日記

あっ! いーじわるぅー

リチウム 3 Li

2006-03-31 19:00:00 | Weblog
 雲はあるけど、まあまあの天気。昨日 雪 を降らせた 寒気 がまだ上空にいるから、気温は低い。15:00 頃からだんだん雲は減って行った。太陽と同じ頃に出て来た筈の月は、月齢 1.8 で非常に細いし、太陽に近いから、さっぱし姿がみえない。

      リチウム  Li (Lithium)  原子番号 3  原子量 6.941

 リチウムとは、3つの陽子と3つの電子で構成されている原子。
核の中に陽子3つと中性子が3つのリチウム原子 3Li6 (7.59%)と、
          4つの中性子を持つリチウム原子 3Li7 (92.41%)と、同位体と、
1つの中性子を持つリチウム原子 3Li4 ( 陽子放出→2He3, 半減期 75.8043ヨクト秒)と、
2εε の中性子を持つリチウム原子 3Li5 ( α崩壊→1H1, 半減期 304.733ヨクト秒)と、
5β- の中性子を持つリチウム原子 3Li8 ( β崩壊→4Be8, 半減期 838ミリ秒)と、
6β- の中性子を持つリチウム原子 3Li9 ( β崩壊→4Be9, 半減期 178.3ミリ秒)と、
7つの中性子を持つリチウム原子 3Li10 ( 中性子放出→3Li9, 半減期 380.917ヨクト秒)と、
8β- 中性子を持つリチウム原子 3Li11 ( β崩壊→4Be11, 半減期 8.59ミリ秒)と、
9つの中性子を持つリチウム原子 3Li12 ( 中性子放出→3Li11, 半減期 10ナノ秒)の、
                                     放射性同位体がある。

 リチウムとは、第1族・アルカリ金属。 常温, 常圧で、体心立方の結晶構造で、銀灰色の金属。 比重 0.534 で金属の中で一番軽い。 原子価は、±1価である。 最外殻S軌道電子が自由電子として振舞うので、金属的な性質を示す。 同じアルカリ金属のナトリウム、カリウムと比べて反応性は劣り、化学的性質は、第2族元素のマグネシウムと類似する。 空気中に放置すると、Li3N になってしまう為、アルゴン雰囲気下で取り扱う。 アルカリ金属の炎色反応は、Li--深紅色(桃色がかった閃光色), Na--黄, K--紫, Rb--深赤, Cs--青紫, Fr-- -

 リチウムは、地殻に 13ppm 存在。 シリア輝石・シリア雲母に含まれる。 塩化物と塩化カリウムの混合物を融解塩電解して単体を得る。 核融合で リチウム → トリチウム に。 核融合プラズマエネルギ-発電は、核分裂より大きいエネルギーが得られる。
 ① 1H2(D)+1H3(T)→2He3+中性子(n) --- 17.59MeV
 ② D + D →{(2He3+n --- 3.27MeV) + (T + 1H1(H) --- 4.03MeV)}
 ③ D + 2He3 → 2He4+H --- 18.34MeV
 ①のトリチウムを作るのにリチウムが使われるが、その後は、②から トリチウムが作られる。重水素は海水中に多くある。 これは、近未来エネルギーで、D +Tの混合プラズマのローソン条件下での 高温核融合(1億℃)であり、核融合には他に、ミューオン触媒核融合の低温核融合(-272℃)がある。

 リチウムは、イオン化傾向が強く電池に使われる。 還元剤 や グリースとして使われる。

 リチウムは、ココア, チョコレート等に含まれていて、リチウムイオンは、ニューロン内のカルシウムイオンの濃度が高くならない様に抑え、抗鬱作用がある。

     融点   180.54℃
     沸点  1347℃

 夜になって空の高い所に、土星,プロキオン, シリウスが光っている。 ☆ ★ ☆ 東の空に星はない。

ヘリウム 2 He

2006-03-30 19:00:00 | Weblog
 朝方、雪が降った。辺りが薄っすら白くなったが、その後の雨で解けてしまった。でも山は暫く白かった。昼前に雨は止み、午後からは、薄日が差して来た。雲は段々塊 になり、風に流され、切れ間ができ、結構 陽が差して来た。         

