楽健法研究会 東光寺の楽健法セラピスト養成講座

楽健法セラピスト養成講座の記録・現在第12期(2012年)4月開講から来年3月まで毎月の記録です

4月の動画集

2012年05月06日 | 第12期楽健法セラピスト講座
1.東光寺の楽健法講習会でのパンの成形のし方(1)

2.東光寺の楽健法講習会でのパンの成形のし方(2)

3.東光寺の楽健法講習会でのパンの成形のし方(3)

4.東光寺の楽健法講習会でのパンの成形のし方(4)

5.パン講習会(1)

6.宥厳先生の笛演奏(1)

7.宥厳先生の笛演奏(2)

8.パン種の材料カット(1)

9.パン種の材料カット(2)

10.パン種の材料ミキサーに




第1回月日(1日目)その1

2012年05月05日 | 第12期楽健法セラピスト講座
講習会の前に…
10期、11期の卒業アルバムにサインをいただきました!




13:00「発酵」


第12期の楽健法セラピスト養成講座が4月14日から始まりました。
第11期に引き続いて受講するひとが ?人、それ以前から続いて受講しているひとが?人います。桜が散り始めた上に前夜から午前中にかけてが雨だったので、東光寺山上での記念撮影ができるかなと思っていましたが、みなさんが揃ったころには、雨が止んできましたので、桜の木の下で記念撮影をすることができました。撮影のあと山上のミニ四国八十八カ所を散策してから本堂に集まり、般若心経をみなさんで3回お唱えする勤行がありました。最近は護摩のときにも、勤行のときにも般若心経をお唱えするときに西澤真由美さんのピアノの伴奏が演奏されます。
 Sさんからピアノ伴奏についてさっそくメールが寄せられてきました。 

    「本堂の般若心経の唱和の折、真由美さんのピアノがとても   
     調和して、これも初体験の感動でした!」

そのあと道場にもどって、開講に際しての宥厳先生のオリエンテーションがありました。



(宥厳先生)いよいよ、いまから第12期の講習会がはじまります。これから一年間というのは長いようですが、12回の合宿を12年間やってきまして、あっという間に時間が過ぎてしまうという感じがしています。
 
いつも合宿のはじまりの四月に天然酵母パンをみなさんがつくれるようにとワークショップをやってパンの作り方を伝授しています。いままでパン作りをやってない方も、パン種をお持ち帰り頂きますので、パン作りをマスターしてもらいたいと思います。

 私が楽健法と言ってる言葉の意味ですけれども、単にこの足で踏む健康法だけが楽健法だと僕は考えてなくて、人間の生き方そのものを楽健法にしたいと言う風に考えています。健康で幸せな生活を楽しむ楽しみ方、それが楽健法なんです。ですから、パンを作ることも楽健法の一部です。それからいつも申し上げてるようにいろんな取り越し苦労をしない、私のように楽天的にちゃらんぽらんと生きることも楽健法だし、お経を上げることも、本を読むこともみんな楽健法の生活になっています。



 人生には苦楽と言って、苦と楽とが必ずあるんですけど、苦の方ばかりを意識する人もいれば、苦があっても、楽の方を意識して感謝の気持ちで生きている人もおります。私はどちらかと言うと楽の方を意識して生きている方ですね。楽天家であんまり苦を苦と感じない。自分の抱えている苦と言うものは心理学でメタ認識なんて言い方で言われたりするんですけれども、ちょっと離れた所から観察するゆとりが気持ちのなかにあります。自分が苦しんでる時は離れた所からそれを客観的に見ていて、喘息の発作が起きているときでも、発作に苦しんでる自分をもうひとりの自分が冷静に見ているんです。そういう心の持ち方で生きてきたのが、私が何とか元気に今までやって来られた秘訣だと思うんです。

それで、嫌な相手と暮らしていてもあんまり苦と思わずに、楽に生きていくと言う(笑)風に、自分の心の動きを他人事のように見て、頭の中を切り替えながら生きてきたわけですね。まあ、そういう意味で、あの私たち夫婦を見てもらったらお互いが苦を楽に変じて生きているな、ということがお分かり頂けるかとも思いますので、楽しんで観察してください。よろしくお願いします。

 道場の中の様子はもう皆さんご存知なので、トイレがどこにあるとか、そんなことはもう説明する必要もないですけれども、講習会の二日間、自分がなにをするのか、二班に組み分けしてあの~そこに、赤と何か色違いで名前を貼りだしてありますけど、かもめ組と…違った?
(琴美ちゃん)いいですよ。
(宥厳先生)ひばり組とかもめ組の2班に分けていましてね、上と下との班が交代して炊事場に入ってもらって手伝うとか、一方がお風呂に入ってる間、一方が庭の掃除するとか言うようなことで、まあ大雑把で厳密ではありませんが2班に分けてありますのでそのつもりでやってほしいと思います。





 1年間は長いようですけれども、あっという間ですのでね、まあ1回1回を大切に勉強していけたらと思います。この講習会は、最初の頃は、夜は講義にあてていた時期もあったんですけど、出来るだけ楽健法の回数を多くした方がいいだろうと言う判断で、特に講義の時間と言うのをもうけないでやって来てるんです。それで、楽健法が始まる前に、ここにもう布団引いちゃってからちょっと10分か15分か時間を睨みながら話したことを、ちあきちゃんが全部ブログにアップしてくれています。それを見ると結構短い時間ですけれども内容的には中身の濃い話もさせていただけたりしてるかな、と思っています。ま、しかし、ちあきちゃんがでっち上げて書いてるところもあるかも。

(一同)え~~~~~~~!!!!



(宥厳先生)それで私の軽率な話がね、重厚になったりしているかもしれません。それと、毎年この12回の内に1回か2回、何かの催し物をやります。今年は七月の第二土曜日にここでインド舞踊と、それとアフリカ音楽のとても世界的に有名な方が来てくれます。で、その人は…ちょっと琴美ちゃん説明して、どんな音楽か?



