楽健法研究会 東光寺の楽健法セラピスト養成講座

楽健法セラピスト養成講座の記録・現在第12期(2012年)4月開講から来年3月まで毎月の記録です

第2回5月14日(1日目)その1

2011年06月05日 | 第11期楽健法セラピスト講座
第11期楽健法セラピスト養成講座の第2回目

 受講生の辻さんのご主人が入院したので出席が出来なくなり、第10期に参加された齋藤敏子さんがピンチヒッターで来てくれることになった。もう一人西村匡仙さん(法輪寺住職)が檀家に葬儀があって急遽欠席となり、こちらの穴埋めができなくなり、変則の組み合わせとなって、宥厳先生は相手のいなくなった人と、二人の相手の楽健法をすることになり、宥厳先生は踏むだけで楽健法を受けられない変則的な組み合わせとなりとなりました。こうした事態にはピンチヒッターがいないのでこまりますね。
5月らしい明るい日差しで、道場も開け放って気持ちのいい緑風が通り抜けていきます。


5/14 13:04


(宥厳先生・右腕を見せながら)腫れてるでしょここ。
(受講生)すごい腫れてますよ。
(宥厳先生)嫁はんに噛まれた(一同爆笑)。も、かゆくてかゆくて。金曜日の晩にね、夜中の二時頃にチクっとしたもんだから、てっきりムカデだと思って、パッと起きて電気をつけたんだけど、まだ寝ぼけとるから、そしたらシューっとなにかが逃げて行ったんだけど、ムカデにしてはこれくらいの短い感じがしたの。太さがムカデの三倍も五倍もあるような感じで、えっ!?っと思ったんだけど、あの~、はっきりわからなくて、逃げ込んだ書棚の下にアースを持ってきてシャーっと噴霧したんですよ。それでもムカデかもしれないしって、はっきり行方が分からないから布団をめくったり色々したけど、なにも出てこないし、ちょうど三時だった。起きてしまったの、夜中に。

後寝る気がしなくなって(笑)。そして、痛さがね、あんまりこう…ムカデに刺されたことのない人はわからんけれども、あれにはもう10回くらいやられてますからね。刺された瞬間に激痛がくるんですよ。その激痛がなかったもんだからおかしいなと思ったんですけど、2か所こう穴があいてた、ポンポンと。噛まれた跡が。それがちょっと巾広かったんですよ割と。1cm以上開いてて、すぐに枇杷の葉のエキスを擦り込んで、しばらくパソコンしてからまた見に行ったの。そしたら、布団の横までそいつが出てきて、もがいとったわけ。それが茶羽根ゴキブリ。

http://www.afftis.or.jp/konchu/gokiburi/0605.htm チャバネゴキブリ

(一同)え~!?
(幸子先生)そんなんなってわかったんやで。私のとこにはゴキブリに噛まれた~とか言って泣いて帰って来たん(一同笑い)
(宥厳先生)茶羽根ゴキブリなんだけど、ゴキブリって一番よく出てくる大きい真っ黒な奴とちっちゃいのがおるじゃない、ちょっと。茶色い奴。あれ。



(幸子先生)あんなんに噛まれた人おれへんでな。
(宥厳先生)珍しいね(一同爆笑)。それがね。
(琴美ちゃん)あれでマシになったんだよ。昨日の朝なんてパンパンだったんだから。
(宥厳先生)それで犯人が分かったもんだから、ぼくはゴキブリの名前もはっきり、詳しく知らないから、茶羽根ゴキブリって黒い大きい奴だと思ってたんですね。それで、インターネットで調べたら、ちっちゃいほうが茶羽根ゴキブリでまさしく僕を刺したやつ。それで、調べてみると噛む力が強くて噛まれることがあるって書いてあったね。あ~こいつにやられたんだと思って。それで、腫れてきたもんだから酵素で湿布したんです。そしたら、その晩はもうかゆみかゆみ止まってたんだけど、翌日また毒がまわってば~っと腫れて来たんです。2日目も酵素湿布をしたら、酵素貼るとまたしばらくちいちゃくなるんだけど、かゆいからつい我慢ができず掻いてると紫斑がば~っと手に広がってきて、いまだにあっちこっちかゆいです。もう、なんかもうイライラして(一同笑い)。楽健法どころじゃないぞ、という感じです。



ゴキブリって言うのは口が非常にしっかりしてて力が強いんですよね。で、あれは御器噛ぶりっていって、台所の漆器なんかの御器をかぶるんですね。御器をかぶるから、それで「御器ぶり=ごきぶり」と言うようになったらしいですね。そのことは昔親父から聞いたことがあります。昔の日本の台所は漆器なんかが多かったんでしょ。で、ゴキブリが噛んで、かぶるんですね。考えたらプラスチックも噛んでちぎりますね、ゴキブリって言うのは。だからああいう顎が強い奴だから、腕の下に潜ってるの知らずに押さえると逃げようと思ってカッとやったんだと思います。僕がこう何か下に入って来たときに押さえたんだと思うんですよ。よう見たらどうも2か所やられてるんです。1か所だと思ってやってたんですけどね。で、上の方の傷口からどうもこうしたの方に広がってきたみたい。まあ、仕方ないですけど(笑)。ゴキブリも恐いね。

(野田さん)茶羽根って、先生、羽根ないんでしょ?あれ。
(宥厳先生)羽根はあると思いますよ。
(野田さん)ちっちゃいのは羽根ないでしょ。大きいのは羽根あるけど、ちっちゃいのは羽根ないの。
(宥厳先生)茶羽根、羽根って言うから羽根のことやん。茶の羽根!
(野田さん)って言うけど。
(幸子先生)足のバネかもしれへん。
(宥厳先生)そうお?
(幸子先生)でも、あるでしょう!
(野田さん)しましまが見える方?
(宥厳先生)ほ~。あなた詳しいね、ゴキブリに(一同笑い)。
(幸子先生)ゴキブリ博士ね。

※調べると、チャバネゴキブリは羽はあるが飛べないとのことです。

(宥厳先生)まあ、あのゴキブリにもこんな目に遭わされるんだと思ってビックリしました。去年、毎年一回くらいどうかしたらムカデにやれることがあるんですね。2年にいっぺんくらいはやられてますね。足やられたり、腕やられたりね、布団の中で。それで、ムカデエキスって言うの作ってあったのね、長い間。ここへ来た年にムカデ捕まえては割りばしでパッと捕まえて油の瓶にほり込むんですね。10匹くらい入ったのを置いてあったの大事に。それずっと去年まで使ってたんですよ。ところがそれをね、残りが少なくなってたんですね。それが何か、ぼくはもう食べ残しのジャムかなんかと間違えて(一同笑い)、それで洗剤ほりこんで捨てちゃったの。それでなくなってしまったの、その特効薬が。で、もう一回作ろうかと思ったり、もうやめとこうかと思ったりしながら。だけど、ムカデエキスってとてもよく効きます。



あのね、ムカデエキスの作り方。ムカデを割り箸でつまみあげてゴマ油に入れるとしばらく泳いでますけどね。じきに死んでしまって、それからしばらく経って蓋をあけるとものすごく悪臭がするんです、ビンを開けたら。この悪臭がね、三年たつとね、パッと芳香がする、いい香りに変わる瞬間がある。そういう風に変わってきますね。

三年も待たないでも効くだろうと思います。効き目は、塗って30秒もしたら痛みが止まるんですよ。だけど、それで痛みが止まってそれっきりになる時もあるし、痛みは止まってるんだけど、あとから腫れてくる時もあって、分らないですね。刺されて中に毒が入るんですね。毒がうまく中和されるときとそうでないときがある。残ると腫れてくる。

今も何かその辺かゆくて…。ちょっと後で塗っとかないかん。昨日それで酵素風呂に行ったら、社長さんが噴霧する酵素液くれて、またなくなったらあげますっとか言って、入れてくれたんですけど、あれを塗るとちょっとかゆみ止まります。話が終わったらまた塗ろうかと思ってます。



今日お渡ししたこのDVDは本当は先月渡す予定だったんですけどね、残りがなくなってることがわかったんですよ。ここに十数枚しか残ってなくてそれでこの間このDVDを撮影してもらった井原放送っていう岡山県の放送局にまた追加のオーダーをしましてね、それで、500枚ほど出来上がったので、今月お渡しすることにしたんです。DVDじゃなくてビデオが欲しいっていう人はどうぞ言ってください。ビデオ渡します。ビデオ使ってる人おります?今。いないですか?みなさんDVD見られますか?まあ、もし、ビデオテープのいる人はおっしゃって持って帰ってくださいね。

え~っと、それから、ここにパソコンやら、機械を並べたのはこの間テレビのVOICEって言う番組で放送されたので、それをお見せしようと思って、機械を持ってきて用意しています。

●今月の短歌
それで、いつものように、この「どうだん 六月号」って言う歌は一昨日の朝に、締め切りが迫ってきて、毎月10日が締め切りなので11日に書いたんです。原発事故のこととか政治の対応の悪さなど腹立たしいことが多くて、和歌の花鳥風月を詠むなんて気分はどこにもない。美を愛でるなんて気分とは遠い気分で、もう何か、かなわんなあと思いながら、まあしかし歌を十くらい作るのに弱音吐くようじゃあ、こりゃ詩人とは言えますまい、と思ってまあ、やっぱり書いてみたんですけどね。怒りから生まれる批判精神もまた美かも知れない、人間の基本的なあり方のひとつです。

それで、今日はちょっと朗読の先生に少し最初に読んでもらって、2回ずつ読んで頂いてそれからちょっとお話したいと思います。お願いします。






「どうだん」 六月号 山内宥厳*

【早坂さん朗読】






(宥厳先生)
どうもありがとうございました。何か暗いような歌ばっかりですけど。分らない言葉ないですね?
この
○ひれ伏して言葉詰まらす灰色の社長の背中に真っ赤な怒号
これは色を二つ並べてみたかったんです。「灰色の社長」と、「真っ赤な怒号」ってね。そういう色を使ってみたかったということで。

それから、
○原発の積もり広がる見えぬもの山脈越えて海越えて
見えぬもの、まあ放射能ですけど。まどこまでも広がって行くぞと言う、ま、救い難い世界をこういう形で読んでみたんですけど。

で、
○地の塩は拭いもならず一望の荒廃の田に佇ちつくすひと
田んぼに入って来た塩って言うのは抜くのが大変だそうですね。塩分があると三分の一くらいしか収穫できないそうですが、田に水を入れて流しながら塩を抜いていくらしいんですけど、まずは瓦礫、ガラクタをのけるのが大騒動です。それが出来たとして、海水が入った所は後に塩が残って米がとれないという状態。地の塩って言う言葉はね昔から文学ではよく使われるんですね。地の塩「地の塩の人」なんて言う。これはもう人間にとって命を支えていく上でとっても大事なものだというのが「塩」ですね。だから、「地の塩の人」なんて言ったら、本来、地には塩がないわけですから、世の中に非常に役に立つ優れた人のことをめったにいないからという意味で、地の塩の人なんていういい方をします。

けれどもね、ああやって海からドーッとあれだけ広い地域、田んぼやら道やらみんな塩を被ると、この、人間にとって一番大事なものが逆に生きる手立てを奪っていくようなことにもなるわけですね。だから、どんなものにも両刃の剣という両面があると言うことですね。現代の日本人は塩を取りすぎないようにとか言うので塩分を極端に控えて健康を害している人がいっぱいいると思うんですね。ま、その辺のバランス感覚が大事なんですけど。ま、この短歌のなかのひと、田んぼを作っている人にとっては本当にいたたまれない気分で田んぼを眺めるんだろうと思いますけれども。

それから、
○新緑も季節の花も咲く里を家畜見捨てて後にするひと
やりきれない思いであっても、家畜を捨ててどっかへ避難していかなあかん。多分今年いっぱでは戻れないでしょうね。年明けても無理かもね。あの20キロ圏内の人はね。飯館村かね、ああいうところ。本当は厳密に言うと、関東一円危ないかもしれないんですよね。神奈川県のお茶が回収されたりしたでしょ。安全閾を越えてて。お茶だけの問題じゃなくて、あらゆる場所がそうなってると考えるべきなんだろうけれどもね、だからと言って我々には逃げていくところがないんですよ。この辺だって調べたら検出されてくると思いますね。ま、だけど、何でもそうやって起こってしまったらしょうがないことで、これを反省のよすがにして原発をやめて行くという風になるのか、なおかつ推進していくのかと言う辺りですね。しぶとい人間。しぶとさというのは人間のいい面かもわからないけれども、救いがたさと言えば救いがたさかもしれないということですね、ま、そんなこと思います。

それで、
○天地(あめつち)の時の流れに勝てずともひとつひとつと石運ぶひと
人間のもくもくとした働きが、いつか積み重なって大きな結果を生む。この歌は、テレビを見なが瓦礫を片付けている人をみて書いてみたわけです。

○食わせてと悲鳴をあげるホルスタイン応える人なき二十キロ圏
ホルスタインって知ってますね、皆さん。知ってる?知らん人いてる?ホルスタインってあのミルクを絞る牛ね。白黒のね。このホルスタインが泣き叫んでそれでバタバタと倒れてまだ生きてるやつもおるっていう映像がインターネットでは見られますけど、テレビでは放送しないですね、ああいうのは。20キロ圏内に入って行ったテレビの人が撮影しています。ホルスタインがお腹すかせて痩せて泣き叫んでるんですよね。横には倒れて動かなくなった牛がいっぱいいる。そういう映像がYouTubeにたくさん出てきますね。非常に残酷です。それから、あそこを出て行く前に牛を放しちゃったおっちゃんがいるでしょ。そしたら、黒い牛ですけどね、あれは。もう町やら川原やら歩きまわって西部のバッファロウみたいに走り回って、それまるまる太ってましたね、あれ。あの放射能の草食いながら。で、あれまたみんな捕まえて殺処分するらしいですね、近いうちに。何かとても残酷な感じがします。

それから
○奪われし戸外で遊ぶ自由をも見た目に同じ大地なれども
放射能ってのはあるかどうか、見えないものなので本当に危ないのかどうかわからないものです。ただちに健康に害があるものではないという政府の言い方、10年後はただちにではないですから、日本で内部被曝したこどもたちが癌になるとすれば近未来のことです。チェルノブイリ・リングとかいう言葉がありますが、子供たちが甲状腺癌になって喉の手術を受ける。その時にロシアではL字型に傷跡が大きく残る手術をやっていたんです。 L字型に。それで、向こうでは今二十歳すぎたような年頃のひとに、手術痕のある人がいっぱいいるんですね、ここ、L字型に痕が残ってる、縦横に、すごく荒々しく痛ましいほど痕が残ってる。それを見て日本人の先生が向こうへ行って、お金は一切いらないからと言うので奉仕に行った医師、甲状腺癌の専門家ですね、この先生の指導で手術痕がわからないほどきれいに手術できる医師が向こうで育ったそうです。

http://blogs.yahoo.co.jp/mamipeperu714/6712377.html <菅谷昭先生は、1943年長野県生まれ。医学博士。甲状腺専門。91年からチェルノブイリ被災地の医療支援活動に参加し、たびたび現地を訪れます。95年末に長年勤務した信州大学助教授をやめ、翌年1月より5年半ベラルーシに単身滞在しました。>