      ヘリウム  He (Helium)  原子番号 2  原子量 4.002602

ヘリウムとは2つの陽子と2つの電子で構成されている原子。
核の中に陽子2つと中性子が1つのヘリウム原子 2He3 (軽ヘリウム 0.000134%) と、
         2つの中性子を持つヘリウム原子 2He4 (重ヘリウム 99.999866%)の、同位体と、
3つの中性子を持つヘリウム原子 2He5 ( 中性子放出→2He4, 半減期 761.833ヨクト秒)と、
4β- の中性子を持つヘリウム原子 2He6 ( β崩壊→3Li6, 半減期 806.7ミリ秒)と、
5つの中性子を持つヘリウム原子 2He7 ( 中性子放出→2He6, 半減期 2.85688ゼプト秒)と、
6β- の中性子を持つヘリウム原子 2He8 ( β崩壊→3Li8, 半減期 119.0ミリ秒)と、
7つの中性子を持つヘリウム原子 2He9 ( 中性子放出→2He8, 半減期 7.03231ゼプト秒)と、
8つの中性子を持つヘリウム原子 2He10(超重ヘリウム 中性子×2 放出→2He8,
                           半減期 2.68882ゼプト秒)の、放射性同位体がある。

 ヘリウムは、第18族・0族・不活性ガス・稀ガスで、原子価はなく、単原子分子で、無色、無臭の気体。 比重  0.18。 稀ガス [ヘリウム (He)、ネオン (Ne)、アルゴン (Ar)、クリプトン (Kr)、キセノン (Xe)、ラドン (Rn)、ウンウンオクチウム(Uuo)]の中で一番軽い。

 稀ガスは、原子における最外殻電子が閉殻となっているため、化学的に非常に不活性である(不活性ガス)。ヘリウムを除いた稀ガスは、常圧かつ凝固点以下で弱いファンデルワールス結合による結晶(単原子分子による分子性結晶)を形成する。クリプトン, キセノン, ラドン は、 酸素, フッ素 と少しだけ化学反応する。 稀ガスは、放電管中で放電を行うと稀ガスにより色々な色の光のネオンサインとなる。 ヘリウム - 白,黄色  ネオン - 赤,橙色  アルゴン - 青紫  クリプトン - 黄緑   キセノン - 青緑

宇宙では、水素に次いで存在量が多いが、地球の大気中には、0.000524% 5.24ppm と微量なので、稀ガスに分類されるが、鉱物やミネラルウォーターの中に沢山溶け込んでいて、豊富に産出し、気球や小型飛行船の浮揚用ガスとして用いられる。

 2He4 は、-268.934℃ (4.216[K]) で、一次の相転移を起こし常流動状態になる。 λ点 -270.824℃ (2.176[K]) で、二次の相転移を起こし超流動状態になる。超流動状態では非常に高い熱の伝導性を示す。 超流動状態で 2He4は、粘性が 0 の状態(He II相)になっており、 壁を這い上がったり、 原子一個が通れる隙間があれば漏れ出す。(普通の液体としての性質を示す常流動ヘリウム:He I相,  粘性ゼロの超流動ヘリウム:He II相)   
             ☆噴水効果 
 超流動状態の液体ヘリウム中に、微粉末を入れた先を細くしたガラス管を沈める。電球の光を当てるとヘリウムは温められ、その一部が常流動状態になる。常流動ヘリウムは粘性があり、微粉末中を動けないため、超流動ヘリウムがガラス管の底から勢いよく入り込み、その勢いで噴水となる. 
 超流動2He4は、プロトン(p)-2 ニュートロン(n)-2 エレクトロン(-e)-2 の整数スピンのボース粒子である 2He4 がボース凝縮している。
 2He3 は 2He4 と異なり 超低温では、(p)-2 (n)-1 (-e)-2 の半整数スピンの フェルミ粒子 である。フェルミ粒子の2He3は、そのままでは凝縮状態にならないため、 λ点は、1[mK] と2He4と比べて非常に低い。2He3 は超伝導の場合と同様に、2個の 2He3 が原子同士の振動の波(フォノン, スピンのゆらぎ)による弱い磁気相互作用でクーパーペアを作り、5+5=10 の整数スピン {スピン三重項p波(L=1, S=1)}で、 ボース粒子の様に振る舞い、BEC(ボース・アインシュタイン凝縮)して超流動状態になる。{通常の超伝導は、電子対がスピン一重項s波(L=0, S=0)}