(琴美ちゃん)はい!え~、西アフリカのマリって言う国から来てる、もう在日20年を超えるギタリストなんですけど、世界で結構有名な方なんですけど、今回ここでやるのは、コラというひょうたんの楽器を使って、弦楽器なんですけど、22本の弦が張ってあって、簡単に言うと宮廷の癒し系音楽とでもいうのかな、その楽器を演奏して頂くことになりました。お楽しみに。名前はママドゥ・ドゥンビアって人です。多分、「ここがヘンだよ日本人」とかテレビ、北野武と一緒に出てて、パイナップル頭とかやってたり、あと学校回りとかをしていたんでお母さんたちだと結構知ってる人がいたり、結構有名です。その人のその癒し系音楽と先生の笛と西澤さんのピアノのセッションを考えてま~す。後何か出来るほかにね、何か楽器とかできる人がいたらセッションしてみ絵も面白いかと思います。
(宥厳先生)それが7月14日ですね、それでその時にはマドゥ・プリヤさんっていうインド舞踊の方がもう11回目になると思うんですよ、毎年奉納舞踊をやってくれてるんです。マドゥ・プリヤさんがいつも最初にやってもらってるんですけど、時間を1時間近くいつもやってられるんで今度は半分くらいに減らしてもらって、アフリカ音楽をたっぷり楽しませてもらう予定です。そのアフリカ音楽の演奏の段階から、ピアノと即興コラボにして、その音楽にあわせて堀江奈美子さんが即興の舞踊をやってくれます。彼女は出雲に住んでらっしゃる方で、塩を作ったりしながら、舞踊もなさるんです。出雲大社の奥に鵜鷺というところがあるんですけど、そこから来てくれます。コラの演奏と西澤さんのピアノと私の笛で即興でダンスをしていただき、そのダンスから一人芝居につながっていくような形で演出を考えています。

西山さんはこの間見に来てくれたよね。出雲の公演に来てくれたんです。堀江奈美子さんの舞踊見られてどう思いましたか?
(西山)何かすごいしなやかな…。
(宥厳先生)しなやかな勘のいい動きぶりでしたね。僕の芝居の途中でも踊ってくれたり、なかなか的確ないい表現をされるダンサーだなと思います。

東光寺ではマドゥ・プリヤさん以外にもね、柳田紀美子さんて言う有名な大阪のインド舞踊の方とか、
http://www2.begin.or.jp/~ytokoji/yagidaintokoji/index.html

 もっと以前には、この講座が始まる以前ですが、藤枝虫丸さんって言うね、怪しげな雰囲気をもつ友人がやってくれたりしていました。彼はこの頃よくフェイスブックによく書いてます。虫丸さんとはなんどか私とセッションをしたりした時代がありました。

 では今から東光寺山で写真を撮りましょう。


 
記念撮影





ミニ四国八十八ヶ所巡り




























パン講習会

























楽健法(1)





Dinner~入学祝い★天ぷら定食~
●天ぷら(こごみ、かぼちゃ、こんにゃく、しいたけ)●味噌汁(豆腐、厚揚げ、しめじ)●つるむらさきと菜の花のおひたし




食後の演奏


辻田さん、ありがとうございます。



パン酵母のエサ作り!



第1回月日(1日目)その2

2012年05月05日 | 第12期楽健法セラピスト講座
オリエンテーション~4/14 20:25
教材にサインいただきました!




はい、どうもお待たせしました。自己紹介を手短にやっていきたいと思いますので。え~っとこちらの端から行こうか、あなたから。どこから来たかと。はい、知らない方がいらっしゃいますので。名前と分りやすく。

(小山さん)小山です。山梨県の北斗市から来ました。今年は去年に引き続いて、二度目の参加になります。よろしくお願い致します。まだまだ未熟なのでお願い致します。
(宥厳先生)自己紹介の時、もし住所が違ってたらおっしゃってください。
(小山さん)住所は…
(宥厳先生)次、隣!



(山さん)え~っと神奈川から来ました山春美です。私も小山さんと一緒で去年に引き続き2年目です。ま、去年だいぶ周りに踏んでほしいと言ってくれる人も周りに増えて今年もますますそういうつながりを作って行けたらいいなと思っています。よろしくお願いします。



(木本さん)三重の松坂から来ました木本です。私も同じく去年に引き続いて2回目の参加です。よろしくお願いします。



(西山さん)鳥取県の米子から来ました西山です。初めて参加させて頂きます。週1回、家で楽健法教室をしていますので、ここで更にレベルアップして勉強して帰りたいと思います。よろしくお願いします。



(日比野さん)愛知県の春日井市から来ました日比野と申します。楽健法は2年くらいで、イベントとかで踏んだりはしていますけど、結構いろんな質問をされるので、そういうことにも対応できるように勉強していきたいと思います。よろしくお願いします。



(蝦名泰子さん)千葉県から来ました蝦名です。初めて参加させていただいてます。もう何もかもが初めてのことだらけでとっても緊張しています。いっぱい勉強して帰りたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。 



(三保君)奈良市から来ました三保といいます。初めてです。もっとうまくなりたいと思いまして…
(宥厳先生)三保君、下の名前の読み方もう一回言うて。
(三保君)はい!「みほまさよし・三保 政充」と申します。
(宥厳先生)はい、もう一度。
(三保君)はい。奈良市から参りました(一同爆笑)
(受講生)そこから!?
(三保君)合宿初めてで至らないところもあるかと思いますがよろしくお願いします。



(横出さん)近所なんですが、桜井市から来ました横出です。よろしくお願いします。セラピスト講座は初めてで分らないことだらけなんですけど、よろしくお願いします。



(渡辺さん)名古屋から来ましたわたなべりゅうきと申します。えーっとまあ楽健法というかそういうものだけじゃなくって楽健法のカルチャーと言うか宥厳先生の生き方と言うかそういうものも含めて一年間皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。



(吉本さん)京都市左京区から参りましたよしもとふみです。歴史の史一文字でふみと読みます。セラピスト養成講座は初めてになります。踏むのも踏まれるのも大好きなので、今回すごく楽しみにしております。えっと、今同じことを言おうと思ってどうしようと思ってるんですけど、本当にテクニックだけじゃなくて楽健法って言うその生き方とか精神とか色んな方面でたくさん学べたらと思っていますので、よろしくお願いします。



(宮下さん)愛知県の宇都宮市から参りました「みやしたかおり」と言います。セラピストは初めてなんですが、楽健法もさることながらゆっこ先生のお料理も食べたくて来ました。よろしくお願いします。以上です。



