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日記

あっ! いーじわるぅー

星(2)

2006-01-19 21:48:22 | Weblog
 雲がある様には見えないが、星は、見えない。 
               では続きを。
 集まった H (水素)は高温の中で、D (デウテリュ-ム 重水素)に。D+Dでp(陽子)+ T (トリチュ-ム 三重水素)とn(ニュートロン 中性子)+He3(ヘリュ-ム)に。 D+He3でp+He4(ヘリュ-ム) D+Tでn+He4に。それらがどんどん集まって重力収縮して星間物質になって行く。 He+pで少ないが Li(離チュ-ム),Be(ベリリューム),B(ボロン ホウ素)が作られ、星間雲ができ、原始星を経て、主系列星の誕生です。星が輝き始めたのは、ビッグバンから2億年後。主系列星は、その集まった質量の大きさでいろんな星になって行く。始めの数億年は大質量星が超新星爆発を繰り返していた様だ。
 超新星とは、太陽より質量がずっと大きい(数倍から20倍)主系列星で、質量が大きいと収縮して重力が増し、重力エネルギーが温度エネルギーになり、温度が高くなり、1億度で H が核融合して He に、2億度で He が核融合して C(炭素)に、10億度で C が核融合して O(酸素)に、30億度で O が核融合して C+Oで Si(シリコン 珪素), O+Oで S(サルファ 硫黄) に、40億度で Si が核融合して Mg(マグネシューム)+Si で Fe(フェリュ-ム 鉄) に。  此処で事件は起きるのです。
Fe は安定した元素でこれ以上は核融合しない。核融合で Fe ができた瞬間に、6C 8O 12Mg 14Si 16Sの偶数元素を放出して燃える物がなくなると、一騎に重力収縮して、その反動で超新星爆発を起こす。-13 ~ -18等星。  
これは、Ⅱ型(鉄崩壊型)超新星で、Ⅰ型超新星と区別されている。
Ⅰ型超新星とは、太陽質量の数倍までの主系列星が、赤色巨星を経た後、白色矮星になり、連星である巨星から放出される大量のガスを吸収して、チャンドラカセール質量限界を越え、 C が一騎に核融合して、 Fe になる時に超新星爆発を起こす 炭素崩壊型超新星 の事である。-18 ~ -19 等星。 
 太陽質量の数分の1よりも小さい主系列星は、赤色星を経て白色矮星になり、連星の赤色星からガスを吸収しても、超新星の様に一騎には爆発せず、ちょっと爆発して 新星 となる。 太陽質量の20倍以上の主系列星は、極超新星になり、極超新星爆発の後にブラックホールを残すか、、超新星と同じく、中性子星を残すが、その中性子星がさらに収縮してブラックホールになる。  GRB980425, SN1998bw, SN2002ap等。
     新星---nova    超新星---supernova    極超新星---hypernova
  
 真夜中、頭上に丸だか半円だかわからない程ぼけた月が、物憂げに浮かんでいる。