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日記

あっ! いーじわるぅー

ジスプロシウム 66 Dy

2006-06-01 14:37:18 | Weblog
 一面に薄い雲がかかっているが、陽射しはまあまあある。

     ジスプロシウム Dy(Dysprosium) 原子番号 66 原子量 162.500

 ジスプロシウムとは、66の陽子と66の電子で構成されている原子。
核の中に陽子66、中性子が90のジスプロシウム原子 66Dy156 (0.056%)と、
          92の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy158 (0.095%)と、
          94の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy160 (2.329%)と、
          95の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy161 (18.889%)と、
          96の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy162 (25.475%)と、
          97の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy163 (24.896%)と、
          98の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy164 (28.260%)の、 同位体と、
88εεの中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy154(α崩壊→64Gd150, 半減期 300万年と
89ε の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy155(電子捕獲→65Tb155, 半減期 9.9時)と、
91ε の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy157(電子捕獲→65Tb157, 半減期 8.14時)と、
93ε の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy159(電子捕獲→65Tb159,半減期 144.4日)と、
99β- の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy165(β崩壊→67Ho165,半減期 2.334時)と、
100β- の中性子を持つジスプロシウム原子 66Dy166 (β崩壊→67Ho166,半減期 81.6時)の
                                            放射性同位体がある。

 ジスプロシウムとは、第3族・稀土類・ランタノイド元素[4f-10,5d-0,6s-2]。 常温, 常圧で、六方最密充填の結晶構造で、柔らかい銀色の金属。 比重 8.55。 原子価は、+2価, +3価, +4価である。 空気中で表面が酸化され、高温で燃えて、白い粉末の 酸化ジスプロシウム(Dy2O3)となる。水とは反応しにくく、酸とは速やかに反応し、 水素 を発生する。
ハロゲン元素と反応する。

 ジスプロシウムは、地殻に 6ppm 存在。天然にはユークセン石、フェルグソン石、ガドリン石の鉱石に微量存在する。フッ化物を金属 カルシウム で還元して、金属を得る。

 ジスプロシウムは、光磁気ディスクに使われる。 磁石, 蓄光剤の添加剤に使われる。 伸縮合金に使われる。 バナジウムと他の希土類元素と結合するときに、レーザー材料として使われる。蛍光塗料のルミノーバに使われる(ジスプロシウムは光エネルギーを蓄えて、ユウロピウムが発光する)。
 酸化ジスプロシウム(Dy2O3)は、中性子吸収断面積が大きいので、中性子吸収材として、軽水炉の原子炉ロッドを冷却するのに使われる。
 テルビウム・ジスプロシウム・鉄合金には、磁力で大きく伸び縮みする性質があり、プリンターのヘッドに使われる。

    融点  1412℃
    沸点  2562℃

 ジスプロシウムは、ギリシャ語の 得難い(dysprositos)に由来する。

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