野山の散策・・・♪

自然観察を楽しむ♪

ツバメの赤ちゃん  馬篭宿

2011-07-12 20:44:10 | ツバメの赤ちゃん

今年はツバメの巣作りから子ツバメの巣立ちまでを見てきましたが、
生まれたてはなかなか見えませんでした。

巣は天井近くに作るので、
ツバメの赤ちゃんが巣から覗いてくれなければ
下からでは見えないからです。



上の画像をトリミングして大きくしたのですが、
親鳥が来ても口をパクつかせませんし、目はつぶったままです。
頭は青っぽくなって産毛も生えています。

可愛そうなくらいに、
小さくても親に寄り添いスキンシップしています。
孵化後5~6日目たったヒナのようです。



メスは朝早く、毎日1個ずつ卵を産む。
卵は5個~6個生む。
5羽くらいは巣の中にいるように感じます。



電線に止まって毛繕いをしているツバメたち。



お天気も良くって、電線にいるツバメたち撮影できました。





図書館でお借りした、「ツバメ」
責任編集=内田康夫 元埼玉医科大学教授によりますと、

ツバメは、日本で卵を産み、子育てをする渡り鳥です。
日本で知られている野鳥の中でも、私たちの身近にいて、
私たちを一番信頼している鳥です。

ツバメたちは、巣作りの場所を求めて、町中へ姿を現します。
電線などに止まって盛んにさえずり、行ったり来たりしながら、
巣作りにいい場所を探します。
軒の下に止まって、巣を作る場所の様子を見たりします。

オスとメスが、気の合った相手を見つけて、つがいになります。
ツバメのつがいは、巣作りから子育てまで、協力して行います。
いったんつがいになると、相手が死なない限り、
毎年同じつがいで子育てをします。

ツバメのつがいは尾の長いほうがオスです。

巣作りは、天敵に襲われない安全な場所を見つけることです。
多くの場合、前に巣が作られた場所が選ばれます。
ツバメの天敵とはスズメ(巣を横取りする)、カラス、ヘビ、ネコ。

巣を作る場所は人の出入りの多いところ。
ショッピングの入り口、病院の入り口や蛍光灯の上、鉄板焼き店入り口、
土産物店の入り口、民家の玄関先軒下、公の施設の入り口などなど。

馬篭の土産物店の軒下には、沢山のツバメの巣が横に並んでいました。
まるでツバメの里でした。

巣の材料は、湿った泥と枯草です。
産座(さんざ)(卵をのせるところ)には、鶏の羽などを敷きます。
巣は作り始めてから7~10日くらいで出来上がります。

湿った泥をくわえて巣を作る場所に戻り、
自分の唾液(接着剤)と混ぜて泥玉にしてしっかりつけます。
枯草を混ぜて作ると強くなるので、泥に混ぜて作ります。
オスとメスが協力して作ります。

巣が出来上がるころ、オスとメスは交尾をします。
交尾が終わると、メスは朝早く、毎日1個ずつ卵を産んでいきます。
卵は5~6個産みます。
全部生み終わると、卵をあたためはじめます。
抱卵の期間は14日間です。
時々オスと交代します。

抱卵してから15日目になると、ヒナが次々に誕生(孵化)します。
孵化したてのヒナは赤裸で、目も耳もあいていません。
大きさは指の先くらい。
4~5日間は、ヒナはまだ自分で体温を保てないので、
引き続き親が温めます。

ヒナが孵化すると、親は卵の殻を巣の外に捨てます。

赤裸のヒナも、孵化後3~4日目には、肌に羽のもとになる黒い点が現れます。
4~5日目には、目も耳もあきます。
7~8日目には、黒い点がとげになり、頭や背は青っぽくなります。
顔は鳥よりもトカゲのように見えるとか…。

この本から察しますと、写真のヒナは5日~6日目です。
親がヒナ孵化後5日間は温めますので、親が初めて巣から離れたところのようです。
6日目には親はヒナに餌を運びますので、明日から親は忙しくなりそうです。

孵化後8日目ごろのヒナは、1羽が鳴き始めると、
いっせいに鳴きだすそうですから、にぎやかになります。

私は旅行者ですので、残念ですがこのヒナの巣立ちまでは見守れませんが、
近所のツバメのヒナで、孵化後10日目?ごろから巣立ちまでを見学しました。
偶然、生まれたばかりのヒナに出会えて良かったです。


2011/07/06 馬篭宿