(宥厳先生)それじゃあ、そっちの端から行こうか。はいはい。

(鈴木さん)富山市から参りました「すずきかよこ」です。えー楽健法は東京で、今、中伝コースを習ってます。セラピスト講座は初めてです。よろしくお願いします。



(宥厳先生)これ「かよこ」って読むんですか。「よ」ですか。
(鈴木さん)はい。
(宥厳先生)「かほこ」かな、と思って。
(鈴木さん)「よ」です。

(諸戸さん)一宮市から参りました「もろとやすこ」です。丁寧に踏めるようになりたいなと思っております。よろしくお願いします。



(須田さん)埼玉県から参りました「すだいく」です。よろしくお願いします。セラピストコースは初めてなので、わからないことがたくさんありますけど、教えてください。よろしくお願いします。



(平松さん)名古屋から来ました平松です。2回目…去年に引き続き、2回目です。よろしくお願いします。



(近藤さん)千葉県富里市から来てる「こんどうことみ」です。え~セラピスト講座は3つよりいっぱいになっちちゃったんでたくさん来させていただいてます。え~一生来させていただく予定です。よろしくお願いします。



(宥厳先生)何年目でって言いなさい。
(琴美ちゃん)え~っと、楽健始めて6年目。セラピスト講座は…5年目です。よろしくお願いします。
(宥厳先生)近藤さんは3つ以上数えられないんで(笑)3つ以上は“たくさん”ですね。



(ちあき)和歌山から来ています。ブログを担当させていただいてます。
(平松さん)住所変更言うの忘れた。
(ちあき)えっ!?名古屋からこられた平松さんです。
(琴美ちゃん)ちがう、間違ってるらしいよ。
(ちあき)え、住所?
(平松さん)すいません!!
(ちあき)え~っと、じゃ先に言わせてもらいます。写真とか撮らせてもらうと思います。たまに動画もネット上に上がるのでよろしくお願いします。セラピスト講座は7年目です。よろしくお願いします。
(琴美ちゃん)ブログ読んだ人はコメント残してください、ね!
(ちあき)ね♥お願いします。

(西澤さん)はい、東京から参りました「にしざわまゆみ」です。セラピスト講座は今回で5回目になります。また気持ちを新たにして頑張りたいと思います。よろしくお願いします。



(斎木さん)名古屋から来ました「さいきけいこ」と申します。セラピスト講座は2回目なんですけども、1回目が10年前の1期なので11年ぶりに来ました。なんか宇宙人みたいな感じですけど、よろしく。初心にかえって皆さんと頑張って勉強したいと思いますので、よろしくお願いします。



(柳田さん)長野県から参りました「やなぎださちこ」です。わたくしも斎木さんと一緒で1期生でした。今回また初心に戻って勉強し直したいと思います。よろしくお願いします。
(宥厳先生)柳田さんは途中で2年くらい来てるね。
(柳田さん)4回来ました。今度で5回目。
(宥厳先生)5回目の受講ですね。



(松本さん)大阪から来ました「まつもときよめ」と申します。セラピスト講座初めて受けさせてもらうので、昨日の夜から嬉しさと緊張感とでちょっと寝れなかったんです。だから、今夜はきっとグッスリ、皆さんがいい方だと安心して寝れると思います。明日の朝、ちゃんと起きられるように頑張りたいと思います。これからもよろしくお願いします。



(小菅さん)神奈川県相模原市からきました「こすげかずえ」と申します。昨年に引き続き滑り込みで欠員が出たということで参加させていただくことになりました。何か初日からとっても何かメンバーも、メンバーの方々もとても楽しそうで、とても優しそうな感じなので、とても楽しみです。去年は一年間色々とパンで苦戦しましたので、また今年も頑張ってやりたいと思います。よろしくお願いします。



(宥厳先生)お母さん、どうぞ。
(幸子先生)おか、お母さんでございます(一同笑)
(受講生)「さちこ」?
(幸子先生)「ゆきこ」でございます。
(西澤さん)柳田さん!
(幸子先生)えっ?柳田さんは「さちこ」さん。私は「ゆきこ」でございます。今年もまた12期生、すごくあの~…何ていうのかな、やりがいのある人たちが集まったなと手ぐすねを引いて待っております(一同笑)。色々こう教えて頂いたり、シゴいたりすることもあると思いますけれども、よろしくお願いします。



(宥厳先生)どうもありがとうございます。
ここは家内と私と2人で指導させていただいておりますけれども、長年こられている方は私が教えるよりも教えてもらうことのほうが多かったりするくらい、皆さんそれぞれいろんな発見やらを伝えてくださるので、長年やってるうちに楽健法もだんだんより良いやり方にディテイルが変わってきたりすることもありますので、進化し続けている楽健法ということも言えるかと思います。





 今日ははじめに、パンを作ってお見せします。パンを今まで作ったことのない人はこれを機会にパンを焼くひとになってほしいと思います。楽健寺の天然酵母パンのクオリイティーについては、またおいおい話していきたいと思いますけれども、多分世界のパンの中で最もおいしい、贅沢な、手間のかかることをやって作ってるパンだと思います。

 健康食品と言うとあまり美味しくなくても体にいいと思ってる方がいらっしゃる向きもあるんですけれども、健康にいいものは本当は美味しいものでなければだめだと思うんです。そう言う意味で楽健寺の天然酵母パンは手間と材料と時間をかけて醍醐味まで醗酵させ、完熟した美味しいパンです。いま天然酵母パンといわれて販売されているいるパンがたくさんあるんですけれども、ほとんが醗酵食品という意味では中途半端な美味しくない作り方をされてます。手間をかけて作る割には美味しくないというパンもいっぱいあって、それは醗酵学的に、食品微生物学ともいうんですけど、そういう観点から考えて、醗酵食品としてのうまさを引き出していく作り方ができていないからです。

 醗酵が熟成してもっとも美味しい状態のことを醍醐味というのですが、それは醗酵が完熟した状態で、そのクオリティーに持って行くというのがこの楽健寺の天然酵母パンの作り方なんですね。その他にまあ色々、干しブドウを醗酵させたり色んなことして町でパンを焼いて作ってる人いますけども、大抵食べてみたら、まずくて、それで、香りもないしとね。とてもうちのパンには比べようのないような感じのものが多いです。でも、それぞれまあ、皆さん作る人はね自信持って作っていられるんですけれども、醗酵学的に言うと醗酵すると言う意味では、醗酵するっていうのは、作った材料がぺつの化合物に変化してしまうことを醗酵するというんですね。だから、もとのレア(生)な素材というのはもう、残ってないんです。ところが普通の市販で作られてるパンはまだレアな状態。例えば小麦粉なら小麦粉当モノがそのまままだ何かどっかで残ってるようなものを食べさせられているんですね。そういう人はだいたいメリケン粉…小麦粉のアレルギーがあるような人はそういうパンは食べられない。ところが、アトピーやらアレルギーで困ってる人も、うちでやってる焼き方のパンでしたら、小麦粉アレルギーの人でも食べても何も起こらないだけでくて、逆にアレルギーが治っていくという風な働きをしてくれます。ま、そういうね、醗酵させると全く別の化合物に変わってしまうということですね。そう言う意味でこのやり方でパンをなさるのが比較的容易で、それで、いいものができますのでね、是非皆さんの家庭でこれを作っていただきたいと思います。

