清き心の未知なるものの為に㊺・・・ダグ・ハマ-ショルドの日記より
絶えず卑怯であり、裏切りばかり繰り返していると、そのような振舞いをいつか裁かれるで
あろう。その日、おまえの気弱さがおそらくはとるにたらぬ仕方で表に出たために、おまえは
正しく選ぶ可能性を永久に取り上げられることになるであろう。
おまえがことばどおり受け取られなかったがゆえに、情けなくもふたたび試練にあわされる
ことになったのを、せめてありがいと感じてはいないのか。
出世主義者としてのおまえには、ひとたび目標に達してからでも、なすべきことはたくさん
ある。おまえはまだ、ほかの連中が梯子段を攀じ登ってくるのを邪魔することができよう。
ふと、こんな想念がおまえの心をよぎることがある。-----おまえはいてもいなくてもよかった
のかもしれぬ、と。それでも世間の人は、おまえが固定給をもらい、銀行預金を小脇にかかえて
いるのを見て、おまえが自分自身を自明の存在とみなししているものと思い込んでいるのである。
おまえが所有しているものは人の興味をよびさますことができる。だが、おまえが実在している
という事実にはそれができぬ。
(光あるうちに)考えるべきこととされているのは、退職のこと------死のことではなくして-------
なのである。
「これは大げさすぎる。私はごくささやかなことしかしてほしくはないのに------。」
死ぬという事実が、これはまた社会的機能という側面を帯びねばならないのであれば、それな
らば、邪魔にならないように忍び足で出てゆくのを見逃してくださいませんか。
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