SPIDERS IN LOVIN' COOL

ケロロ軍曹(主にクルドロ)や、名探偵コナン(主に平和)の小説。
毎週土曜日は「今週のクルドロ萌え」を予定。

ラーメン侵略その裏で(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】超短編)

2008-01-26 12:40:21 | ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)
「ブルーハワイラーメンなんて、本当に売れるのかなぁ(ドロドロドロ…)」
「俺は美味いと思うぜ、ブルーハワイラーメン」
「クルルくん、ありがとう」

あっ…でもクルルくんの味覚って普通の人とは違うんだっけ?

「でも俺は、ブルーハワイラーメンよりあんたを喰いたい。
あんたが一番美味いぜ~。クーックックック~(@皿@)」

普通の人に受け入れられない味でも、
君が美味しいって言ってくれればそれでいい…。


Fin


【あとがき】
何書いてるんだ?オレ(爆)。
今手を付けてる3作に苦戦中のためこんなのしかアップできません(笑)。
ゲロゲロ30分の「ケロロ ラーメンで侵略」の舞台裏。

君に名前を書いてあげる(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-01-25 19:07:04 | ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)
クルルくんは、貪るように僕を抱く。
いつだったか、この星の小説で、
【幼少の頃、家庭環境がよくなかった人は相手を貪るように抱く】
と書いてあったのを読んだ。
確かに当たってるかも知れない。
クルルくんは、家庭愛に飢えていたらしい。
小さい頃に両親が亡くなって唯一の親戚に引き取られたんだけど、
その親戚に子供が出来ると、クルルくんを邪魔者扱いして
小訓練所の寮に強制的に入れられちゃったんだって、
笑いながら、でも寂しげに話してくれたことがあった。

「く…クルルくん…、そんなにしたら…小雪殿に…」
「あん?いいじゃねえか。別に浮気してるとかじゃねぇんだから」
「こんなこと知られたら…」

パチーンっという音が、薄暗いラボに響きわたる。
僕はクルル君にぶたれた。

「俺とくのいち娘、どっちが大切なわけ?」
「それは……どっちも大切だよ…」
「クック~。優等生回答だな。でもな、俺様はそんな答えじゃ納得できねぇんだよ」

メガネの奥で、一体どんな瞳をしてるのだろう。
怒ってるのかな?寂しがってるのかな?

「………………///」

首筋にキツく吸いつかれた。

「俺は…あんたが何より大切なんだ。
あんたが居なくちゃ生きてけねぇんだよ!!
あんたしか居ねえんだよ、俺を受け止めてくれる人。
誰にも奪られたくねぇ。誰にも渡したくねぇ。
だから…あんたに俺の名前を書いてるだけなんだよ!!
誰にも奪られねぇようにな!!」
「……クルル…くん?」

貪るようなキスを、身体中に。
僕は抵抗すら出来ない。
抵抗しても虚しくなるだけだと判ってるから。

「あんたは俺のもんだ。あんたは俺のもんだ!あんたは俺のもんだ!!!!」

まるで催眠術でもかけるかのように何度も繰り返す。
でもね、クルルくん…。
君は意外とバカだなぁ…

「俺はあんたのもの、あんたは俺のものだ」
「クルルくん」
「なんだい?」

(名前が書いてなくても、僕はクルルくんだけのものだよ。)

「ううん、何でもない」
「何だよお前…」

恥ずかしくて言えないけど、今日もキスしてあげる。


Fin


【あとがき】
うちの中ではクルルの両親は死亡してます(爆)
ごめんなさい(爆)。
よくあるキスマークネタが書きたかっただけです。
嫉妬深いのは意外とクルルの方かもしれません…。
この後二人はどうなってしまったのか??(爆)
でも、相手がクルルだと…夜が長そうですよね(爆)。
高校の頃、若い女の先生に授業中、
「せんせ~い、質問!首筋の赤いのって、キスマークですかぁ?」
なんて言って先生を慌てさせたことを思い出しました(爆)。
盛り上がりがないな、相変わらず…

