Fのぼやき

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WWW2005パネル・ディスカッション

2005-05-12 00:45:31 | セマンティックWeb
ちょっとしたメモ - WWW2005パネル・ディスカッション
Web KanzakiでWWW2005のパネル・ディスカッションの内容が紹介されていた。セマンティックWebに積極的な会議なのでありがたい。

神崎さんもいれて4人のディスカッションらしいが、この中でもセマンティックWebに対するイメージに微妙な違いがあるようだ。

一応神崎さんによる、4人の意見を挙げておくと

神崎さん:メタデータを用いた高度な検索は比較的進んでいるがオントロジ共有、エージェントなどはまだまだ。セマンティックWebに興味をもってもらうのが重要。今あるメタデータをもっとセマンティックWebに組み込もう。

Jim Hendler教授:教育、アウトリーチによってもっと利用者からデータが出てくることが重要

Zavisa Bjelogrlic (SW関連の起業家):何でもありではなくて、よりターゲットを明確にしたアプリケーションが必要

Bernadette Hyland(ソフトウェア開発会社):
さまざまなIT企業の取り組みを例示しながら、セマンティック・ウェブへの取り組みが実際に進みつつあることをふまえた考察

と4人ともそれぞれの背景そのままの意見を言っているw
つまりユーザ代表(?)の神埼さんはセマンティックWebによるメタデータの標準化、アカデミック代表のJim HendlerさんはWeb上での知識の共有、SWベンチャー代表のZavisa BjelogrlicはセマンティックWeb技術の有効利用法、ビジネスの視点をもったBernadette Hylandさんは一部の企業がセマンティックWebにやや興味を持っているということを言っているようだ。

恐らく神埼さんの考えているセマンティックWebはまず間違いなく実現できると思うし、実際にすでに始まっている。そしてRSSに代表されるその社会的インパクトは現時点でも相当大きい。すでにセマンティックWeb(もしくは同様の思想)によってWebは変わったといっても過言でない。これに関してアンチ派は「RSSはセマンティックWebじゃない」というかも知れないが、そんなことはないRSSも立派なセマンティックWebだ。

他の3人の意見はどうだろうか?
恐らく神崎さんの場合と違いアンチ派は否定する立場をとるだろう。ただそれは単に立場の違いだと見るのが妥当だ。多くのアンチ派はセマンティックWebに対してユーザーの視点で物事を考えているようだ。それに反して3人はそれぞれの立場からある特定の問題の解決策としてセマンティックWeb技術を使おうと考えているように見える。

今まで公の場では多くの場合3人のいったような意見に焦点があたっていた気がする。これらの意見は専門的であり、特定の学者や開発者が考えるべき問題である。利用者には目に触れないところでやるべきだろう(価値は多いにあるとは思う)。神崎さんのようなわかりやすいセマンティックWebのイメージを提供し、利用者に興味を持たせることが大切だと思う。





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