goo blog サービス終了のお知らせ 

楽器を始めよう

葦笛工房の楽器
Qホイッスル(ホイQ)
片手オカリナ
ニンジン・ちくわ笛
面白楽器
ハープ・ケーナ

いろはに笛ッセイ⑫~を~「ヲークマン」

2012-02-17 10:45:25 | いろはに笛ッセイ


 再生機器が超便利になったものです。昔は小さな弁当箱くらいの大きさのウォークマンが今ではマッチ箱程度、その中にはCD何十枚分も入ってしまうのですから。なんて書くとかなりの年配と思われるでしょうね。そのほか再生機器によってはボタン一つで再生速度や音程まで変えられるのですから、音楽を練習する上では便利になったものです。昔はカセットを繰り返し聞き、速い曲をコピーしたものです。どうしても聞き取れない場合は、ダブルカセットで倍速録音をしてそこに外部入力を入れると。3分の曲が6分に録音され、普通に再生すると倍の遅さで1オクターブしたの音になる、それを何度も聞きながら音を採っていく、という血のにじむような思いをしたものです。
YOUTUBEに演奏を載せようと思いデジカメで動画を撮ったのですが、何しろ音が悪いのです。そこで動画撮影ができる録音機を買ったのですが、音が良い分ボロまで聞こえてしまうという便利すぎぶりです。もう少し腕を磨いてから載せることにします。便利すぎるのも考え物だワイ。

いろはに笛ッセイ⑪~る~「ルンバ」

2012-02-14 17:56:19 | いろはに笛ッセイ


ルンバはどうも苦手なのです。どうしてもウラ拍子がうまくとれない、「タンタンタン」はできるけれど「ンタンタンタ」がうまくできないのです。これはもちろん個人差が大きいのですが、狩猟民族系か農耕民族系か、でもずいぶん異なってくるようです。鍬を振るう農耕民族は「タンタンタン」が得意、でも狩猟民族は「獲物がいた!タンタンタン」と獲物に近づいて行くともちろんサッと逃げられてしまう。だから獲物の方を見ずに「ん~~~」とフェイントをかけておいて「たっ」といきなり捕まえる、だから「ンタンタンタ」が得意なのだ、という説があるのですが・・・私は生粋の農耕民族なのですね。でもうちのカミさんも生粋農耕民族系なのに「コーヒールンバ」のリズムをいとも簡単にやってのけるのです。私がやると「ズンドコーヒールンバ」になってしまう、まあ仕方がない、諦めるしかないのです。

いろはに笛ッセイ⑩~ぬ~「ぬすっと」

2012-02-12 19:31:20 | いろはに笛ッセイ


世の中には数多の楽器がありますが、そのほとんどが模倣の繰り返しで発展してきたのではないかと思います。笛1本、弦楽器1台にしても大勢の職人が技を伝授されながらあるいは盗み取りながら、そして模倣しながら改良してきたのでしょう。ですからオレ様が発明したこの楽器をアンニャロめ、まねしやがって、なんてことは言いっこなしなのです。職人たるものは見えない部分にまねされようがない秘密の技を駆使してあるのです。ですから真似されてもうまくできっこないから平気なのです。なんてエラそうに言っても、真似されるような価値のある楽器はオレにはないなあ。
楽器の製作はもとより演奏の技も、結局は名人から盗み出してうまくなって行くのですね。昔はアンデスの弦楽器チャランゴに夢中になり10台以上も自作した上、名人のコンサートに行っては双眼鏡でチャランゴ奏者ばかり見ながらワザを盗んでいたものです。見てワザを盗むのは良いことなのです。どんどんぬすっとになりましょう。

いろはに笛ッセイ⑨~り~「リハーサル」

2012-02-04 19:54:37 | いろはに笛ッセイ

リハーサルはあまりしません。一人で演奏する場合は、音響確認のみ。カミさんと一緒に演奏するときは音響確認と最初と最後の曲だけ。大勢で演奏するときはめったにないので、どうするかは分かりませんが、きっと面倒くさいのだろうな、なんていっているようでは演奏家失格ですな。でもリハーサルやその前の練習で、とてもうまくいくと、本番がダメなのです、いい音がでない、音程リズムが合わない、気分よくない・・・。逆にうまくいかないと本番に生きるのです。直前まで満足せずにああしなくちゃ、こうしなくちゃ、と考えていることがうまくいく条件のようです。同様に、緊張せずに本番を迎えると、一音出してからなぜか緊張するのです。逆に本番直前まで緊張していると、一音出した後は力がフッと抜けるのです。物事万事がそうなのかもしれません。「いつも考えていなさい」と神様がおっしゃっているようです。

いろはに笛ッセイ⑧~ち~「ちんどんや」

2012-01-27 13:18:18 | いろはに笛ッセイ

『バカ・かば・ちんどんや・おまえの母さんデベソ』
子どもの頃よく友達と言い合ったものです。今でこそ「ちんどんや」さんは立派な職業ですが、昔はそのいでたちからまじめな職業とは思われず蔑称として使われたようです。とは言いながら、でも立派な職業とは捉えていらっしゃらない人は今でも多いようですが。私のちんどんセットもよく「ちんどん屋ですか」と聞かれますが「いえ、一般的にちんどん屋さんは前に太鼓を抱えていて3~4名の楽士を引き連れて演奏をするもので、私のようなヘンテコ姿とは違います」と答えます。
私のちんどんのセットのヒントになったのがペルーで見た街頭の音楽家でした。一人で何種類もの楽器を扱います。ハーモニカを吹きながらマンドリンを弾き、ピックと同時に持ったバチで太鼓をたたき、足でシンバルを鳴らす。見たときは「へ~」くらいなものでしたが、帰国して仕事に復帰したものの2年で挫折、ふらふらしていた時にあの姿を思い出して、そうだ、一人でたくさん楽器の演奏家になろうと思ったのです。私のちんどんセットを見て「あんなふうになりたい!」なんて思わない方がいいっすよ。・・・そんな人いるわけないか??