僕達人間が生きる上で、枯渇しているものはなんだろうか。
60年前―――。
まだ戦後といわれたあの頃の人々と、今を生きる僕らの違い。
情報技術の発達や電器製品の発達など、様々な発展を僕らは遂げてきた。
過去になくて今あるもの。それは間違いなくある。
だが、今になくて過去にあるものも、確かにあるのではないだろうか。
もしそれを言葉に具現できるのならば、それは"愛"だ。
人を思いやるキモチだ。
戦後まもない頃の人々の心には、間違いなく"愛"があったのだ。
僕らはその愛をいつの間にか忘れ、愚かな生物になってしまっていたのだ。
だからこそ、声高に主張したい。
"愛"こそが人間が生きる上で最も重視すべき、至高のものであると。
常日頃から僕達VIP RO へ鯖住民は愛を求め、愛のために生きていたといっても過言ではない。
だが、僕ら……具体的には僕、ういろう、とうふ屋の三人は見てしまった。
"愛"を失ってしまった愚かな人間を。
彼らは身体から禍々しいオーラを放つ、Haijinと呼ばれる人種だ。
彼らは強靭な体力と装備、それから足の速さを持つ。
その力を利用し、楽しくアヌビスやイシスを殺していたPTにモンスターをなすりつけ始めたのだ!
……許せない。
他者に迷惑をかけ自身が利益を得るなど、一体どこの愛なき者の仕業かッ!
これが人の為すことかッ!
とうふ屋とういろうから情報を聞きつけた僕は、早速ピラミッド4Fへ急行した。
いるいる、大量のモンスターをかかえたロードナイトがところ狭しと駆け回っている!
移動速度の遅いマミーが次々と漏れ、他のPTや僕にまで襲い掛かってくるではないか!
これは放ってはおけない!
素早く残影でロードナイトを追跡するが、僕の気配に気づいたのかロードナイトはハエを使って逃亡した。
話によるととうふ屋(ピクミン)に追われたときは逆に突進してきてとうふ屋を殺したという。
強者を畏れ、弱者をいたぶるなど人の所業とはいえない。
さらに追跡するためにピラミッド4Fをまわっていると、何と他にもパラディンが同じことをしているではないかッ!
彼にも説教をしなければならないと追ったが、彼もハエにより逃亡してしまった。
僕の追跡は続く。
仲間であるういろうから報告が入り、ロードナイトとパラディンはグルであることが判明した。
しかもキャンプをはり、そこにモンスターを送り込んでいるらしい。
僕がそこへ辿り着くと、既にういろうは到着していた。
彼らの引き連れてきたモンスターをダブルストレーピングで射殺し、彼らへ自身のした愚かな行為がいかに人非道的かをアピールしていた。
僕も口頭で注意を呼びかけるが、彼らはPTチャットで何かをヒソヒソと話すだけで、反省の色はみえなかった。
しばらくすると非道メンバーの一人、-幹夫-が「あれの時間だから戻るぞー」とさもボスを狩るような発言をした。
恐らくこれは正義の戦士である僕らを騙すための嘘なのだが、そのまま彼らはポータルを出して逃亡した。
残ったのは平和になったピラミッド4F。
僕がいる限り、ピラミッドを愛なき者の手に染めることは許さないのだ。
60年前―――。
まだ戦後といわれたあの頃の人々と、今を生きる僕らの違い。
情報技術の発達や電器製品の発達など、様々な発展を僕らは遂げてきた。
過去になくて今あるもの。それは間違いなくある。
だが、今になくて過去にあるものも、確かにあるのではないだろうか。
もしそれを言葉に具現できるのならば、それは"愛"だ。
人を思いやるキモチだ。
戦後まもない頃の人々の心には、間違いなく"愛"があったのだ。
僕らはその愛をいつの間にか忘れ、愚かな生物になってしまっていたのだ。
だからこそ、声高に主張したい。
"愛"こそが人間が生きる上で最も重視すべき、至高のものであると。
常日頃から僕達VIP RO へ鯖住民は愛を求め、愛のために生きていたといっても過言ではない。
だが、僕ら……具体的には僕、ういろう、とうふ屋の三人は見てしまった。
"愛"を失ってしまった愚かな人間を。
彼らは身体から禍々しいオーラを放つ、Haijinと呼ばれる人種だ。
彼らは強靭な体力と装備、それから足の速さを持つ。
その力を利用し、楽しくアヌビスやイシスを殺していたPTにモンスターをなすりつけ始めたのだ!
……許せない。
他者に迷惑をかけ自身が利益を得るなど、一体どこの愛なき者の仕業かッ!
これが人の為すことかッ!
とうふ屋とういろうから情報を聞きつけた僕は、早速ピラミッド4Fへ急行した。
いるいる、大量のモンスターをかかえたロードナイトがところ狭しと駆け回っている!
移動速度の遅いマミーが次々と漏れ、他のPTや僕にまで襲い掛かってくるではないか!
これは放ってはおけない!
素早く残影でロードナイトを追跡するが、僕の気配に気づいたのかロードナイトはハエを使って逃亡した。
話によるととうふ屋(ピクミン)に追われたときは逆に突進してきてとうふ屋を殺したという。
強者を畏れ、弱者をいたぶるなど人の所業とはいえない。
さらに追跡するためにピラミッド4Fをまわっていると、何と他にもパラディンが同じことをしているではないかッ!
彼にも説教をしなければならないと追ったが、彼もハエにより逃亡してしまった。
僕の追跡は続く。
仲間であるういろうから報告が入り、ロードナイトとパラディンはグルであることが判明した。
しかもキャンプをはり、そこにモンスターを送り込んでいるらしい。
僕がそこへ辿り着くと、既にういろうは到着していた。
彼らの引き連れてきたモンスターをダブルストレーピングで射殺し、彼らへ自身のした愚かな行為がいかに人非道的かをアピールしていた。
僕も口頭で注意を呼びかけるが、彼らはPTチャットで何かをヒソヒソと話すだけで、反省の色はみえなかった。
しばらくすると非道メンバーの一人、-幹夫-が「あれの時間だから戻るぞー」とさもボスを狩るような発言をした。
恐らくこれは正義の戦士である僕らを騙すための嘘なのだが、そのまま彼らはポータルを出して逃亡した。
残ったのは平和になったピラミッド4F。
僕がいる限り、ピラミッドを愛なき者の手に染めることは許さないのだ。