で、私どもは昭和49年に家内と二人でパン工房を作って、そこでパンをずっとこうやり出したんですけど、パン屋さんをやってそれで飯を食って行こうという発想で、まあ、そういう気持ちももちろんなくはないんですけれど、食えたらそれに越したことはないんですけど、やってる内にだんだんこれはとてもメシが食えないということが分かってきたもんですから、途中で開き直って、それでろくなパンが世の中にないのでせめて世界に一箇所くらい文明批評として本当のパンを作り続けていこうというような気持ちでずっとやってきたんですね。ですから、一度も黒字になったことのないパン屋さんです(一同笑)。未だにまだ赤字続きですね。持ち出しの方がはるかに多いです。だから、そういう意味では、ま楽しんで作っているというか、文明批評として存在させる。最初にこのパンをやりだした時にね、まああの私もパンなんかもやったことないし、素人ですから、兄弟やら色々話しても皆が反対するんですね。あほなことやめとけってな。家内も賛成ではなかったんですね。だけど、このパンはそのうちきっと有名になってテレビも色々取材に来るからって大ボラ吹いてるとか言われたんですけど、まあホラも吹いといたらその通りになってきたわけですけどね。で、まあ今はもう私のパン工場は八軒長屋なんですね。八軒長屋の内、1軒ずつ商売やめて行って、後入らないから空家になってるんですね。それで、先月も1軒やめちゃって、一番奥のところ、店がね。それで2軒だけ残ってるんですよ、今。八軒の内。そういうところで何か灯の消えたような感じになって行ってるんですけど、まあ未だに性懲りもなく月曜日だけパン焼いてるというのも不思議な話ですけど、まあ月曜日だけだからこれやれるんだと思うんですね。こんなこと毎日やっとったらとてもじゃないけど続いていかなかったんじゃないかなと思うんです。まあ、しかし、家内はパンづくりは私の生きがいです、なんて言って頑張っていますので、それで、まあ相手が頑張っている間はこっちも負けておれんなと思ってお付き合いをしなくちゃと思って覚悟してやってるんですけれども、いつになったら辞めてくれるんやろうとか、半ば期待もしながら、そういう期待に応えてくれないような状態でまだ続いてやってます。まあ、ここへ琴美ちゃんなんかもいつも帰りには、ここの帰りにはパン工場に来て一日手伝ってくれたりしますので、まあだんだん慣れてこられて…。

最初ね、よくいろんな人が手伝いますとか言って声かけてくれるんですけれども、手伝いに来るんじゃなくて、本当に妨害に来るようなことの方が多いんですね。ほとんど。大抵仕事して、パッとこう移動しようと思った楽健法邪魔になるところに必ず立っているんですよ(一同笑)。あの、やってきた人というのはね。それで、ちょっとお茶も入れてあげないかんだろう、とかね。なんかちょっと食べさせてあげないといかんのじゃないか、なんて気を使ってる内にパンが真っ黒けになってしまう(一同笑)。だから、ふたりで息があった所でパッパッパっとやっとったらまああんまりミスはないんですけど。最近はまあだから琴美ちゃんとか皆さん慣れてきてくれましたので、だいたい手伝っていただくと、まあ2時間くらいは早く仕事が終えるようなね、段取り良く手伝ってくれて助かってます。まあ、あのあんまりくたびれて宥厳先生が死んでしもても、可哀そうやと思って手伝ってくださるんだと思うんですけど、、まあ、まだしばらくは続きそうなので。よろしくお願いいたします。

それで、今日はここにパン種のこのレシピを入れています。この図解で描いたのはね、もうずーっと昔の作ったものです。ワープロというものでこしらえて(笑)。それで、中身もおかしいまま未だに訂正もしないでこのままパン種の注文きたら送ってます。だけど、自分で見てもちょっと変だなっと思ったりして(一同笑)まあ、しかしこれでも…
(宥厳先生)貼ってあんのやろ。
(小菅さん)年から年中、これいつも見てる。
(宥厳先生)だから、あんまり、そういう書いたものを信じないで、自分でやっていくのが正しいんだということが、楽健寺のパン工房のコンセプトですから、そのつもりでやっていただきたい。











それであのちょっと経験するとすぐ学習ができて、上手になっていく人と、小菅さんのようにね経験しても経験しても相変わらず元に戻ってね、おんなじところでぐるぐる回る人もあるんですよ、まれにね。大変珍しいいい性格だと思います。今の褒めたと思うか。まあそんなことで楽しんで作ってほしいですけどね。あの私どもも決して失敗しなかったことはないのでよく失敗しましてね。最初作った頃は本当に固い、石のようなパンができたりね、待てど暮らせど醗酵してこないもんだから朝早くから取り掛かってるのに、夜中まで頑張ったりしてね。待っとって膨れるというもんでもないし、昨日膨らんだのが今日はどうして今日は膨らまないんだろうということがわからないんです。理由が。それで、焼くときは1回に10kg以上のパンこねますからね。それを数回やったりして大量のできそこないのパンが出来たりするんですね。そうしますと、もう持っていくところがなくて、当時家で飼ってたアンって言うシェパードにちょっと試しにやったら、ポーンっと向こうへほって(一同笑)。そんなパンができた。まあ、幸い近所に豚小屋があったんですね。で、養豚場があってそこの養豚場へ大量にドサッと持って行って豚さんに食べてもらったりとかね。そんなことも何度かしたことがありますけど。だけど、未だに最初とおんなじこと繰り返してるだけなんですね。今は失敗しなくなったのはなぜかってなことですね。で、それがちょっとしたことを発見する。例えばパン種がバーっと倍くらいに膨らんで、ああよく発行したと思ってその段階でパンにすぐにして、うまく膨らむ時と膨らまない時が出てくるんですね。そうするとパーっと膨らんで、またそれがガスが抜けて落ちたときにパン種として使うと失敗しないというようなことが経験として分って来るんですね。それで、まあ、アルコールの匂いがして一晩パーッとパン種が落ちた時に、パンに使ういいタイミングだということがま、経験的にだんだんわかってきたわけですね。

