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Wonderful Days!

なんでも楽しむ。
そんな日常を綴っています。

プリズムと虹

2008-02-15 11:22:21 | 般若心経
前回は、
「自在に観ずることができる仏さまが彼岸に渡るための智慧を得るべく修行している時に」
というところまで進みました

これに続く言葉は
「照見五蘊皆空」

「この世の全てのもの・現象は、『空(=その時々で変化する。一定でない)』」とはっきりわかった
という意味です

「空」は、この般若心経の中で説かれている大きなテーマ。
般若心経はその「空」を体得するためにどんな智慧が必要なのかを教えています。

「般若心経、『心の大そうじ』」では、私達はそれぞれの心のフィルターを通して、この世の全てのもの・現象を見、解釈し、行動を起こしていると説明しています

つまり、同じものや現象を見ても、どんなフィルターを持っているかによって、見え方や解釈の仕方、行動の起こし方が違ってくるというわけです

本の中で和尚さんは「赤信号」を例に挙げています。
 赤信号:
  和尚さんのフィルターを通すと、
   「『横切る車が通りますから危ないですよ』と自分達を守ってくれるもの」
  信号無視する暴走車の目を通すと、
   「『渡ったらいけません』という、自分に命令をするもの」

ちなみに、rabbitのフィルターを通すと、
   「『秩序が乱れると皆に危険が降りかかります』と諌めてくれるもの」です。

何を見るにつけ「自分はいつも守られていてありがたいことだ」と思う人、
常に反抗心を抱いたり怒っている人、
人に迷惑をかけることを怯えている人、
それぞれ違うフィルターを持っているわけですね

自分や人を幸せな気分にできるフィルターを持つように心がけなきゃ

これも修行。。。

2008-02-13 14:12:05 | 般若心経
先に紹介した「観自在菩薩」を主語として、
「行深般若波羅密多時」が続きます

(観自在菩薩さんが)
般若(=智慧)波羅密多(=心安らかな境地に至る)を深く行じていた時、
(何かが起こりました。)
という構図です。

わかりやすく言うと
「(自在に観ずることのできる菩薩さんが、)
悟りを開くために必要な能力を得るべく一生懸命修行していたときに、」
となりそうです。

ここで、「般若心経、『心の大そうじ』」では、「修行」について考えます

修行というと
滝に打たれたり
お経を読んだり
正座をしていたらぺしっと後ろから叩かれたり
というイメージがあります。

それも仏教的な修行の一環なのでしょうが、
本では著者である和尚さんが修行ってこういうことか!
と気付いたお話を紹介してあります

「性格って認知症になっても変わらないものなのかなあ」と悩んでいた和尚さん。
お知り合いのお医者さんに聞いてみると、「基本的に変わりません」という答え。
がっかりする和尚さんは再度尋ねます。
「じゃあ、やっぱり性格は変わらないものなんですね?」
お医者さんの答えは
「いや、変えようと思えば変えられるでしょう。それを仏教で「修行」と言うんじゃないですか?」

なーるほど
そういうわけで、rabbitも自分の性格で変えたいと思っている面を変えるべく、修行にとりかかってみました。

まずは、問題点の分析から。
黒い毒を吐かない温和なrabbitになるべく、マインドマップを使って考えてみました。
テーマは「何故あの人が嫌いなのか?」

中央にテーマを書き、そこから枝を這わせて思いつくまま関連する言葉を書いていきます。
(マインドマップについては、googleでも沢山関連記事があります。)


一本の枝を見てみると、
「何故あの人が嫌いなのか?」
  ↓
「当たり前のことが通じないから」
↓じゃ、なぜ通じないのか?
「外国人だから」
「全てを言葉で説明・理解できる能力が互いに欠けているから」
「嫌いだと思う人とは、なるべく話したくないから」

と、理由の葉っぱが沢山生えていきます

「嫌いだと思う人とは、なるべく話したくないから」
から枝わかれさせて、何故嫌いな人と話したくないのかを考えていくと
「自分に心の余裕がないから」
といった、自分の問題が浮き彫りになります