「チェルノブイリ診療記」  菅谷昭著
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4794963645/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

この菅谷昭さんは、大きな病院の院長になることが決まってたのに、直前にそれを辞めて、向こうへ行くんですね。お金は一切いらないって言って。それで、しばらくはロシアの医師法の関係で患者にさわらせてもくれないんですけれども、手術を見ているうちに、これは捨てておけないと言うようなことで、それで、私が指示するから言うとおりにやってくださいというようなことを言って手術のやり方を教える。それで向こうの人が初めてその日本から来たこの医者は一体どういう人だろうって文献を開いたらこの手術に関しては世界的な第一人者だって言うことを知ってビックリするんですね。それで手術を頼むようになった。そうしたら、一筋ちいさなメス入れるだけで、完璧な綺麗な手術をしてそれで向こうの医者にもその技術を教えたっていうそういう番組がこの間NHKでやってましたね。

福島でも今から10年先にならないと今の放射能の影響の結果が出てこないわけですが、放射能の影響が10年後に出てくることはチェリノブイリの歴史からわかるわけです。田中優さんという原発の反対運動やってる有名な人は兎に角、若い人、今後、子供を産もうかっていうような若い女の人なんかは絶対にボランティアで被災地に行かないようにしてほしいっていっています。行くんだったらもう中年過ぎた男にしろってなこと言ってますね。中年過ぎた男はもう放射能の影響で健康上直ちにも、将来にも大きなリスクを受けることはまずないんです。放射能がが内部に蓄積してもそれほどリスクではない。

しかし地面にたまった放射能っていうのは下から上に影響を与えますから、若い女性の子宮に影響を与えるんですね。卵巣とかそういう辺りに影響を与えて、それで、遺伝子の細胞を破壊されると奇形児が生まれたり、いろんなことが起こって。だから、若い人は行かないようにって言ってます。

でも、福島に住んでいる子育て中のお母さんが子どものために危ないからどこかよそへ逃げていくという風なことを言うと、地元のみんなに批判されるそうですね。裏切り者と言う風に言われて。正しい放射能の情報を政府がきちっと流さないからです。10歳以下の人や、これから子育てする人も、若いお母さん方は即刻、政府が全部支援するから離れた所へ行きなさいということを強制しないといけない。危ない地域にいるのにそれを野放しにしてて、校庭の放射能値が20mmシーベルトですか、今政府が言ってるのは。安全だとか言うようなことを言ってその地に留まらそうとしてるような動きがあるのですね。まあそれは絶対に許せないことだと言うようなことを反原発の立場の人は言うわけです。だけど、結果が出るのは10年経ってからですからね、だから、その頃になったら、それは放射能のせいかわからないなんてことをぬけぬけと言ってね、保証しないことに多分なるだろうと思います。

まあ、ああいうところで事故があったからと言って政府やら電機会社が補償するなんてことはあんまりね…納得するような補償なんて絶対に得られないと思うんですけど。まあ、そういうことが事故が起こったら起こるっていうことですね。非常に恐ろしいことです。だから、まあ原発はやっぱりこれから潰していくという方向にならないといけないと思うんですけどね。

次のは、
○流れ去る船や車や家々を見下ろしながら画面切る鳥
津波がやってきた時に沢山の人がすごい映像を撮っていますね。海から海水が町に入ってきて、流され潰れていくのが、テレビで皆さんもなんども見られたと思いますけど、本当にものすごい映像が出ています。YouTubeにも何百も出てますけどね。そういうのをじっと見てましたら、家が流れてみんなが「うぉー」と悲鳴をあげて叫んでる。その画面の中央を鳥が横切って行くんですよね。あれ見てて何かすごく複雑な気持ちになりますね。ま、そんなことで。画面切る鳥っていうように書いてみました。

それから、
○幸福は流れ去っても二ヶ月目笑顔で生きる人びとの声
まあ今はちょっと落ち着いて来てこんな感じですね。泣いてばかりいられない。人と顔を会わせるとまず笑顔。

○侘助の一輪ひらく庭の寺真白き牡丹三輪咲きぬ
それから、東光寺のことも一つ書いておこうと思って。ちょうど牡丹が終わっちゃったんですけど三輪だけ大輪の綺麗な牡丹が咲いてました、それから侘助って言うのはやや小さな椿の花、質素な椿ですね。何て言うのかな、杯みたいなかわいい椿です。

原発もいずれ終息しないといかんわけですけれども、まあ福島第一原発が完全に安全になって更地にするということは簡単にはできないんですね。あの原爆の廃棄物を持って行く場所がないんですね、日本だけでなく、世界で廃棄処理の設備をこしらえているのはフィンランドだけだそうです。ほかの国はまだ全然核廃棄物の保管場所を決めてないんです。 
暫定的にどこかに置いてあるだけなんですよ、非常に怖いことですね。なのに原発をまだまだ増やしていこうっていう。つまり、処理する方法も考えずに兎に角作って行くという乱暴なやり方ですね。

今の浜岡原発も菅総理が独断だとか言われながらとりあえず運転停止ってことは決めましたけど、あれも堤防ができたらまたやるつもりだからね。堤防が出来てから真下からドッカーンと8.5とか9が来たらそれはもうひとたまりもなくひっくりかえりますね、多分ね。やっぱり同じようなことがもう一度起きるだろうと思います。だから、浜岡にそういう事件、事故が起こって静岡やらもうこの辺まで危なくなるような状況が起きないことには原発をやめるなんていう意識には変わらないんじゃないかと思います。

福島はメルトダウンしてますけど、炉心から大爆発はしなかったからいいようなもんですけど、ああいうことが起こり得るんだと言うことを思わないんですね。楽天的というより無知です。日本で原発廃棄するには、もう一つダメ押ししないとダメじゃないかなと僕は思ってますけどね。起こってほしくないですけれども、福島だけでは決定打とは考えない連中ですね。




先月の4月26日にヴォイスと言う毎日放送の番組で、楽健法がほんの数分ですが、テレビが放映されましたので、それをお見せしましょう。

http://youtu.be/QPz72GTOM48 吉竹史の健康なび

●東光寺のHP紹介
これが東光寺のいつもやってるページですね。それで、この中にも原発の関係では、ここに掲載してるのはアーユルヴェーダ学会の理事長の田澤賢次先生が送ってくださった
Annals of the New York Academy of Science
1181:303-310.2009に掲載された論文
チェルノブイリ地区の放射性物質からの開放
V.B. ネステレンコ、A.V. ネステレンコ 論文
Institute of Radiation Safty (BELRAD研究所)

●コメントとして推奨できること
田澤 賢次(富山医科薬科大学 名誉教授)

どういうもの食べたら体の中から放射能が追い出せるだろうかと言うことを研究した学者の論文ですね。それを掲載しています。
東光寺日誌って言うのがあってこれをクリックすると、こういうブログって言うんですけどブログが出てきます。
それで、ここに今ここに出てるのは楽健法という名称を10年前に商標登録してたんですね。それが更新、面倒くさいからもうやめようかって言ってたのね。でも、まあやっぱりやった方がいいだろうと言うような仲間のご意見が多くて、それで、手続きをして特許庁から更新できましたというね、そういうお知らせです。それで、これ昨日撮影してインターネットにアップしたんですけど、これを最初にちょっと見てみましょう。
http://rakkenho.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-0cb2.html 楽健法登録商標


















○琴美ちゃん豆収穫ムービー
○毎日放送「ヴォイス」
○「ヨーイドン 隣の人間国宝」
上映





ありがとうございました。終わり。



楽健法 4回目(組み合わせ9番)


藤山さんのらぶりーハートパン(別名おしりパン)















藤山さんのお手製おやつ

めっちゃおいしい~(≧U≦)

Dinner

●タケノコ&わらび&おあげのかやくごはん●しめじと姫タケノコと青ネギのお吸い物●天ぷら(どくだみ・たけのこ・ゆきのした・こごみ・さつまいも&たまねぎのかきあげ)●やまぶきの佃煮風煮物山椒添え

●デザート





痛々しい宥厳先生






楽健法5回(組み合わせ4番)

第2回5月15日(2日目)その2

2011年06月05日 | 第11期楽健法セラピスト講座
朝日


朝のお勤め










朝ご飯

●かぼちゃスープ●天然酵母パン●野菜サラダ(玉ねぎ・ラディッシュ・リンゴ・レタス・アボカド・キュウリ・プチトマト・東光寺産スナックエンドウ・セロリ)●ヨーグルト(バナナ・リンゴ・自家製マーマレード)









サマディー・タッチ・トリートメント!?




講義「ポラリティー・タッチ・トリートメント5/15 9:00

(宥厳先生)タッチトリートメント知らない人?だいぶいるね。初めにちょっとデモンストレーションやろうか、じゃあ。ね。誰を生徒にしようかな。

(琴美ちゃん)梓、目を合わせないようにしてる(一同爆笑)。すごい勢いで目そらしただろ。

(宥厳先生)ほなら梓をモデルにしてここに寝て下さい。タッチトリートメントは単純で若い人の方がよく効き目が。
(幸子先生)恭子ちゃんしんどいんやからやってもらったら。
(恭子ちゃん)いいです、いいです。
(宥厳先生)じゃあ、恭子ちゃんがやってあげ。
(恭子ちゃん)私がやるんですか!?(一同笑い)。私あんまり覚えてないですけど。
(宥厳先生)ちょっとまあここに座って、説明します。タッチトリートメントっていうのはね、ポラリティ・タッチトリートメントって言う風に言われてるもんです。ポラリティーって言ったら北極とか南極の極ていう意味です。極。それが、ポラリティーです。で、ポラリティー、極にタッチするという意味があります。人間の体の中にはいろいろこう気が流れたり、それから電気が流れたりしてるわけですね。それで、人と人と接触した時に気の交流みたいなことが起こるんですね。それが体に変化を起こす、タッチされることで。それを今からやってみます。

手順を皆さん覚えとってね、これは一回しか教えてはいけないことになってますので(一同笑い)。一回で頭に覚えてしまう人は効き目が大きいです。それで、ノートに書いて一生懸命覚えようとする人の方はあんまり効き目がないと思ったらいいかな。ま、それは嘘ですけどね(一同笑い)。こういうものは、大体、伝授って言うのは見ていてその場で覚えるっていうのが基的には一番いいんです。だから、そうやって覚えて下さい。

子供に物を教える時にね、色々難しいこと教えたってダメなんで、やり方を見とったらパッと出来るようになるのが子供と言うものです。それで、今パソコン、あそこで一生懸命叩いてますけど、ああいうパソコンもマニュアルみながら心構えをしてさあこれから勉強しようなんて思う人は大体上達しないもんですよ。

何となく触ってる内に分ってくると言う風になるのが一番上達が早いんですね。僕も大体そういうタイプです。だからマニュアルは一切見ないようにと人に教えてあげるときは言うんですね。触ってるうちにわかってくるんですね。このタッチトリートメントも見とったら何ていうことは、こんなことで一体何が起こるんだろうと思うんですけども、非常に不思議なことがよく起こります。

それで、タッチトリートメント今から覚えて誰かにやってあげた時にその人に変化が起きてね、とんでもないような行動というか、見た目には、例えばチアノーゼ起こしたりすることもあります。私が沖縄でやってあげたとき、チアノーゼ起こした人がいて、チアノーゼってわかりますね?唇がもう紫色になって今にも死ぬのかなと思うようなね、苦しい様子に見える…苦しんでるんでもないんだけど、何かこうストンと落ちてしまってね、それでチアノーゼ起こして。そういう経験をしました。それでも、

横で10人ほどの人が見てたんですけど、みなさんビックリしてね。大丈夫ですかって言うような顔をしてこちら見えるんですけど、やってる方が心配そうな、不安そうな顔なんか絶対にしたらいかんのです。それで、悠々と素知らぬ顔をして終わりまでやるんですね。

で、終わってからその人にどういうことがあったかと言うことを聞いてみたら、まあ、終わったらスーッと元に戻るわけですけど、そしたら、布団屋さんの奥さんでしたけどね、その人は最近ご主人があの世に行ったばっかりでね、そのご主人に会って来たそうです。そんな話してましたね。

そういう人とかそれから泣きだす人、号泣する人もいるし、涙ボロボロだしたりする人もいるし、すごく苦しいように見える、呼吸が荒くなったりねする人もいます。だけど、そういう時に体の中の貯めてる色んな悪いエネルギーっていうか、重たいものが体から抜けていくんですね。後がすっきりする。これで、病気の場合は大体、楽健法のあとで仕上げにこれをやってあげるとね、そうするとより深~いところまで治療が出来るんです。

楽健法は物理的に体、筋肉とか血流を良くする、そういう体に直接働きかけてるわけですけれども、何かもう一つ体の外に、別の生命体みたいなものを私たちは持っているわけです。私たちの体を生かしてるのは、今皆さんはこうやって座って話聞いてますけどね、これが何か意識が一つポンと切れたらもうそれでただの物みたいになっちゃうんですね。やっぱり私たちを行動させたり喋らせたり、あるいは眠らせたり、色々夢見させたり…いろんなことをしている働き、そういう生命体が別にあるんですね、それが私たちの体を動かし支えてる。そういうものにタッチトリートメントが働きかけるんですね。だから、そういう自分が意識してない深いところの何か、生命が動き出すような感じがします。

それで、もう一つ僕が直接経験した例で言うと、大学生の男の人が友達の誕生パーティでそのお宅へ行って、そのお宅にプールがあるらしくて、それでちょっとビールも飲んだりして、夏だったからプールにどうもダイビングしたらしいんですね。そしたら、プールの底で頭を打って頸椎を損傷して下半身がまったく麻痺してしまった。そういう青年がいたんですよ。それで、私に来てほしいって言って呼ばれたのです。そのひとが入院して1カ月経ってからです。

京都の日赤に入院してた、個室に。で、私が見に行ったときに、頭は全く正常だし、目と口とだけが動く、意識はもちろん何も障害がないわけだから。だけど、首をちょっと動かすのと目玉動かすのと物言うのとだけしかできないわけです。食べるのはもちろんできるですよ、食べさせてくれたら。そういう植物状態みたいな。植物状態て言うたら意識がなくなるんだろうけど、ちゃんと意識があって、それで、もう一か月もなるから、気が狂いそうになってるわけですよ。それで、夜中と言わず昼と言わずもうたまらなくなるとワーッと大声でうなるわけだ。そしたら、お母さんがいつも付き添ってるんだけど、真夜中でもライオンのように唸り声を上げたり、「殺せー!!」って大声で叫んだりするもんだから、お母さんがへとへとになっててね。

その人に楽健法で何とかならんかやってみてくれって言われたんだけど、楽健法なんかやりようがないんです。高いベッドに寝てるしね。それで、ベッドが町工場の機械を回してるみたいに、ベッドがガタガタガタガタって音がしてるんです。聞いてみたら、入院して以来足の痙攣が止まらない。それでベットをガタガタガタガタガタって振るわせていて全然止まらないんです。「ずっとですか?」て言ったら「ずーっとです」って、四六時中止まったことない。そういう青年だったの。

