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このスミレ(菫)は、
野原や道のコンクリートの割れ目などにも咲く野草の菫です。
小さくて可愛い花なので、道端で取ってきて庭の片隅に植えました。
繁殖力が強くって増えて増えて、とうとう草として引き抜くことにしました。
抜いても抜いても絶えることがなく、困っていました。
そんな時、自然史同好会の方たちと一緒に野山を歩く機会を得ました。
山野草をこよなく愛して、大切になさるお姿を拝見し、
もう一度、鉢植えで束にして繁殖させるようにして、眺めています。
他の植物では見ない、
スミレ独特の種のつき方、繁殖の仕方などを知ることができました。
春に、花が終わると種の付いた茎がニョキッと頭をもたげて出てきます。
種の茎が長くなると、朝は堅く見える種でも、6時半ごろから、徐々に割れ始めて
7時半頃にはしっかり三ツ矢に割れます。
しばらく見ていると、パチッと小さな音を立てて、飛び散りあっという間に
種のさやの中は空っぽになります。
次から次へと、種の茎は出てきて種を飛ばしています。
小学生の教科書によりますと、その種をアリが運んで行くのです。
種の下に、アリの好物が付いていて、必要がなくなった後に、
種をアリ穴からほっぽり出すそうです。
アリに運ばれて、スミレはどんどんと繁殖していきます。
昨年は春スミレが咲いて、花が終わると種茎が出てくるのですが、
異常気象?の現象かわからないが、10月からスミレの花が
咲き始め、種茎も同時に出ています。
寒中はどうなるのかな?と興味を持っています。
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