眩しい………………………。
ここはどこだ?小鳥のさえずりと、水の流れる音がする。
「気づいたでござるか、クルル殿」
傍らに立っていたのは、ドロロ先輩だった。
ケロン軍で…いや、全宇宙で実力が認められてる暗殺兵(アサシン)。
そんな実績の持ち主とは思えないほど、穏やかで真っ直ぐな瞳でこっちを見ている。
「たまたまラボに出向いたら、クルル殿が倒れていたのでござるよ。
あの暗いラボに置いておくのもどうかと思って、ここに運んだのでござる」
そうか、ということはここは水車小屋なのか。
「くのいち娘は?」
「小雪殿は学校でござるよ。」
「今何時だ?」
「11時でごさる。」
「どれくらい眠ってた?」
「拙者がラボに出向いたのが、10時頃でござる。」
「そうか…」
それ以上話す気力もなく、俺は布団に潜った。
「クルル殿、あんな暗いラボに篭もってばかりでは、健康に悪いでござる。
たまには太陽の光も浴びないと。」
年寄りの小言か?とりあえず無視することにした。
それにしても、ダルい…。
そのうち、傍らから気配が消えた(元々気配の薄い人だが)。
「クルル殿」
いつの間に戻ってきたのか、布団をはだけると、上品に立ったドロロ先輩がいた。
「お粥を作ってみたのでござるが…食するでござるか?」
「クック~…お粥なんて味気ないもん、俺様が食べると思うかい?」
「そう言うと思って、クルル殿用に特別に作ったでござる。」
「まあ、そこまで言うなら食ってやってもいいぜ。」
「素直じゃないでござるな。」
呆れたようなこと言ってるが、顔は穏やかだった。
「食ってやってもいいが、腕が痛い。口移しがいい。」
「なっ…」
「なに赤くなってるんだ、冗談に決まってるだろ?」
「…赤くなんてなってないでござる!!!」
「そうかい?クック~」
ムキになって青い顔が益々赤くなってるぜ。
「腕が痛いのなら、食べさせてあげてもいいでござるが…」
「口移しで?」
「だから、違うってば!!」
ござる口調から幼少口調に戻ってるぜ。あんたはどこまで可愛いんだ。
「ほら、クルル殿、あ~んして」
素なのか?この人素でやってるのか?
素でやってるなら大罪だぜ。
アサシンのトップとは思えねぇ。無防備すぎるだろ?
とりあえず、口を開ける。
「美味しいでござるか?」
「……これは?」
「クルル殿は普通のお粥は食べてくれないと思って…
カレー味のお粥を作ってみたでござるよ。」
「……………」
「いかがでござるか?」
「まだまだだな、ク~ックックック~(@皿@)」
取りあえず言ってみた。
不味くはない、かといって特別美味いわけでもない。
だけど、俺用に、俺のためだけに作ってくれたのが嬉しくて…。
「眠い」
「たくさん寝て、早く治すでござるよ。」
穏やかに微笑んでくれた。
体調が悪いせいか、頭が回らないせいか、
俺は柄にもなく、甘えたいと思った。
「膝枕がいい。」
口答えされる前に、ちょこんと正座してる膝に頭を乗せてみた。
「………仕方ないでござるな」
「次はボルシチ味のお粥がいい」
「……クルル殿の味覚は判らないでござるよ。」
また穏やかに微笑む。
「先輩…さっき太陽の光浴びろとか言ってたけどよぉ、
俺はちゃんと太陽浴びてるぜ。」
「意外とちゃんと散歩してるのでござるな?偉いでござる。にんにん。」
ほんと…どこまで天然なんだ、この人は…。
俺にとって太陽は…あんただぜ?
なんて歯が浮くようなセリフ、思わず口にしてしまう前に寝たフリしよう。
まだ、この言葉は……じっくりコトコト、カレーのように、俺の中で…よ~く煮込んでおこう…。
Fin
【あとがき】
うわぁ~やってしまった…(苦笑)。
初書きで撃沈…。
エロは無理なのでほんわか系にしてみましたが…どうですか?
カレーやボルシチ味のお粥って、美味しいんですかね?(笑)。
リゾットに近いのかな?