これは参ったなと思って、それからまあ何とかしないとしょうがないなと思ったもんだから、ま、最初にちょっと祈祷して念力を送って気合いを入れたんですね。お加持をしてそれで九字を切って、「バンウンタラクキリクウーン」と気合いを入れたらビクン!っとこう体が揺れた、その時。それで、これはタッチトリートメントするのがいいだろうと思っタッチトリートメントやってあげたんです。

写真①
右手が人差し指。こうやってタッチをし始めたんですね。そしたら、その青年が、そうね、こっちこうやって3分くらい触ってる間に何と足の痙攣がピタッと止まったんです。お母さんやらね、私を連れて行った人が見ていたんですけど、ビックリして、えーって言う言うな感じですね、痙攣が止まったのです。ピタッと止まってしまってそれきり揺れなくなった。

それでずーっと終いまで一通りこのタッチトリートメントやってあげて、そしたらその青年がいびきをかいてぐうぐう寝始めたんですよ。それで、そのお母さんに僕が今やったとことを見ていたんだから、この通りのことをやってくださいって言ったんですね。そうしたら、お母さんが「そんな恐ろしいこととても出来ません」って言うから、恐ろしい事じゃなくてね、今この子がこうやってね、痙攣も止まってすごく心がおさまったのはご覧の通りですから、これは一日に二回朝晩必ずお母さんがやるようにしてくださいって言って、やり方をお教えして約束させたわけです。

その青年にもいくつかやってもらう約束をしました。まず最初は足が全く動かないわけですから、ちょっとこう足を立ててみろ、動かしてみろって言ったんです。いますぐ動かせ!って言って、で「動いたか?」って言ったら、見てたら何も動かないんですけど「動きました」って言うんですよ。じゃあ、今度、「手を握ってみろ」って「握ったか」て言ったら「握りました」って言うんですよ。もちろん見ててももちろん何も動かないんだけど、足を動かし、手を握ることを、からだに命令してみろ「おまえは他に何もすることがないんだから、朝から晩までこれをしろ」って言って約束させて帰ったんですよ。

翌日にお母さんからまず電話がかかってきて、ビックリするようなことが起こったって言うんです。それは自分の体に起こったって言うんですよ。タッチをしてあげるお母さんに。もう息子の介護に疲れ果てて便秘で全然出なくて医者で薬をもらったらちょっとは出るんだけど、それでもうどうにも出なくてね、もう苦しくて困ってたんですけど、先生にこれをやれって言われて一回やったら、その後すぐトイレに行きたくなって行ったら、水洗で流れないような太い長い奴がドスンと出たって言うんですね。

そんなことがあって、それからはお母さんも一生懸命朝晩やってたら、そしたら、1週間目に僕が行ったときに何とその子が手が動くようになってた。それで、手が動くようになってベットの枠を握れるようになってたんです。それは医者にしたらありえないことだって言うんですね。完治する見込みなしって言われてたんです。それがこう動くようになった。

それでもう一週間経って行ったら、ベッドの手すりを持って体を起こせるようになって、座れるようになったんですね。目覚ましい効果が起きてきて、それで、これならリハビリやったら何とかなりそうだと言うところまで行って、それで1か月して枚方のリハビリ専門の病院に転院したんですね。そこでもお母さんがタッチトリートメントを毎日きちっとやって、リハビリに励んだら、両方の手すりを持って立って歩けるようになって、だんだん動けるようになって来たんですね。

でも、元のようにはならなかったんですけれども、手も足も動くようになって、それで父親がね、自動車屋さんやってはって、それでその子のための障害用の改造車みたいなの作って、それでまた大学へ復帰した。そんな経験がありました。その子がちょうどリハビリ病院へ移ってからしばらくしてから僕に手紙をくれましたね。先生に出会ったおかげで字も書けるようになりましたって大きな字で、人の五倍のあるような大きな字で1枚の便せんに50位の文字しか書けない、震えながら、それでもちゃんと手紙送ってよこしたんです。そんなことがありました。

今からやってもらいます。

はじめに寝てる人にちょっと5回ほどゆっくり深呼吸してくださいって、目を閉じて下さい、でこうやってやります。恭子ちゃん手順覚えてるね?

(一同笑い)

(宥厳先生)忘れてるわ。

別にこの時に真言唱えたりすることはいらんですからね。淡々とこうやってね。こうやってタッチしますとね、手に脈が感じるようになります。その脈は初めて右と左が脈がバラバラなんです。ところがトントントントンと両方が同じ脈が来るようになったら次の所へポイントを移すということをやるんですね。

触らずに3cmくらいこうやってやっても同じことなんです。効果は。だけど、初めはタッチした方が脈がわかりやすいね。タッチして。脈来てますか?脈を感じたらそこでやめて右手広げて。

この時もタッチしてないんですけど、空間の、正中線の先にこうやって手を持って来てると真ん中にサーっと気を通す、そういう感じですね。指先がカーッと熱くなったりします。

今のようなやり方でやるんですね。これは何をしてるかと言うとね、こうやってタッチトリートメントしてると、そうすると体からバーっとオーラが出てくる。気が広がってくる。
オーラって言うのは左回りにバーっと出てきます。皆さんには見えないだろうけど、見える人には炎みたいにバーっと広がりますね。それをもっと広げてあげる。それでこうやってフワーッと。だから、一番最後の仕上げの時にもっと大きくね、グーッとやってあげて下さい。


左中指は「額」、右人さし指は「恥骨」



左中指は「左腕の付け根」、右人さし指は「恥骨」



左中指は「右腕の付け根」、右人さし指は「恥骨」



左中指は「額」、右人さし指は「腰」



右手を広げ上半身のオーラを掌で左回しに拡げる



左中指は「恥骨」、右人さし指は「足と足の間、くるぶし付近の中空をタッチ」



左中指は恥骨、右人さし指は「くるぶしの下」



左中指は腰、右人さし指は「くるぶしの下」


右手をひろげ下半身のオーラを掌で左回しに拡げる。体の反対側に回って同じようにする。


左中指は「恥骨」、右人さし指は「額」



左中指は「恥骨」、右人さし指は「右の付け根」



左中指は「恥骨」、右人さし指は「左腕の付け根」



左中指は「腰」、右人さし指は「額」



右手を広げ上半身のオーラを掌で左回しに拡げる



左中指は「足と足の間、くるぶし付近の中空をタッチ」、右人さし指は「恥骨」



左中指は「くるぶしの下」、右人さし指は「恥骨」



左中指は「くるぶしの下」、右人さし指は「腰」



右手をひろげ下半身のオーラを掌で左回しに拡げる






(受講生)寝てました?
(梓ちゃん)起きてますけど…(ポケットから歯ブラシが落ちる)(一同爆笑)。腕と足がヒューンってしてました。私はいつもやってもらうと。でも、頭はしっかりしてて腕と足が自分の腕と足じゃないみたいになりました。

(宥厳先生)あのね、これをすると人によっては幽体離脱してね、やってもらってるの上から見てる人がいたり、何かそのままどっか行っちゃう人がおるんですね。僕が高野山で若いお坊さんにやってあげた時に、中国とインドまで行って帰って来たって人がいましたけどね。ま、そういうような体験をするんです。瞬間的にどっか飛ぶんですね。そんなことがあります。

それで、この治療法の面白いところは、遠隔治療ができます。例えばここからニューヨークにおる人が体が悪いとかいってきたときに、頭の中でその人のことを思ってこうやるだけでいいんですけどね。その人の名前でも書いた紙を置いておいて、その紙に手を当ててそれで遠隔治療してあげるんです。それでも、脈がはっきり出てきます。それで遠くの人の体の調子悪いのを治してあげたりすることもできるんですね。この間、君だねやってもらったの。





(西澤さん)ん?
(琴美ちゃん)忘れてるよ。美伊さんにやってもらったじゃん。
(西澤さん)みーさんに?ん?あ、やってもらった、はいはいはい!そうですそうです。やってもらいました。電話で。時間を合わせてね。
(斎藤さん)先生、それは「これからします」って連絡してからやった方がいいんですか?ま、そうでなくても構わないけどね。ま、自動車運転してるというの知らずに、こんなことしてたら、自動車走りながら眠るッちゅうことありませんから。遠隔治療はまあそういうような形でできる。面白いですね。まあ時間決めてやってあげたらいいですね。で、7時になったら始めますからって言うておいてあげたら。あなたは美伊さんにやってもらってどんな感じやったん?

(西澤さん)時間合わせてやってもらったんですけど。
(宥厳先生)君は寝てたん?
(西澤さん)いいえ、起きてました!起きてたんだけど、そのまますごく気持ちよさを感じて、
(宥厳先生)座ったまま?
(西澤さん)いや、寝て。
(宥厳先生)じゃ、寝てたんじゃん。
(西澤さん)そうそうそう、だから…。
(琴美ちゃん)寝てたんだ!
(西澤さん)ちゃんと感じてたよ!(一同笑)感じてて…本当に何か、こうやってもらってるような気分になるんだーっと思って、そのまま
(宥厳先生)ストンといったんやろ?
(西澤さん)ストンと行っちゃった(笑)。
(琴美ちゃん)だから、眠てたんだ!早く言えば。
(宥厳先生)あの、ベッドで寝たきりの人なんかはね、病院に見合いに行っても楽健法なんかはベッドの上に乗って踏んであげるなんてのは谷川さんでないとできない(一同笑)。だから、まあ普通は見舞に行ったらそんなことできないので、このタッチトリートメントだったらね、ま10分か15分でちょっと触ってあげて、本当に不思議なことが起こりますからね。体がスーッと疲れが取れて夢見る人になっちゃうのね。やられてる間ね。とても面白い治療法です。



それでは、まあ今から組になってる人同士で交代でやってみましょう。



あのね、本当は家で治療を一番効果的にしようと思ったら北向きに寝るのがいいのね、頭をね。ここでは今いいですけど。今の寝てる状態で。

脈を感じるまで。やってみて。これやるとき本当は腕時計とか金属の物は外しといたほうがいい。そうじゃないと金属が溶けることがあるから。金属が溶けて指から離れない。

タッチを始めると本当に不思議なことが起こりました。

号泣する人
震える人

(宥厳先生)ひとは一人ひとりね、持ってるものの重さみたいなものが違うのでね。まあ、何にもすかーっとしてしまう人と。シュリシュリ・ラビシャンカール師さんがコレされるの大好きなんです。それで、これやってほしいから来い来いって言うらしいんです。

(琴美ちゃん)来い来いって言う割には、ねぇ。

(宥厳先生)このタッチを受けると深い他力の瞑想に入るのですね。
ヴィッパサーナなんていう瞑想の道場があってね、十日間朝から晩まで一時間座っては一時間歩いて瞑想、また一時間座って一時間歩いて瞑想って言うことを繰り返す。そういう瞑想法がありますね。そういう瞑想している間にも号泣する人とかいろいろ出てきます。苦しむ人とか。それはもう長時間ずーっと座ることでそういうことが起きてくる。

タッチトリートメントやると瞬間的にそういうの出てくるんですよ。だから、そういう意味ではこれは他力の瞑想法なんですね。他力による瞑想ね。で、自力だとなかなか入れない、深いところまでストンッと入っちゃうんですよ。それで自分が知らないところで何かが起こってる。で、体にももちろん変化があるんですね。とても不思議な面白い治療法ですね。これを病気の治療法として活用していけば、どんどん変わっていきます。回数を重ねるにつれて良くなっていく。で、まあ楽健法をしっかりやってあげてね、それでタッチトリートメントをさーっとやってあげて終わるとするでしょ。そうしたらタッチトリートメントが一番良かったなんていう人がいるからね(一同笑)。

それで、このタッチトリートメントも楽健法もそうですけど一度やると、このタッチトリートメントなんかは最初に、僕は教えてくれたインド人が来て教えてくれたんですけどね、そのインド人の話では7週間ずーっといい方向に効果が持続するっていうのね。僕はしかしやってもらうと寒気がしてくるんですよ。北枕でやるのが一番いいとされてるんですね。

北に頭を向けて寝たら地球の気をこう北からまっすぐ、横に寝ると体を横切っていくわけでしょ。だから、バランスが北枕の方が取りやすいんですね。それで、死んだ人北枕に寝かせるのはそういう理由なんです。つまり北枕に寝かせておくと生き返る可能性が万が一あるわけですよ。それで、北枕に寝かせて様子を見とくんですね。そしたら、運がいい人はまたこの世に帰ってくる。運がいいというか、用事のある人は、用事のない人はもう帰ってこない。用事を思い出して帰ってくる(一同笑)。梓なんか慌てて帰ってくるのと違うか。
(琴美ちゃん)じゃ、北に向けないもん。(一同大爆笑)

(宥厳先生)くるみパンに引かれて帰ってくる(笑)。
(幸子先生)今晩、北枕やから、クルミパン置いといたらええのやん。(一同笑)
(ちあき)行っちゃうんですか!?
(琴美ちゃん)行って!(一同大爆笑)。
(ちあき)行かなきゃ戻れないもん。



(宥厳先生)あのね、こういうのやってたらよく分かるんですけど、今はこうやりましたけどね、頭元に座って、枕元に座るのね。ちょっと寝てごらん。ためしにやってみようか。どっちでもいいから。それでね、時々体のゆがんでる人、寝てごらんって言って、それでね、体がねじれたりしてたり、足の角度がこうなってたりね。形が違う人が良くおるのよ。それで、ここに座ってね、こんなところに手を持っていってね、これタッチしなくてもいいんですよ。こうやってね、じっと手を持って行って、それで歪んでるとこ直れ直れと思ってこうじーっとしてるの、しばらく。で、しばらくすると足がシューっとなおってくる。





僕は何度もそういう経験してます。だから、全身やるのもあれだけど、ここからだけでも全部コントロールできるのね。でも、こうやって脈は来てる。こうやってじっと足をね、歪んでたら足をじーっと眺めてたら体が変わってくるんです。だから、それを、楽健法の最後にいつも…ちょっとうつ伏せになって。僕はそういうのもいろいろしないで、楽健法が終わった時に両手でこことここ、ね。こうやっていつもやってあげてるでしょ?で、これもタッチトリートメントしてるわけです。たいていこれですとんと落ちます。

(受講生)先生、こっちの指は親指も使うんですか?
(宥厳先生)うん、こうやって両手で。こっちとこっちと。こうやってやっても構わないんだけど。で、尾骶骨にこう当てて、額にこう持って行ったらね。こうやってやっといて、なかなか脈が来ない人、非常に内臓が悪かったりするとなかなか通らないんですよ。そういう通りの悪い人はね、そういう滞っているところを取り除いてあげる。だから、まあこうやって手を持って行ったりしても、ここにちょっと問題がある。ここに来たら引っかかる。そういうことが分かってくるんです。そうしたら、ふーっと、こうやって吹き飛ばす。こう持って行く。ほらスッと通る。そういう風に変わってくるのね。それで、こうやってやりながらちょっとこう見といて、フーッとやるとそうするとしばらくするとシューっと通ってしまう。で、こう額にこう手を当てられる人が何か気持ち悪いという人がいるんで、そういう人はもう直接触らなくてね、他のところは触っていいですけど、全部離してやっても構いません。これがもっと慣れてくると手を広げただけで、こうするだけで効き目がある、出てくるのね。

ここへよく来てた生徒さんでね。突然こう楽健法やってたりして、気を送ったりしても、すごく感応する人がいるんですけどね。僕がそばへ行ったり、五鈷杵(ごこしょ)を見せたりしたらもうパッと跳び上がったりするんです、五鈷杵、これを見ただけで。そういう人がいて、それで僕は時々離れた所から実験するんですよ。(一同笑)。一番遠いところから気を送るんですよ、そうしたらからだが跳び上がる。だから、ああいう敏感な人だと念力が届くということがよくわかります。多分僕がここにおってね、その人のこと念じてやったら、瞬間的にどこにいても通じる。そういう体験がよくあるんです。

だけど、こうやって左に手をまわした時は、さっきのタッチトリートメントでこう左回すのはオーラをぐーんと押し広げてあげる、そういうつもりでやるんです。普通にトリートメントとしてやるときは、左にこう回してあげるとね、悪いところを払うって言うそういう作用の力があるんですね。だから、お料理しても左にこう混ぜるとだいたいまずくなるなるはずです。おいしく作ろうと思ったら右に回す。おいしく作ろうと思ったら右に回してください、左に回したらまずくなる。



塩を手に乗せて、こう左に回して舐めたら苦くなるし、右に回して舐めたら甘くなるんですね。そういうので、これこうやって「闢除(びゃくじょ)」するって言いますね、悪いところを払うというね。意味があるんです。はい、今度交代してまたやってみましょう。

(宥厳先生)どうですか?今ちょっと短い時間ですけどね、もう少し丁寧にやるときは30分くらいかけてね、ゆっくりやってあげたら、より面白い効果があります。ま、楽健法だったら痛くて嫌って言う人もこれだとできますし。これを楽健寺に教えにきてくれたのは何年前かな?

