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日記

あっ! いーじわるぅー

レニウム 75 Re

2006-06-10 09:21:25 | Weblog
 昨夜の星空は無かったかの様に空一面が灰色。

      レニウム Re (Rhenium) 原子番号 75 原子量 186.207

 レニウムとは、75の陽子と75の電子で構成されている原子。
核の中に陽子75、中性子が110のレニウム原子 75Re185 (37.4%)と、

112εε,β- の中性子を持つレニウム原子 75Re187 (1/10000:α崩壊→73Ta183, β崩壊→
                    76Os187, 半減期 435億年 62.6%)の、天然放射性同位体と、
(天然放射性同位体が安定同位体より多く存在しているのはインジウムとレニウムだけである)

108ε の中性子を持つレニウム原子 75Re183(電子捕獲→74W183, 半減期 70.0日)と、
109ε の中性子を持つレニウム原子 75Re184(電子捕獲→74W184, 半減期 38.0日)と、
111ε,β- の中性子を持つレニウム原子 75Re186(電子捕獲→74W186,β崩壊→
                                    76Os186, 半減期 3.7183日)と、
113β- の中性子を持つレニウム原子 75Re188(β崩壊→76Os188, 半減期 17.004時)と、
114β- の中性子を持つレニウム原子 75Re189(β崩壊→76Os189, 半減期 23.4時)の、
                                             放射性同位体がある。

 レニウムとは、第7族・遷移元素である。 常温, 常圧で、六方最密充填の結晶構造で、銀白色の硬い金属。 比重 21.02。 原子価は、-3価, +1価 ~+7価である。 空気中で表面がくもり、高温では揮発性の七酸化レニウム(Re2O7)になる。 フッ酸、塩酸には不溶。 硝酸, 熱濃硫酸に溶ける。 過酸化水素水溶液に溶けて過レニウム酸(ペルレナート HReO4)になる。

 レニウムは、地殻中に 0.004ppm 存在。  花崗岩, 玄武岩・輝水鉛鉱に硫化モリブデン(MoS2)と供に微量含まれる。  モリブデン鉱処理の煙塵から回収し、過レニウム酸アンモニウム(NH4ReO4)とし, 水素 還元をして、単体を得る。

 レニウムは、フィラメント, 熱電対 (W-Re), 水素化触媒に利用される。

    融点  3180℃
    沸点  5596℃

 レニウムは、ライン川のラテン名( Rhenus)に因んで命名した。

タングステン 74 W

2006-06-09 23:34:26 | Weblog
 夕べの雨が、今朝になっても残っていた。9:00 頃 雨は上がったが、日中はずーと雲が残っていて、半袖では肌寒い。

      タングステン W (Tungsten Wolframium) 原子番号 74 原子量 183.84

 タングステンとは、74の陽子と74の電子で構成されている原子。
核の中に陽子74と、
106εε の中性子を持つタングステン原子 74W180( α崩壊→72Hf176, 半減期 7.4垓年 
                                                   0.12%)と、
108εε の中性子を持つタングステン原子 74W182( α崩壊→72Hf178, 半減期 830垓年 
                                                  26.50%)と、
109 の中性子を持つタングステン原子 74W183( 異性体移行→74W183異性体, 半減期
                                              11垓年 14.31%)と、
110εε の中性子を持つタングステン原子 74W184( α崩壊→72Hf180, 半減期 400垓年 
                                                  30.64%)と、
112εε の中性子を持つタングステン原子 74W186( α崩壊→72Hf182, 半減期 650垓年 
                                    28.43%)の、天然放射性同位体と、

104εの中性子を持つタングステン原子 74W178(電子捕獲→73Ta178, 半減期 21.6日)と、
105εの中性子を持つタングステン原子 74W179(電子捕獲→73Ta179, 半減期 37.05分)と、
107εの中性子を持つタングステン原子 74W181(電子捕獲→73Ta181, 半減期 121.2日)と、
111β- の中性子を持つタングステン原子 74W185(β崩壊→75Re185, 半減期 75.1日)と、
113β- の中性子を持つタングステン原子 74W187(β崩壊→75Re187, 半減期 23.72時)と、
114β-の中性子を持つタングステン原子 74W188(β崩壊→75Re188, 半減期 69.78日)の、
                                            放射性同位体がある。