 2He4は、0[K] でも液体のままであるが、0.95[K] で 25気圧 か 15[K] で 1000気圧(100MPa) で、凍上現象を起こし、単純六方の結晶構造の 霜柱 になる。つまり ☆ 固体 ☆ になる。
 2He3は、2.7[mK] で 34気圧 で固体になる。

    融点  -272.2℃(0.95[K]) (25気圧下で), 15[K] 1000気圧(100MPa)下で
    沸点  -268.934℃(4.216[K]) 実験に仕方により温度に 差があるが、全元素の中で一番低い。

 とても寒い一日でした。

炭素 6 C

2006-03-29 19:00:00 | Weblog
 雨は、昨日の内に上がった様である。雲は残っているが、まあまあの天気。でも風は冷たい。一部咲きの桜も寒そう。

      炭素  C (Carbon)  原子番号 6  原子量 12.0107

 炭素とは6つの陽子と6つの電子で構成されている原子。
核の中に陽子6つと中性子が6つの炭素原子 6C12 (98.93%)と、
          7つの中性子を持つ炭素原子 6C13 (1.07%)の, 同位体と、
3ε の中性子を持つ炭素原子 6C9(電子捕獲→5B9, 半減期 126.5ミリ秒)と、
4ε の中性子を持つ炭素原子 6C10(電子捕獲→5B10, 半減期 19.26秒)と、
5ε の中性子を持つ炭素原子 6C11(電子捕獲→5B11, 半減期 20.39分)と、
8β- の中性子を持つ炭素原子 6C14(β崩壊→7N14, 半減期 5730年)と、
9β- の中性子を持つ炭素原子 6C15(β崩壊→7N15, 半減期 2.449秒)の、
                                 放射性同位体がある。 
 6C14 は、放射性炭素で地球上の自然界に微量 存在し、約5730年で半分の量に減少する。動植物は、生きている間は、自然界と同じ比率の 6C14 を持っているが、死ぬとその瞬間から新たな 6C14 の取入れが無くなり、減少を始めるので、減少率から年代を推測で来る。(放射性炭素年代測定)

 炭素とは、第14族・炭素族で、常温, 常圧で、無色無臭の気体。 比重 3.51。 原子価は、+2価, ±4価である。

 炭素の生成にはヘリウムの原子核であるアルファ粒子の3重衝突(トリプルアルファ反応)が必要。ビッグバンのエネルギーでは、宇宙が大きく膨張して急速に冷えたために、水素, ヘリウム, リチウム(微量), ベリリウム(微量)までしか、生成されなかった。 巨恒星核内部が、1億度で、水素が核融合。2億度で、水素の燃えカスのヘリウムが、重力収縮し点火して核融合。トリプルアルファ反応で炭素が生成され、超新星爆発で大量に放出される。

 炭素には、同位体の他に 同素体 がある。
  炭素の同素体 
*無定形炭素 -- 活性炭, 煤, コークス, 炭素繊維(ポリアクリロニトリル)
*結晶 -------- ダイヤモンド(三次元格子), グラファイト(二次元格子), カルビン(一次元格子), フラーレン, カーボンナノチューブ, 気相成長炭素繊維(カーボンナノファイバー, グラファイトナノファイバー)

カルビン ---- 黒色粉末の半導体で、炭素原子の手がニ本のsp結合で、鎖状の一次元構造で、
         ポリイン型(単結合と三重結合とが交互に並ぶ), ポリクムレン型(二重結合)がある。
         酸素に対して不安定である。
グラファイト --- 炭素原子の手が三本のsp2結合(2s軌道と2p軌道2個)で、平面の二次元構造で、
         六角形層状の六方結晶構造で、層の重なり具合の違いで、六角形のα型黒鉛と
         菱型のβ型黒鉛がある。 鉛筆の芯は、層がずれることで書ける。 半導体。
ダイヤモンド -- 炭素原子の手が四本のsp3結合で、立体の三次元構造で、シクロヘキサン3個で
         できたスピランのアダマンタンが基本骨格。ダイヤモンドは絶縁体だが、
         黒鉛にボロンを加え、10万気圧, 2500K で 超伝導ダイヤモンドに。
フラーレン ---- 炭素原子の手が3本のsp2結合で、面心立方結晶構造の絶縁体。アルカリ金属,
         アルカリ土金属でドープすると、超伝導性を示す。金属黒鉛をアーク放電してでた
         炭素蒸気を He, Arガスの中で冷やして得る。
      C60(5員環12個 と 6員環20個 のサッカーボール), C70(5員環12個 と 6員環25個 の
      ラグビーボール), C74, C76, C78, C82, C84, C90, C96 5員環は何れも12個で、
      6員環はn/2-10個サッカーボールを2つに割り、カーボンナノチューブで繋いだ楕円球。 
カーボンナノチューブ -- 炭素原子の手が3本のsp2結合で、平面の二次元構造で、炭素電極を
               Heガスの中でアーク放電すると出るかすの中に含まれている。
               単層, 二層, 多層チューブがある。水は、単層カーボンナノチューブ
               の内部で、融点が高くなり、常温,常圧でも氷を作る。
気相成長炭素繊維 -- 黒鉛の面内のsp2結合を利用したもので、黒鉛の層が、木の年輪のように
              重なった構造。気相成長炭素繊維の芯がカーボンナノチューブ。