ピンポーン(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】超短編)

2008-01-23 19:29:52 | ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)
「なあドロロ。卓球やりにいかないか?」
「えぇ!」
「何驚いてんだよ?」
「いや…クルルくんから言い出すなんて珍しいな、と思って…」
「やるのか?やらないのか?」
「もちろんだよ、でも本当珍しいね、
クルルくんがスポーツやろうなんて言い出すなんて。」
「まっ、隊長たちがやってて楽しそうだったからな。」

別に卓球がやりたかったんじゃない。
卓球じゃなくても、あんたと二人でやれば、きっと何でも楽しい。


Fin


【あとがき】
結局、卓球やるシーンねぇじゃんか(爆)。
あの中で二人だけ卓球やらなかったのは、
きっとクルルがドロロの楽しそうな顔を自分のものだけにしたかったからです(断言)。
そして二人部屋なはずです、ええ。

心地よい緊縛プレイ(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ?】超短編)

2008-01-21 18:46:49 | ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)
ったく、なんでペコポン人は温泉に入ったら浴衣を着たがるんだ?
それどころか小隊の面々まで…
あんたら、普段裸だろ?

「クルルくん、僕が着付けしてあげるよ」

すっかり浴衣に包まれてるドロロが言う。

「いいよ、俺様こんなもん着なくても困らねえし。」
「そんなこと言わないで。ねっ?」

その瞳に言われたら、俺様でも断れねえ。

「クルルくん、腕上げて!」

風呂上がりの、石鹸のいい匂いがする。
帯を結んでくれてるドロロを見て思った。
(もしかして、俺今ドロロに緊縛されてる?)
優しく撫でられてるような、心地よい緊縛。
って、何考えてるんだ、俺はドSで総攻めなはずだ。

「ほらっ、出来た。やっぱり思った通りだ」
「何が?」
「クルルくん、浴衣すごく似合うよ」

何言ってんだ。あんたの方が数倍似合うっての。
それにしてもあんた、相変わらずこういうの得意だよな。
自分でやったのに上手く着付けてる。
まあ、どんなに上手く着付けたって、後で俺様が剥いじまうんだが…
後で俺様を緊縛した仕返しをしてやるぜ、
クーックックック~(@皿@)。


Fin


【あとがき】
アニメ「温泉っつうたら卓球だ」の舞台裏はこんな感じ(笑)。
本当は緊縛プレイにするはずでは…。
珍しく若干リバですね(笑)
クルルの仕返し…「帯ぐるぐるで浴衣をはだけさせる」くらいかと思います(笑)。

年下の男の子(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-01-20 13:56:08 | ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)
どんなに夜遅くに寝ようとも、毎朝同じ時間に目覚めてしまう。
忍者は知らないうちに規則正しい生活を送れる身体に出来上がっているのだ。
ふと、隣を見ると、低血圧な彼が、寝息を立てながら眠っている。

「クルルくんって…意外と優しいよね…」

周囲からは陰湿、陰険、根暗…と、あまり評価の良くない彼だが、
僕はそうは思わない。
それは、甘い言葉を囁いてくれるからだ…なんて周囲には言えないけどね。
一体どこでそんな言葉を覚えたのだろう?
僕より年下なのに、いろんなことを知っている。
気づけばいつも、僕の方が甘えてしまっている。
どんな願い事も叶えてくれる。

「年下の男の子…か…」

年下だけど、上司でもある。
この世界では珍しいことではないし、
彼はそれだけの能力を持っているから、特に気にしていない。
それに、たとえ彼が上司だろうと部下だろうと、
僕の気持ちはきっと、どう歩いても同じ答えにたどり着くだろう。