(幸子先生)あ、こないだ写真が出てきた~
(宥厳先生)あ、そう。
(幸子先生)私がしてもらったとき。
(宥厳先生)インドの人が私のところに訪ねてきたんですね。その人はカナダで暮らしてる橋梁の設計をするエンジニアなんです、その人がカナダへ行く前にロンドンで暮らしてて、その時に神様が降りてきて教えてくれたんだって言うんですよ。それをいろんな人に試してみた。今やったやり方ですね、それを友達にやったら色々病気が治ったりしたそうです。

それで、もっと多くの人に教えたらいいと思って、久しぶりに故郷のインドに帰る途中日本に立ち寄って、日本でだれか教えたいと思ってたら、宥厳さんの名前が出て来たっていうんですね。それで、うちへ訪ねて来られた。それで1日私のところでね、家内と何か通訳の日本人の女の子連れて来てましたけど、あんまり英語のできない女の子で通訳にもなってなかったんですけど、まあ、それで僕のブロークンイングリッシュとその子の通訳とでいろいろ話したりして、それでこの楽健法とそれとこのタッチトリートメントと交換教育をしたわけです。

楽健法を教えてあげて、これを教えてもらってと言うような感じで、まあそんなことがあったんですね。それから、その頃はポラリティ・タッチトリートメントって言う名前でずっとやってたんですけど、これはやってもらうと深い瞑想に入っていくような状態なんで、これはサマディー、三昧境ですね。瞑想に入って一番深い状態に入った時にサマディーと言う、三昧境っていう風に言うんですけど、そのサマディーに似てるので、僕はサマディー・タッチトリートメントと言う風に呼んだ方が分りやすいかなと思ったりして、やってるんです。

それからここへ来てから、マニス…猫飼いだしたときに猫に一度やったら両手両足上に上げてそれから固まってしまったことがあって(一同笑)。それから後やろうと思ったってもうさせない(一同爆笑)。そんなことありましたね。だから、どんな動物にもよく効くということでね。今度、蛇でも(一同笑)、ステッキになるかもわかんない。まあ、そんなこともあります。



それから、まあ色々さっきも木本さん何かちょっと泣かれたりしましたけど、泣かれた人も何人もいてそれで、一度、あ、そういえば原爆の福島ですね。福島の幼稚園にパンを教えに行って、それで楽健法の教室もやってって、幼稚園の先生50人くらいいたんですけど、そこでやってた時に、母親が入院しているっていう女の人がいて、それで入院先で何かできること教えてくれって言うので、それでまあこのタッチトリートメントじゃあやったらいいだろうというので、それでその親が入院してると言う人にさっき恭子ちゃんがやったように治療する側になってもらい、横に座っててた大柄な女の人を寝かして、あなたモデルになれって言って僕が直感的にそばにおった人を寝かしてやってもらったのね。その女の人初めてやるんですけど、やり方を指導しながら、そしたらその女の人が猛烈に泣き出して、それで後で聞いたら離婚話が進んでて、すごく辛い思いで、もやもやしたのが長いこと続いてたんだけど、何かそのもやもやしたのがなくなっちゃったって言うてました。

だからその体調とかによって出てくることが違うので、ま、誰にも同じようなリアクションが起こるとは限らないですね。やってみないとわからないんです。しかし、やったあと体調がいい方向に持って行かれる、精神状態もいい方向に導かれるという風な感じがありますので、まあ楽健法とセットにしてやったらとてもいいと思うんです、治療法として。

泣いたり苦しんだりするのは、滞ってるものが流れる姿なんですね。いろいろな動きがある。そういう時に浄化されていくんですね。アーユルヴェーダで病気を治すのは浄化法っていうんですね。パンチャカルマってのは全部浄化法です。体から余分なものを出すっていうそういう、これも余分なものを出す作用があるし、瞑想もやっぱり浄化法なんですね。心も綺麗になってくるし、呼吸もきれいになってくると、体も浄化されてくるんですね。是非忘れないで楽健法とセットで時々やってください。ま、楽健法のあとにこれをずーっとセットでやっとったらだいぶ時間がかかりますから、ここでは一回か二回こうやって教えてるんですけど、まあ時間があったら、ちょっと早い目に楽健法を切り上げて、タッチと組み合わせてやってみるとか言う風なやり方でやってみましょう。じゃあ、今から特急の楽健法しましょうか。


★バリエーション

















★手順は、こちらをご覧ください。
サマディー・タッチ・トリートメント ※プリントアウトすることが出来ます。



楽健法6回(組み合わせ5番)




昼食




第2回5月15日(2日目)その3

2011年06月05日 | 第11期楽健法セラピスト講座
5/15 13:40

(宥厳先生)おやつ食べながらやりましょう。慌てて食べんでもゆっくり。暇が出来たら食べて下さい。さきほどやったタッチトリートメントのやり方が、この紙に書いてあります。この写真ののってる方がね、なにかの雑誌に載ったものをここで勉強してた生徒さんが送ってくれたのが、たまたま残ってたので、今縮小してここに刷ってきたわけです。この裏側のが私が書いたもので、雑駁な書き方しかしていませけれども。

短い文章で下の方に入ってるのがタッチトリートメントのポイントですね。図解とかそんなものは必要ないだろうと思っています。これを見たら思いだせますので。



他力による三昧瞑想法と言う風に書いてあるんですけど、瞑想法としてもとても面白いですしね。深い瞑想体験をしてみたいひとが、もしヨーガを勉強したり座禅をやってもなかなか雑念の嵐に襲われましてね、とても深い瞑想の境地になんか入れないんですけど、このタッチをすると瞑想体験ができます。

いつも瞑想していてもなかなか瞑想の深い境地になれませんが、サマディタッチで初めこういう気持ちを経験しましたというような、そういう境地にタッチで入るんですね。
だから僕は他力の瞑想法と言う風にいうわけです。楽健法も他力のヨーガなんですよ。楽健法と言うセラピーではあるんですけども、教室に行ってヨーガのいろんなポーズを勉強して、体がゆるんでいって、色んなことができるようになるまで時間がかかります。1年くらいではそうできるものではないですね。相当体がゆるんできて、開脚もできてという風になろうと思ったらなかなか時間がかかって大変なんですが、楽健法をやると他力で短時間で出来るようになるというのが私の目の付けどころですね。

それで、楽健法を「他力ヨーガ、二人ヨーガ」と言う風に言ってるわけです。本を出すときに「二人ヨーガ」という名前を付けました。それまでは単に楽健法として広めてたんですけれども、副題として二人ヨーガと名付けました。

僕自身は他力のヨーガだという風にいつも思ってたもんですからはじめは「他力ヨーガ楽健法」と言う名前にしようかなと思ってたんです。ところがアーユルヴェーダのドクターのHS・シャルマ先生が、私の楽健法を「あ、これはカップルヨーガだ」と言う風に僕に言ったことがあって、「あ、カップルヨーガか。二人ヨーガか」その方が良いなと感じたもんですから、それで、「二人ヨーガ」という副題を頭に付けたというのが始まりです。a couple yogaカップル・ヨーガ、楽健法を英語で言えばね。そういう感じで、タイトルにしたんです。

そういう意味でこのタッチトリートメント、またの名はポラリティ・タッチ・トリートメントと書いてますけど、このポラリティというのは極という意味。人体にも磁極があるということです。この絵にもプラス・マイナスって書いてあるでしょ?プラスマイナス。これは頭の方が+で足の方が-。それで左右、右手が+で、左手が-と言う意味です。この解説者の鈴木涼子さん。僕はこの人は知りませんけども、ここでやってるやり方は手のひらを当てるようですね。何人かで手を当てるとか、そういう風にして気を流すんですね。  
そういうやり方でやってるので、私のやる指先で触れるというのとはちょっと違うようですね。

タッチには力を入れたりする必要は全くありません。触らなくて、3cm離しててもよろしいですし、もっと言えば30cm離れてても効き目があるし、30m離れてても効き目があるし、30kmでも、300kmでも効き目があるし、3万kmでも効き目があります。

と言うことを理解して頂くと、遠隔治療ができるんです。これはおもしろいですね。だから、人にものを言う時でも、そうですけどね、この頃若い女の子と話してたら、小さな声で…こんな感じでしょ?何言うてるかわからない。だから、こうやって物言う時でも、誰にどこまで聞かせるかと言うようなことを意識して、普通はしないですね。

だけど、例えば僕が舞台で芝居するとします。そしたら、この前のかぶりつきの人にしか聞こえないようなボソボソっとしたセリフだったら困るわけですね。だけど、それはぼそぼそっとした言い方であってもね、例えば一番隅っこに座ってる人まで声を届かせようと思ったら、そこにめがけて声を出すんです。そうすると低い声でも届くんですよ、やっぱり。聞こえますね?(ひそひそ声で)。(一同笑)これがね、この辺に合わせていっとったら聞こえません。…。聞こえなかったでしょ(一同笑)。

そんな風に気持ちを伝えるにはます気持ちをきちんと持つ。人間と言うのは、どういう気分を持って、どこにターゲットを置くかということによって効果が発揮できる。

遠くの人に送ってあげるときには、そういう観想を頭の中でしっかり持つ、イメージをはっきり観想して持つことが大事です。観想というのはイメージのことですね。今朝、護摩を焚きましたけれども、護摩を焚くときに何か色んなことしていますよね、手で印を結んだり、マントラ唱えたりね。そういう時でも単にマントラ唱えてるんじゃなくて、マントラ唱えるときに、そのマントラと同時に頭の中で、あるイメージがパッと作られてるわけです。だから、あれをやってる中で途中三回くらい僕は本物の仏さんになってるわけです。宥厳さんでなくなってる、その時は。こうやって印結んだりしてやったときは、もうご本尊の大日如来そのものに自分がパッと変身してる。そういう観想をやるんですね。それを、入我我入といいますが、こちらが仏に入って、仏もこちらに入ってくる、そうしたら僕の体、イメージは仏様と一体になって一つになってしまって、で私自身がもう大日如来なんだという観想を抱く。そういう大日如来になってから、まあいろんなことをね、皆さんが、交通安全だとか、バカが治りますように、とか(一同笑)。まあ、いろんなことを書いてあるのがね叶えられるわけ。

(受講生)梓ちゃん…(一同笑)。
(受講生)心願成就やろ、それ(笑)



(宥厳先生)それが僕はどういう思いで心願成就と書いているのかわかっていて(一同笑)。そこまで読んでる訳よ。大日如来だから、何でもわかる(一同大爆笑)。それがいわゆる観想というものですね。だから、仏様、神様や仏様に願い事をする時、皆さんは病気になったら、病気を治してくださいとかね、お母さんが病気になったらお母さんをどうか治してくださいとか思うでしょ。そういう拝み方は効果のない拝み方なんですね。だから、真言密教のお坊さんは絶対そんな風に拝まない。もうすっかり良くなりました、ありがとうございましたっていって拝むんです。そうすると神様が慌てて、あ、まだやってなかったかなってやって来てやってくれるんです。そういう風に、いいイメージを持って過去完了形で拝むっていうことですね。物事を成就したいときにはそれが肝心なんです。

医師にガンだと言われて、ああ、私はガンなんだ、ガンなんだと思っている内にね、本当はそんなに悪くもないのに、ガンだ、ガンだと思っている内にだんだんイメージが暗くなってきてね、やがて体は悪く思ってるようになっていくんです。

人間は自分が抱くイメージの通りに体の方がなって行くっていうことをよく知っとかなあかん。僕は楽天的なイメージをいつも持っている性質ですからあわてないわけです。あなたはガンです、なんて言われてもショックなんか受けないですね。考え方としては、ガンって言うのは風邪を引くようなもんで、私もたまに風邪は引きます。今年一回引いたね。ここにきて20年間に三回くらい風邪を引いた。今年正月に久しぶりに風邪を引いて、三日間ほど寝込みましたけど、寝込んだってそんな熱出して苦しんだわけじゃないんだけど、まあ、寝正月でちょうどいいと思って寝とったんですけどね。だけど、普通は病気になっても余り心配しない。自分は。自分を客観的に見つめるって前にも言ったでしょ。なんて言った、あれ。言うてたやん、何か。パソコン、お前が画像にいたずらしたとか言われたときに、ね、何とか、何とかって言ってたでしょ。もう、忘れたん!?