 炭素は、空気中には、二酸化炭素という形で1.03%含まれ、地殻中には、480ppm 存在。

 炭素は、3500℃以上で液体になる。4000度、15万気圧以上では液体で、温度だけが徐々に下がって 3000度になると、液体炭素から固体のダイヤモンドになる。 常圧下で温度が下がると黒鉛になる。地下約 200km のマグマ中 2000℃, 7万気圧で、天然のダイヤモンドになる。 *黒鉛がダイヤモンドに変わる相転移には長い時間が必要。 ダイヤモンドは 1500℃ で 黒鉛 に転移。

黒鉛-転移点(融点) 3500℃→液体炭素-転移点(沸点) 4918℃→気体炭素 
    黒鉛 の 融点  >3500℃
    黒鉛 の 沸点   4918℃

 夕方、雪が少しちらついた。寒い筈だ。でもすごに雨に変わった。    →  

水素 1 H

2006-03-28 19:00:00 | Weblog
 すっごい曇り。雷が鳴った。 雷の後は ザー と雨が・・・・ム ム 降って来ない。1時間程 そぞれ降ったが、漸く地面が濡れて来た頃に、ほんの少し薄日が差しただけで、乾いてしまい、まるで何もなかった様に、以前と同じ曇り空に。
                        

      炭化水素の事を先に書いて、順序が逆になったけど、水素の事を少々。

 水素とは、ビッグバン以降、素粒子達が 対生成 と 対消滅 を繰り返す中で、莫大なエネルギーと伴に生まれて来た、初の元素である。

      水素  H (Hydrogen)  原子番号 1  原子量 1.00794

 水素とは、1つの陽子と1つの電子で構成されている原子。
核の中に1つの陽子と、中性子 0 の水素原子 1H1 (H,プロチウム,軽水素 99.9885%)と、
          1つの中性子を持つ水素原子 1H2 (D,デウテリウム,重水素 0.0115%)の、
                                                   同位体と、
2つの中性子を持つ水素原子 1H3 (T,トリチウム,三重水素 β崩壊→2He3, 半減期 12.33年
                 0.0000000000000001%=1フェムト% 超超超極微量天然に存在)と、
3つの中性子を持つ水素原子 1H4(カルチウム,四重水素 中性子を1つ放出して(Neutron Emission)→1H3, 半減期 99.3696ヨクト秒)と、
4つの中性子を持つ水素原子 1H5(Q,クインチウム,5重水素 中性子を2つ放出して(Double Neutron Emission)→1H3, 半減期
                                             79.95ヨクト秒)と、
5つの中性子を持つ水素原子 1H6(セクスチウム,六重水素 Neutron Emission→1H5, 半減期 28.48ゼプト)と、
6つの中性子を持つ水素原子 1H7(S,セプチウム,7重水素 Double Neutron Emission→1H5, 半減期
                                    9.152フェムト秒)の、放射性同位体がある。
        * 同じ原子でも中性子の数が異なるものを同位体と呼ぶ。

因みに、 ◎K中間子水素原子    K^中間子と陽子のクーロン力による束縛(K⁻+P⁺)  
    反物質で、    ◎反水素    1つの反陽子と1つの陽電子で構成される(P⁻+e⁺) 
    異種原子で、   ◎プロトニウム    陽子と反陽子がお互いの周りを回るボース粒子(P⁺+P⁻)
    水素様異種原子で、◎ポジトロニウム(Ps) 電子と陽電子がお互いの周りを回り、対消滅してγ線を放出(e⁺+e⁻)
   ◎ミューオニウム(Mu) ミュー粒子の周りを電子が回る (μ⁺+e⁻)
等もある。    ⁺