つまり、「何故あの人が嫌いなのか」の1つの答えは、
「自分に心の余裕がないから」という、
相手ではなく自分の問題であることがわかってきました

沢山の枝や葉っぱがあるということは、
それだけ自分の問題点も沢山浮き彫りになったというわけで。。。
なんて小さな人間なんだと、愕然

沢山あるなー。
修行の道は長いっす


頭固いって人事だと思ってた

2008-02-11 22:34:24 | 般若心経
般若心経は「観自在菩薩」の5文字から始まります。

「菩薩」とは修行中の人、或は、悟りを得た後人々を救う活動をしている人

「観自在」とは観ずることが自在

さて、観ずることが自在とはどういうことでしょう

「般若心経、心の大そうじ」では、反対に、「頭が固い」とはどういうことかに視点を移しています

私は頭柔らかい方だから大丈夫
そう思っていませんか?
(そう思っていました

以前、友人が家に来た際、うちの母がケーキを買ってきてくれた時のこと

母が上機嫌で開けた箱の中には
 ショートケーキが5つ
 チーズケーキが2つ
 レアチーズケーキが2つ
 チョコレートケーキが1つ
人数は5人

つまり、誰もがショートケーキを食べないといけない訳です

えー
うち、ショートケーキ好きじゃないんですけどぉ
しかも、2個目も選択肢少ないじゃん
そして、2個も食べないといけないのぉ?

母にとってはショートケーキはケーキの王様
誰もが好きなショートケーキ
取り合いになったら大変
という考えのもと購入したらしいですが

勇みすぎ
そして頭固すぎ

色々選べる方がいいに決まってんじゃん


また、両親と外食した時のこと
沢山メニューがあるから嬉しいなぁと迷いながらオーダー決定
両親はというと、
あろうことか私と同じでと注文していました

えー
なんでー

その時はそう思いましたが、

両親にとっては選択肢の多さは困惑を生むだけ
つまり、
「選択肢が多い方がいい」と思っていた私の頭が固かったと気付きました

ごめんね、お父さん&お母さん

観自在にはまだまだでございます

教えて、シャカサマ

2008-02-11 01:18:22 | 般若心経
般若心経はこんな感じで生まれたそうです

舎利 「お釈迦さま、迷いをなくすにはどうしたらよいんでしょう?」
お釈迦さま 「『空』を体得しなさい」
舎利 「そんな難しいことを言われましても…。ほな何をしたらよいんでしょう」
お釈迦さま 「しゃーないなぁ。よく聞きなさい。」

とお話を始める訳です。
そのお話の内容が、般若心経
ちなみに、舎利さんはできのよいお弟子さんだったそうです。
(上の会話はあくまで想像です)

では、お釈迦さまのお話とはどんなだったのでしょうか

次からかたまりごとに見ていきます

般若心経ブーム

2008-02-10 12:04:34 | 般若心経
お経というと、なんだかとても暗いイメージがありました

暗いお部屋の片隅にあるお仏壇
灰色をイメージさせる匂いのお線香
そのなかでお経をあげるお年寄り

子供の頃は特にそういう場面が苦手でした

そんなイメージを払拭してくれたのが、この本
般若心経、心の「大そうじ」
http://www.mikasashobo.co.jp/book/ISBN4-8379-7652-2/

「そうじ力」に関する本が書店に並んでいますね。
部屋のお掃除で心をすっきりさせるのが「そうじ力」系の本たち
般若心経に書かれている内容を各々考えさせることで心をすっきりさせるのが
この本です

般若心経を切り口とした自己啓発本
そんな感じです。
ただ、他の自己啓発本と違うのは、
「こういう場合はこうしましょう」とか「こう考えましょう」と解決法を教えるのではなく、
読み手に考えさせる、ヒントとなるような小話で構成されている点です

人や本からの受け売りの言葉は少しの間は自分の頭の中に残る
でも、自分が体験をしたものしか自分の中には取り込まれない

そう実感している人は多いことでしょう

自分の体験したことを考える時間、自分を見直す時間

そんな時間をこの本を読みながら持つことで、
自己啓発本を100冊読むより色んなことが身に付くんじゃないかな
そう感じました

というわけで、
この本に沿って般若心経を読み解きながら、
思ったことを書いていこうと思います

般若心経がブームになれば、
権利の主張が横行して感謝の気持ちが薄れつつあるこの社会も、
ちょっとずつ変わっていくんじゃないかなあと、
ちょっと期待をしております

いつまで続くか自信はありませんが、最後の一句までたどり着くことを目標に