほど、「言論の自由」度が高くなり、王様、独裁者ならなんでも言えるし、知らしめることができるのです。逆にぺーぺーなら、王様、独裁者と同じこと(公式見解)しか言えないし、自分の意見を広める力も手段もないのです。
こうしたことは、検定済み教科書をはじめ、主に公立の小中高ではすでに強烈に推し進められていることでしょ。
という訳で、安倍や百田たちについても「言論の自由」はあるのか?という問いについては、こいつらは人権・憲法以前に権力・実力で「言論の自由」確保しているのだから、憲法論の対象じゃないという趣旨で論ずべき。人権としての「言論の自由」は、偉い人・金持ちに不都合で、権力的に妨害される時に立ち上がる権利なんだ、それが憲法の人権規定で、不断の努力によってのみ有効となるんだ、幾多の試練によって勝ち取ってきた血塗れの権利なんだということを書いて欲しかったなあ。
その記事の内容がしょーもないものだとおおよそ予測できてしまい、それ以上先は読まなかったのですが、
あぁ、やっぱりね、って感じですな、
そりゃ、百田センセイにも言論の自由が保障されてんのはアタリマエでね。誰もそれを否定なんてしてなくてね。で、そのことと「批判されない自由」(名誉棄損等の表現は除く)とは違うのよね。批判されない自由なんて認めたらそれこそ批判する側の人間の言論の自由が保障されてないことになるでしょ。「言論の自由はないのか」=「批判されない自由がある」と言うことは、即ち相手(批判者)の言論の自由を認めないということになるって理解できないのかね。
百田センセイにも言論の自由は当然認められてる、でも百田センセイには批判されない自由は認められてない。それだけのことでしょ。
しかし
先生のブログにはチベットや東トルキスタンの記事が、私の見る限りなかったと感じています。
国内の問題も大事とは思いますが、隣国である中国のチベットや東トルキスタンでは、「言論」という二文字は抹殺されているに等しいはずです。
どうか先生の端的な解説で諸外国の状況も、一刀両断していただけることを期待しています。