 水素とは、第1族で、常温, 常圧で、無色無臭な気体。 原子価は、±1価である。 二原子分子で、絶縁体であるが、-239.9℃ 1.315MPaの低温,高圧下の臨界状態で水素は、1/100万 秒間 だけ単原子の液体金属水素になり、超伝導性を示す。 木星, 土星のガス惑星の深部は非常に高圧で、水素は、液体金属水素になっていて、磁場を作り、オーロラを見せる。
 
 水素分子は、核スピンの配向により、オルト水素分子 とパラ水素分子 の異性体がある。オルト水素は、核スピンの向きが平行で、パラ水素は、核スピンの向きが反平行である。オルト水素とパラ水素では、比熱や熱伝導率に若干の差を生じ、低温になるにつけ、パラ水素が多くなり、絶対零度付近では全てパラ水素となる。 
 
 含まれている水素が軽水素のみの水が軽水。重水素のみの水は重水。重水素を含む水は、軽水素だけの水に比べて、蒸発が困難なため、雨水に含まれている重水素の割合は、海水に比べて、少ない。天然の三重水素は非常に少なく、1/100京個。リチウムと中性子を反応させて、人工的に作る。超重水素は、ヘリウム(2He6)を加速器で衝突させて作るが、中性子過剰な不安定原子核で地球上の自然界にはなく、超新星爆発の後の中性子星に存在する。

 普通に水素と言うと 1H1 H ハイドロゲン の事である。  
    融点  -259.14℃   
    沸点  -252.87℃   重水素の沸点  -249.4℃
 
気体水素-転移点(沸点) -252.87℃→液体水素-転移点(融点) -259.14℃→固体水素

* 気体水素 --- 常温, 常圧で、無色無臭な気体。 比重 0.0695(空気を 1 として)
* 液体水素 --- 気体水素が-252.87℃以下で液化した水素。液体水素は非常に軽い液体で、水の約1/14。 石油に代わるエネルギー源としてロケットの燃料に使われる。  爆発するので取扱に注意。
* 固体水素 --- (パラ水素, オルト重水素) 気体水素は、沸点で液体になり、融点でいきなり固体になるのではなく、まず 擬似液体になり、そこから 単純六方の結晶構造 固体水素 が 気相成長する。(紐状固化,N,Ar,Ne)

 水素ガスは、天然ガスの中に僅かに存在し、水素の殆んどは、海水等 水の中に存在。 地殻中に 1400ppm 存在。 メタンを主成分とする天然ガスと水から、触媒を用いた水蒸気改質によって作られる。

 夕方、又 雷が鳴った。この雷は、多量の雨を齎した。       

異性体

2006-03-27 19:00:00 | Weblog
 空一面に薄っすらとした雲があるが、日差しは充分。桜の蕾のピンク色も増えて来た。

      異性体  化学式は等しいが、科学的, 物理的性質が異なる物を指す。

 異性体 {構造異性体 --- 結合状態が異なる 
       (constitutional isomer)
       {立体異性体  {幾何異性体 ---- 二重結合や環状構造に於ける回転できない事に
     (stereo isomer) (geometrical isomer) よって生ずる シス(cis)とトランス(trans)。
                 {光学異性体 --- 不斉炭素を持ち、エナンチオマー(enantiomer)な
                 (optical isomer) 関係にあるもの。D(R, 右, +)体と L(S, 左, -)体
                {配座異性体 ----  エクリプス と スタッガード
            (conformational isomer)   ゴーシュ と アンチ
                             椅子型 と 舟型
                {位相異性体 --- 空間的相対配置が異なる(二置換ベンゼンの
               (phase isomer)   o-,m-,p- のジメチル-キシレン等 )
               
 夕方から雲の厚みが増して来た。夜になっても星は、殆んど見えない。22:00 になって、やっと木星が心もとないながら見えた。今日の木星は-2.4等級 光度が増して来てる筈だが雲の所為か昨日より大分 寂しい。他の星は、雲に勝てない様だ。
 
     