もうちょっと上がるかと思ったけど、まあこんなもんやね。これより粉入れたら天井持ち上げちゃうんですね。

(琴美ちゃん)窯伸びはしてるね。
(宥厳先生)窯伸びね。そうですね。ありがとう。
(琴美ちゃん)これ今、シロカ。
(宥厳先生)それであの、この図の描いたレシピのほかにこんなのちょっと入れてます。これ、これは楽健寺酵母でパンを作ろうていう一昨年出した本の中の一部分をここに、原版がのここってたのでまあ。これも参考にしてやってみて欲しいと思います。だけど、とりあえず作ってみることですね。それが大事です。作って、まああの、わからなくなったら割と作り方わかってる人に質問してください。私の所に電話を頂いても家内のところでも結構ですので、電話で指導することにしております。それでもうひとつのこのちっちゃな両面に刷った字はこれは以前に何かに書いたものをちょっとまとめてます。で、簡単にイーストと天然酵母パンと書いていますので是非お読みいただいて、もしわからないところがあったらまた質問して頂けたら。

ま、この中の1ページ目の右の下の方にね、「食品にカビが生えてきたら食べられないということは常識だが」ということが書いてありますね。




食品に黴が生えてきたら食べられないということは常識だが、パンにももちろん黴が生える。
 現代のケミカルイ−ストで作られたパンは、防腐剤を使っていてもあまり日持ちしない。もちろん防腐剤の使用量を増やせば、黴が生えないようにできるが、防腐剤は生き物を殺す目的で作られた毒薬で、食品添加物としてのの許容量は厳しく決められている。
 市販のパンは夏場だとその日のうちに食べてしまうべきで、保存料をいれなくては三日ももたない。
 パンは足の早い食べ物だと思っていて間違いはない。
 しかし、楽健寺の天然酵母パンはけっして足のはやい食品ではなくて、日持ちがきわめていい。夏場でも一週間は黴がやってこない。
 天然酵母パンを試行錯誤しながら作りだして、はじめに気付いた不思議が、なぜ町のパンは足が早く、天然酵母パンは日持ちがいいかということであった。


http://d.hatena.ne.jp/ytokoji/20091010/1255163960





と書いてありますけどね。要するにカビが酵母菌と同じものを食べて繁殖するために、天然酵母パン作ると完熟しますからね、だから、カビのためのレアな(生の)材料がパンの中に残ってないんですね。だから、パンが老化してきて初めてカビが生えてくる。ま、そういうことが経験的にだんだんわかってきたんですね。まあ、あのそういうものを、ただ味噌でも醤油でもそうですけどね、きちんと完熟させるとカビが生えなくなる。それはカビのための栄養が残らなくなって、皆分解してしまうからですね。だから醤油なんかでも大体3年近く醗酵させると自然食品で売られてる無添加の美味しい醤油ができるんですね。それが何か、カビが生える醤油だから、これはいい醤油だなんていう人がまれにおりますけど、それは間違った考えで、完熟しない状態で出荷されてしまった醤油はカビが生えてくる。だから、大手は3ヶ月くらいで製品化しますので、もう当然レアな材料が醤油の中に残ってますから、それにカビが来るのです。それで防腐剤を使わなきゃいけないようになってくるんですね。 香りも、ちゃんといい匂いがしてても未熟なものには防腐剤が必要になってくる。やっぱり完熟させるということがいかに大事かということですね。完熟したものが持つ味が醍醐味というふうに言うんですね。醍醐っていうのは一番出来上がった状態のことを醍醐味という。だから、あの~京都に醍醐寺というお寺がある。真言宗のお寺がありますけど、やはり人間も修行してそれで本当に出来あがって来ると醍醐味のような人間になってくる、という考え方ですね。だから、私たちも本当は醗酵して完熟して、熟していかなくてはいけないわけですね。まあ、未熟な人はじきに腹が立ったり、色々揺れたりするわけです。

私が「どうだん」って言う短歌の同人雑誌に毎月10首ずつ歌を載せてるわけですね。今年はこれで三回目の投稿なんですけれども。どうだん4月号にこれが載ることになります。それでちょっとまあ…どんな、こういう歌を紹介するっていうのは私の東光寺暮らしがどんなものかということとか、講演の2時間の話題のイントロにして話を展開していくというようなやり方で話させてもらってるわけですね。
頭から読んでみます。








どうだん四月号
              山内宥厳*

●自然酒ののどごし良くてやめていた酒一瓶を空にする

●いただいたまずくて食えぬ干し柿を裂いて酢の物試みんかな

●焼きすぎて炭となりたる食パンをこさげて食べる旅立ちの朝

●冷え込んで月のまんまる満開桜ふるえながらも花を楽しむ

●八分咲き川辺の桜あとすこし鵯来たりて蕾をつつく

●満開の桜の花は匂うのか引き寄せ嗅いでる女見かける

●嗅いでいる女に倣い近づけばかそけき香り立つ桜花

●春雨に叩かれ落ちる満開の地面に描く桜モザイク

●花の下並んで記念の撮影が雨にたたられ葉桜の下

●積雲の層を貫き朱ね差すまんまる夕日が姿を呉れる






●自然酒ののどごし良くてやめていた酒一瓶を空にする
ぼくは50歳の時に酒ピタッとやめたんですね。高野山に行った年に。やめてしまって飲まなかったんですけど、今年は正月にちょっと3本ばかり買ってきてあったもんだから、ちょこちょこと飲んでみて、
自然酒ののどごし良くてやめていた酒一瓶を空にする
この歌をいつも短歌ができたらメールで送って読んでもらってる高峰靖子さんに送ったら、お酒飲むのなんかやめてくださいってコメントが帰ってきてました。でも二月ほどかかって一本空にしたんで、一晩ではないんです。