 タングステンとは、第6族・遷移金属である。 常温, 常圧で、体心立方の結晶構造で、灰白色の非常に硬く重い金属。 比重 19.3。 原子価は、±4価, -1価, +2価, +3価, +5価, +6価である。 湿った空気中では酸化され、高温では三酸化タングステン(タングステン酸 WO3)になる。 常温で水と反応しないが、希塩酸,希硫酸とは温めるとわずかに反応が進む。 王水と反応する。 半導体のタングステン粉末は、アルカリ溶液と反応し、タングステン酸塩となる。 タングステンジスルフィド(WS2)は、500℃で発光

 タングステンは、地殻中に 1ppm 存在。鉄マンガン重石(Fe,MnWO4), 灰重石(CaWO4)の鉱石に含まれている。 灰重石(CaWO4)を塩酸で分解し,これを三酸化タングステン(WO3)に変えて、850℃で 水素 で還元すると単体が得られる。

 タングステンは、全ての金属元素の中で最も高い融点を持って、電気抵抗を持つので、白熱電球、蛍光電球と受像管のフィラメントに使われる。 狩猟用の散弾銃の鉛弾や、釣りのおもりに使われる。 電気炉の中の発熱体として使われます。 18%加え タングステン鋼として使われ、青銅に2%加えると硬度を増す。
 タングステン鋼合金は、高速のようなものをツールとロケットエンジンノズルを切っているようにするのに用いられます。
 タングステンカーバイド(炭化タングステン WC)は、とても硬く、ビットに使われます。 タングステン酸スルフィド(硫化タングステン WS2)は、発光特性があって、乾燥潤滑油です。

    融点  3410℃
    沸点  5657℃

 タングステンは、スウェーデン語の「重い石」(tungsten )に因んで命名した。元素記号の W はドイツ語の タングステン鉱石(鉄マンガン重石)Wolframit に因む。

 夜になり、空が大分晴れて来た。薄く白い雲がたなびいているけど、その切れ間に、かなり丸くなった月と木星が並んでいる。スピカとアルクトゥルスも見える。ベガももう昇って来ていた。西の方から白い雲が増えて来ている。20:30 にはまだ斑だった雲も、21:00 頃には、どんどん東へ移動して、空全体を覆い隠した。23:00 白い雲は一掃され、星々が輝いている。月と木星はもちろん、西の方へ位置を変えてはいるが、春の大三角, 春の大曲線の北斗七星, 北極星も見える。木星の後から昇るアンタレスも、赤さに冴えは無いけど、山吹色に瞬いている。東の空の夏の大三角は、大分高くに昇っていた。白鳥座では、α-キグニスのデネブ, γ-キグニスのサドルが、鷲座では、α-アクイラエのアルタイル, γ-アクイラエのタラゼドが、琴座では、α-ライラのベガが見える。

タンタル 73 Ta

2006-06-08 21:51:03 | Weblog
 曇っている。風は冷たく結構吹いている。 午後からは、段々雲が気相成長し、夕方には、もういつでも雨になって降って来れる位に成長した。風は已然と吹いている。

     タンタル Ta (Tantalum) 原子番号 73 原子量 180.9479
 
 タンタルとは、73の陽子と73の電子で構成されている原子。
核の中に陽子73、中性子が108のタンタル原子 73Ta181 (99.98799%)と、

107ε,β-(meta stable state)の中性子のタンタル原子 73Ta180(86:電子捕獲→72Hf180,
            14:β崩壊→74W180, 半減期 120京年 0.01201%)の、天然放射性同位体と、

106ε の中性子を持つタンタル原子 73Ta179 ( 電子捕獲→72Hf179, 半減期 1.82年)と、
107ε,β- の中性子を持つタンタル原子 73Ta180 ( 電子捕獲→72Hf180, β崩壊
                                     →74W180, 半減期 8.152時)と、
109β- の中性子を持つタンタル原子 73Ta182 (β崩壊→74W182, 半減期 114.43日))と、
110β- の中性子を持つタンタル原子 73Ta183 (β崩壊→74W183, 半減期 5.1日)の、
                                            放射性同位体がある。
* meta stable state - 励起状態の寿命が、マイクロ秒からミリ秒と普通の励起原子に比べて寿命が長い、励起された定常エネルギー状態の準安定原子。衝突によって他の原子にエネルギーを与える。