架橋炭化水素

2006-03-26 19:00:00 | Weblog
 曇り。ずーんと重い雲が空を覆っている。夕方になって、雲間からやっと少し陽が差して来た。
                              

      架橋炭化水素  環状炭化水素に橋を架けたもの

 橋頭位のメチン炭素間に橋を三本架ける。橋が一本なのは、鎖状炭化水素。 橋が二本なのは、シクロ炭化水素。 橋が三本なのが、ビシクロ炭化水素(架橋炭化水素)。 
 橋の途中には、メチレン基を何個か持つ事が可能。メチレン基を一つも持たないのは、エチン(アセチレン)で鎖状炭化水素である。メチレン基の間は、単結合も、二重結合も可能。メチレン基とメチレン基の間にさらに橋を架ける事ができる。一本増やして、四本で、トリシクロ。 二本増やして、五本で、テトラシクロ。 三本増やして、六本で、ペンタシクロ ----- となって行く。[ ] の中は、メチレン鎖の メチレン数が多い方から記す。

 ビシクロ[2,2,0]ヘキサ-2,5-ジエン (デュワーベンゼン)  C6H6
 ビシクロ[2,2,2]オクタ-2,5,7-トリエン (バレレン)      C8H8
           2,4
 トリシクロ[1,1,0,0  ]ブタン (テトラヘドラン)         C4H4
           2,6
 トリシクロ[3,1,0,0  ]ヘキサ-3-エン (ベンズバレン)    C6H6
           3,7
 トリシクロ[3,3,0,0  ]オクタン (ステラン)           C8H12
           2,8
 トリシクロ[3,3,2,0  ]デカ-3,6,9-トリエン (ブルバレン)  C10H16
           3,7
 トリシクロ[3,3,1,1  ] デカン (アダマンタン)        C10H16
   (シクロヘキサン三個がスピロ環になった スピラン -- ダイヤモンドの基本骨格)
             2,6 3,5
 テトラシクロ[2,2,0,0,  0  ]ヘキサン (プリズマン -- 三角柱)        C6H6
             2,5 3,8 4,7
 ペンタシクロ[4,2,0,0,  0,  0  ]オクタン (キュバン -- 立方体)       C8H8
 9,10-[1,2]エピシクロブタアントレセン                       C18H10
 シクロブタ[1,2,3,4]ジシクロペンテン = シクロブタ[1,2,3,4]ジ[5]アヌレン   C10H8

 [m,n,p]プロペラン   橋頭位のメチン炭素の H 二個を取って、メチレン基  0 の柱を一本立てて、
              m個,n個, p個 のメチレン基を持つ メチレン鎖 三本の橋をプロペラの三枚の
              羽に見立てたもの。

 [m,n,p,q]パドラン   プロペランの様な メチレン基 0 の柱はなく、m個, n個, p個, q個 のメチレン基
              を持つ メチレン鎖の四本の橋を四枚の羽に見立てたもの。 
 

 
 夜になっても、雲がまだ多いからか、星は見えない。21:00 アルクトゥルス と スピカがやっと見えた。22:00 木星も漸く昇って来た。その他の星は見えない。



スピロ結合

2006-03-25 19:00:00 | Weblog
 今日も又 いい天気! 桜の蕾がピンク色になって来た。春やねー。  

      スピロ結合   (脂環がナフタレンの様な縮合とは違い、一炭素で繋がっている)

  スピロ[2,3]ヘキサン   シクロプロパンとシクロブタンが一炭素で結合
  スピロ[3,4]オクタン    シクロブタンとシクロペンタンが一炭素で結合
  スピロ[4,5]デカン     シクロペンタンとシクロヘキサンが一炭素で結合
  スピロ[5,5]ウンデカン  シクロヘキサンとシクロヘキサンが一炭素で結合
  スピロ[4,7]ドデカン    シクロペンタンとシクロオクタンが一炭素で結合 
 等、単環と単環が 一炭素でスピロ結合 したものや、
  ジスピロ[3,2,7,2]セキサデカン   シクロブタンとシクロヘキサンとシクロオクタンが スピロ結合 したものの様に二点でスピロ結合したものは、ジスピロ、 三点でスピロ結合したものは、トリスピロ、 四点でスピロ結合したものは、テトラスピロ ---- となる。小さいスピロアルカンの方から、スピロ位の炭素までのメチレン基の数を [ ] の中に記す。

