非情のライセンス…かつてアサシンはこう呼ばれていた。
敵ともなれば、誰彼構わず抹消していいと許可された。
何人、この手で傷つけて来たのだろう…
何人、この手で殺めて来たのだろう…
星になった戦士たちの輝きは、きっと苦しみの涙だ。
日向家の屋根で、そんなことを考える。
何人も殺めてきた僕は、
きっと星になる資格すら貰えないんだろうな…
「ドロロ…」
一番好きな人の声がする。
「どうしたんだよ?ラボからこっそり抜け出すなんて」
だけどそれは、今、一番聞きたくない声…。
「星か…冬は空気が澄んでるから、綺麗だよな」
「クルルくん…」
「なんだ?」
「人は死んだら、みんな星になれるの?」
「……………」
クルルくんは、返答に困ったのか、暫く黙ってしまった。
「ドロロ……寒くないか?」
そう言うとクルルくんは、後ろから僕の腰を抱く。
僕の身体は…血みどろなんだよ、クルルくん…。
クルルくんも、血みどろになっちゃうよ…。
僕は、あなたを愛する資格があるのだろうか?
こんな血みどろの手で、身体で、あなたに抱かれてもいいのだろうか?
堪えてた涙が溢れてくる。
「悪い夢でも見たのか?」
「…クルルくん…僕は…アサシンだよ?」
「んなことはとっくに知ってる」
「この手で…何人も殺めてきたんだよ?」
「それも知ってる」
「僕は……クルルくんに愛される資格なんてないんだ」
「……ドロロ?」
「僕に触れると、クルルくんも血みどろになっちゃう!」
腰に回された腕がキツくなる。
クルルくん、もうこれ以上、僕に触れちゃダメだよ…。
どうして……どうして触れてくれるの?
「あんた…バカだな」
「………」
「あんたの過去を知ったからって嫌いになれる程、俺は諦めよくないぜ…」
「…………」
「それにな、あんたが俺に愛される資格が無いなんてことは、
あんたが決めることじゃない。俺が決めることだ。」
「………………」
「あんたに、俺に愛されるライセンスをあげるぜ。
有効期限は、もちコース、永久的にな。」
「クルル…くん」
「愛してるぜ…ドロロ、あんたの過去も今も、未来もすべてをな」
「……///。ぼっ…僕もだよ、クルルくん」
「じゃあ、俺にもライセンスくれ」
「もっ、もちろんだよ。」
「…それと、あと一ついいことを教えてやるよ。
さっきの答え。
人はな、一生のうちに誰かを愛して、誰かに愛されれば、
必ず星になれるんだ。
そして、愛を囁き合った人の中で輝き続ける。
あんたはもう、とっくに星になれるライセンスを持ってるんだよ。
だけど…俺より先に、星にならないでくれよな。」
「クルルくんも、僕より先に星にならないでね。」
「……まいっちまったなぁ~
そんな機械は、いくら天才の俺様でも作れないぜ~
クーックックック~(@皿@)」
やっとお互い笑い合う。
僕らは、朝まで星を見ていた。
Fin
【あとがき】
うわぁ~~!!
クルルがクルルじゃなくなってる!!(叫っ)
「星が綺麗」とか、「寒くないか?」とか、「愛し合えば星になれる」とか…etc…。
シリアス作品なはずなのに、読み返して我ながら爆笑でした(をぃ)
いっ…いいんですこれで!!
ドロロの前のクルルはこんな感じなんです!!!
だからこれでいいんだよ!!(逃っ)。
タイトルの「非情のライセンス」は、SUICIDE SPORTS CARのアルバムタイトルから。
クルルの“愛情”のライセンスって…どんな特典がついてるんでしょう?(笑)
敵ともなれば、誰彼構わず抹消していいと許可された。
何人、この手で傷つけて来たのだろう…
何人、この手で殺めて来たのだろう…
星になった戦士たちの輝きは、きっと苦しみの涙だ。
日向家の屋根で、そんなことを考える。
何人も殺めてきた僕は、
きっと星になる資格すら貰えないんだろうな…
「ドロロ…」
一番好きな人の声がする。
「どうしたんだよ?ラボからこっそり抜け出すなんて」
だけどそれは、今、一番聞きたくない声…。
「星か…冬は空気が澄んでるから、綺麗だよな」
「クルルくん…」
「なんだ?」
「人は死んだら、みんな星になれるの?」
「……………」
クルルくんは、返答に困ったのか、暫く黙ってしまった。
「ドロロ……寒くないか?」
そう言うとクルルくんは、後ろから僕の腰を抱く。
僕の身体は…血みどろなんだよ、クルルくん…。
クルルくんも、血みどろになっちゃうよ…。
僕は、あなたを愛する資格があるのだろうか?
こんな血みどろの手で、身体で、あなたに抱かれてもいいのだろうか?
堪えてた涙が溢れてくる。
「悪い夢でも見たのか?」
「…クルルくん…僕は…アサシンだよ?」
「んなことはとっくに知ってる」
「この手で…何人も殺めてきたんだよ?」
「それも知ってる」
「僕は……クルルくんに愛される資格なんてないんだ」
「……ドロロ?」
「僕に触れると、クルルくんも血みどろになっちゃう!」
腰に回された腕がキツくなる。
クルルくん、もうこれ以上、僕に触れちゃダメだよ…。
どうして……どうして触れてくれるの?
「あんた…バカだな」
「………」
「あんたの過去を知ったからって嫌いになれる程、俺は諦めよくないぜ…」
「…………」
「それにな、あんたが俺に愛される資格が無いなんてことは、
あんたが決めることじゃない。俺が決めることだ。」
「………………」
「あんたに、俺に愛されるライセンスをあげるぜ。
有効期限は、もちコース、永久的にな。」
「クルル…くん」
「愛してるぜ…ドロロ、あんたの過去も今も、未来もすべてをな」
「……///。ぼっ…僕もだよ、クルルくん」
「じゃあ、俺にもライセンスくれ」
「もっ、もちろんだよ。」
「…それと、あと一ついいことを教えてやるよ。
さっきの答え。
人はな、一生のうちに誰かを愛して、誰かに愛されれば、
必ず星になれるんだ。
そして、愛を囁き合った人の中で輝き続ける。
あんたはもう、とっくに星になれるライセンスを持ってるんだよ。
だけど…俺より先に、星にならないでくれよな。」
「クルルくんも、僕より先に星にならないでね。」
「……まいっちまったなぁ~
そんな機械は、いくら天才の俺様でも作れないぜ~
クーックックック~(@皿@)」
やっとお互い笑い合う。
僕らは、朝まで星を見ていた。
Fin
【あとがき】
うわぁ~~!!
クルルがクルルじゃなくなってる!!(叫っ)
「星が綺麗」とか、「寒くないか?」とか、「愛し合えば星になれる」とか…etc…。
シリアス作品なはずなのに、読み返して我ながら爆笑でした(をぃ)
いっ…いいんですこれで!!
ドロロの前のクルルはこんな感じなんです!!!
だからこれでいいんだよ!!(逃っ)。
タイトルの「非情のライセンス」は、SUICIDE SPORTS CARのアルバムタイトルから。
クルルの“愛情”のライセンスって…どんな特典がついてるんでしょう?(笑)