それから、
●いただいたまずくて食えぬ干し柿を裂いて酢の物試みんかな
これはここの中に覚えのある人がひとりおるはずやね。いただいたまずくて食えぬ干し柿を裂いて酢の物試みんかな。思い出したかな?首かしげたね(一同笑)。この間三保君が大神神社の近くで買って来てくださったね、固くてちっちゃい。本当に種かと思うような干し柿だったね(一同笑)。まあ、それを酢の物試みんかなってちょっとだけ試みたんですけど、酢の物にしてもあんまり美味しくなかったんでぇ、割いては見たんだけど、家内が切ってあったのかな、あれ、包丁で。それで、結局まあちょっとだけ、一回だけ試しましたけど、やっぱり固くてまずくて食えないので、試みる…1回だけ試みて残り捨てた…(一同笑)。申し訳ありませんでした(一同笑)。せっかく頂いたのに。まずくて食えぬって言うのは本当は嘘で、よく噛んでるとちょっとは甘味も感じるんですけどね。なんであんなもの売ってたんかが謎やね、しかし。

(幸子先生)買ってきたほうが謎やけど。

その次のは、
●焼きすぎて炭となりたる食パンをこさげて食べる旅立ちの朝
これはこの間、出雲へ行こうと思って飛行機の時間があるのではよ出なあかんのに、ちょっとパンとコーヒーくらいは飲まなくちゃと思ってパン焼いてコーヒー作りながらバタバタとして、その間荷物チェックしたりしてる間に気がついたらパンがまっ黒けになってたんですけど、もう焼き直しては時間がないし、黒いところをこさげて食べた。ま、僕黒くても平気で食べるんですけど、ま、そういう歌ですね。
焼きすぎて炭となりたる食パンをこさげて食べる旅立ちの朝。

●冷え込んで月のまんまる満開桜ふるえながらも花を楽しむ孫と孫の母親とが
これはこの間名古屋に行った時の話。まず名古屋に泊まるので、食事でもしようかと孫を呼び出して、それで斎木さんにも声をかけて来てもらって食事をしたんです。食事の後名古屋城へ花見に行こうかと急に思い立ってタクシーに乗って名古屋城まで走ったんですね。追手門で降りて、それで20歩くらい、綺麗にライトがついているので、追手門の方に近寄って10mほど歩いたらパーッと電気がみな消えてしまった。着いたのが8時3分くらい前だったので、8時に消えちゃうんですね。で、消えた途端に満月が枝の上から煌々と照ってたから消してくれてよかったんですけど。それなりに。でも、しかし、非常に寒くて震えながらまあ桜を眺めたという、そういう歌ですね。

それで、
●八分咲き川辺の桜あとすこし鵯来たりて蕾をつつく
これは東光寺の下の川に二本の大きな桜があって、いつもきれいなんですけど、もう満開、9割ほど咲いたところでやっぱり蕾をヒヨドリがつつきに来るんですね。ま、そういうことをちょっと書いてみたんです。八分咲き川辺の桜あとすこし鵯来たりて蕾をつつく。

で、
●満開の桜の花は匂うのか引き寄せ嗅いでる女見かける
枝をね、ギュッとつかんで鼻のところへ持って行って匂ってる女がいたんですね。それを見かけたもんだから、満開の桜の花は匂うのか引き寄せ嗅いでる女見かける。

ほんで、
●嗅いでいる女に倣い近づけばかそけき香り立つ桜花
ま、あの人がにおいかいでるから、僕も匂いかいでみようと思って桜を引き寄せてかいでみたら、やっぱりちょっと、かそけき香りがあったということですね。何かあの桜の花は開き始めるころは匂うらしいね。いい匂いがするらしいです。だから、桜の花そのものを酢漬けかなんかに、酢漬けかなあれ。
(一同)塩漬け!
(宥厳先生)塩漬けか。それをお茶に浮かべたりしたらね、桜の花の匂いがしますから。だから、嗅いでいる女に倣い近づけばかそけき香り立つ桜花、というような感じで、まあこんなこともやってみました。

●春雨に叩かれ落ちる満開の地面に描く桜モザイク
これは今朝書いたんです。春雨に叩かれ落ちる満開の地面に描く桜モザイク。桜が川面に落ちると花筏という風に言うんですね。花で筏ができたような感じで、水面一面桜の花になって埋まりますからね。今朝ここの山の上で写真が撮れるかなと思って見に行ったら地面に桜の花がいっぱいだったから、こういう風に書いてみたんですね。春雨に叩かれ落ちる満開の地面に描く桜モザイク。だから満開は地面であって、木には桜は雨にたたれて減ってきているというようなところですね。

●花の下並んで記念の撮影が雨にたたられ葉桜の下
これはまあ、今日の撮影の風景を読んでみたわけです。花の下並んで記念の撮影が雨にたたられ葉桜の下。今までの合宿で、一番桜の状態良くなかったね。今までこんなことなかったんです。たいてい花が満開でちょっと空も晴れて、皆さん相当精進が悪いからこういう事に(一同笑)。気をつけてやっていかないかんかな、と。

最後の、
●積雲の層を貫き朱ね差すまんまる夕日が姿を呉れる
これは何か2,3日前に曇ってた時の夕方にちょっと西の空見たら、ボーッと雲の向こうに太陽がね、ぼーっと見えとったのをしばらくボーッと見とったら、そしたら、あの、ちょっと雲払ってみたんです、それで。雲をときどき消しますので、雲が何か見たい時は、そしたら、ボーーーッと雲が薄くなっていって、それで太陽がパッと姿を見せてくれたんですね。それを、積雲の層を貫き朱ね差すまんまる夕日が姿を呉れる、という風に書いてみたんですね。まあ、そんなところです。

もう9時回ったので、あれですけど、今日までのところで質問とかございませんか。なんでもいいですけど、質問。小菅さん、何かありそうじゃない?何かいいたそうな顔してる。



(小菅さん)すいません…
(琴美ちゃん)言うんだ!
(宥厳先生)はい。
(小菅さん)その千手観音様の話を聞いてなかったと思うんですけど。
(宥厳先生)あ~。これはまあ普通の千手観音さんですね(一同笑)。千手千眼って言う風に言うんですよ、だから、この手の中に全部目玉が本当はあるんですね。一つ一つの手の中にね。で、千手千眼観音っていうんです。