「クルルくん、好き…」

言わせてばかりだったセリフを、
彼が寝てる間にこっそり言ってみた。
今まで恥ずかしくて声に出せなかったけど、
声に出したらなんて気持ちいいんだろう。
言霊になるからかな?
彼が目覚めたら、まず最初に声に出して伝えてみよう。

「クルルくん、好きだよ」

って。
今日は、何でも叶えてあげるから、
君のワガママのプレゼント、僕に一つください。


Fin


【あとがき】
ドロロ一人語りの巻。
なんかうちのクルドロは、
クルルの方が好き好き光線出しまくってるので、
たまにはドロロの方から好き好き光線出してみようかな…と。
うちのドロちゃんは鈍感なので難しかった~。
しかしドロちゃんってどう甘えるんでしょうね?
クルちゃんに叶えてほしい願い事って何なんでしょう?(笑)。
少しでもドロ→クルの思いが伝わればいいな。
えっ?伝わらなかった?

(逃亡)

非情のライセンス(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-01-14 08:42:54 | ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)
非情のライセンス…かつてアサシンはこう呼ばれていた。
敵ともなれば、誰彼構わず抹消していいと許可された。
何人、この手で傷つけて来たのだろう…
何人、この手で殺めて来たのだろう…
星になった戦士たちの輝きは、きっと苦しみの涙だ。
日向家の屋根で、そんなことを考える。
何人も殺めてきた僕は、
きっと星になる資格すら貰えないんだろうな…

「ドロロ…」

一番好きな人の声がする。

「どうしたんだよ?ラボからこっそり抜け出すなんて」

だけどそれは、今、一番聞きたくない声…。

「星か…冬は空気が澄んでるから、綺麗だよな」
「クルルくん…」
「なんだ?」
「人は死んだら、みんな星になれるの?」
「……………」

クルルくんは、返答に困ったのか、暫く黙ってしまった。

「ドロロ……寒くないか?」

そう言うとクルルくんは、後ろから僕の腰を抱く。
僕の身体は…血みどろなんだよ、クルルくん…。
クルルくんも、血みどろになっちゃうよ…。
僕は、あなたを愛する資格があるのだろうか?
こんな血みどろの手で、身体で、あなたに抱かれてもいいのだろうか?
堪えてた涙が溢れてくる。

「悪い夢でも見たのか?」
「…クルルくん…僕は…アサシンだよ?」
「んなことはとっくに知ってる」
「この手で…何人も殺めてきたんだよ?」
「それも知ってる」
「僕は……クルルくんに愛される資格なんてないんだ」
「……ドロロ?」
「僕に触れると、クルルくんも血みどろになっちゃう!」

腰に回された腕がキツくなる。
クルルくん、もうこれ以上、僕に触れちゃダメだよ…。
どうして……どうして触れてくれるの?

「あんた…バカだな」
「………」
「あんたの過去を知ったからって嫌いになれる程、俺は諦めよくないぜ…」
「…………」
「それにな、あんたが俺に愛される資格が無いなんてことは、
あんたが決めることじゃない。俺が決めることだ。」
「………………」
「あんたに、俺に愛されるライセンスをあげるぜ。
有効期限は、もちコース、永久的にな。」
「クルル…くん」
「愛してるぜ…ドロロ、あんたの過去も今も、未来もすべてをな」
「……///。ぼっ…僕もだよ、クルルくん」
「じゃあ、俺にもライセンスくれ」
「もっ、もちろんだよ。」
「…それと、あと一ついいことを教えてやるよ。
さっきの答え。
人はな、一生のうちに誰かを愛して、誰かに愛されれば、
必ず星になれるんだ。
そして、愛を囁き合った人の中で輝き続ける。
あんたはもう、とっくに星になれるライセンスを持ってるんだよ。
だけど…俺より先に、星にならないでくれよな。」
「クルルくんも、僕より先に星にならないでね。」
「……まいっちまったなぁ~
そんな機械は、いくら天才の俺様でも作れないぜ~
クーックックック~(@皿@)」