怖いので、誰か試してみてください(爆)。
設定としては、付き合う前の二人。
ドロちゃんは誰にでも優しいだろうけど、
特別正反対のクルちゃんが気になっちゃう。
クルちゃんもドロちゃんが気になる…みたいな…。
駄作失礼しました(消えっ)
ここはどこだ?小鳥のさえずりと、水の流れる音がする。
「気づいたでござるか、クルル殿」
傍らに立っていたのは、ドロロ先輩だった。
ケロン軍で…いや、全宇宙で実力が認められてる暗殺兵(アサシン)。
そんな実績の持ち主とは思えないほど、穏やかで真っ直ぐな瞳でこっちを見ている。
「たまたまラボに出向いたら、クルル殿が倒れていたのでござるよ。
あの暗いラボに置いておくのもどうかと思って、ここに運んだのでござる」
そうか、ということはここは水車小屋なのか。
「くのいち娘は?」
「小雪殿は学校でござるよ。」
「今何時だ?」
「11時でごさる。」
「どれくらい眠ってた?」
「拙者がラボに出向いたのが、10時頃でござる。」
「そうか…」
それ以上話す気力もなく、俺は布団に潜った。
「クルル殿、あんな暗いラボに篭もってばかりでは、健康に悪いでござる。
たまには太陽の光も浴びないと。」
年寄りの小言か?とりあえず無視することにした。
それにしても、ダルい…。
そのうち、傍らから気配が消えた(元々気配の薄い人だが)。
「クルル殿」
いつの間に戻ってきたのか、布団をはだけると、上品に立ったドロロ先輩がいた。
「お粥を作ってみたのでござるが…食するでござるか?」
「クック~…お粥なんて味気ないもん、俺様が食べると思うかい?」
「そう言うと思って、クルル殿用に特別に作ったでござる。」
「まあ、そこまで言うなら食ってやってもいいぜ。」
「素直じゃないでござるな。」
呆れたようなこと言ってるが、顔は穏やかだった。
「食ってやってもいいが、腕が痛い。口移しがいい。」
「なっ…」
「なに赤くなってるんだ、冗談に決まってるだろ?」
「…赤くなんてなってないでござる!!!」
「そうかい?クック~」
ムキになって青い顔が益々赤くなってるぜ。
「腕が痛いのなら、食べさせてあげてもいいでござるが…」
「口移しで?」
「だから、違うってば!!」
ござる口調から幼少口調に戻ってるぜ。あんたはどこまで可愛いんだ。
「ほら、クルル殿、あ~んして」
素なのか?この人素でやってるのか?
素でやってるなら大罪だぜ。
アサシンのトップとは思えねぇ。無防備すぎるだろ?
とりあえず、口を開ける。
「美味しいでござるか?」
「……これは?」
「クルル殿は普通のお粥は食べてくれないと思って…
カレー味のお粥を作ってみたでござるよ。」
「……………」
「いかがでござるか?」
「まだまだだな、ク~ックックック~(@皿@)」
取りあえず言ってみた。
不味くはない、かといって特別美味いわけでもない。
だけど、俺用に、俺のためだけに作ってくれたのが嬉しくて…。
「眠い」
「たくさん寝て、早く治すでござるよ。」
穏やかに微笑んでくれた。
体調が悪いせいか、頭が回らないせいか、
俺は柄にもなく、甘えたいと思った。
「膝枕がいい。」
口答えされる前に、ちょこんと正座してる膝に頭を乗せてみた。
「………仕方ないでござるな」
「次はボルシチ味のお粥がいい」
「……クルル殿の味覚は判らないでござるよ。」
また穏やかに微笑む。
「先輩…さっき太陽の光浴びろとか言ってたけどよぉ、
俺はちゃんと太陽浴びてるぜ。」
「意外とちゃんと散歩してるのでござるな?偉いでござる。にんにん。」
ほんと…どこまで天然なんだ、この人は…。
俺にとって太陽は…あんただぜ?
なんて歯が浮くようなセリフ、思わず口にしてしまう前に寝たフリしよう。
まだ、この言葉は……じっくりコトコト、カレーのように、俺の中で…よ~く煮込んでおこう…。
Fin
【あとがき】
うわぁ~やってしまった…(苦笑)。
初書きで撃沈…。
エロは無理なのでほんわか系にしてみましたが…どうですか?
カレーやボルシチ味のお粥って、美味しいんですかね?(笑)。
リゾットに近いのかな?
怖いので、誰か試してみてください(爆)。
設定としては、付き合う前の二人。
ドロちゃんは誰にでも優しいだろうけど、
特別正反対のクルちゃんが気になっちゃう。
クルちゃんもドロちゃんが気になる…みたいな…。
駄作失礼しました(消えっ)