 タンタルとは、第5族・遷移金属である。 常温, 常圧で、体心立方の結晶構造で、灰色の金属。 比重 16.654。 原子価は、±1価, +2価, ±3価, +4価, +5価で、+5価が安定である。 空気中で酸化被膜を作り、耐蝕性, 耐酸性が強い。 高温では、五酸化タンタル(Ta2O5)を生じる。 ハロゲン とも300℃で反応する。 王水に不溶。 硝酸, フッ化水素酸, 融解アルカリに溶ける。 展性、延性に富み加工し易い。

 タンタルは、地殻中に 2ppm 存在。タンタル石(Fe,Mn)(Ta,Nb)2O6), コルンブ石の鉱石に含まれ、ニオブと共存する。溶媒と ニオブ と分離し、K2TaF7を ナトリウム で還元して単体を得る。

 タンタルは、電解コンデンサーに使われる。 耐食性を利用し、化学装置用材料に使われる。 体に無害な金属で、人工骨や歯のインプラントに使われる。
 五酸化タンタル(Ta2O5)は、高誘電率を持つが、600℃で電気的特性が劣化するので、窒化アルミセラミックス(AIN)を第一絶縁膜に、五酸化タンタル(Ta2O5)を第二絶縁膜に使って、二重絶縁構造型青色発光EL素子を作る。

    融点  2996℃
    沸点  5425℃

 タンタルは、ギリシャ神話のフリギアの王、タンタロス(Tantalus)に因んで命名した。

 20:00 風の中に細かい雨が混ざり始めた。21:00 遂に雨が、入梅かな?

ハフニウム 72 Hf

2006-06-07 10:11:03 | Weblog
 空全体を薄い雲が覆っているが、陽射しは充分ある。空の低い所は白鼠色で、段々頭上に行くに随って水色になって行く。雲と言うより空気が汚いだけかも。北海道にいる時には、春先から夏にかけて、もっと空はすみやかだった。

      ハフニウム Hf (Hafnium) 原子番号 72 原子量 178.49

 ハフニウムとは、72の陽子と72の電子で構成されている原子。
核の中に陽子72、中性子が104のハフニウム原子 72Hf176 (5.26%)と、
         105の中性子を持つハフニウム原子 72Hf177 (18.60%)と、
         106の中性子を持つハフニウム原子 72Hf178 (27.28%)と、
         107の中性子を持つハフニウム原子 72Hf179 (13.62%)と、
         108の中性子を持つハフニウム原子 72Hf180 (35.08%)の、 同位体と、

102εε の中性子を持つハフニウム原子 72Hf174( α崩壊→70Yb170, 半減期 2000兆年
                                    0.16%)の、天然放射性同位体と、

100ε の中性子を持つハフニウム原子 72Hf172(電子捕獲→71Lu172, 半減期 1.87年)と、
101ε の中性子を持つハフニウム原子 72Hf173(電子捕獲→71Lu173, 半減期 23.6時)と、
103ε の中性子を持つハフニウム原子 72Hf175(電子捕獲→71Lu175, 半減期 70日)と、
109β- の中性子を持つハフニウム原子 72Hf181(β崩壊→73Ta181, 半減期 42.39日)と、
110β- の中性子を持つハフニウム原子 72Hf182(β崩壊→73Ta182, 半減期 900万年)の、
                                            放射性同位体がある。

 ハフニウムとは、第4族・遷移金属である。 常温, 常圧で、六方最密充填の結晶構造で、灰色の金属。 比重 13.31。 原子価は、+2価, +3価, +4価で、+4価が最も安定である。  展性, 延性に富む。  酸化力のある酸には反応するが、アルカリとは加熱しても反応しない。 高温で、酸素, 水素, 窒素, ハロゲン元素と反応する。 空気中で表面が酸化され、酸化皮膜により内部が保護される。高温で燃えて、誘電率の大きい絶縁膜の酸化ハフニウム(HfO2) となる。

