「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

プリンセスの婚約発表

2017-09-04 | 2017年イベント
先日、眞子内親王が婚約を発表され、こちら英国でもニュースとして報じられています。
お相手は民間人の小室圭氏とのことですが、大学時代に出会ったこと、女性皇族の結婚いわゆる「降嫁」について等、様々な情報が出てきています。眞子内親王は今上天皇の初孫に当たりますから、今回の婚約は日本の皇室の歴史においても一つの世代の移り変わりを象徴する出来事なのかもしれません。

「降嫁」という言葉が示す通り、やはり、結婚に伴って「皇籍を失う」というのは欧米では様々な受け取られ方をするようです。
女性蔑視とまでは言いませんが、男性皇族は結婚後も基本的に皇統の継承あるいは宮家の設立という形になるのに対し、女性皇族は基本的に(相手が民間人ならば)皇族という身分から離れるわけですから、男性と女性の間に明確な区別があるのは確かです。したがって、女性宮家論争も含めて、男女平等の観点から色々と議論したくなる人たちも当然出てくるのでしょう。
私は畏れ多いことですが「皇族でいることが必ずしもハッピーであるとは限らないだろう」と個人的に考えており、皇族という身分から離れられる女性の方が良いこともあるのではないかとさえ感じています。その一方で、「皇族というある種の特権から女性だけが追い出されている」という見方をする人にとっては女性皇族が結婚に伴って降嫁せざるを得ないという現行の皇室典範が許せないのかもしれないとも思います。
とはいえ、皇室典範も不変というわけではなく、時代の価値観や思想に合わせて、その内容もいずれは変化していくのではないでしょうか。今回の眞子内親王の婚約と降嫁が改正の議論を促すものになるのかもしれませんね。

BBCニュースに昭和天皇からの系譜が紹介されていましたが、こうして改めて見てみると、いずれ秋篠宮家に皇位が継承されていくとすれば、小室氏は未来の天皇陛下の義兄になる可能性があるのですね。
彼がどういう人物なのか、もちろん私はよく存じませんが、はっきり言って「凄い度胸あるな」と思います。
自由恋愛でプリンセスが結婚できる時代になったとしても、しがらみといいますか、やはり周囲への影響力は大きいでしょうから、なかなか二人で静かに暮らすというのは難しいでしょう。きっと様々な干渉だってあるでしょう。やりたいことがあったとしても、それが出来なくなることにもなりかねません。まあ、それでも、彼は愛を選んだということなのでしょう。
末永くお幸せになってほしいですね。

追記:
今夜は男子フットボールW杯欧州予選「北アイルランド代表 vs チェコ」の試合がありました。北アイルランド代表のホームであるBelfastで開催されたため、緑の代表ユニフォームを着た人たちが街にあふれかえる事態となりました。警察官の姿も今日は沢山見かけました。
そして、サポーターの懸命な祈りが天に届いたのか、北アイルランド代表が2-0で勝利し、とくにパブの周辺は大騒ぎとなっていました。ずっとボールを持って、試合を支配していたのはむしろチェコの側だったようですが、結局、北アイルランドはカウンターからの2発で試合を決めたようです。

来年W杯で北アイルランド代表と日本代表の試合が観られたら面白いですね。