「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

Carrickfergusで相馬を語る

2017-07-23 | 2017年イベント
Carrickfergus(カリックファーガス)という町があります。
北アイルランドの首府Belfastから東に電車で20分くらいでしょうか。広島県に本社を置くリョービグループ(岡山県の両備グループとは異なるらしい)のRyobi Aluminium Casting (UK) Ltdという支社がある関係で、日本人がおそらく北アイルランドで一番多く住んでいる町なのではないかと思います。


この町は米国第7代目大統領Andrew Jackson(アンドリュー・ジャクソン)の父親の出身地として知られており、後に大統領となるAndrewが産まれる数年前まで彼の両親はこの町で暮らしていたそうです。現在、父親の生家のあった付近(正確な場所は不明とのこと)に、上写真のような小さな記念博物館があります。私が訪れた時には残念ながら閉館時間でした。


アイルランド島屈指の名城として知られるCarrickfergus castle(カリックファーガス城)を訪ねました。綺麗な状態で保存されている城郭は一見の価値があると思います。生憎の雨模様ではありましたが、剽軽なガイドさんのおかげもあって、なかなか楽しく過ごせました。

Carrickfergusを訪れたのは、なんと福島県ご出身の日本人の方が住んでいらっしゃったからです。日本で働いていらっしゃった北アイルランド人のパートナーの方とご結婚されて、現在はパートナーの方の故郷でかわいらしいお子さんたちと一緒にご家族で暮らしているとのことで、私も招いて頂いたのでした。まさか、英国の片隅で、相馬の話題が通じるとは……It's a small world!
もちろん、原子力発電所事故のことは重要な関心事とのことで、私も自身の体験を交えて色々とお話をさせて頂きました。

やはり留学は広い意味での社会勉強であり、私も様々なことを学ばせてもらったような心地がしました。