(梓ちゃん)えーっと…
(琴美ちゃん)くっくっく。
(宥厳先生)そういう時はお母ちゃんに聞かなあかん(笑)。も、みんな忘れてるんや。お母ちゃん。つまりね、あの、つまりね、自分を非常に暗いものとしてとらえてしまって、それで負けてしまったらそれで終わりなのよ、人間って。

(琴美ちゃん)先生思い出しました!
(宥厳先生)ん?
(梓ちゃん)メタ認識?
(宥厳先生)そうそうそう。梓すごい!僕はそれを聞きたかった!忘れとったから。(一同大爆笑)。メタ認識って言うんだそうです。メタ認識って言うのがあって、つまり自分自身をゆとりを持って、見つめるもう一人の自分みたいなものですね。そういうものがなければ、ゆとりがないんですよ、その人には。病気になったらもう病気の塊になっちゃう。それで嘆くばっかり、愚痴を言うしね、そういう人はね。もう、本当に飽くことなく愚痴ばかり言ってる人もいますよね、救いようがないですね。

だから、泣きごとを言わない!それから、明るいイメージ。自分はこうなんだという楽天的なイメージを常に持っとったらいいですね。だから、私自身の、例えばガンに対する考え方って言うのは、ガンは風邪を引いたのと性質的には全く同じレベルだという風に考えてるんですね。風邪を引いたらそんなに大騒ぎして、絶望的になって、もう死ぬ、なんて思う人いないでしょ?風邪って言うのは2,3日か1週間したら治るんです。

ガンを引いても1週間ほど経てばまた消えちゃうんですね。癌は出たり入ったりしてるもんです。たまたま出た時に検査を受けてがん細胞が見つかった、お前はガンかもしれないって言われたら、それでもう、がーンと来て(一同笑)、体中がガンの塊になるというようななり方で病気になっていくんですね。そして、抗がん剤をやらなくちゃならないとか言って、色々、検査している内に、ますます本格的な病人になってね、それでもう点滴なんかされるともうまさに病人そのものになってしまって、それでもう救いがたい状態になってしまうんですね。だからまあなるべく、君子危うきに近寄らずでね、病院なんかに近づかない方がいいですね。私は健康診断をしたことがないです。

で、どんな状態が起こっても、言われても自分を客観的に冷静に見てるもう一人の自分。そのもう一人の自分を、あ、今見てるなって自覚するさらにもうひとりの自分ですね、もう二人目のメタ認識があるくらいの心の幅、ゆとり、だからそういう複眼で見ることが出来る人は気持ちが余り揺れないんですよね。

自分が感情的にね、悲劇の主人公になって苦しんでのたうちまわるって言う風にはならないんです。そうやって冷静に自分を見て下さい。そういう冷静に見るような目ってのは誰でも持ってるんだけどね、だから、人の欠点はよく見えるでしょ?だれでもね。お母ちゃんの欠点だってよう知ってるでしょ?(一同笑)わかんない?
(幸子先生)欠点ある?ないやろ?
(宥厳先生)欠点ないんだって。琴美ちゃんには欠点がないそうです。
(琴美ちゃん)それが欠点や。
(宥厳先生)ああやって私は今嘘をついたというメタ認識が働いてるんです(一同大爆笑)。ま、そんなようなことでね、あの、このポラリティ、ちょっとこのポラリティのとこの少し、さーっと読んでみましょう。






【プリント朗読】




このプラス・マイナスっていうのは漢方なんかで言うと陰と陽と言うことですね。さっき誰か玉ねぎ切った人おったけど、玉ねぎも、1つのたまねぎにもプラスとマイナスがあって陰陽があって、その陰陽共に全体で食べないといけないというので玉ねぎを横に2つに切って料理する人は陰陽をバラしたことになるから、ね。それは栄養的に言うと問題だ!という風にマクロビオティックの人なんかは言うわけですよ。僕は鍋に放り込んだら一緒やと思うんですけど(一同笑)。だけど、まあそういう意味で陰陽と言うのがあるって言うことですね。大体プラスの方から力が入って行って、マイナスの方へ流れていく。まあ、プラスはだから、高い方ですよね。そうでしょ?高低から言うと。高くない?

(梓ちゃん)陰性から陽性?
(宥厳先生)陰性から陽性へ流れていくの?
(梓ちゃん)エネルギーの流れは…天から地って言う風に。地上から天へエネルギーが…
(宥厳先生)天と地っていったらどっちが陽ですか?
(梓ちゃん)天です。
(宥厳先生)それで、地にも陰と陽があるでしょ?
(梓ちゃん)あ、地の中にも?
(宥厳先生)だから、陰と陽という考え方はね、けっこう、マクロビオティックの陰陽論とかね、話聞いてややこしくなる。それで、パンは陰性だとか言ってね、パンを食べない人がいるんです。それで、私のパンも正食教会って言ってマクロビオティックの大阪の本部にね、卸してた時期があったんですね。それで、向こう、陰性だとか何とか言いながら自分のところもオーダーしてパンを作らせて、それで正食協会のパンだとか言って売ってるの。イーストで作ったやつ。まあ、それに玄米を入れたりとかね、全粒粉のパンとかそういう風なパンを売ってたわけです。それで、私のパンを正食教会の山口卓三さんていう副会長が私と仲良しだったもんだから、それで、山内さんのパンうちで売ります、とか言って週に一度配達してた時期があるんですね。

そしたら、社長も重役もみんなうちのパンだけを買って帰ってね、それで自分とこで作ってるパンを誰も買っていかなくなったもんだから、社員がね。そういうことがね半年かそこら続いたところで、自社製品を買わずにね、よそのパンだけ買って帰るのはけしからんと言うようなことになって、楽健寺のパンはもう取らないって上役が言うもんだから、悪いけれども、、、とか言って断られたことがあります。それで、パンは陰性だから食べない方がいいって言うんですよ。パンを焼いててずーっと膨らんでるの見たら、膨らむものは陰性と言うの?膨らむものは何故陰性なんですか?縮むものは陽性?ほなら。

(受講生)しぼむというか凝縮するという…
(宥厳先生)なんか、あの僕なんか逆にパンがブワーッと膨らんできたら陽気になってなんかプラスの、陽性の塊みたいな気がするんだけどね。

(受講生)拡散が陰性なんですよね。
(宥厳先生)あれは拡散してるのかな?充実してきてるんちゃうん?ね、形だけ見てるからやん。あの中に膨らんでくることによって酵母菌が増えてぎゅーっと凝縮して酵母菌の塊にこうやってなるんよ、ねぇ。僕はあれ、すごい体に良い陽性のものだと思うんだけど、陰性だから食べないとか言うんですね。だから、まあ、あんまり陰陽論なんてどこで線を引いていいかどうか分からないね。解釈の相違って言うのがあるから。ま、そんなことでプラスマイナスですね。で、




【プリント朗読】




(宥厳先生)地・水・火・風・空。エーテルは空なんです、そら。地・水・火・風・空って普通五大って言うんですね。この書き方もちょっと変なんですけどね。本当は五大って言うのはアーユルヴェーダよりもっと古くから、五大と言う考え方はエジプト、ギリシャにもね、古くからある考え方なんですね。それで、中国でも五大って言うこと言うし、真言密教ではもう一つ増えるんですね、六大って言うんです。地・水・火・風・空…識って言うのが入るんです。認識の識ね。マインドみたいなもんですね。お墓って言うのは5つ積んであるの。地・水・火・風・空って一番下が地で、それがキャっていうの。キャ・カ・ラ・バ・アって言うの、ね。キャって言うのが一番下になってる、カ・ラ・バ・ア。お墓はだいたい五段になってる、それで、宇宙の構成を表してる。だから、死んだらそこに五大に帰る。体は土に帰る。五大っていうのは体を作ってるエレメントだから、要素。そういう考え方が五大です。




【プリント朗読】




この辺のこと僕よくわからんのですけど、額にポンッと手を当てるでしょ?たぶんここに書いてるのは、頭蓋仙骨に対する働きかけみたいなのがね、この額に手を当てることで。だから、首に当てるのと、額に当てるのと、頭頂に当てるのとやっぱりちょっと効果が違うんですね。だから、まあそれが観想が発達して、つまり見る、イメージすることがちゃんとできるように訓練して出来るようになってくるとね、ま、はなれておってもですね、心の中で思ったら、そこへ手を持って行ける、そうするとそういう力が働く…それで、まあ遠隔治療なんかができるんですね。





【プリント朗読】




まあ、こういう仕事を楽健法は具体的に筋肉を直接緩めていくことで滞りをなくしていってるわけですけど、こういうエネルギーを流したらいいんだという考え方、体に働きかけたりですね。何かエネルギーが流れるようになるということは、管がちゃんと滞りが取れるということを意味するので、どちらも有効ではあるんですね。まあこのタッチトリートメントは楽健法のように痛いと思わなくていいけれども、しかし、足のめちゃくちゃ固いのがね、あんなんで取れたらいいんだけど、まあ両方併用して仕上げにやるというのが僕は非常に合理的であるという風に思ってるからあまりタッチトリートメントよりは楽健法の方を重視してやってるわけですね。




【プリント朗読】




ま、これも楽健法もそうですね。まあ、だから治してあげようとかね、あまり思わないし、思ったようになるとは限りませんが、かなりのところまで肉薄できるようには思ってやってあげてはいるんですけど、やっぱりお手伝いできるだけね、病気治すって言うのは。だから、まあ病院に入院して病気が何故治るかというと、あんな悪い薬いっぱいからだに入れられてもなおかつ生きて帰ってくる生命力の素晴らしさですね、人間の。そういうこと僕はいつも思うんですね。よく帰って来たな、と(一同笑)。しかも、病気まで治って。何故かと言ったら入院すればあそこで仕事しなくていい、ポカッと寝とったらいいだけ、それで美しい看護婦さんを見ながらボーっとしてたら治ってくるわな、それは。また怒っとる(一同笑)

(幸子先生)みな、男を対象としているな。
(受講生)かっこいい看護師さんがね、
(幸子先生)看護師が…
(宥厳先生)この頃看護婦って言わなくなったから僕はもう病院に行かないの(一同笑)。憧れの看護婦がいないの、看護師なんて冗談じゃねえよって(一同笑)。また何か梓に言われそうやな。
(幸子先生)やっぱり先生も…とか言って。
(宥厳先生)え~っと、それから魂ですかね、これ。魂を表現させようって書いてあるかな。




【プリント朗読】




魂ってのは難しいね。魂とはなんだろうか、と言うことです。これはまあ僕の言ってるイメージの通りになるということと一緒ですね。ネガティブにならない、肯定的になるというのが大事ですね。否定的な人は本当に救い難いものがあります。何でもかんでもネガティブに考えていく人がいるんですけどね。まあ、ネガティブに考えても…僕なんか楽天的すぎると思っている人もおるでしょうね。宥厳さんの話聞いてたら、あんなに楽天的でええのやろうか、って言う。ま、だけど、この楽天的であるということがB型の特徴でもあるし(一同笑)。僕に暗いところがあるとしたら、A型の影響ちょっと受けてるんですね。誰かの(一同笑)。
(幸子先生)私、ちゃうよ。(一同笑)
(宥厳先生)どちらが楽天的やて?
(幸子先生)私の方が楽天的やて。(一同大爆笑)
(宥厳先生)こっちが楽天的やて。賛成やと思う人!二人しかおれへんやん(一同大爆笑)。どこまで読んだかわすれた。




【プリント朗読】




まあ、病気と言うのは気が病むと書くってまあ昔から俗っぽく言うんですけど。確かに気持ちがまず病気になっていくことが多いですね。まあ、疲れたって言うたら、その疲れを、疲れたらまあ寝たらいいわけですけれども、むしろ寝るんじゃなくて誰かに「楽健法させて、疲れたから」って言うくらいのね、ポジティブな気持ちですね、そういうものがあれば、気楽に人を幸せにしながら、女性に奉仕しながら生きる男性になれるわけです(笑)。(一同大爆笑)。

(受講生)先生、また天寿全うさせられますよ(笑)。
(幸子先生)喜ぶな!
(宥厳先生)さっき、「先生は天寿を全うしてますね」って言われたから。あ、天命だ!
(幸子先生)天命や天命。
(宥厳先生)先生は天命を全うしてるんですねって梓に言われたから…。天命を全うしてるって言うたらね、お墓の中に入ってなあかん。




【プリント朗読】




ま、これちょっと続きがありませんけど、ま、こんなところでね。1ページだけ印刷してきたんですけど。本当は2ページめが見当たらなかった。まあ、そういう考えでね。基本的にはまあ大事な部分を押さえてると思って。

この裏の方。ここにはちょっとインドの人がやってきて、やったというようなことをちょっと書いてますので。ちょっとさーっと読んでみます。




【プリント「サマディー・タッチ・トリートメント」朗読】
東光寺だより〈七月号 第35号 1999年7月1日発行〉より
サマディー・タッチ・トリートメント

 楽健法は二人ヨーガと名付けているように、他力によるハタヨーガだという意味をあらわしています。
 ハタヨーガというのは、からだを曲げたりねじったり、反らしたり、伸ばしたりする体操のようなヨーガのことで、もちろん独りで自力でやることが原則です。
 ハタヨーガの目的は、体をやわらかくほぐしてくつろぎの状態(リラクゼーション)に持っていき、さらには瞑想に入り、こころの平安を獲得することが目的です。
 インド思想では人間の存在の目標を、解脱におきますが、自分を解脱にみちびく方法として、ハタヨーガ、メディテーションというふうに段階を経ていくことで、解脱とか悟道、涅槃といわれる心境の獲得をめざします。

 迷いがなく煩悩から解放されることがそうしたことばの意味内容ですが、さて、ハタヨーガをやって、瞑想を試みたとしても、悟りにはなかなか到達できるものではなく、むしろ雑念の嵐に取り囲まれて、瞑想といえば頭のなかが空っぽになることだと信じ込んでいるわれわれをいっそうの困惑にみちびいてくれるものです。






(宥厳先生)この中で瞑想毎日やってる人?おりますか?毎日。あなたも毎日やって何か涅槃に到達してますか?どれくらいの時間やってます?




(小山さん)30分くらいの間ですかね。
(宥厳先生)ま、そういう習慣化してたとえ5分でもね、毎日座るというのはとてもいいことですね。そうするとノイジーな人間でなくなってきます。だから、彼は毎日やってるから僕よりちょっとおとなしいでしょ。僕よりジェントルマンでしょ。私はノイジーですからね、割と。毎日瞑想してないからですね。心がけて瞑想するようにして(一同笑)。努力しなくちゃ(一同大爆笑)。

なかなか、日本のお寺で禅宗なんか只管打坐(しかんたざ)なんて言って、ひたすら座れって言うことですね。だから、何時間も座る。私はそんなに長い瞑想は経験したことはないんですけど、一時間はじーっと座って10日間ねヴィッパサーナの勉強をネパールでやったんですけど、正味10日間、朝の5時から、1時間座って、1時間シッティング、座るのが終わると、チャンクラマンっていう瞑想するんですね。チャンクラマンっていう瞑想ははウォーキング・メディテーションなんですよ。

ゆっくり歩くんです。そうね、その時30人くらい瞑想してましたけど、チャンクラマンになるとみんなが物も言わずにゆっくり歩く。止まったらあかんの。それで、歩いて足をあげた時にも今左足があがった。ちょっと前に行った、と言うことに意識を集中する。顔はちょっと下を向いている。あんまり余分なこと考えないんですけどね、それを1時間やる。終わるとまた1時間じーっと座る。それを朝から夜の9時くらいまで繰り返すんですね。それで、朝食は1時間取ってるんですね。朝ご飯とそれと11時ごろにお昼ご飯食べて夜は食事なし。2食ですね。

それで、その間歩くのと座るのとそればかりやって、それでもなかなかね、腰が痛くなったり、足がだるくなったりと言うことは色々思ってもね、なかなかスーッとこう、瞑想の境地で気持ちのいい状態になかなかなれるもんじゃない。でも、さっきもちらっと言いましたけど、女の人なんかがね瞑想して、長時間やってるとよくね本当に唸り声上げるような、ウ~~~っと、何とも言えない、どっから声が出てくるんだって言うような声で唸ったり、泣きだしたり、ま、そういうことがよく起こるんですね。瞑想してる最中に。

まあ、だけど、ヴィッパサーナっていうのはお釈迦さまが初期のころに仏教の中で指導してきた、お釈迦様がいつもやってた瞑想法だということで、そういうことをやります。でも、座ってたら悟りが開けるのかって言う問題をね、僕も長年ずーっと考えてきたことですけれども、私の知ってるお坊さんも何人か、十年近く禅道場でね、ずっと座り続けてね、腰痛めてしまって、もうよう治さないような人とかおりましたね。ま、そういう人でも楽健法しながら瞑想するとかっていう発想はありませんから。本当はハタヨーガをやって、それでシッティングやって、それからまたハタヨーガやってって言うことを繰り返していくって言うことで、体を壊さないで瞑想をするということをやって行くのが本来はいい状態なんでしょうね。

