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やっかいになる道路の陥没対策

2007年03月20日 07時38分58秒 | 建設全般
やっかいになる道路の陥没対策
2007/03/14

 東京都内で,路面下の空洞が相次いで見つかっている。2006年8月には,渋谷区で路面が陥没してバスのタイヤがはまり,動けなくなる事故が発生した。

 道路を管理する国土交通省関東地方整備局東京国道事務所が調査したところ,この事故は,水道管からの漏水で路面下に空洞ができ,その上部が崩れ落ちたことが原因とわかった。

 こうした陥没事故を未然に防ぐため,道路管理者は定期的に路面下の空洞調査を実施している。空洞の発見数は,2004年度以降,大幅に増加した。「2004年度から新型の調査車両を導入した結果だ」と東京国道事務所管理第二課の鹿島秀昭課長は説明する。旧型では発見できなかった空洞が見つかるようになったからだ。

 埋め戻しの工事費は,空洞の規模によって異なり,40万円から200万円かかる。地下埋設物が原因と特定できた場合はその構造物の管理者に請求できるが,不明の場合は道路管理者の負担になる。

 東京国道事務所では,2004年度に発見した85カ所の空洞のうち40カ所が原因不明だった。新型調査車を採用してから原因不明の空洞の数も増えた。

 空洞の発生には,地下埋設物のほか,気候も影響しているという説もある。「過去の経験から気温が高いと発生率が高いようだ」と同事務所管理第二課の畦地拓也維持第一係長は話す。事例を集めて,ほかの原因も究明していく方針だ。

(詳しくは日経コンストラクション2007年3月9日号トピックス「やっかいになる道路の陥没対策」で)