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ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

「風に立つライオン」

2015-03-02 21:14:52 | 読書
今から20年くらい前、自分自身を元気にするためのテープを作ってました。
あの頃はまだカセットテープにウォークマンだった。
A/B面で90分、20曲くらい選曲した中で、一番好きだったのが、海援隊の「声援」とさだまさしの「風に立つライオン」。
香港駐在だったころ、一人ビクトリア・ピークに登って、このテープを聞きながら、香港の夜景を見下ろして「負けねーぞ!」って叫んでた。

そんな想いのある歌が、さだまさし自身の手で小説になって、このたび文庫本化されたので、早速読んでみました。
内戦状態のアフリカ、難民キャンプにほど近い野戦病院の、己の命を投げ出しても人を救おうとする日本人医師と心身ともに傷ついた少年兵、そして日本に残した同じ医師である恋人。
「お前は9人の命を奪ったのなら、10人の命を救わなくてはならない」
元少年兵は医師となり、震災直後の石巻にやってくる。

ボランティアで石巻には3回行きましたが、あの光景は忘れられません。
「日本人はとても親切にしてくれたから、自分も日本のために何か恩返しがしたかった」そう言う留学生に会いました。
あの時は、自分も、自分たちも、日本のために何をするべきか、真剣に考えていました。
自分は、今も、その気持ちを風化させてはいないだろうか。

風に立つライオンに石巻と来ては、もう全編涙腺緩みっぱなしでした。
映画が3月14日公開みたいですね。絶対見に行こうと思います。


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