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鍵穴ラビュリントス

狭く深く(?)オタク
内容は日々の戯言
イギリス、日本、リヒテンシュタイン、大好きです
プラトニックlove好き

ケイトのまとめ①

2014-06-14 13:24:08 | オリジナル小説
ニーナ・ジオライ:
伯爵令嬢だが、「お姫様」と屋敷の者には呼ばれる。10歳。ねこを自室で飼っている。オレンジジュースが好物で毎日飲む。父と母は外国にバカンス中。ボルドー色が好き。ギリシャ神話が好き。ふわふわの金髪で、瞳の色は黒。

ケイト・トートス:
この物語の主人公。妹が4人、弟が2人いる。ミスランドウ地方という田舎から奉公にでてきた14歳。お姫様のことを「おひい様」と言ってしまうほど発音が田舎くさいが、そこが愛らしいところ。レース編みと刺繍なら得意中の得意。乗馬もできる。お姫様の苦手なレース編みを手伝ってあげたことから、お姫様の計らいでオレンジジュース作り係から、お姫様のお遊び相手の侍女にとなる。

ショーン・ガーティ:
ミスランドウ地方に住んでいた、ケイトの同い年の幼馴染。ケイトのことを愛している。父が賭けで大儲けをしたので、別荘にと田舎の家はとっておいたが、家族みな遠い港町に引っ越していってしまった。ケイトが奉公に出たのもその引っ越しの直後だった。成金で王室の開催する舞踏会にも出るほどの金持ちになり、ベラリナ王女に恋されている。

ジル:
ニーナ嬢のお遊び相手の侍女。23歳。実家に帰ることが多いが、頼りになる、ケイトにしてみればお姉様。

ローザ:
16歳。氷のような声色をしているが、心は温かい少女である。一階の物置部屋の掃除係。ケイトの親友。

クリス:
16歳。ローザに恋している。人をよく上手にからかうが、心は温かい少年。祖父から引き継いで、現在、庭師。

ロラ:
お姫様と同い年の10歳。お姫様の数少ない大切な友人。金髪翠眼、ゆるやかにうねった髪は腰の下まである。色白でもあり、かなりの美少女。

サラ:
ロラの侍女。

ヨウツベ夫人:
ニーナ嬢の厳しい侍女長。夫人の下の、侍女にはいろんな役目があるので、それを統べる。

マリー:
ケイトの2歳下の妹。ショーンに淡い恋心を抱く。

庭師のお爺さん:
ケイトに優しく接してくれる。クリスの祖父。昔、娘もいたが6歳で亡くなった。オレンジジュースのオレンジの実をくれる意外と大切な役割のひと。しかし、今はもう隠居している。

アダム:
ガーティ家に仕える65歳を超えた老執事。ショーンがケイトに恋心を抱いていることをちゃんと知っている。

ケイトの13

2014-06-14 13:18:00 | オリジナル小説
「あ、そろったわ」
 サラが小さな声をあげて、2枚のカードをテーブルの真ん中に差し出しました。

 オールドメイドの勝負の頂点に輝いたのは、ロラでした。
 続いて、ジルがあがりました。
 そして今、サラがあがりました。
 ケイトの思ったことです。
(わたしは8と10の2枚。おひい様は3枚、ってことはおひい様が8と10とハズレのクイーンをもっているはず)
お姫様はというと、顔を紅潮させてぎらぎらとケイトの顔を凝視しています。
(困る……)
率直な感想でした。
「おひい様、では」
ケイトが真剣にカードを引くと、なんとそれはクイーンでした!
(きたー、きてしまったー)
お姫様の顔がパッと明るくなり、ケイトは、ため息を呑みこんで目線を横にずらしました。
 テーブルの下でカードを混ぜると、ケイトは目を瞑って下を向き、お姫様にずいっとカードを差し出しました。おそるおそる目をあけてみてみると……、まだ8と10がありました。お姫様は肩を落とします。
 次はケイトのとる番です。
(10きたー)
ケイトの残りの枚数は1枚。
 ぷいと横を向いていたお姫様は口をあんぐりあけて、ケイトの8をとり、8を2枚とクイーンをテーブルの上にほうり投げました。
「わー……い?」

 ねこを抱いてお姫様がベッドの毛布にくるまってしまうと、残りの4人は目配せしながらも何も言えませんでした。
 お姫様がやっと寝返りを打ったとき、
「すみませんでした……おひい様」
ケイトのかぼそい声はお姫様に届いたでしょうか。






――――
☆万梨羅さんへ☆
やっと書けました……!
いろいろ実験しながらやってみました。
これからもちゃんと書いていけるよう、精進します。
これまでの登場人物たちのまとめも載せるので、万梨羅さんどなたとどなたの組み合わせが欲しいかよろしければコメントくださいませ!
お願いします!