「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

テロ脅威レベル最高に

2017-09-16 | 2017年イベント
BBCはもはやずっとテロ事件に関する報道(http://www.bbc.co.uk/news)を行っており、昨日9月15日の金曜日にロンドンを襲った衝撃の大きさを伝えています。テロ脅威レベルがmaxになり、在英国日本大使館からも下記ご連絡がありました。

「15日にロンドン南西部の地下鉄ディストリクト線パーソンズ・グリーン駅で発生した爆弾テロ事件を受け,英国政府はテロ脅威レベルを5段階中最高度の「critical」(危機的。テロ攻撃が差し迫っているとされるレベル)に引き上げました。これにより,警察と軍が連携し,公共交通機関等により多くの武装警察官が配置されるなど,英国内各所の警備が強化されることになりますが,引き続きテロへの警戒を怠らないようにしてください。

やむを得ずテロの標的となりやすい場所(公共交通機関や観光施設等の不特定多数が集まる場所等)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。」

地下鉄で爆発されても、たまたま近くに乗り合わせたら、もはや逃げ場がないような気もします。来月、国際学会へ向かう際にヒースロー空港を利用しますが、このような事態が続くと、大勢が集まるような場所に行くのはやはり気が引けますね。

昨日は、北朝鮮ミサイル発射もありました。
私の指導教官と会った時も「核実験の次は、またミサイルだね」と声をかけられました。彼は親日家なので、私の代わりにずいぶんとミサイル問題に怒っている様子でした(私は論文執筆中で今そちらの方にかなり気を取られてしまっています)。以前にJアラートの話をしたら、興味深く感じたようで、色々と聞かれたこともありました。彼は放射線生物学の大家ですから、北朝鮮の核実験、ミサイル実験の類については一家言をお持ちなのです。とくに先日の核実験の際には、来月の国際学会の準備で相当忙しいはずなのに、国際環境放射線モニタリング関連を調べていたようでした。
彼に限らず、こちらも英国民の関心は高い問題であるようです。

現在、世界は不気味に蠢いています。欧米でテロ事件は尽きず、極東の政治的緊張度も高まってきました。日本もいつまで平和でいられるでしょうか。