セマンティックWebの「研究」をやっていて気づいた点。それは現在の標準仕様であるOWLがあまりに学術すぎて使い物にならないという現実だ。
大御所の作った仕様に対しては、あまりおおっぴらに文句は言えなかったが、DERIという団体のJ. Brujinらによるこの論文では見事に僕と同じ意見でOWLを否定し、新たな言語「OWL Flight」を提案している。
OWL Flightが優れているかどうかはおいといて、一応OWLのダメな点をあげておきます。
1. owl:maxCardinarityがrestrictionであり、constraintではない。
つまり、ある制約を記述した場合、知識をその制約(restriction)にあうように解釈するというのがOWL。ちなみにFlightの場合、ある知識が制約(constraint)にあわなければエラー。
2. OWL DLとLiteという二つの言語があるが、実は推論のしやすさという点でも対して違わない。
最悪計算量は違うけど、平均計算量は似たようなもの(だと思う)。そしてそれが非常に悪い。
3. OWL自体が概念を記述するものであって、RDBやXMLのようにデータを格納するものではない。
例えばあるクエリを満たすURIをとってくるような推論がかなり遅い。しかし、この手の推論が一番期待されている。
とりあえずOWLさえ何とかすればセマンティックWebの研究がかなりやりやすくなるのだが、、、。このOWL Flightに少し期待。
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