Fのぼやき

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IBMとWSDL-S

2005-06-30 18:04:59 | セマンティックWeb
Web Services Semantic Annotations - WSDL-S
IBMがテクニカルノートとして「WSDL-S」を発表しているのを発見した。
セマンティックWebサービスの有用性はすでに一部の研究者の中では知られていたが、あのWebサービスの大御所IBMが動いたということで今後ますます研究がすすむだろう。

IBM自体はセマンティックWeb推進派かというとそうでもない気がする。実際今回のWSDL-SでもRDFやOWLで必ず記述するというわけではなさそうだ(あまり深くは読んでないが)。今回の話はあくまで流行に乗ったというよりは、流行の中から有用だと判断されたと考えられる。

ここ最近IBM以外にもセマンティックWebを思い出させるような試みが多くの企業でなされている。例えばgoogleは各サイトの記述をXMLで記述することにより検索に利用したり、MSはlonghornにRSS機能を盛り込むらしい。これらの試みはW3CのセマンティックWebとは独立で行われている。しかし、その考え方はまちがいなくセマンティックWebと同じであり、RDFやOWLを用いることにより標準仕様にそった形で同様な機能を実現できる(そしてそれは大きな利益をもたらすだろう)。

そもそもWebのような雑多な空間でリソースやサービス、情報にメタデータをつけて整理するというのは至極当然の考え方である。またその整理法を一つの標準に統一することによってWeb全体での利用を可能にすることも至極当然だ。そう考えるとセマンティックWebのような考え方は当然の技術である。同様なことを独自仕様でも実現できるが標準があるならそれを使うべきである。

まだ実感はないが、セマンティックWebがどうやら"来ている"ようだ。

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