 ハフニウムは、地殻中に 5.3ppm 存在。ジルコニウム鉱石・バッデレイ石に含まれる。塩化物を金属 マグネシウム で還元して単体を得る。

 ハフニウムは、ジルコニウムとは逆に、熱中性子の吸収断面積が大きく、原子炉の制御棒に使われる。 X線管球の陰極, 高圧放電管の極に使われる。
 酸化ハフニウム(HfO2)は、薄くても電流が漏れが少ない(ゲートリーク電流 1/1万) 高誘電率ゲート絶縁膜 に使われる。他に、高誘電率材料としては、二酸化ジルコニウム(ZrO2), 二酸化チタン(TiO2), 五酸化タンタル(Ta2O5)などがある。

    融点  2230℃
    沸点  5197℃


 ハフニウムは、コペンハーゲンのラテン語名(hafnia) にちなんで命名した。

ルテチウム 71 Lu

2006-06-06 09:47:16 | Weblog
 朝のうちは、太陽の方が優勢であったが、9:00 頃から 雲の方が優勢となった。
午後からは、薄い雲があるのに強引に日が差して来た。スッキリ晴れた日はなかなか来ない。

      ルテチウム Lu (Lutetium) 原子番号 71 原子量 174.967

 ルテチウムとは、71の陽子と71の電子で構成されている原子。
核の中に陽子71、中性子が104のルテチウム原子 71Lu175(97.01%)と、

105β- の中性子を持つルテチウム原子 71Lu176 (β崩壊→72Hf176, 半減期 378億年
                                      2.599%)の、天然放射性同位体と、

102ε の中性子を持つルテチウム原子 71Lu173(電子捕獲→70Yb173, 半減期 1.37年)と、
103ε の中性子を持つルテチウム原子 71Lu174(電子捕獲→70Yb174, 半減期 3.31年)と、
106β- の中性子を持つルテチウム原子 71Lu177(β崩壊→72Hf177, 半減期 6.734日)と、
107β- の中性子を持つルテチウム原子 71Lu178(β崩壊→72Hf178, 半減期 28.4分)の、
                                             放射性同位体がある。
71Lu176 が 72Hf176 へβ崩壊する半減期が378億年で、古代の地層岩石や宇宙鉱物など、数億年単位の年代測定に使われる。 (ルテチウム-ハフニウム法)

 ルテチウムとは、第3族・稀土類・ランタノイド元素[4f-14,5d-1,6s-2]。ランタノイド元素としては最も重く、4f軌道は14個の電子が全て詰まっている。 常温, 常圧で、六方最密充填の結晶構造で、銀白色の硬い金属。 比重 9.84。 原子価は、+3価である。 水とは反応しにくいが、酸, ハロゲン元素とは反応する。 空気中で表面が酸化され、高温で燃えて、白い粉末の酸化ルテチウム(Lu2O3) となる。
  
 ルテチウムは、地殻に 0.5ppm 存在。モナズ石, パストネス石の鉱石に含まれる。フッ化物を金属 カルシウム で還元して単体を得る。

 ルテチウムは、量が少なく、価格が高い。 現在工業的にはほとんど利用されていない。

    融点  1663℃
    沸点  3395℃

 ルテチウムは、カール・ヴェルスバッハが、70Yb2O3 内で発見。ジョルジュ・ユルバンが単体分離。パリの古名ルテティア (lutetia) にちなんでユルバンが命名した。

イッテルビウム 70 Yb

2006-06-05 10:28:36 | Weblog
 朝から曇り。空全体に均一に雲がかかっている。空の高い所からだんだん薄くなって行き、9:30 頃から薄日が差して来た。 