オンバザラタラマキリク

っていうのが真言です。ひかえといてください。オンバザラタラマキリク。オンバザラタラマキリク。

この観音様はね、中国で作られたものです。清の時代のものですね。それで、今から10何年か前にインターネットが色々使えるようになってYahooのオークションっていうのがね、盛んにこうなりだした頃。私もヤフーのオークション調べて、色々見てたんですけどそしたらこの仏像が香港から出品されてたんです。あ、香港じゃなかった、上海だ。上海から出品されてて、写真がとてもよくて、顔もアップで綺麗に写ってましたし、いいなあと思って、でサイズ見たらちょうどここにピッタリな感じだったので、それで、オークションで落札したのを、上海から送ってきたんです。ものすごく丁寧な、これくらい丁寧に包装ができるかというような、手の一本一本から、もうどこも折れないようにきちんと詰め物をして発泡スチロールにきちんと入れて木の箱にきちんと入れて送ってきました。それで、開けた時にびっくりしましたけどね、どこも損傷もなくて。ここにぴったりだというような感じですね。

こちらの彫刻はぼくの作品です。空海の十代後半ぐらいのイメージで僕が作った彫刻です。これはひな形として作ったもので、大きな彫刻を作るためには3分の1か5分の1の小さなものをとりあえず作ってね、プレゼンテーションとして雛形を見せるわけです。これの大きなのができますって言うふうに。これはその雛形なんです。で、これの大きな物は四国の新居浜のお寺とそれと、神奈川県の平塚の宝善院っていうお寺に大きなものが納められています。2m近くあるような大きなものですね。

これは、おまえは何者かって言って指を指してる、そういうポーズで作ってみたんです。これを作る時には鏡を見ながら、自分の顔と鏡と見ながら粘土で作っていったもんですから、私の顔に良く似ています。頭の格好もよく似ています。ま、そんなことやっていた時代が僕にあったわけですね。そんなところでよろしいですかね。



もう一枚、前にも渡したかもしれませんけど楽健法の図解みたいなものが入ってますけれども、皆さんがどこかで教えるときにね、楽健法の順番がわかるようにと思って。これはリンカランに掲載した挿絵だけを抜き出して並べたもんです。このリンカランも、7年くらい前にここに取材に来て、何ページかに取り上げられたんですけれども、それが、最近また去年ですかね、再版されたり。それから落合恵子さんが社長をしてるクーヨンの「女性のためのヘルスケア」って言う雑誌の巻末に楽健法双六っていうのが載ってます。楽健法が1枚の双六になっててその双六を開いたら楽健法が出来るような感じで作りました。ちょっと違った雰囲気で絵が描かれていますけど。この本もつい最近同じムックのスタイルですけれども単行本として刊行されました。



まあ、そういうことで、ま今日初めてですのでこれおくらいで終わりたいと思いますけれども、質問がありましたら、何なんなりと。なかったら今日はこれで閉めますけれども、どうですか、ないですか?じゃあ、まあ、質問はないものとして、これで今日は終わりましょう、ね。

あの~、お風呂に入って、それで部屋割とかは、あの~大体、皆さんお聞きか、分かっていると思いますので、まあ、分らないところは西澤さんと近藤琴美さんがだいたいこう布団の段取りとか色々心配してくれています。聞いてみてください。じゃあ、これで一応今日は終わります。ありがとうございました。

(一同)ありがとうございました。

(琴美ちゃん)明日の朝は…
(宥厳先生)6時半に。6時半になったら上に上がってきてもらってそれで、朝護摩を焚きます。で、まあ早く目が覚めてね、元気な人はホウキを持ってこの階段の葉っぱを掃除するとか、まあ、できたらやっていただけたらと、まあ、お寺の…お寺というのはそういうことをするのも1つの修行でもあるし、人生経験の中のひとコマにしてお手伝い頂けたらよろしいかと思います。よろしくお願いします。決して強制するものではございませんけれども。じゃあ、これで。他にないですね。ありがとうございました。




おまけ
窓から覗いてる!






参考資料/楽健寺の天然酵母パン4半世紀へ東光寺だより9号

参考資料/楽健寺の天然酵母パン4半世紀(2)へ東光寺だより10号

参考資料/ホームベーカリーで焼く天然酵母パン東光寺だより23号

(麺麭)パンの思想 長文のパンをめぐるエッセイ=上の文章も含まれています






第1回月日(2日目)その3

2012年05月05日 | 第12期楽健法セラピスト講座
二日目の朝~









朝のお勤め




















アルバム発送します~






Breakfast






●天然酵母パン●かぼちゃスープ●野菜サラダ(アボカド、キュウリ、イチゴ、トマト、紅甘夏、りんご、キャベツ)













楽健法(2)








Lunch~ダイナミックおワン
●野菜のうま煮(ニンジン、かぼちゃ、じゃがいも、玉ねぎ、こんにゃく、おあげ)●菜の花のおひたし●アイスプラント






楽健法(3)



後片付け~



終わりの会
どこかが詰まって

 合宿の日、下水の配管がどこかで詰まって排水が会所から溢れだし、手持ちの排水掃除のワイヤなどでいろいろ試みたが、どうしても詰まったところに届かなくて流れない。結局、業者に依頼し 4月27日金曜日に業者がコンクリートを掘削して配管を掘り出し、T字型のつなぎ部分を交換してやっと下水のつまりが解消できました。楽健法で、膝に水がたまれば会所の掃除をするのと同じく、詰まった原因の場所を楽健法すれば、通じて膝の水が引くという話をよくしていますが、今回は会所から配管の出口に近いところで詰まっていたので、手間がかかりました。



予想外のこと

(宥厳先生)下水掃除で時間がとられて、教室の時間に食い込んだこと、非常に申し訳なかったと思います。それと、先に吉本さんに初伝の允許状を渡します。副賞が置いてなかった?そこに。
(琴美ちゃん)へ?!1個あったでしょう、そこに。
(宥厳先生)あった。吉本さんが初伝の許可(こか)をもらいます。
(受講生)おめでとうございます。[拍手]
(宥厳先生)これ、楽健法経の経本です。
(吉本さん)ありがとうございます。





(宥厳先生)来月から11回、ずっと毎月こんな感じで繰り返されますけれども、なるべく密度の高い勉強会になったらと思っています。講習会で4回の楽健法をやりますと、一年経ちますとかなり体が変わってきます。喘息の持病を持っていても、講習会が終わる頃にはなおってしまったりする人もいたりして、連続して踏むといろいろ変化が見えてくると思うんです。家ではとても二日間で4回踏むなんてことできませんけどこの機会にそういう体験をしてみましょう。バタバタと忙しい二日間ですけど、手分けして庭の掃除もしていただいたり、気づいたことをお手伝いしていただければと思っていますので、よろしくお願いします。
 