だから、インドで伝わってるヨーガって言うのはそういう形で瞑想とヨーガ、日本に入ってくるとハタヨーガする人はハタヨーガばっかりやる。で、瞑想なし、というようなことで、何か教室で美容体操のつもりでやって帰ってくるでしょう。それは、おかしいし、お寺で座ることだけやってハタヨーガ全然しないって言うのもおかしいです。だから、そういう日本人の精神性だと思うんですけど、何かどっかでバランスの取れた全体を見ないで部分だけを強調して、やりぬいていくことなんかを、人間の根性だとか言う風に考えたりして、スポーツでもそうですけどね、要するに鍛えたらいいっていう発想で、鍛えることは一生懸命するんだけど、鍛えて行ったらだんだん体を硬くして、終いにダメになっちゃうということ考えないのね。だから、ほぐしつつ鍛えると言うことをやって行かないとダメなんです。

そういうことで、ユニチカのバレーボールの選手たちに僕が楽健法を10日間ほど教えに行って、それでみんなが寝る前に楽健法するようになったら、万年8位のチームが翌年準優勝して、その翌年優勝しましたからね。三流選手ばっかりしかいないのにね。それは、それだけ楽健法することで体がゆるんで回転レシーブでもパッとできる。そういう柔軟さが出てくる。それから、故障しなくなるんですね。楽健法やってると。まあ、そういうところに更にこうちょっと瞑想も加わったらね、もっといいのかも分からないですけれども。まあ、そんなことがあります。

まあ、この中で、




【プリント朗読】
 ハタヨーガによって獲得されるフィジカルな(身体・生理)効果がどこに現れるかということを観察しますと、腕や足など、人間の関節の筋肉部分が軟らかくなってくるということです。ならば硬いところを楽健法で短時間にほぐせば、時間がかからないではないか、というのが宥厳さんの天空飛翔思考で、これがまさに地に足がついたグランディな発想なんであります。やってみるとドンピシャリと体がほぐれて、ハタヨーガ一年分の成果が三日で到達できるという超ハタヨーガであります。




楽健法と言うのは超ハタヨーガなんですね。ハタヨーガだけやって体柔らかなったって言うて威張ってるような気持になっても楽健法で踏んでみるととても体の硬いヨーガの先生って多いですね。だから、まあそれが楽健法も取り入れてヨーガ教室でやって行こうっていう先生方が増えて行ってるのは、踏んでみると非常に早くほぐれて開脚がなかなかできなかった人が楽健法やるとサッとこう開脚できるようになったりするのでね。それで取り入れていく人がだいぶ増えてきたのです。




 さて瞑想に関して、雑念の嵐を払拭して一気に十年瞑想をやってる名僧の境地にもっていける方法はあるまいか、と天空飛翔思考している宥厳さんのところに、これがそうですとある日もたらされたのが、サマディ・タッチ・メディテーションです。20年ほど漠然とさかのぼるむかし、カナダで暮らすあるインド人が、天啓を受けてこのサマディ・タッチ・メディテーションを額から感得したのです。彼がそれをまわりの人に試みてみると、いろいろな病気が治ったり、人生が面白くて仕方がないというような変革がやってあげた人に起きたりしました。

 この方法を多くのひとに広めよう決心して、たまたまインドへ久しぶりに帰国する道すがら、日本に立ち寄り、日本での伝授をだれにしようかと考えていたら、そこに宥厳さんが浮かび上り、ある日、楽健寺を不意に訪れたわけです。

 こうして二人ヨーガに対比するように、二人メディテーションというべきふしぎかつ超瞑想ともいうべき、サマディ・タッチ・メディテーションがわがものとして駆使できるようになったわけです。この他力三昧瞑想は、病気の治療としてもきわめて効果があって、どんなひとにもなんら苦痛なく、だれがやっても等しく効果があがるので、楽健法同様、宥厳さんの夢見る、「だれもが超能力を獲得する」ようなものであります。またひととひととの助け合い、スキンシップのあり方としても最高の手段です。病気の治療を目的として行うときはサマディー・タッチ・トリートメントとよびます。楽健法を行ったあとで、続いてこれを行えばからだとこころの一体感をもたらし、これ以上の解放感は他の方法では味わえません。かつてはポラリティといっていましたが、感得するところあって瞑想目的にはサマディ・タッチ・メディテーション、治療法としてはサマディー・タッチ・トリートメントと呼称することにしました。

 方法は宥厳さんから伝授を受けたかたから、伝授を受けてくださるとだれでもできるようになります。





まあ、こんな風に書いています。これはインターネットにもうずいぶん古くからあげている文章です。で、下にやり方ね。



 サマディ・タッチ・トリートメントのやり方
 まず被験者を北向きで仰向けに寝かせ上半身右側にすわります。
 右手は人さし指、左手は中指を使って以下のところにかるく指先をタッチします。
これは反対側でも変らない。
 指先に徐々に相手の気脈が感じられるようになる。
 その気脈は、最初は左右でバラバラだが、少しずつ左右が合ってくる。完全に気脈動が左右で一致し安定したらしばらくして次のタッチに移る。
 (1)左中指は「額」、右人さし指は「恥骨
 (2)左中指は「左腕の付け根」、右人さし指は「恥骨」
 (3)左中指は「右腕の付け根」、右人さし指は「恥骨」
 (4)左中指は「額」、右人さし指は「腰」
 (5)右手をひろげ上半身のオーラを掌で左回しに拡げる
 (6)左中指は「恥骨」、右人さし指は「足と足の間/くるぶし付近の中空をタッチ」 
 (7)左中指は「恥骨」、右人さし指は「くるぶしの下」
 (8)左中指は「腰」、右人さし指は「くるぶしの下」
 (9)右手をひろげ下半身のオーラを掌で左回しに拡げる
 次は身体の反対側にまわって同じように繰り返します。

 この行法を行う前に合掌してからタオの護身法を行います。タオの護身法は重病人などをトリートメントしたときに、病気を受けないための教えです。病気を受けるという体験をして疲労感が抜けないで困ってる医師、鍼灸師、治療師などは、必須の秘法ですから、必要と思われる方は伝授を受けてみましょう。または伝授を受けた方から教わってください。精神的な病気にも身体の病気にも効果があります。読むだけではやや摩訶不思議世界ですが、やってみると納得世界です。




「北向きで」と言うのを付け加えるてください。方法は簡単なんですね。私のいくつかいろんなことをここでお話ししたりするんですけど、何だそんな簡単なことかと思うようなことが結構多いんですが、知らなかったら永遠にわからないことですね。だから、そういうのを教えを受けてそれでちゃんといざという時にそれが出来るようなそういう訓練が出来てると、人生を割と楽に受けられる。例えば、楽健法を毎日10人もするようになったとします。そして、5人も10人も毎日楽健法やってたらだんだん疲れて来てですね、その内欲の深~いガンの患者が来たりしてね、それが、体の大きな、固い筋だらけの男だったりするとね、本当に疲れるんですよ。

それで、ああいうガンで暗いネガティブな気持ちをもってガンになってる人は治療師にこうフワーッと想念が飛んで来るんですね。そういうのをもらわないように、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥…ってやっておくんです。それでも、死病に憑りつかれてれていると思っている人の想念なんてものすごく強いもんだから、そしたら、負けちゃうわけ。負けてしまうって言うんじゃないけど、負けてくると体の方がもうズシンとした疲れが来て、何か説明のつかない疲労感ね。単に体が疲れたとか言うようなもんでなくて、一番体の大事なところ持ってこう絞り取られるような疲れが来るようなのがあるんですね。

そういうのをまあ、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥もやったんですけど、尚且つやってきた。じゃあ、どうしたらいいんですかっていうことですね。病気を受けたり。そういう時に、いわゆる疲れを取るための、受けた病気をサッと抜くためのアーサナですね。それは教えましたね?前。覚えてない?お母ちゃん。



(琴美ちゃん)これ?
(宥厳先生)そうそうそう。ああいうアーサナをちゃんと覚えてて、それをね、毎日やってても何にもなしでも正座して、正座でも半跏坐でもいいけどね、やってると本当に嘘のように体が元気になってきます。これも今から口で言うだけですけどちょっとやってみましょう。少しすわってみてその場所でよろしいですね。ちょっと隣とゆとり持って、正座でも構わないですよ。半跏坐でもいいんだけど、腕をこう組むんですね。それで、これは体から穢れをポンッと抜く方法、ね。こういう風に座ってそれで鼻からゆっくり息を吸って、はい、ゆっくり出します。これは最初の方は口から出してもいいですけど、鼻だけでも結構です。大きく息を吸って、それでゆっくり吐きます。吐くときに全部吐ききる、残ってないように。まだ出るまだ出る…またゆっくり吸う。これをね5分間やるんですね。5分間アバウトでいいですけど、大体5分やります。そうするとね、体から疲れが抜けます。まあ実際にやってみたらわかりますけどね、スーッと抜けます。


第2回5月15日(2日目)その4

2011年06月05日 | 第11期楽健法セラピスト講座
それで、5分間やってその後で手を下して、手を広げて、ひざの外側に向かい合わせに、タッチしないで座る。それで、手のひらと掌で風を感じるような感じ。これをじーっとやってたらそうすると手に風が感じるようになってきます。エネルギーの動き。これを5分間やる。この時に体が疲れた体にパワーが入ってくるんですね。チャージされる。そういう方法です。だから、まあこれも覚えとって。しょっちゅう教えませんので。忘れたら損よ、と言うようなもんで。まあ、やってみてください。

これは実際に僕は大阪の東区と言うところで、僕の話を聞きたいと開業医の先生が10人ほど来られたんですが、その中で、一人病気を受けて困ってる先生がいたんですね。それでこれを教えてあげたら、それから全くそういうのがなくなったって後日連絡もらったことがあります。だから、まあ教えられると簡単なようだけれども、意外と役に立つ事柄ですので、まあこういうことはどっか不思議な事を体験した人に出会わないことには学べないことですからね。是非覚えて、困った人がいたら教えてあげてください。

(受講生)今の腕の組み方はどっちが上でもいいんですか?
(宥厳先生)パッと組んでごらん。反対にパッと行かないでしょ、手が。どっちか安定した方があるはずよ、自分の。自分に合ったほうが。これは体を防御するんですよ。寒い時もこうするでしょ。何か殺されそうになっても。お、やめてってこうなるじゃん、ね。要するに身を守る方法ね。



こんな変なこと教わったの、種明かしすると。柚木さんっていう絵描きさんがいてね、その人が楽健法の教室、南区でやってるときにヒョコンと来られたんですね。僕は直接は知らなかった人ですけど、名前は知ってたんですけど。その人が本を出していたの知ってたんで。こんなこと書いた本じゃないですよ。当時すこしこう体が患者から受けてしんどかった時に、その柚木さんが来られて、僕がこれを教わったんですけど、この柚木さんって人は、山で修行したりするらしいですけど、山の中で疲れたときにこれをやってチャージするとね、何かその場で2kgぐらい体重が増えるそうです。

(受講生)えっ!?増えるんですか!?
(受講生)あかんや~ん!
(宥厳先生)来月まで毎日やって20kgほど増えてきてください(一同笑)。そんな心配はありませんからね。そのくらい人によるんですけどチャージするんですね。その人は普通の人が通れないような狭い岩の間なんかを向こうへ抜けるそうですよ。そういう話をしてましたよ。不思議な人がいるもんですね。骨バラバラにして向こうへ行くのね。そういう人がおるんですよ、世の中には。お前もしようと思ってるのか!?(一同笑)
(琴美ちゃん)出て来なくていい!!

(宥厳先生)今度ちょっとパンの話の方ですね。これはインターネットに掲載してると思うんですね。一つ長いですけど。まあサラサラっと読んでみましょう。これはちょっとずつ読んでいこうか。あなたから。10行ずつくらい。ちょうどいいところくらいまで。



参考資料/楽健寺の天然酵母パン4半世紀へ東光寺だより9号  =-=- 楽健寺の -=-=
天然酵母パン四半世紀
 
      
                            山 内 宥 厳 

 天然酵母パンを世に送りだすようになってから、いつの間にか二十二年余がたった。一九七四年の春、パン屋など、一度も見たことも覗いたこともない私の工房にでっかいパン釜が現われた。
 このパン工房は、それまでは木工所で、私は家具やら油絵の額縁をここで作ってなりわいとしていたのである。
 その数年前から私は楽健法と食養、ヨ-ガや瞑想などいろんな健康法を実行して十年来の喘息を克服し、主として玄米菜食をしていたが、玄米を美味しいと思うほど、まだ玄米食に馴染んではいなかった。 

 子供の頃から、パンとさつまいもはかならずひどい胸焼けがして口にはしなかったので、パンとは全く無縁の暮らしであった。人間ながい一生の間には、いつどんなことがおっぱじまるか分かったものではない。
 そのころ私は体調回復のために週に三日ぐらいは、大鋸屑を酵母で醗酵させ、砂風呂のように穴を掘ってほかほかと温かい醗酵した大鋸屑(おがくず)のなかに、首だけだして埋めてもらう、酵素風呂へ通っていた。

 この酵素風呂にゆっくり入ったあとで楽健法をやると、鬼に金棒とでもいうほど筋肉が楽にゆるんでからだが楽になる。
 楽健法をやりだしてわかってきたことは、病気を直すには筋肉の硬さをほぐし体液、血液の循環を良くしてしまえばいいわけである。
 からだが固いということは筋肉が固いということだ。
 この考えにたって、病人に酵素風呂の後で楽健法を施してみると、面白いように効果があがる。
 楽健法をやりながら、玄米菜食などの食養が加わると医者も薬も不用といっていいほどである。 
 後に楽健法と命名して世に知られるようになった健康法を、当時酵素風呂にはいりに来ていたいろんな病気で苦しんでいた人々に、私は酵素風呂を楽しんだあとで奉仕活動としてやらせて頂いたわけである。

*1

 楽健法は他力の健康法である。
 こころある他人に踏んでもらえば、やってもらうほうはだれでもさして抵抗はないが、食養を実践するにはそのひとの思想や人生観の質の問題でそれなりの能力をもとめられる。
 玄米菜食などということになると、なかなか抵抗は大きいひとが多いものだ。 病気を治したいばかりに、まずいとおもいつつ我慢して食うという程度の認識力では、食養の効果はないにひとしい。
 玄米と聞いただけで、眉をしかめるひとも少なくない。
 ある日酵素風呂でそういう話をしていたら、そこの経営者が、どんな病気でも直ってしまうおいしいパンを作れますよと、世間話をしながら口にしたものである。
 玄米などよりずっと美味で、消化はよく、腹持ちもよく、胸焼けなどしないばかりか、便秘もじきに直るというそんなパンだというのである。 

 まことに耳寄りな話だから作ってみようとさっそく研究をはじめたのであった。

 それまで、パンとはなんであるかなどということは考えたこともなかったし、どんなふうに作られ売られているかということなども、まったく視野の外にあって、あのようなまずい胸焼けするようなものを買って食ってるひとを見ると、半ば軽蔑していたぐらいであった。