     イッテルビウム Yb (Ytterbium) 原子番号 70 原子量 173.04

 イッテルビウムとは、70の陽子と70の電子で構成されている原子。
核の中に陽子70、中性子が98のイッテルビウム原子 70Yb168(0.123%)と、
        100の中性子を持つイッテルビウム原子 70Yb170 (2.982%)と、
        101の中性子を持つイッテルビウム原子 70Yb171 (14.09%)と、
        102の中性子を持つイッテルビウム原子 70Yb172 (21.68%)と、
        103の中性子を持つイッテルビウム原子 70Yb173 (16.103%)と、
        104の中性子を持つイッテルビウム原子 70Yb174 (32.026%)の、 同位体と、

106β- の中性子を持つイッテルビウム原子 70Yb176 (β崩壊→71Lu176, 半減期 16京年
                                      12.996%)の、天然放射性同位体と、

96ε の中性子のイッテルビウム原子 70Yb166 ( 電子捕獲→69Tm166, 半減期 56.7時)と、
97ε の中性子のイッテルビウム原子 70Yb167 ( 電子捕獲→69Tm167, 半減期 17.5分)と、
99εの中性子のイッテルビウム原子 70Yb169 ( 電子捕獲→69Tm169, 半減期 32.026日)と
105β- の中性子のイッテルビウム原子 70Yb175 (β崩壊→71Lu175, 半減期 4.185日)と、
107β- の中性子のイッテルビウム原子 70Yb177 (β崩壊→71Lu177, 半減期 1.911時)の
                                             放射性同位体がある。

 イッテルビウムとは、第3族・稀土類・ランタノイド元素[4f-14,5d-0,6s-2]。 常温, 常圧で、面心立方の結晶構造で、灰色の金属。 比重 6.965。 原子価は、+2価, +3価である。 水に反応しにくいが、酸, アンモニアには溶易い。水素、ハロゲン元素とも反応する。 空気中で表面が酸化され、高温で燃えて、白い粉末の酸化イッテルビウム(Yb2O3) となる。
 
 イッテルビウムには、α,β型の同素体がある。
α型(面心立方結晶構造)-転移点 798 ℃→β型(体心立方結晶構造)

 イッテルビウムは、地殻中に 3.0ppm 存在。ゼノタイム(燐酸塩鉱石)・ガドリン石に含まれる。塩化イッテルビウムを塩化ナトリウムまたは塩化カルシウムと溶融し、電気分解して単体を得る。

 イッテルビウムは、ガラスの白色の着色剤に使われる。
 イッテルビウムヤグレーザーは、フェムト秒レーザー, 超高ピーク出力レーザーである。

    融点  824℃
    沸点  1193℃


 イッテルビウムは、スウェーデンのイッテルビー村(Ytterby)にちなんで名づけられた。イッテルビーで、39Y (Yttrium), 65Tb (Terbium), 68Er(Erbium), 70Yb (Ytterbium)の4つの元素が発見され、名称の一部をとって、命名された。

ツリウム 69 Tm

2006-06-04 10:13:38 | Weblog
 陽はさしているが、かなり雲は多い。10:00 前から雲が空全体を覆い、薄日が射す程度になった。

      ツリウム Tm (Thulium) 原子番号 69 原子量 168.93421

 ツリウムとは、69の陽子と69の電子で構成されている原子。
核の中に陽子69、中性子が100のツリウム原子 69Tm169 (100%)と、

98ε の中性子を持つツリウム原子 69Tm167 ( 電子捕獲→68Er167, 半減期 9.25日)と、
99ε の中性子を持つツリウム原子 69Tm168 ( 電子捕獲→68Er168, 半減期 93.1日)と、
101β- の中性子を持つツリウム原子 69Tm170(β崩壊→70Yb170, 半減期 128.6日)と、
102β- の中性子を持つツリウム原子 69Tm171(β崩壊→70Yb171, 半減期 1.92年)の、
                                           放射性同位体がある。  

 ツリウムとは、第3族・稀土類・ランタノイド元素[4f-13,5d-0,6s-2]。 常温, 常圧で、六方最密充填の結晶構造で銀白色の金属。 比重 9.321。 原子価は、+2価, +3価である。 空気中で表面が酸化され、高温で燃えて、緑白色の粉末の酸化ツリウム(Tm2O3)となる。加熱下でハロゲン元素と反応。水には反応しにくく、熱水と反応し、酸に溶易い。 38 K(-235.15℃)以下で強磁性体。