  スピロビナフタレン    ナフタレンの二重結合の一つを単結合にしたもの 二つを 一炭素でスピロ結合 したも
  スピロビキノリン      ナフタレンの二重結合の一つを単結合にしたもの 二つを 一炭素でスピロ結合 したもでスピロビナフタレンとは異性体で片方のナフタレンが60°向きを変えたもの。
 等、その他、脂環と脂環がスピロ結合したものは、たくさんある。三角が二つ重なった ダビデン もその一つである。

 夜になって、西~南の空に、火星, 冬の星座, 土星, プロキオン, シリウスは見えるが、東の空に星は見えない。獅子座が見えない。アルクトゥルス, スピカ が昇って来た。雲が出て来たのか、やっと出て来た木星は、少し暈けている。


非ベンゼン系

2006-03-24 18:56:24 | Weblog
いい天気!温かい。東京は桜が咲いたとか。この辺の桜は、蕾はあるが、まだピンクくなってない。

      芳香族炭化水素

      非ベンゼン系

   奇数の員環の場合は、アニオン か カチオン
 シクロプロペニル
 シクロペンタジニエルアニオン
 シクロヘプタトリエニルカチオン
 アズレン (五,七員環縮合テルペン 芳香族炭化水素の中で唯一 有色 青 カモミール精油)

   偶数の員環の場合は、アヌレン
 [4]アヌレン   シクロブタジエン       無香
 [8]アヌレン   シクロオクタテトラエン     〃
 [10]アヌレン   シクロデカペンタエン (シクロデセン)
 [14]アヌレン   シクロテトラデカヘプタエン
 [18]アヌレン   シクロオクタデカノナエン

* シクロペンタジエン の C 一つが O になった フラン も芳香族


 19:00 西から南にかけた空に 火星, 冬の星座, 土星が輝いている。今日の火星は 1.3等星。馭者座の カペラ や 牡牛座の アルテバラン に負けている。カペラは黄色いお兄さん、アルデバランはオレンジ色のお姉さん。馭者座のγ星エルナトもカペラの左に白く小さく光ってる。土星 と プロキオン と シリウス の三馬鹿トリオは、南の空の左の方で縦に並んでいた。

ベンゼン系

2006-03-23 21:13:55 | Weblog
 昨夜の雨は何時しか止んで、雲は少々残っているけど、まあまあの天気だ。午後から雲がだいぶ増えて来た。

      芳香族炭化水素

環状芳香族炭化水素には、ベンゼン系芳香族炭化水素 と 非ベンゼン系芳香族炭化水素 がある。

      ベンゼン系

 ベンゼンは 1,3,5-シクロヘキサトリエン や 2,4,6-シクロヘキサトリエン の 単結合三つと二重結合三つ とは違い、1.5結合 つまり π結合である。故に不飽和性はない。芳香性があり、無色透明である。