 そんな人間が突然パンを作るなどと言い出したものだから、まわりはびっくりしたに違いない。
 数日の間に家庭用の電気オ-ブンから、パン作りの道具一式が台所に輝いたことはいうまでもない。

 これから私が作ろうとしているのは、いわゆる天然酵母パンというもので、市販のパン屋さんが売っているイ-ストによるパンとは、全くクオリティの違う醗酵食品である、などということに気付いて愕然とし、現代の食品のさまざまな問題点が見えるようになってくるのはまだすこし先のことだが、私は台所で実験室のなかの科学者のように顕微鏡まで入手して、天然酵母パンの醗酵と取組みはじめたのである。

 一九七二年のことで、世は高度成長期のまっ盛り、まだ自然食品などというのは一般に関心など薄く、有害食品を並べた大形スーパーが各地に広がり始めた頃である。
 パンは世界各地にいろんな種類や作り方があって、地域により風土によってそれぞれ異なるものであるが、パンとは穀物の粉を水で混ねて蒸したり焼いたものをいう。

 大別すると醗酵パンと、無醗酵パンとに分類することができる。
 インドで見かける雑穀をまぜあわせてこね上げ、平べったくのばして焼いたチャパティというのは無醗酵パンの代表である。
 チャパティにはスパイスを混ぜて焼いたり、家庭や店によっていろんなつくりかたをする。
 以前にお釈迦さまが亡くなられたクシナガラの地でお寺に泊めていただいた時の朝食に、厚さ3ミリほどのスパイス入りのチャパティが、ステンレスの皿に20センチほども積み重ねて、どうぞとすすめられたことがある。

 そこでの朝食はチャパティとチャイ(砂糖のたっぷりはいったインド式の紅茶)だけで、ほかにはなんにもでてこない。朝食は毎朝これですとお坊さんが説明してくれたが、その質素さにずしんと胸をうたれたのをおもいだす。昼になるとライスとカリーを一皿平らげたらそこの一日の食事はおしまいである。年中この程度の粗食が生涯つづくのだ。午後は食事をとらないのがお坊さんのしきたりである。 

 さてイーストをつかってふんわりとふくれあがったパンは醗酵パンという分類にはいるが、天然酵母パンの研究の課程でうかんできた疑問は、日本で市販されているパンはなんだかあやしいものだぞということであった。

 日本で現在出版されているパンの本には、現代のパンイ-ストを使ったパンは、醗酵パンとして位置づけられてあって、何の疑問もだれも抱かずにそう思っているが、私が天然酵母パンと取り組んで、まず気付いた最初の問題点、疑問は、パンイーストを使った現代のパンは、厳密に醗酵学的な定義からいえば、醗酵食品とはいえないのではないか、ということであった。

 パンイ-ストはまたケミカルイーストとかインスタントイ-ストともいわれているように、酵母がある条件のもとで炭酸ガスをだす、そのガスを小麦粉のグルテンに包んで膨らませる、膨らし粉の役割を担っているに過ぎないということに気が付いたわけである。天然の酵母と同じ役割をしているのではないということである。日本のパンは模造醗酵食品、インスタントパンであるということだ。

 醗酵食品とは、その食品に使った材料を、食品微生物が酵素と一体となって醗酵分解させて、べつの化合物に変化させてしまうことを醗酵とよぶのである。
 酵母や麹の醗酵というのは、材料や環境など(温度、湿度、通気性=撹拌したりする)必要な条件を満たしてやって、材料の醗酵分解、生成に必要な十分の時間をとらなくては、醗酵食品は出来あがらないのである。醤油を例にあげると完熟までは二年半ほどねかせて熟成させる。

 大手メーカーの醤油などは約三カ月から数カ月ぐらいまでで出荷するので、未熟な部分につく黴を防止するために保存料が必要となるのである。
 市販のパンに保存料を使うのも完熟させようのないインスタントパンですぐ黴が発生するからである。
 天然酵母パンの醗酵時間は一サイクル二時間十分。
 イーストは約三分の一で製品になるわけだが、こうして自分でパンの研究を始めたおかげで、目からうろこが落ちるようにさまざまな矛盾が見えてくるようになってこれではならじと普及にのりだしたわけである。    


参考資料/楽健寺の天然酵母パン4半世紀(2)へ東光寺だより10号

 食品に黴が生えてきたら食べられないということは常識だが、パンにももちろん黴が生える。
 現代のケミカルイ-ストで作られたパンは、防腐剤を使っていてもあまり日持ちしない。もちろん防腐剤の使用量を増やせば、黴が生えないようにできるが、防腐剤は生き物を殺す目的で作られた毒薬で、食品添加物としてのの許容量は厳しく決められている。
 市販のパンは夏場だとその日のうちに食べてしまうべきで、保存料をいれなくては三日ももたない。
 パンは足の早い食べ物だと思っていて間違いはない。
 しかし、楽健寺の天然酵母パンはけっして足のはやい食品ではなくて、日持ちがきわめていい。



夏場でも一週間は黴がやってこない。
 天然酵母パンを試行錯誤しながら作りだして、はじめに気付いた不思議が、なぜ町のパンは足が早く、天然酵母パンは日持ちがいいかということであった。
 もちろん天然酵母パンには、食品添加物は一切使ったりはしない。
 楽健寺で作るパンはリンゴ、長芋、人参、玄米ごはん、砂糖、塩、小麦粉、水、でこれらの材料をジュース状にして味噌よりやや柔らかく調整し、醗酵させる。これをパン種とよんでいる。

 醗酵のスターターはいつも前回のパン種を一定量残して次回に加えていくのである。

 いちばん最初はどうするのか?とよく聞かれるが、小麦粉は「水一/粉一」の割合であらくまぜて三〇度Cで一夜以上保温すると醗酵してくる。
 これに上記の材料をいれて、醗酵させるのを何回もくりかえして醗酵力の強いパンだねにそだてていくのである。

 醗酵がさかんになるとパン種はぶくぶくと泡をだして、顔を近づけると、プーンとアルコ-ルのいい匂いがしてくる。そうすればパン種は出来上がりである。
 パン種に使った材料の糖分を酵母が分解して、アルコ-ル醗酵している証拠で、こういう香りがしないとパンも美味しくない。

 パン種が酸っぱい香りになったりすると、酸味の強いパンになってしまう。

 こうしてうまく醗酵したパン種をもとに、ドウ(パン生地)を捏ねる。
 このドウをまた醗酵させる。
 醗酵時間は2時間10分以上かける。
 これを第一次醗酵というが、この作業がケミカルイ-ストだと、添加物を使わないと45分かかり、醗酵補助剤を使うと、時間は好きなように短縮できるのだ。
 30分でも15分でも最短7分までも短縮が可能なのである。

 天然酵母パンの2時間10分以上の醗酵というのは、酵母という微生物が、与えられた栄養物を分解して、別の化合物に変化させている時間なので、この行程を経て、酵母は分裂をくりかえして爆発的に数を増やし、酵母自身も高蛋白質の栄養食品と育っていくのである。
 ケミカルイ-ストの場合は、使った材料を時間をかけた醗酵によって、別の化合物に変化するというプロセスが手抜きされて、単に酵母がだす炭酸ガスを利用して水で捏ねた小麦粉を膨らませているだけで、醗酵ではないのだ。

 天然酵母パンになかなか黴が生えず、市販のパンにすぐ黴が生える理由は、じつはこの醗酵が本物であるか、膨らますために炭酸ガスを利用するだけのインスタントであるかという差に秘密がある。
 醗酵とは、使用した材料を微生物のはたらきによりまったく別の化合物に変化させることであって、小麦粉を水で捏ねて膨らませパンのかたちに焼きあげることをいうのではではないのである。
 ケミカルイ-ストのパンにすぐ黴がつくのは、酵母が材料を膨らませただけで、分解して別の化合物に変化させていないためで、じつは黴も酵母も同じ栄養を培養基として育つため、天然酵母パンのように醗酵が十分に行なわれた場合は、微生物の栄養を酵母が分解してしまって黴のための栄養が残っていないからである。

 醗酵によって材料を別の化合物に変えていくことを、醗酵がすすむというわけで、いい味わいに醗酵してくることを熟成するともいう。こうして熟成させた、ふかい味わいとフレーバー(かおり)をもったパンが天然酵母パンと呼ぶ資格を獲得する。

 天然酵母パンといって売られていても、ケミカルではない酵母菌をつかった似非(えせ)天然酵母パンが増えているのは残念である。
 その手のパンやケミカルイーストパンではこのかみしめるほど深くなる味わいは絶対にでてこない。 
 自然にものが育つには、必要な時間を必要としているので、人為的に自然の営みを短縮などするといいものはつくれないのである。

 パンだけの問題ではなく酒、味噌、醤油、漬け物など醗酵食品といいながらも検証に耐えないものが市場で巾を利かせているのが現状である。 


参考資料/楽健寺の天然酵母パン4半世紀(3)へ東光寺だより11号


無視されるもの
                           山内宥厳

 天然酵母パンをテーマにこの文章を綴ってきたが、現代のパンイーストによるパン作りの方法論、思想は、ただパンにかぎらず今日の食品産業、農業から、工業、医学、にいたるまで現代科学の思想、方法論の上に成り立っている。
 科学的な思想方法論は二十世紀の人間生活の土台を強固にかためて、それなくしては今日の先進諸国の発展は約束されなかったろう。
 しかしこの発展の陰には、非情なまでのおおきな犠牲が払われてきたのである。
 科学は、根源的に大切なものにたいして、思考を深めてきたのではなく、目先の方法論や技術の発展に汲々(きゅうきゅう)としてきた。

 人間のくらしのありかたが、本来如何にあるべきかという考察などなしに、いきなり先進技術や新しい食文化などを旧来のくらしのなかに持ち込むと、一時は何かが良い方へ変わったかに見えても本質は生活を根底から破壊してしまっていることが多々ある。

 そういう例は枚挙に遑がないが、いま日本中のこどもたちを苦しめているアトピー性皮膚炎にしても、その一例である。
 アトピーという言葉は《なんだかよくわからない》という意味のギリシャ語だそうだが、アトピー性皮膚炎は、敗戦後の日本の食生活と環境の急変の結果もたらされた病気であることは間違いない。

 戦後の日本人は西洋人の食生活に比して、肉食の不足、牛乳の不足が叫ばれて、高蛋白質、高カロリーの食品を摂取することを盛んに奨励されて、肉食大好き、牛乳、卵大好き、野菜大嫌い人間を大量生産してきた。
 アトピー性皮膚炎はまさにその真っ只中に育った世代と、その二代目世代の不幸な産物である。明治生まれ、大正生まれ、昭和一桁から戦争中に生まれた世代には、アトピー性皮膚炎はほとんどない。

 ちなみにインド、ネパール、スリランカのこどもたちには、アトピー性皮膚炎などという病気はほとんど見られない。アメリカも多くはないということだ。

 世界中の国について、アトピー性皮膚炎の有無を調査したら、なにがアトピーをもたらしたかということは、たちまちはっきりするに違いない。
 アトピー性皮膚炎は、多様な生活の変化によるストレスと、とりわけ動物性蛋白質の過剰によって、筋肉の硬化を招き、血液と体液の循環が阻害されて、強い便秘を伴って、不浄物を十分に排出できなくなり皮膚から、湿疹として不浄物を排出しているのである。
 私は楽健法を長年提唱し、その普及に努めてきたがそこで出会った多くのアトピー性皮膚炎のこどもたちは、例外なく上記の状態を示していて、楽健法で筋肉をゆるめて循環をよくしてやり、食生活を意識的に変えると、短時日で回復するものである。

 どうしてこれをアトピーなどと名付けて平気で首をひねっていられるのか、現代医学の無知蒙昧とでもいおうか、不思議極まる不幸な眺めである。
 食生活がおおくの病気の引き金になるということは知っているが、東洋医学の食の考え方やアーユルヴェーダ医学の食の考え方と、現代の西洋医学的立場の食の考え方は大巾に異なり、現在われわれにあたえられて指針としている栄養学は、栄養はおおく摂るほど良い、という大原則にのっとっている。

 食べなければ病気になると考える。
 高栄養のものを、バランス良く食べたら健康で、白人にも互して遜色のない身体を作り得ると奨励しつづけていまだやまないのが現実である。
 これは、欲望充足を優先するという考え方で、多く食べて、他人よりより大きく、早く大きくな~れという思想である。

 佛教の教える食べ方では、腹六分目などというが、セーブすることよりも、与えることと与えられることを優先する日本のような社会では、物も胃袋もつねに満タンにせずには納得しないのである。粗食の効用など迷信扱いである。

 食べたいだけ食べて、やりたいことをやり、病気にでもなれば、そこは都合よく医者が引き受けて治してくれる。
 基本的にそんな考え方で暮らしている日本人に、粗食で小食などということを説くような、食生活についての東洋医学的な考察は無視されて一笑に付される。
 癌による死亡が年々増えていっても、こどもの成人病が増えていっても、原因は顕微鏡のな
かに発見すべきことがらで、環境も含む食生活など問題とはしない。
 医師であれ患者であれ、ほぼ同程度の意識しかもっていない。
 いろんな病気の特効薬を研究するが、おなじような環境に暮らしていても、病気にかからない人とかかる人との差はどこにあるのかは考察しようとしない。

 世界の長寿国などといって日本人は良好な健康な生活を送っているように思っているが、これはつかの間の錯覚、幻想である。
 年間の死者数が何倍にもなる多死時代は目前で、医学はその在り方を根底から問い直さざるをえない時が訪れるだろうと、悲しいかな私の見通しは明るくないのである。

*2




*1
ちょっとここで、今ここで酵素風呂が出てきましたけど、これは奈良に奈良イオンハウスっていう酵素風呂がありましてね、機会があったらみんなでパッと行っていっぺん風呂に入ったらいいんですけど。新田さんがこの間から何度かお母さんを連れて行ったりして、非常に体が芯から温まって、湯冷めもなかなかしませんしね、僕は日本はだいたい温泉の国であらゆるところに有名な温泉がありますけど、どんな温泉よりも酵素風呂は勝っていると思っています。あれに勝る風呂はないと思っています。そういうのが酵素風呂です。

この間、琴美ちゃんと西澤さんと一緒に行って来たんですけど、今それでここの酵素風呂に、イオンハウスにね、楽健法の生徒さんので三保さんっていう男の人がいて、35,6ですけど、彼を今送り込んでいます。彼は頭がしょっちゅう痛くて小学校低学年のときからもう偏頭痛みたいな頭がおかしくてそれでほとんど日常生活が出来ないっていう支障がある人なんですけど、楽健法に取り組んで、この間から私のところに週に一度楽健法に来ています。1年くらい前から毎月来ているんですけど、折角治すんだったら毎週来て徹底的にこの際病気を治してしまったらと、水曜日ごとに私が楽健法やってあげて、だいぶ一日動けるようになってきたんですね。

それで、この酵素風呂の社長さんが私と同い年なんですけどね。高いお金を出して、ホテルを買い取ってそのホテルにああいう酵素風呂を作ったんです。だから、本館の上は宿泊できる客室になってるんですね。しかしここの跡継ぎがいないんです。社長もうぼちぼち年だから、後のことを考えないといけないそれで僕に跡継ぎになってくれとか前言われたんですけど、僕が跡継ぎになっても年一緒やのに(一同大爆笑)。