 ツリウムは、地殻に 0.48ppm 存在。稀土類として プロメチウムに次いで少ない。ゼノタイム)燐酸塩鉱石), ガドリン石の鉱石に含まれる。フッ化物を カルシウム で還元して単体を得る。

 ツリウムは、放射線量計に使われる。 エルビウムと同様に、光信号増幅のために、光ファイバーに添加される。

    融点  1545℃
    沸点  1950℃。

 ツリウムは、ラテン語での最北の地を意味する スカンジナビアの古名トゥーレ(Thula)が語源。

エルビウム 68 Er

2006-06-03 11:16:09 | Weblog
 空全体に薄く雲がかかっているけど、陽射しはまあまあある。昨日気温が低かった所為か、風が涼しい。

      エルビウム Er (Erbium) 原子番号 68 原子量 167.259

 エルビウムとは、68の陽子と68の電子で構成されている原子。
核の中に陽子68、中性子が94のエルビウム原子 68Er162 (0.139%)と、
          96の中性子を持つエルビウム原子 68Er164 (1.601%)と、
          98の中性子を持つエルビウム原子 68Er166 (33.503%)と、
          99の中性子を持つエルビウム原子 68Er167 (22.869%)と、
         100の中性子を持つエルビウム原子 68Er168 (26.978%)と、
         102の中性子を持つエルビウム原子 68Er170 (14.910%)の、 同位体と、
92ε の中性子を持つエルビウム原子 68Er160(電子捕獲→67Ho160, 半減期 28.58時)と、
93ε の中性子を持つエルビウム原子 68Er161(電子捕獲→67Ho161, 半減期 3.21時)と、
95ε の中性子を持つエルビウム原子 68Er163(電子捕獲→67Ho163, 半減期 75.0分)と、
97ε の中性子を持つエルビウム原子 68Er165(電子捕獲→67Ho165, 半減期 10.36時)と、
101β- の中性子を持つエルビウム原子 68Er169(β崩壊→69Tm169,半減期 9.40日)と、
103β- の中性子を持つエルビウム原子 68Er171(β崩壊→69Tm171,半減期 7.516時)と、
104β- の中性子を持つエルビウム原子 68Er172(β崩壊→69Tm172,半減期 49.3時)の、
                                            放射性同位体がある。

 エルビウムとは、第3族・稀土類・ランタノイド元素[4f-12,5d-0,6s-2]。 常温, 常圧で、六方最密充填の結晶構造で、灰色の金属。 比重 9.066。 原子価は、+3価である。 空気中で表面が酸化され、高温で燃えて、ピンク色の粉末の酸化エルビウム(Er2O3) となる。水には反応しにくく、酸には溶易い。 ハロゲン元素と反応する。 常温で常磁性を示す。

 エルビウムは、地殻に 3.5ppm 存在。ユークセン石・ガドリン石・フェルグソンの鉱石中に含まれている。フッ化物を金属 カルシウム により還元して単体を得る。

 エルビウムは、光信号増幅のために、光ファイバーに添加される。
 酸化エルビウム(Er2O3)は、ガラスのピンク色の着色剤に使われる。
 イットリウム, アルミニウム, ガーネットが媒質でこれにエルビウムを混ぜた エルビウムヤグレーザーは、歯科, 皮膚科などの医療分野で使われる。

    融点  1529℃
    沸点  2863℃

 エルビウムは、スウェーデンのイッテルビー村(Ytterby)にちなんで名づけられた。イッテルビーで、39Y (Yttrium), 65Tb (Terbium), 68Er(Erbium), 70Yb (Ytterbium)の4つの元素が発見され、名称の一部をとって、命名された。