やっとお互い笑い合う。
僕らは、朝まで星を見ていた。


Fin


【あとがき】
うわぁ~~!!
クルルがクルルじゃなくなってる!!(叫っ)
「星が綺麗」とか、「寒くないか?」とか、「愛し合えば星になれる」とか…etc…。
シリアス作品なはずなのに、読み返して我ながら爆笑でした(をぃ)
いっ…いいんですこれで!!
ドロロの前のクルルはこんな感じなんです!!!
だからこれでいいんだよ!!(逃っ)。
タイトルの「非情のライセンス」は、SUICIDE SPORTS CARのアルバムタイトルから。
クルルの“愛情”のライセンスって…どんな特典がついてるんでしょう?(笑)

僕がペットになってあげる(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】超短編)

2008-01-13 18:14:51 | ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)
「クルルくん、子犬じゃなくて僕を飼って!!」
「はあ?何寝ぼけてんだよドロロ。俺様がお前を飼うわけねぇだろ?」
「なんで?僕じゃだめなの?」
「ダメじゃねぇけどよ・・・」
「ダメじゃないけど?」
「あんたが犬になっちまったら、あんたの手料理、もう食えなくなっちまうだろ?
 それに・・・俺はあんたを抱っこするんじゃなくて、抱きたいからな、毎晩。」
「クルルくん・・・///」
「ク~ックックックック~。おいおい、まだ昼間だぞ。」
「時間なんて関係ないよ、僕もクルル君に毎晩、
 いや、四六時中抱かれていたいよ、お願い、今すぐ僕を楽園へ連れてって!」
「ドロロ・・・お前・・・///」

Fin

【あとがき】
1/12放送の「クルルと子犬」を見て突発的に思いついてしまった(爆)。
これは長く書くより思いつきに限るな(笑)。
しかし・・・セリフ書いてて完全に頭の中で子安×草尾がしゃべってたわ・・・。

君が見つけてくれたから(ケロロ軍曹【クルル(ちびクル)×ドロロ(ちびゼロ)】)

2008-01-12 16:38:36 | ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)
大人になってから、頻繁に同じ夢を見る。
それは、現実にあった話で、僕がまだ小訓練所に通ってた時の話だ。
ケロロくんやギロロくんたちとかくれんぼをしてたんだけど、
ケロロくんたち…僕がまだ隠れてるってことを忘れて帰っちゃったんだ…(ヒドいよ、ケロロくぅ~ん)。
空が暗くなって、僕は怖くて…寂しくて…土管の中でずっと泣いてたんだ。

「ケロロくぅ~ん、ギロロくぅ~ん、ママ~…ぇっぐ…早く迎えに来てよ…」

来たことのない深い森の中で遊んでたから、心細くて一人で帰れる自身がなかった。
きっとケロロくんたちは、まだ僕を捜してる、きっと見つけてくれる。
そう信じてずっと待っていたのだけど、1時間経っても、3時間経ってもケロロくんたちは迎えに来てくれなかった。

「お~い、此処で何してるんだ?」

誰かの声がする。だけど、ケロロくんたちの声じゃない。

「何してるんだ?お前…」
「……ぇっぐ……かくれ…んぼ…」
「かくれんぼ?こんな時間に?……さてはお前の友達、お前を忘れて帰っちまったんじゃ~ねえの?」
「…やっ…ぱり…ヒック…」
「……しゃ~ねぇな…お前、歩けるか?」
「う…ん…」
「家の住所、言えるか?」

