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京都の流域下水道・長寿・循環再生プラン

2006年11月29日 17時10分28秒 | 下水道
流域下水道を効率的に維持
長期的視野で府がプラン提示

 京都府は28日、流域下水道施設の維持管理費を抑制するための「京都の流域下水道・長寿・循環再生プラン」をまとめた。コストが高く重要な設備を中心に修繕を計画的に行い、長期的な総維持管理費を抑える手法を盛り込んでいる。

 流域下水道は、処理エリアが複数の市町村にまたがる場合、終末処理場などを府が整備する。桂川右岸や宮津湾など府内に五つの浄化センターがあり、府民の約3割にあたる約76万人が利用している。

 プランでは今後、老朽化による大規模修繕や、設備の更新が増加すると予測。「経営的な観点から、合理的な投資が求められている」としている。

 具体的な管理手法として、各流域下水道ごとに施設の管理計画である「アセットマネジメント実施計画」を策定する。設備ごとに劣化を予測し、維持費が最少となるよう適切なメンテナンス計画を立案する。

 例えば、洛西浄化センターの送風機は60年間で約5億6000万円の維持費がかかるが、計画的に修繕して耐用年数を延ばせば、約8000万円(約14%)も節約できるという。

 府財政への影響を考慮し、更新費用が集中しないよう、優先順位によって施設ごとに更新時期を変更し、毎年の支出額を平準化する手法も盛り込んでいる。

 府下水道課は「設備の更新費を安く抑えれば、下水道使用料や税金投入の抑制にもつながる」としている。