エッ、そんなことで別れちゃうの!? 世界の「驚きの離婚理由」10選!
俗に、「離婚は結婚の10倍のエネルギーが必要」といわれている。結婚するときはふたりともいい意味で盛り上がっているので、多少のハードルがあっても、勢いで乗り越えてしまうモノだが、離婚はそうはいかないからだ。お互い気分は最悪なうえ、財産分与や親権など、解決するためにはウンザリするような問題が山積しているのである。
そのため、余程の事情がない限り、普通は離婚しないものなのだが、世界には「えぇッ!? こんなことで離婚しちゃうの?」
と、声を上げたくなるような理由で別れるカップルが実在する。今回はそんな離婚したカップルの信じられない理由を紹介しよう。
■1カップル目:夫が『アナ雪』を好きじゃない!
夫がディズニー映画『アナと雪の女王』をあまり好きじゃないと言ってしまったことから、妻が「『アナ雪』のよさがわからないなんて、人間としておかしいのよ!」とブチ切れ、実家に帰ってしまったという日本で起きた話だ。
これは、「既婚者の墓場」というネット掲示板に夫が書き込んだことで、国内メディアだけではなく、海外メディアにも取り上げられた話だ。このカップルが最終的に本当に離婚してしまったのかは定かではないが、恐らくこの妻は、『アナ雪』の件以外にも、夫に不満をもっていたのだろう。
■2カップル目:夫がパンツをはかない!
ルーマニアの夫婦のケース。妻は結婚後、夫がパンツをはかないことに気がついた。つまり、普段からズボンの下はすっぽんぽんなのである。最初はそういう習慣なのかと思って納得しようとしたらしいが、思わぬ落とし穴があった。夫がパンツをはいていないことは、夫の友人・知人の間では結構有名な話だったのだ。もちろん、女友達にも知られており、彼女たちがパンツをはいていない夫の股間をジロジロ見ていることに我慢ができなくなってしまったのだという。
妻は
「パンツをはいてくれなきゃ離婚よ!」
と迫り、最終的にこの騒動は裁判にまで発展したのだが、法廷で夫は、
「私は妻を愛しています......。しかし、たとえ離婚されても、パンツをはくことだけは絶対イヤです」
と言い切った。
どんだけパンツはくのがイヤなんだよ...と思うが、夫は自らの生活習慣を譲らず離婚した。
■3カップル目:妻がブスすぎて我慢できない!
「だったら、はじめから結婚するなよ!」
というツッコミを入れたくなるのだが、これには事情がある。
結婚したとき、確かに妻は美人だったのだ。
ところがふたりの間に生まれてきた娘は、どちらにも似ていない上、どう見ても美しくなかった。妻が浮気をしたのではないか?という疑問を抱いた夫が、嫁を問い詰めたところ、
"妻は過去に整形手術を受けていた"という事実が発覚したのだ。
そして整形前の妻の写真を見た夫は、あまりの落差にショックを受け、離婚へと踏み切ったのである。裁判では夫の主張が全面的に受け入れられ、夫は示談金も手に入れたという。中国であったホントの話だ。
■4カップル目:妻が風呂嫌いで不潔すぎる!
日本人カップルのケースである。新婚当初は1日置きに風呂を沸かしていたらしい。しかし、もともと"風呂は毎日入るモノ"だと思っていた夫は、妻が風呂を沸かさない日はシャワーを浴びていた。そしてだんだん妻が風呂を沸かさなくなり、夫が勝手に風呂を沸かして入るとケンカになるようになっていった。
さらに夫は、妻が一週間以上風呂に入らなくても平気だという事に気づいた。そうなると妻の不潔感がたまらなくなり、結婚後1年ほどでセックスレスとなった。その結果、ふたりは離婚することになったという。
■5カップル目:夫の豆の食べ方が気に入らない!
クウェートでの話。豆は普通、フォークかスプーンを使って食べるモノだが、この夫はパンを使って豆を食べた。それを見た妻が「食べ方が気に入らない!」と裁判所へ離婚を申し立てた。
そんな習慣、結婚前にわからないモノだろうか? とも思うのだが、イスラム教圏であるクウェートでは、結婚は親同士の決める強制見合いのような婚姻システムなので、実際に結婚するまで相手のことをまったく知らないケースも珍しくはないのだ。
■6カップル目:夫が同性愛の雑誌を持ってた!
日本の話である。妻が夫のクローゼットを掃除していたら、中から男性同士の同性愛雑誌を発見した。帰宅した夫を問い詰めると、「昔は男も好きだったけど、結婚してからは"浮気"はしていない!」と、突如カミングアウトしたのである。
ただ夫の発言が一言一句間違いなければ、"男も"と言っている以上、彼はゲイではなくバイセクシャルだ。これを許せない妻の許容量は狭いのか、女性として当然の反応なのかは微妙である。
■7カップル目:妻がスイーツを愛しすぎる!
中国での話。妻の趣味は手作りスイーツ。いつも、食後に甘いケーキを焼いて出していた。新婚当初はまさに"甘い生活"を満喫できたのだが、調子に乗った妻は毎日毎食、スイーツを出し続けたのだ。
夫はだんだん飽きてきて、最終的にはウンザリしてしまい、離婚になった。
甘党であれば毎食スイーツでも平気という人もいるだろう。もしかしたら、離婚に踏み切った夫は、ホントは甘いモノが苦手だったのかもしれない。
■8カップル目:面倒くさいから離婚する!
これまた日本の話だ。ただ、このケースはいわゆる"熟年離婚"のような、長年積み重なってきた不平や不満の末に別れたのではない。
実はこの夫婦、夫が在日韓国人2世だった。在日2世ということで、母国である韓国に大した思い入れもなく、夫は結婚30周年を機に、日本への帰化を決意した。しかしいざ帰化してみると、それまで国際結婚だから認められていた夫婦別姓が不許可になり、どちらかの姓に統一しなければならなくなったのである。
何十年も別姓を通してきたふたりにとって、いまさら姓が変わるのはおっくうなことだった。ならば、別姓を守るために
「面倒だから離婚しちゃえ!」
ということにしたのだという。ちなみにこの夫婦、離婚した後も仲良く同居しているそうだ。
■9カップル目:夫のアレがデカ過ぎる!
ナイジェリアの離婚話である。結婚後、わずか1週間で妻が裁判所に離婚の申請を申し立てた。理由は「夫のアレがデカ過ぎるから」というモノだった。
「離婚したくなるほどのアソコって......、どんだけデカいんだ?」
と裁判官も気になったことだろう。しかし性交渉は夫婦生活を営んでいく上で重要なファクターである。この妻の離婚申請は裁判所に受理された。
■10カップル目:夫が巨人ファンになったから許せない!
タレントの千秋がココリコ遠藤と別れた理由がコレだと言われている。まさかこれだけが理由ではないだろうが、熱狂的な阪神ファンである千秋はアンチ巨人としても有名だ。結婚当初は遠藤も阪神ファンだったことが、千秋を結婚に踏み切らせた理由のひとつだった。しかし結婚後、遠藤は阪神以外のチームにも興味を持ち、挙句の果てに巨人を褒めるようになってしまった。そんな遠藤を許せなかったから、千秋は離婚を決意したという話がある。
離婚の理由といえば、仕事や家事によるすれ違い、性格の不一致、そして浮気などが代表的だが、結局は相手を理解できなくなった結果だろう。直接の原因になったことが、今回紹介したような信じられないような理由だとしても、真の理由はほかにあるのかもしれない。
(文=ごとうさとき/刑事事件に詳しいライター)