首を横に振る。

「ったく…じゃあ、家の近くに何がある?」
「ケロン星第38番公園…その裏が僕のうち…」
「じゃ、行くぞ」

そう言って差し伸べてくれた左手を、僕はギュッと強く握った。
その手はビックリするほど冷たかったけど、その子の温かさに触れた。
その子の名前は判らない、顔もあまり覚えてない。
どこに住んでいるのかも…何歳だったのかも…。
ただ判るのは、僕と同じ校章をつけていて、
僕より薄い青い身体をしていたという事だけだった。
この夢を見る度に、あの子は立派な軍人になれたのだろうか?
今頃惑星の一つや二つ、侵略しているのだろうか?と考える。



「ドロロ先輩、あんた昔はどんなガキだったんだ?」
「拙者は…身体が弱くて体力もなくて、勉強も出来ない泣き虫な子供でござった。」
「まっ、泣き虫なのは変わってねぇってことだな、クックック~」
「クルル殿は、どんな子供でござったか?」
「俺かい?知りたいなら100万よこしな、クーックックック~(@皿@)」
「……やっぱり遠慮するでござる…」
「その代わり、俺様のちょ~可愛い子供時代の写真みせてやってもいいぜ~」
「…もちろん、お金取るんだよね?」
「恋人のあんたから、金なんて取らねぇよ。タダでいいぜ~。その代わり…」
「その代わり?」
「あんたの子供時代の写真も今度見せてくれよな」
「心得た」
「おらよ」

クルル殿が見せてくれたのは、クラスの集合写真。
黄色いのが何人かいるからどれがクルル殿なのか、判らない…。

「この子かなぁ~?」
「ブー」
「じゃあ、この子?」
「俺様もっとイケメンだぜ?」
「じゃあ、この子しかいない!」
「ちげぇよ、あんた、本当に俺の恋人か?」
「ごっ…ごめん、でも黄色い子は、これで全部…」
「じゃあ、教えてやるぜ~、俺様はなぁ…」

指の行方をしっかり見守る。

「この子でしたぁ~~」
「えぇ!!」

クルル殿の指先に写ってるのは、僕より薄い青い身体をした男の子。

……そうか、思い出した。
あの時僕を助けてくれた子は、フワフワなヘッドフォンをしていた。
クルル殿の指先に写ってる子も、フワフワなヘッドフォンをしている。
色こそ今とは違うが、確かにあの時の子は、目の前にいるクルル殿だ。

「クルル殿…」
「ん?」
「これからは、“クルルくん”って呼んでもいい?」
「あんたの好きに呼びな…」
「クルルくん!」
「あんだよ。」
「手、繋いで!」
「ドロロ…」

生まれて来てから2度目…恋人になってからは初めて手を繋いだ。
お互い、隙間を埋めるくらい強く指を絡ませた。
やっぱり…クルルくんの手は、ビックリするほど冷たかったけど、
どこかに隠し持った、暖かい部分を感じた。


Fin


【あとがき】
盛り上がりがなくてすんません(爆)。
ドロロ視点で書くのは難しかったです…。
クルル視点の方が書きやすいかも?
去年公開の「ケロボールの秘密」で、
クルルは昔水色だったという衝撃の新事実が発覚して以来
「一度は水色クルル時代の話を書いてみたい」と思ったのでした。
でも、クルルはちびゼロ助けた事なんて、忘れてそうですよね(笑)。
ドロロも敢えて言わない…みたいなね。
クルドロはやっぱり可愛いぜ!こんちきしょ~~~(爆)

じっくりコトコト(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-01-05 20:30:16 | ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)
眩しい………………………。
ここはどこだ?小鳥のさえずりと、水の流れる音がする。

「気づいたでござるか、クルル殿」

傍らに立っていたのは、ドロロ先輩だった。
ケロン軍で…いや、全宇宙で実力が認められてる暗殺兵(アサシン)。
そんな実績の持ち主とは思えないほど、穏やかで真っ直ぐな瞳でこっちを見ている。

