森にようこそ・・・シャングリラの森

森に入って、森林浴間をしながら、下草刈りをしていると、自然と一体感が沸いてきます。うぐいすなど小鳥たちと会話が楽しいです

養子に出すか、出さないか?

2022-09-21 12:32:47 | 森の施設

 

   養子に出すか、出さないか?

 

  襖ごとに僅かに聞こえてくる話声に耳をすました。

 「あなたの三人の子供の内、末っ子を男の子を養子に頂けないか。」

 「とんでもない、三人目の女の子を三歳でなくし、戦時中にも関わらず、もう一人の

子供が授かったのです。とても養子には出せないですよ」

 

  これは私の事を言っているのだと思いました。私が小学校に行きかけたころの時だった

と思う。私が育った家族は、母親、父方の祖母、9歳年上の兄、そして5歳上の姉の5人

家族でした。父親は戦時中の船大工の仕事中に大怪我が元で、私が4歳の時に無くなって

いる。9歳年上の兄は、高校を卒業すると、大阪方面に就職し同居家族は4人になった。

 私を養子に欲しいと言って来たのは、神戸の近くといっても三田というところに住んで

いる一人暮らしの母方の親戚で会った。私達と比較すれば可なり裕福な暮らしをしている

様子らしい。その後、養子の話は二度となく、母がきっぱりと断ったからだろう。

 それ依頼私は、詳しいことは母から聞いていないし聞こうとも思わなかったようです。

 これまでに何度か、あの時、母が了承されて私が養子になっていたなら、自分の人生は、

現在と大きく変わったものになっていただろうと、微かに頭に浮ぶことがある。よくぞ母が

養子に出すことをきっばりと断ってくれた母親の愛情に感謝している。

 私のある一時期の出来事でした。

 

 

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