 ベンゼン   CnH2n-6     ベンゼン環一つと
         C6H6    ベンゼン
         C7H8    (トルエン) メチルベンゼン
         C8H10   {O(オルト)-キシレン} 1,2-ジメチルベンゼン
                 {M(メタ)-キシレン} 1,3-ジメチルベンゼン
                 {P(パラ)キシレン} 1,4-ジメチルベンゼン
                 エチル-ベンゼン
         C9H12   1,2,3-トリメチル-ベンゼン
                 1,2,4-トリメチル-ベンゼン
                 1,3,5-トリメチル-ベンゼン
                 (クメン) イソプロピル-ベンゼン
                 3a,4,7,7a-テトラヒドロ-1H-インデン
 ナフタレン  CnH2n-12    ベンゼン環二つのオルト縮合と 
         C10H8   ナフタレン
         C11H10  1-メチル-ナフタレン
                 2-メチル-ナフタレン
         C12H12  1,2-ジメチル-ナフタレン
                 1,3-ジメチル-ナフタレン
                 1,4-ジメチル-ナフタレン
                 1,5-ジメチル-ナフタレン
                 1,6-ジメチル-ナフタレン
                 1,7-ジメチル-ナフタレン
                 1,8-ジメチル-ナフタレン
                 2,3-ジメチル-ナフタレン
                 2,6-ジメチル-ナフタレン
                 2,7-ジメチル-ナフタレン
 ベンゼン環三つの オルトぺリ縮合 CnH2n-17
                       C13H9   フェナレン
 ベンゼン環三つの オルト縮合    CnH2n-18
                        C14H10  アントラセン           (アセン系)
                                フェナントレン
 ベンゼン環四つの オルトぺリ縮合 CnH2n-22
                       C16H10  ピレン (ベンゾ[def]フェナントレン)
 ベンゼン環四つの オルト縮合    CnH2n-18
                        C18H12  テトラセン(ナフタセン)      (アセン系)
                                テトラフェン (ベンゾ[a]アントラセン, ベンゾ[b]
                               フェナントレン)
                                ベンゾ[a]フェナントレン
                                クリセン
                                トリフェニレン
 ベンゼン環五つの オルトぺリ縮合 CnH2n-28
                       C20H12  ペリレン
                                ベンゾ[a]ピレン
                                ベンゾ[e]ピレン
 ベンゼン環五つの オルト縮合    CnH2n-30
                       C22H14  ペンタセン            (アセン系)
                                ペンタフェン
                                ピセン
                                ジベンゾアントラセン
                                ジベンゾ[cf]フェナントレン
 ベンゼン環六つの オルト縮合   CnH2n-36
                       C26H16  ヘキサセン            (アセン系)
                                ヘキサフェン
 ベンゼン環七つの オルトぺリ縮合 CnH2n-36
                       C24H12  コロネン
 ベンゼン環七つの オルト縮合   CnH2n-42
                       C30H18  ヘプタセン            (アセン系)
                                ヘプタフェン
 ベンゼン環十の オルトぺリ縮合  CnH2n-28
                       C32H14  オバレン
 ベンゼン環十二の オルト縮合環  CnH2n-30
                       C48H24  ケクレン
                                       この他にも、ベンゼン系化合物は炭化水素の化合物だけでも一杯あるが、他の元素もくっ付くから、もう死ぬ程ある。

    明日は、非ベンゼン系 を 
          
 今晩も、曇りがちなのか、見える星は アルクトゥルス と 土星 だけ。

脂環式アセチレン系

2006-03-22 23:00:09 | Weblog
 今日も朝から曇り。ほんのちょっと薄日が差した。

      脂環式アセチレン系炭化水素  

     シクロアルキン  不飽和炭素の三重結合を一つ持った環状炭化水素  CnH2n-4
              
 C3H6     シクロプロピン
 C4H4     シクロブチン
 C5H6     シクロペンチン
 C6H8     シクロヘキシン
 C7H10    シクロヘプチン
 C8H12    シクロオクチン
 C9H14    シクロノニン
 C10H16   シクロデキン
 以降は、シクロアルカンの最後の アン を イン にする。

 ★ 異性体は、トリエン, シクロジエン と同じ。

     シクロアルカジイン 不飽和炭素の三重結合を二つ持った環状炭化水素 CnH2n-8

 C6H4 シクロヘキサジイン, C7H6 シクロヘプタジイン-------原子の並びでは可能だが、見当たらない。

 C8H8    異性体  (スチレン) エニテル-ベンゼン
               シクロオクタテトラエン
                                  2,5 3,8 4,7
               (キュバン) ペンタシクロ[4,2,0,0  ,0  ,0  ]オクタン
 C9H10    〃    (メチル-スチレン) メチル-エテニル-ベンゼン
               インダン
 C10H12   〃    (テトラリン) 1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン            

   シクロアルカトリイン 不飽和炭素の三重結合を三つ持った環状炭化水素 CnH2n-12

 C7H2 シクロヘプタトリイン, C8H4 シクロオクタトリイン, C9H6 シクロノナトリイン-------原子の並びでは可能だが、見当たらない。

 C10H8   異性体  アズレン
                ナフタレン
 C11H10    〃   1-メチル-ナフタレン
                2-メチル-ナフタレン
 C12H12    〃   1,2-ジメチル-ナフタレン
                1,3-ジメチル-ナフタレン
                1,4-ジメチル-ナフタレン
                1,5-ジメチル-ナフタレン
                1,6-ジメチル-ナフタレン
                1,7-ジメチル-ナフタレン
                1,8-ジメチル-ナフタレン
                2,3-ジメチル-ナフタレン
                2,6-ジメチル-ナフタレン
                2,7-ジメチル-ナフタレン

    明日は、ベンゼン系 を 

 15:00 頃から小雨が降り始めた。"曇り 後 雨" の天気予報が当っていた。1時間後位から、本降りになった。
                       →  
 21:00 頃 一時 止んだが、その後はずーと降っている。