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Wonderful Days!

なんでも楽しむ。
そんな日常を綴っています。

源氏物語に見る、耐える時期の意味

2008-11-19 11:24:11 | 源氏物語
なんで自分ばかりこんな大変な目に遭うのか・・・

誰しもそう思った経験があることでしょう

源氏物語の中にも、耐えて耐えて、耐え忍んだ女性がいます
源氏が須磨に流されている時に出会った身分の低い貴族の娘、明石の君です

源氏にとってたった一人の女の子を授かった運のよい女性です
当時は、女の子を天皇に嫁がせることが、大きな政治的意味を持っていました。
当然、明石の君の姫君もそういう運命にあります。
そこで障害となるのが、母である明石の君の身分の低さ
涙ながらに、当時正妻的立場にあった紫の上に可愛い娘を託します

そんな明石の君からの相談
耐えることに何の意味があるのでしょうか?

梶妙寿さんのアドバイスをかいつまむと、
何かを得るために耐えるのではない
耐えるからこそ、何かが得られる
だから、しんどい今こそ、今を生きなさい

身分を考慮して控え目に振る舞いながらも、
源氏から高貴な人と一目置かれ、紫の衣装を贈られる気高さを保つ彼女


自分がやるべきことを、長い時間をかけて慎重に積み重ねた結果、
姫君の生母として世間にも認められ、
後には孫が天皇となり、一族の繁栄をもたらしました

辛い時期は試練の時期
ゆえに、今を生きる時期

噂を信じると・・・

2008-11-18 17:07:06 | 源氏物語
いつの世も、男というのは噂に伝え聞く美女に弱いようで・・・

源氏も噂だけを頼りに、友人と競ってある女性にアプローチをかけています
末摘花という女性です

父君を亡くし、零落し、荒れた家に住む哀れな姫君
琴の名手であった父君を想い、琴を相手に毎日を過ごす内気な姫君
(妄想中

ライバルを蹴落として深窓の姫君に対面した源氏は、その容貌にびっくりします
長くて赤い鼻を持つ不器量な女性だったからです
鼻の頭が赤いから、ベニバナ(=末摘花)
ちょっとひどいなぁと思いますが、なかなか可愛い花です

(神戸観光壁紙写真集)
http://kobe-mari.maxs.jp/

そんな末摘花からの質問
容貌に自信の持てない自分は、どうしたら幸せになれるのでしょうか?

梶妙寿さんの回答
自分の得意なものを磨いて、内側から自分を輝かせること
そうすれば、所作や表情も変わり、魅力が増していくはず

末摘花は不器用でもあったため、得意なものはなかったようですが、
この人ほど、どんな時でも源氏をただただ信じて待っていた人はいません

同情から時々援助をしてきた源氏ですが、
彼女の健気で一途な姿に心を打たれ、
妻の一人として大邸宅に迎え入れることになります

ここら辺の度量の大きさが、光源氏が理想の男性として描かれている所以なのではないかとrabbitは思っています

女は内面の輝き
男は度量

執着心を捨てるには

2008-11-18 12:22:47 | 源氏物語
源氏物語に学ぶ生き方、第2弾

抑えようと思っているのに抑えられない気持ち
どうしたら消せますか?

六条御息所からの質問という設定です
彼女は、執着心が強いがゆえに生霊になり、
源氏の最初の奥さんの命を奪ってしまった人です

若い源氏にとっては、教養や知性のあるオトナの女性
頑張って落としてはみたものの、プライドの高い彼女をどう扱ってよいかわからず、
あまり足を運ばなくなります

一方、それに反比例するように六条御息所は源氏への想いが積もります
しかし、年上であることの引け目もあり、素直に気持ちをつたえられません

その自己抑圧が、生霊を生みます

男性からみたら、女ってこわい~
と思われるでしょうが、
源氏のブランド志向や好奇心に翻弄された可哀そうな女性でもあります

さて、どうしたら執着心を捨てられるのか?

煩悩に浸かりなさい
というのが、お答えでした

欲望を抑圧するというのは、自分のもつ欲望を否定することになる
一度どっぷり浸かってしまえばいつかは終わりがくるから、いずれ欲望も消える
というわけです

欲望は消えるだろうけど、失うものがある場合もあると思うので、
浸かる場合は慎重に~

なぜ不安になるのか

2008-11-17 15:53:00 | 源氏物語
源氏物語に登場する女性たちも、現代を生きる私たちと同じような悩みを持っていた
というわけで、何回かにわけて、前述のトークショーの内容をかいつまんで紹介します

愛されているとわかっているのに不安になるのは、どうしてなのでしょう?

質問の主は、光源氏の愛妻、紫の上です。
ちょっとどうかとは思いますが、いいオトナである源氏が10歳くらいの子を見初め、
自分の理想の女性に育てようとひきとった女性です
ちなみに、現代の男性にもそういう願望があるらしいですが、
どうですか?男性陣のみなさん

ともあれ、紫の上は蒲桜に例えられる美しさと思いやりを兼ね備えた最上の女性に成長し、
正妻として認知されて源氏と苦楽を共にします。


しかし、身分がそれほど高くないこと、正式な婚姻過程を経て結婚していないことが、
紫上の晩年に悲劇をもたらします。
源氏が天皇の皇女を正妻として迎えたため、その座を奪われてしまったわけです

一番愛されているのも、一番一緒にいる時間が長いのも、自分であることには変わりない
それでも不安に押しつぶされてしまう

どうしたらそんな不安を取り除けるか、梶妙寿さんの回答をかいつまむと、

心とは移り変わるもの。
自我を確立すれば、相手の心にふりまわされたり不安になったりすることはない。
そのために、自分を見つめ、今を生き、咲くに咲かせなさい

不安に陥った時は、自分を輝かすことを考えてみよ~

源氏物語に学ぶ現代女性の生き方

2008-11-17 12:39:04 | 源氏物語
えー。 「なんでなん?」と突っ込まれそうですが、
rabbitはニュージーランドで、源氏物語など平安文学の研究を少しかじっていたことがあります

諸事情により修士論文に取り組む前に帰国することになりましたが、
源氏物語に出てくる女性の多くがなぜ出家したのか、
一夫多妻制と言われる婚姻制度と、当時流行っていた仏教への信仰から
その理由を解いていこうと思っていました

帰国後は自分の中で源氏を封印してきましたが、
紐を解き、講演会に行ってきました。

会場は日本酒の白鷹運営の禄水苑



歌人の林和清さんによる講演のみと思っていったところ、
慈受院門跡の梶妙寿さんの講演と、お二人のトークショーもありました。
自分がかじってきた源氏物語と般若心経が、まさかこんな形でつながるとは・・・


趣向が凝らされたトークショーでは、
紫の紗を被った男性が、笛の音を響かせながら、手紙を携えて登場~
源氏物語に出てくる女性たちの悩みを記した手紙です

女性の悩みは、時代も背景も関係なく共通している
仏教的な考え方から、梶妙寿さんがどうしたら問題を解決できるのか答える
という流れでした

詳しくはまた次回~