チャラカ本集の本

 初めての人も多いので、この本について説明いたします。この本は日本アーユルヴェーダ学会で翻訳しました。東光寺に本部を置き、私が事務局長やっていた時に翻訳したチャラカ本集って言う本です。北インドの大学では教科書になったりしてる、基本分的なアーユルヴェーダの文献です。 
 健康な生活のあり方について全般的に書かれた、五千年くらい前に書かれたインド医学の古典なんですけど、現代でも健康に関して、いろいろ勉強になると思います。もし、欲しい人がおられたら申し込んでください。これは定価が三万円ですが、この教室では大幅に割引しています。

(琴美ちゃん)その本は私のお守りで、あまり読んでいないです。
(宥厳先生)善知識というのはお守りみたいなもんですね。作った私も本になってからあんまり読んでないんです(一同笑)。翻訳の課程ではもう嫌というほど何回も何回もメーリングで、原稿をやりとりしました。10年間やっていました。サンスクリットと英語と日本語の3つの言葉の対訳本ですから、これを一冊持ってたら原典まで調べられるような、そういう本に作っています。





それから、もう一つはね、これは私は関係していませんけれども、「病家須知(びょうかすち)」って言う。これは日本の古い時代に書かれた家庭の医学方典みたいな本ですね。で、これ全部で三冊になっててなかなかこれが現代語に訳されてて、面白いんですね。面白いし、役に立つし、それでこれを読むことで、西洋医学が入ってきて以後、日本人が何を失ったのかということもよくわかります。普遍的な生活の知恵が込められてます。こういう本ももし興味があったらね。これは5%引きで、私が交渉したもんですから、出版社から送料サービスで送ってくれます。これ三年前くらいに出たんかな。
http://www.ruralnet.or.jp/zensyu/byokasuchi/ 農文協

(琴美ちゃん)もっと前。私持ってないんだから。
(ちあき)2006年か2007かそれくらいだと思います。
(宥厳先生)それくらいだったかな。そんな昔やったかな。
(琴美ちゃん)うん!私が入る前の年だと思う。
(宥厳先生)ああ、そうですか。
(ちあき)じゃ、7!
(宥厳先生)2006年ですね。2006年の9月で、2007年の正月の新聞記事、新聞の広告にちっちゃい広告が出ててね。それを見て取り寄せたら面白いので、それで、私が東京の教室とここの教室と福山の教室でこの本の話をしたら、たくさんの人が買われて、私一人で、50冊以上売れたんですかね。で、こんな高い本が、宥厳先生が話したら、どうして売れるんですかってことで農文協の人が三人ほど東京の教室に聴講に来て。そんなことで、私が話したらよく売れるというのは、この…(一同笑)、靴下もあっという間になくなったりして。



 この靴下をまだ知らない人に説明しますと、これは和紙でこしらえた靴下なんですね。足の疲れない、足の疲れが取れる、という靴下です。後、湿気ない、足が蒸れないんですね。これをマラソンの人にはかせたら、桜井の5時間でフルマラソンできる人が、この靴下をはいてマラソンに出たら1時間短縮したって。だから、まあオリンピックの選手の人が今、2時間十何分、16分とか、あれがまあ2時間切るかもしれない。ですけど、はいて走ってみるって人がまだおらんのですね、それはああいう選手の人たちはスポンサーとか色々ついてて何をはくかといういうのは自分で選択できないとかです。
なんとかサライヤさんが力を入れてるそうです??

(受講生)更家さん!デューク更家さんです。
(宥厳先生)更家さんというひとが、この靴下がいいといって力を入れて、一緒に取り組んでるみたいなことをお聞きしました。

 この他にも時々私が話する時に、赤本って言う「実際的家庭看護の秘訣」っていう本があるんですね、これは現在5000円くらいの本ですけど、これもまあちょっと文字を読むのが苦手な人には少ししんどい本です。昭和の初め頃に書かれた本ですが、これも色々参考になる面白い内容の本です。築田多吉という医者が書いた本ですけど、西洋医学をあまり信用するなというような話が出てきます。この赤本っていう本は昔は書店に置いてあったんですけど、書店に置くとね、買うた人が、なんか文字が難しくて読めないとか、印刷が鮮明でないとかいって、クレームがつくというので、書店で売らなくなってしまって、現在は神田のある書店が扱ってます。そこへ電話するとすぐ送ってくれますので、まあ、もし興味があったら、読んでみて欲しいと思います。
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4874430015/ref=dp_olp_0?ie=UTF8&condition=all&redirect=true amazonでも古本ですが買えます。

(宥厳先生)あった?この家庭における実際的看護の秘訣っていう本は、小学校を卒業した子にでも読めるようにわかりやすく書きましたって書いてるんですけど、今の大学出た人でもなかなかちゃんとよう読まないんですね。ちょっと字も古い字体で書いてありますしね。だけど、この本は役に立ちます。私も十二指腸潰瘍を若いときにやったとき、この中に書かれてるやり方で治しました。それはジャガイモをすりおろして、絞ったエキスを黒焼きにして、その炭を飲むんですけど、これを飲むと本当に良く効くんですね。いままで潰瘍の人に何人かジャガイモで作ってあげたりしています。これはもうどんな西洋医学の薬より聞くというようなことがこの本に書いてある。

 そういう本です。ですから、こんな本を1冊手元に置いておいてね。色々患者さんに何か相談受けたりしたときの、一つの参考資料としてされたら役に立つことがあるだろうと思います。
 例えばこのアーユルヴェーダのチャラカなんかでもね、火傷した時には皆さんすぐ水で冷やすでしょう。しかし火傷したら温めると早く治ると書いてあるんですね。私はパンで時々やけどするんですけど、もうその場でパン窯の中でしばらくじーっと手突っ込んで、痛~っていうの我慢してると5分くらいでスーッと引いて元の火傷する前に戻ります。その場で治る。だから、火傷したら冷やすと水膨れになるでしょう。そういう不思議なことも書いてあります。だから、まあどういうことが役に立つかわかりませんけれど、経験則は大事です。とっさの時に役立つ知恵ですね。そんなことも見つけられるかと思います。じゃあ、まあ、今日はこの位で終わります。どうもありがとうございました。
(一同)ありがとうございました~。









(宥厳先生)え?あ、護身法(ごしんぼう)やってから、じゃあ別れましょう、はい。子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。

(一同)ありがとうございました~。