僕は忙しくてとてもとても手がまわりませんので、それで、三保君にもちょっと酵素風呂を体験してごらんって、体にきっといいと思うからって、一度行って来たんですね、一泊で。そしたら、どうも社長が三保君を気に入ったみたいで、それで、ちゃんと病気治すために20日間ね、お金もいらんから、酵素断食をしながら、手伝えることは手伝ってやってみるっていうので、この間から断食をやってるんですよ。

この間僕らが行ったときは団体で6人の客が酵素風呂に入りに来て、それで一人20分ずつ6人も楽健法で踏んだんだって。それで、僕らが風呂に入ってたら、「三保君、治療お願いします~」(一同大爆笑)ってアナウンスされてるんです。そしたら、「はいはいっ!」とか言ってね、それでこの間行って、見たらちょっとやつれてたね(一同笑)。

私はちょうど30半ばから、週に3日くらい酵素風呂に行ってたんですよ。その頃は東大阪に酵素風呂があって、そこへ毎週3日くらい風呂に入っては風呂からあがった後、そこの酵素風呂の部屋がいっぱい空いてて、その部屋で楽健法を希望する人にやってあげるようなことでね。まあ、もちろんお金なんか貰わないでそれで、そこで色んな人を踏んであげることで、随分楽健法の勉強になったんですね。

ま、そういうことをしたんですね。酵素風呂に入った後で楽健法やるって言うのはすごくいいっていうことを体験しているので、三保君が体がすっかり良くなってくれたら嬉しいですね。近く楽健法と酵素風呂をセットにした講習会を企画しています。

*2
はい、どうもありがとう。ちょっと長かったですけど。何か今読んだ中で質問とかないですか。ここはどうなんじゃ、とか思わなかった?この天然酵母パンをやりだしてですね、それで、なかなか世の中にこういうパンを作ってる人がおると言うことが知られるようになるまでは、かなり時間がかかりましたね。だから、74年くらいにパン工場を作って、それで、81年に朝日新聞の全国版にこういうパンを作ってる不思議な人がおるというような、記事が全国版に載ったもんですから、それで天然酵母パンと言う言葉が一気に日本中に知られるようになって、それでたくさんの人が天然酵母パンを教えてほしいと言って押しかけてくるようになったんですね。それまで、月に一度だけ10人ほどの人に教室を開いてパンを教えるということをやってたんですけどね、それが朝から晩まで電話が鳴りやむことがないというくらい電話がかかってきて、それで次々とまあ受けざるを得なくなって、それで述べにして2,000人くらいの人が来たと思うんですけど、パンを教えたわけですね。

ずっとパンを教えてそれで、楽健寺の天然酵母パンがとても有名にはなったんですけど、相も変わらずそれが何か利益に結びつくことには一切無関係にこうずーっとやってきたわけですね。それで、私の考え方は、まあ家内がもうあんまり金儲けしろとかね、脳なし亭主なんて言って罵ったりしないもんだから(一同笑)、それでまあ何とかやって来れたんですけど、こういうパンを世の中に存在させることで僕は現代の日本のパンがいかに体によくない、まずい、要するにインスタント食品のパンですね、そういうものであるかと言うことの文明批評としてやっていこうと思ってやってきたわけです。パンを市販してこれで飯を食おうと言う考えはあまりなかったんですね。

なかったって言ったら、道楽でやってるみたいで、食ってはいかないといけないんだけども、しかし、現実的には家内も誰かにパンを買ってとか、いうことをよう言わん人なんですね、多分家内が自分でパンを売ったことないんじゃないかな。たぶん僕の方がセールスとしては、営業マンとしては、まだ僕の方が売るのに工夫するのかもしれないですけれども。それでも、何か一番最初に作ってた時にね、はっきり値段忘れましたけど、1斤が350円で売り出したと思うんです。その頃は結構安くはないと思うのね。今800円で売ってるパンを700円で売ってたんですよ。それが創業の時の30年前の値段で、それで、それが未だに100円高くなっただけで400円で売ってるわけですけれども、700円のパンを1つ欲しいんだけどって電話かかってきたらね、河内長野あたりからパン一つ配達してくれませんかなんて電話があったらね、は~い、わかりました!って20キロの片道を700円のパンを持って走って行ったりする、そんな商売していたんで、とてもじゃないけど利益なんか出ない。

しかし、どうやって暮らしていたかというと、時々ねパン工場の隣にももう一つ木工所があって、そこで木のものをこしらえたり、ここにもこう置いてありますよね、この弘法大師。これはまあ、この大きさ、ここに置いてあるのはこの大きさだけど、等身大の大きさのでかい弘法大師を作るためのひな形としてこれを作ったんですね。こういうような仕事とかですね、それから、まあ誰かの胸像だとか、それから、イスが、ちょっと変わった椅子が欲しいんだといいうような物好きなおばちゃんとかね、そんなひとが注文くれたり、たまにそういう仕事があるもんですから、そういうことが、それもろくすっぽ収入と言えるほど威張れたもんじゃないんですけどね、そういうことで、こうやってつないできたわけですね。

まあ、しかし、その内これはきっと忙しくなるよ、とかね、有名になるパンだとか、テレビが取材に来るパンになるとか言ってまあ、確かに来るようにはなったんですけど、何かこれほど有名になったのに相も変わらずやないか(一同笑)、ずーっち続いてるというのが不思議なところなんですけど。そうやって継続して来れたんです。だけど、こう言うパンを食べてみた人がこれを本当においしいと、それで、私のまあ友人には絵描きとかたくさんいるんですけど、例えば長年パリで暮らしていた久保晃さんなんていう有名な絵描きさんですけれど、この人なんかもね、自分はパリでとにかく一番美味しいと思うパンばかり食うてきたんだけれど、君のパンはそれよりもはるかに美味しくて、どうして君にこんなパンが作れるんですか、なんていうようなことを言うくらい、感心されたりするわけですね。

それはパンと言うものをいかに贅沢にゴージャズに時間をかけて本物作るとどうなるか。ということを、いつもやってるわけですよ。だから、私のところで勉強してパン種を持って帰ってパン屋をやっている人が何人かおるんだけれども、やっぱり楽健寺ほど美味しくないの、もう一つ、私ところのパンほどは、どこか違うのか?たぶん、原価計算をするんだろうと思う、彼らは。

(受講生)そりゃするわ(一同大爆笑)。
(宥厳先生)やっぱり美味しいもの作ろうと思ったら、原価計算なんかしてやったらダメね、やっぱり。コージャスに美味しいもの、がバーッと買ってきて、ボーンと作るっていうことをずっとやってるわけです。そういうのに非常に向いてるんです。経済観念なんてものはさっぱりないものですから。

それで、お金があるとかないとか言う問題ではなくて、欲しいものがあったら買う、美味しいものがあったら食べたいっていう、作るんだったら美味しいものを作りたいって、そういうことゴージャスにやるんですね。有名になったからと言って毎日何千人もの人が買いに来たらどうするんですか、それこそ、殺されれちゃうじゃない。だから、ノウハウは公開するので、欲しい人は自分で作れっていうのが楽健寺のコンセプトなんですよ。

だから、まあ平松さんもパンを注文して帰るらしいけど、なるべくご自分で作って、ゴージャスなパンを自分で作ってやって行くという、気持ちになってやってほしい。まあ、そういう気持ちでずっとやって来たんですね。まあ、だから、そういう何か能天気な感覚でやってきてね、何とかこう生き延びてこれたのが我ながら不思議なんですけど、だけど、まあそういう生き方を選択している、してきたことによってね、何か大きなものが、こういう東光寺みたいなところに縁を作ってくれたりね、私が金もよう儲けんのにね、芝居をしてみたり、本を書いてみたり、変な活動したりして、無駄なことばかりして生きてるように思うかもしれないけど、その無駄のことの一つが欠けておっても、今日のこういう場ってできない。

例えばこの東光寺へどうやって縁が出来たかと言うと、それは、ある日一本の電話がかかってきて、山内さん、芝居に出演してくれませんかって言う話があって、ある芝居に出演したんですね。それも、僕は二枚目の俳優として使ってくれるのかと思ったら、音楽やってくれって言うんですね。それで、よう話聞いたら仏教音楽、聲明をその芝居で使いたいっていう演出家の意向だったんですね。それで、麿赤児さんとか、文楽の人形使いの人も二人ほど出演したりして、1日だけの公演だったんですけどね、大阪で、1回公演でニチイがスポンサーになってというそんな芝居があって、それに出演したんです。

僕はお坊さんの衣を着て、初めから舞台に座って、それで、「オーンバーンザーラ…」♪チャリン♪今、いいとこで鐘がなった(一同大爆笑)、そんな音楽をやって、その場面によって色んな声明があるもんですから、まあ、それを特訓した若い歌い手が後ろに数名座ってそれでやるという、そういう芝居をやったんですね。その芝居を見に来ていた中のお客さんの一人にこの地元の桜井の黒田さんって言う人がいて、それで、その人が芝居が終わってからね、その人はまあ僕も顔見知りではあったんですよ、僕の本を買ってくれて読んでくれていた。楽健法とガンジーの健康論が黒田さんと言う人の枕頭の書ですといわれて、いつも、手放さないで読んでる本が楽健法の本と、僕がかかわって翻訳した「ガンジーの健康論」の二つがその人の枕頭の書ですって、まあ、繰り返し読んでくれてたんですね。

その人がその芝居を見に来て、芝居を終わった後で、桜井の駅の近くに空寺があって、場所が好きでよく行くんですけど、誰が持ってる寺かそういうこと一切わからないんですけど、もし話が成り立つようだったらあのお寺に行ってみませんか。探して調べてみるからって言うようなこと、その芝居のあとでね、楽屋に来て言われたんです。

それで、それは面白いですねって、そういう話が成り立つんだったら勿論僕は喜んでそうしたいと思います。ま、そういう返事をしたんですよ。その頃僕は瞑想すると、次に行く場所が見えとったんですね。それで、家でじっと瞑想しとったらね、ある時から、かわら屋根とその瓦屋根の後ろに灌木の林がずっと見えている風景が見えとったんです。それで、楽健法を教えに行ってもね、僕は近いうちに灌木の林がある場所に引っ越すだろうなんて予言してたのね。それが、そのここだったんです。やってきてここ東光寺上がってきて見上げたら、僕が瞑想して観てた通りの風景がそこに広がってたというようなことがあって、まあ、ここの持ち主に、その黒田さんが、まあすぐ分かりますからね、それで、話をして、そしたら、じゃあお越しください、と言うようなことで、ここに来ることになったんです。

ここのお寺の持ち主はこの山の持ち主で、お寺そのものはね、別の人が建てたんだけど、その建てた人もいなくなっちゃったから、地主の土地の上に寺が建ってるから、その人の持ち物なんですけど、その人もお荷物に思ってたんですね、お寺。お寺、自分のおばあさんか誰かがね、東光寺が続く間は永遠に無償でお貸ししますというようなことでこのお寺を建てたらしいんですね。

ところが、その人は商売人で計算も高い人ですから、無住のほったらかしにしといて、もう天井も落ちてましたからね、ご本尊の頭の上に天井が落ちて、青空が見えてて、頭に天井板がパンっと落ちてるような荒れた状態で、床はパチャンと落ちてるし、というようなところだったんですけどね、まあ、ご自分で直してやるんだったら、うちは一切援助しませんから、自分でやるんだったら、どうぞ、なんて言うようなことで、ここを借りたわけです。

そんなんで、ここで暮らすようになって、それで本堂と横の庫裏を使って、楽健法やったりね、でも、あんなとこで狭いですからね。本堂はまあ10畳くらい、10畳もないくらいで、5組くらい寝たら終わりだし、まあ、そんなに楽健法の教室やるっていうのも大変だったんですけども、それが10年経ったときにここの家が引っ越ししてたもんだから、その、引越しするおっちゃんにね、ちょっと声かけて、「ここは誰が持ってるんですか」って聞いたら、「会長が持ってる家です」とかって言うし、どっかの会社の社員だったの。それが、いわゆるインベーダーゲームのテーブルを作ってた木工所の会社の家で社員がここに住んでたんですね。それで、僕が借りられませんかね、というと、その人が話してくれて、東光寺さんとも古い付き合いで、もう東光寺さんが使ってくれるんだったら、こんな有難いことはありませんって、それでここが決まったんです。

ここの階段をいつも上がっていく時に、ここが東光寺のものになったら便利がいいのになっていつも思ってたんですよ。そしたらそういう風になっちゃった。それで、ここの柱のところに壁があって向こうが応接間でこっちはね、座敷が一段高くて、段差のある部屋だったんですね。だけど、それを壁をつぶして広間にして、それで、ここからこちらまでの広さの部屋が出来た、ここは去年の8月に継ぎ足してちょっと広くしたわけですね。

そんなことから、もうここを使うようになって、もう10年経ったわけですね。まあ、環境的には周りに木も生えてるし、近所の人と付き合いがあるわけじゃないし、まあとっても気楽だし、大阪に行くのも便利だし、と言うような意味でね、そういう場が使えるようになったっていうのは非常に不思議な巡り合わせだなと思いますね。だから、それこそ頭の方にどっかに書いてましたけど、人間の考え方ですね、上昇志向、ポテンシャルをいつも持って生きている。可能性を信じて生きている。そういう人生を送ってたら、年いってからでもね、ここに縁が出来たのも50歳の時ですからね。だから、50って言ったら昔だったら、人生も50年で終わりの頃ですけれども、ま、それからこういう場所での仕事が始まったんですね。まあ、パン工場も、皆さんもパン工場見たいとか言って来てくださっても、もう何かボロボロの工場で見られるのが恥ずかしいな、と思ったりするようなところで、そこの主がこの人ですからね、わしゃ知らんぞっと、まあ、しかしよく、面白い人生を送ってきたものかな、と我ながら思うわけです。

ここの書いてる中で一番やっぱり強調したいのは、日本人が醗酵したきちんとしたパンを食べられないでいるのに、そんなパンを発酵食品なんていう分類に入れて知らずにそれを、食べてるというようなことが許せないなと思ったり、それは農業もそうだし、あらゆるジャンルがそのようにして全部昔は手作りで自然で生態系が生きてた中で暮らしてたのが、みんなケミカルに化学的にと言う名前に変わって行ったって言うことですね。そういうことで、何か今食の方では、玄米菜食とかいろんなことを主張するんじゃなくて、気楽に自分でパンでも焼いて、楽健法でもやって、タッチ・トリートメントもやって、まあ楽しみながら、楽々と病気を治して、悠々と生きて行きましょうというのが私のコンセプトですね。え~っと他に何かないかな?お幸さんは何か一言。
(幸子先生)…(一同笑)。
(宥厳先生)何て?何も言わないの?
(幸子先生)その通りでございます。



(宥厳先生)もう付け足すことはないそうです。後、質問ないそうです。これで、また持って帰って読んで下さい。それで、分らないことはまた来月聞くことにして。ま、今日は大体3時半ですね、これくらいで終ります。よろしいですね。でも、じゃ、
(一同)ありがとうございました。