【スゴ技ニッポン】
低燃費はHVだけじゃない ホンダが目をつけた「ダウンサイジング・ターボ技術」とは?
自動車の燃費性能をめぐる開発競争が激しさを増している。エコカー減税の厳格化や環境意識の高まりで、燃費性能は購入を左右する重要な要素。大手が相次いでハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)を投入しているが、HVやEVはガソリン車に比べ車両価格が割高になる。価格を抑えながら、燃費性能の高い車を提供するため、ホンダが目をつけたのがエンジンを小型化し、ターボチャージャーなどの過給機で動力性能を補う「ダウンサイジング・ターボ」技術だ。
「小型エンジン」+「過給機」
ホンダは4月に発売したミニバン「ステップワゴン」に初めてダウンサイジング・ターボエンジンを搭載した。ベースとなるのは2013年に開発した直噴ガソリンターボエンジン「VTEC TURBO」。この技術をベースにステップワゴンに搭載するダウンサイジング・ターボを作り上げた。
核となるのが、エンジンに多くの空気を送り込んで、出力アップさせる機能を持つ過給機だ。新型ステップワゴンではエンジンを、従来モデルの排気量2000ccから1500ccに小型化したが、過給機で動力性能を補うことで、2400cc並みの動力性能を実現した。エンジンの小型化により、ガソリン1リットルあたりの燃費性能は、1500~2000ccの7~8人乗りのミニバンクラスでトップレベルの17キロとなった。
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