「たまたまラボに出向いたら、クルル殿が倒れていたのでござるよ。
あの暗いラボに置いておくのもどうかと思って、ここに運んだのでござる」

そうか、ということはここは水車小屋なのか。

「くのいち娘は?」
「小雪殿は学校でござるよ。」
「今何時だ?」
「11時でごさる。」
「どれくらい眠ってた?」
「拙者がラボに出向いたのが、10時頃でござる。」
「そうか…」

それ以上話す気力もなく、俺は布団に潜った。

「クルル殿、あんな暗いラボに篭もってばかりでは、健康に悪いでござる。
たまには太陽の光も浴びないと。」

年寄りの小言か?とりあえず無視することにした。
それにしても、ダルい…。
そのうち、傍らから気配が消えた(元々気配の薄い人だが)。

「クルル殿」

いつの間に戻ってきたのか、布団をはだけると、上品に立ったドロロ先輩がいた。

「お粥を作ってみたのでござるが…食するでござるか?」
「クック~…お粥なんて味気ないもん、俺様が食べると思うかい?」
「そう言うと思って、クルル殿用に特別に作ったでござる。」
「まあ、そこまで言うなら食ってやってもいいぜ。」
「素直じゃないでござるな。」

呆れたようなこと言ってるが、顔は穏やかだった。

「食ってやってもいいが、腕が痛い。口移しがいい。」
「なっ…」
「なに赤くなってるんだ、冗談に決まってるだろ?」
「…赤くなんてなってないでござる!!!」
「そうかい?クック~」

ムキになって青い顔が益々赤くなってるぜ。

「腕が痛いのなら、食べさせてあげてもいいでござるが…」
「口移しで?」
「だから、違うってば!!」

ござる口調から幼少口調に戻ってるぜ。あんたはどこまで可愛いんだ。

「ほら、クルル殿、あ~んして」

素なのか?この人素でやってるのか?
素でやってるなら大罪だぜ。
アサシンのトップとは思えねぇ。無防備すぎるだろ?
とりあえず、口を開ける。

「美味しいでござるか?」
「……これは?」
「クルル殿は普通のお粥は食べてくれないと思って…
カレー味のお粥を作ってみたでござるよ。」
「……………」
「いかがでござるか?」
「まだまだだな、ク~ックックック~(@皿@)」

取りあえず言ってみた。
不味くはない、かといって特別美味いわけでもない。
だけど、俺用に、俺のためだけに作ってくれたのが嬉しくて…。

「眠い」
「たくさん寝て、早く治すでござるよ。」

穏やかに微笑んでくれた。
体調が悪いせいか、頭が回らないせいか、
俺は柄にもなく、甘えたいと思った。

「膝枕がいい。」

口答えされる前に、ちょこんと正座してる膝に頭を乗せてみた。

「………仕方ないでござるな」
「次はボルシチ味のお粥がいい」
「……クルル殿の味覚は判らないでござるよ。」

また穏やかに微笑む。

「先輩…さっき太陽の光浴びろとか言ってたけどよぉ、
俺はちゃんと太陽浴びてるぜ。」
「意外とちゃんと散歩してるのでござるな?偉いでござる。にんにん。」

ほんと…どこまで天然なんだ、この人は…。
俺にとって太陽は…あんただぜ?
なんて歯が浮くようなセリフ、思わず口にしてしまう前に寝たフリしよう。
まだ、この言葉は……じっくりコトコト、カレーのように、俺の中で…よ~く煮込んでおこう…。

Fin


【あとがき】
うわぁ~やってしまった…(苦笑)。
初書きで撃沈…。
エロは無理なのでほんわか系にしてみましたが…どうですか?
カレーやボルシチ味のお粥って、美味しいんですかね?(笑)。
リゾットに近いのかな?
怖いので、誰か試してみてください(爆)。
設定としては、付き合う前の二人。
ドロちゃんは誰にでも優しいだろうけど、
特別正反対のクルちゃんが気になっちゃう。
クルちゃんもドロちゃんが気になる…みたいな…。
駄作失礼しました(消えっ)