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 三代目桂三木助の噺、「加賀の千代」

2014年12月06日 | 落語・民話

 三代目桂三木助の噺、「加賀の千代」(かがのちよ)によると
 

 暮れも押し詰まって大晦日。それなのに金策が出来ていない甚兵衛亭主の尻をたたく女房。無いものはないとケロッとしている亭主に、ご隠居さんの所で借りておいでとけしかける。
 「ご隠居さんはお前が可愛くてしょうがないから、貸してくれるよ」、「子供でも無いのにかい」、「犬や猫を可愛がる人は膝に乗せたり胸に入れたり子供以上だ。生き物だけでなく植物だって同じで、朝顔だって同じだよ」、「植木鉢を膝に乗せたり胸に入れたり?」、「昔、加賀に千代という歌の上手い女性が居た。お殿様の耳に入り伺候(しこう)する事になった」、「四光は難しいぞ」、「花札と違うよ。殿中に上がりお殿様と対面したら、着物の紋が目に入った。紋は梅鉢であったので句を詠んだ『見やぐれば匂いも高き梅の花』。たいそうお褒めの言葉をいただいた。そのぐらい歌が上手かった」、「朝顔は何処に」、「ある朝、水を汲みに入ったら、井戸端に朝顔が巻き付いて花を咲かせていた。水が汲めないので近所に水をもらいに行った、その時に詠んだ句が『朝顔につるべ取られてもらい水』、朝顔だって可愛がる人が居る。ご隠居さんがお前を可愛がるのに不思議があるか」、「俺は朝顔か」。

 「どれだけ借りてくれば良いんだ」、「20円」、「20円もか。ホントはいくらあれば良いんだ」、「8円5~60銭有れば良いんだが、20円と言って『そんなには貸せないから半分』と言われても何とかなるだろが、それを10円貸してくれと言って半分の5円では”帯に短しタスキに長し”だろ。特に今日は手土産の饅頭を持っていかないとね。手土産を持ってこられたら手ぶらでは帰せないだろ」。出来た女房に追い出されて、ご隠居の所に。

 待っていたから上がれ、上がれと歓待するご隠居さんです。「様子を見れば分かる。いくら欲しい」、「今月はいつもと違うので、ビックリするな、20円」、「ビックリするなと言うと120円か」、「話の分からないご隠居さんだな」、「では、220円か」、「怒りますよ」、「足りなければ本家に電話するから。で、本当はいくらなんだ」、「8円5~60銭」、「バカ野郎。それなら最初から8円5~60銭と言いなさい」、「それは素人。最初から8円5~60銭と言って半額の5円になったら”帯に短しタスキに長し”になってしまう」、「では10円」、「アリガトウ。やっぱり朝顔だ」、「その朝顔とは何だ」、「『朝顔につるべ取られてもらい水』だ」、「チョと待ちなさい。『朝顔につるべ取られてもらい水』?解った。加賀の千代か」、
 「う~~ん、嬶(かか)の知恵」。

 

 

 

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