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日記

あっ! いーじわるぅー

タンタル 73 Ta

2006-06-08 21:51:03 | Weblog
 曇っている。風は冷たく結構吹いている。 午後からは、段々雲が気相成長し、夕方には、もういつでも雨になって降って来れる位に成長した。風は已然と吹いている。

     タンタル Ta (Tantalum) 原子番号 73 原子量 180.9479
 
 タンタルとは、73の陽子と73の電子で構成されている原子。
核の中に陽子73、中性子が108のタンタル原子 73Ta181 (99.98799%)と、

107ε,β-(meta stable state)の中性子のタンタル原子 73Ta180(86:電子捕獲→72Hf180,
            14:β崩壊→74W180, 半減期 120京年 0.01201%)の、天然放射性同位体と、

106ε の中性子を持つタンタル原子 73Ta179 ( 電子捕獲→72Hf179, 半減期 1.82年)と、
107ε,β- の中性子を持つタンタル原子 73Ta180 ( 電子捕獲→72Hf180, β崩壊
                                     →74W180, 半減期 8.152時)と、
109β- の中性子を持つタンタル原子 73Ta182 (β崩壊→74W182, 半減期 114.43日))と、
110β- の中性子を持つタンタル原子 73Ta183 (β崩壊→74W183, 半減期 5.1日)の、
                                            放射性同位体がある。
* meta stable state - 励起状態の寿命が、マイクロ秒からミリ秒と普通の励起原子に比べて寿命が長い、励起された定常エネルギー状態の準安定原子。衝突によって他の原子にエネルギーを与える。

 タンタルとは、第5族・遷移金属である。 常温, 常圧で、体心立方の結晶構造で、灰色の金属。 比重 16.654。 原子価は、±1価, +2価, ±3価, +4価, +5価で、+5価が安定である。 空気中で酸化被膜を作り、耐蝕性, 耐酸性が強い。 高温では、五酸化タンタル(Ta2O5)を生じる。 ハロゲン とも300℃で反応する。 王水に不溶。 硝酸, フッ化水素酸, 融解アルカリに溶ける。 展性、延性に富み加工し易い。

 タンタルは、地殻中に 2ppm 存在。タンタル石(Fe,Mn)(Ta,Nb)2O6), コルンブ石の鉱石に含まれ、ニオブと共存する。溶媒と ニオブ と分離し、K2TaF7を ナトリウム で還元して単体を得る。

 タンタルは、電解コンデンサーに使われる。 耐食性を利用し、化学装置用材料に使われる。 体に無害な金属で、人工骨や歯のインプラントに使われる。
 五酸化タンタル(Ta2O5)は、高誘電率を持つが、600℃で電気的特性が劣化するので、窒化アルミセラミックス(AIN)を第一絶縁膜に、五酸化タンタル(Ta2O5)を第二絶縁膜に使って、二重絶縁構造型青色発光EL素子を作る。

    融点  2996℃
    沸点  5425℃

 タンタルは、ギリシャ神話のフリギアの王、タンタロス(Tantalus)に因んで命名した。

 20:00 風の中に細かい雨が混ざり始めた。21:00 遂に雨が、入梅かな?

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