ホルミウム 67 Ho

2006-06-02 09:36:40 | Weblog
 朝から曇り。遠くの景色が霞んでいる。

      ホルミウム Ho (Holmium) 原子番号 67 原子量 164.93032

 ホルミウムとは、67の陽子と67の電子で構成されている原子。
核の中に陽子67、中性子が98のホルミウム原子 67Ho165 (100%)と、

96ε の中性子を持つホルミウム原子 67Ho163 ( 電子捕獲→66Dy163, 半減期 4570年)と、
97ε,β- の中性子を持つホルミウム原子 67Ho164(60:電子捕獲→66Dy164,
                                40:β崩壊→68Er164, 半減期 29分)と、
99β- の中性子を持つホルミウム原子 67Ho166(β崩壊→68Er166, 半減期 26.83時)と、
100β- の中性子を持つホルミウム原子 67Ho167(β崩壊→68Er167, 半減期 3.1時)の、
                                            放射性同位体がある。  

 ホルミウムとは、第3族・稀土類・ランタノイド元素[4f-11,5d-0,6s-2]。 常温, 常圧で、六方最密充填の結晶構造で銀白色の金属。 比重 8.795。 原子価は、+3価である。 空気中で表面が酸化され、高温で燃えて、薄黄色で粉末の酸化ホルミウム(Ho2O3)になる。水には反応しにくく、酸には溶易い。ハロゲン元素と反応する。

 ホルミウムは、地殻に 1.4ppm 存在。 ユークセン石・ガドリン石の鉱石に含まれる。塩化物を金属 カルシウム で還元して単体を得る。

 ホルミウムは、 ホルミウムYAGレーザーとして、泌尿器科の砕石装置に使われる。

    融点  1474℃
    沸点  2695℃


 ホルミウムは、ストックホルムのラテン名 holmia に由来する。

ジスプロシウム 66 Dy

2006-06-01 14:37:18 | Weblog
 一面に薄い雲がかかっているが、陽射しはまあまあある。

     ジスプロシウム Dy(Dysprosium) 原子番号 66 原子量 162.500

 ジスプロシウムとは、66の陽子と66の電子で構成されている原子。
核の中に陽子66、中性子が90のジスプロシウム原子 66Dy156 (0.056%)と、
          92の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy158 (0.095%)と、
          94の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy160 (2.329%)と、
          95の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy161 (18.889%)と、
          96の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy162 (25.475%)と、
          97の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy163 (24.896%)と、
          98の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy164 (28.260%)の、 同位体と、
88εεの中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy154(α崩壊→64Gd150, 半減期 300万年と
89ε の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy155(電子捕獲→65Tb155, 半減期 9.9時)と、
91ε の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy157(電子捕獲→65Tb157, 半減期 8.14時)と、
93ε の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy159(電子捕獲→65Tb159,半減期 144.4日)と、
99β- の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy165(β崩壊→67Ho165,半減期 2.334時)と、
100β- の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy166 (β崩壊→67Ho166,半減期 81.6時)の
                                            放射性同位体がある。

 ジスプロシウムとは、第3族・稀土類・ランタノイド元素[4f-10,5d-0,6s-2]。 常温, 常圧で、六方最密充填の結晶構造で、柔らかい銀色の金属。 比重 8.55。 原子価は、+2価, +3価, +4価である。 空気中で表面が酸化され、高温で燃えて、白い粉末の 酸化ジスプロシウム(Dy2O3)となる。水とは反応しにくく、酸とは速やかに反応し、 水素 を発生する。
ハロゲン元素と反応する。

 ジスプロシウムは、地殻に 6ppm 存在。天然にはユークセン石、フェルグソン石、ガドリン石の鉱石に微量存在する。フッ化物を金属 カルシウム で還元して、金属を得る。

 ジスプロシウムは、光磁気ディスクに使われる。 磁石, 蓄光剤の添加剤に使われる。 伸縮合金に使われる。 バナジウムと他の希土類元素と結合するときに、レーザー材料として使われる。蛍光塗料のルミノーバに使われる(ジスプロシウムは光エネルギーを蓄えて、ユウロピウムが発光する)。
 酸化ジスプロシウム(Dy2O3)は、中性子吸収断面積が大きいので、中性子吸収材として、軽水炉の原子炉ロッドを冷却するのに使われる。
 テルビウム・ジスプロシウム・鉄合金には、磁力で大きく伸び縮みする性質があり、プリンターのヘッドに使われる。

    融点  1412℃
    沸点  2562℃

 ジスプロシウムは、ギリシャ語の 得難い(dysprositos)に由来する。