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いろはに笛ッセイ⑧~ち~「ちんどんや」

2012-01-27 13:18:18 | いろはに笛ッセイ

『バカ・かば・ちんどんや・おまえの母さんデベソ』
子どもの頃よく友達と言い合ったものです。今でこそ「ちんどんや」さんは立派な職業ですが、昔はそのいでたちからまじめな職業とは思われず蔑称として使われたようです。とは言いながら、でも立派な職業とは捉えていらっしゃらない人は今でも多いようですが。私のちんどんセットもよく「ちんどん屋ですか」と聞かれますが「いえ、一般的にちんどん屋さんは前に太鼓を抱えていて3~4名の楽士を引き連れて演奏をするもので、私のようなヘンテコ姿とは違います」と答えます。
私のちんどんのセットのヒントになったのがペルーで見た街頭の音楽家でした。一人で何種類もの楽器を扱います。ハーモニカを吹きながらマンドリンを弾き、ピックと同時に持ったバチで太鼓をたたき、足でシンバルを鳴らす。見たときは「へ~」くらいなものでしたが、帰国して仕事に復帰したものの2年で挫折、ふらふらしていた時にあの姿を思い出して、そうだ、一人でたくさん楽器の演奏家になろうと思ったのです。私のちんどんセットを見て「あんなふうになりたい!」なんて思わない方がいいっすよ。・・・そんな人いるわけないか??

いろはに笛ッセイ⑦~と~「トンでもない笛」

2012-01-21 09:20:22 | いろはに笛ッセイ

ニンジンちくわ笛、大根笛・かぼちゃ笛、鼻笛、など「トンでも笛」はいろいろあるのですが、一番のトンでも笛は口口笛(くちくちぶえ)なのです。いったいこれは何かと申しますと、要するに人の口を吹く、のです。相手に「ホ」の口の形をしてもらい、横から吹いて音を出す、吹かれるほうは口の中の容積を調整して音程を出す、とそういうわけなのです。うまくやれば1オクターブ半くらいは出ます。以前小学校公演でやったことがあるのです。相手はもちろんうちのカミさん。吹き始めた途端、会場は沈黙の闇に包まれ、しばらくするとヒソヒソひそひそエーナニアレヤダ~ヘンナノ・・・・・。そしてまばらな拍手。やはり小学校ではやらないほうがよかったのかなあ?でも相手は女房だし何より不思議で面白いと思うんだけれど。それ以来披露していないのですが、いずれは超難曲を引っさげて再デビューといきたいところ。ちなみにカミさんからは「他の人とは絶対やらないよう」禁止令が出ていますので、試してみた~い、とおっしゃられてもお断りしております、一応。

いろはに笛ッセイ⑥~へ~ヘビー級

2012-01-15 22:30:35 | いろはに笛ッセイ
当方の出し物の中で一番大掛かりなものが「チンドンセット」パーカッションをたくさん組み合わせたものを担いで演奏するのですが、初期のものは単純構造で軽かったのですが改造を重ねるごとに重量化して行き、最終的には35キロのヘビー級に。重いけれど体を鍛えれば大丈夫だろうと高をくくっていたらギックリ腰で3日間寝たきりに。仕方ないので減量して25キロになったのですが、結局1年かけて改造し、1年かけて減量して、とまあ無駄なことの繰り返しだったのです。チンドンセット自体無用の長物みたいなものですが・・・・
そこから得たヘビーな(蛇な)教訓
1 蛇を画いて足を添う・・・不必要なものばかり(チンドンセットに)くっつけると(重くなって)バカを見る
2、盲、蛇におじず・・・怖さを知らずにやってギックリ腰になる
3、鬼が出るか蛇が出るか・・・つくった結果、吉と出るか凶と出るか解らないのにこんな物をつくるアホ
4、蛇が出そうで蚊も出ぬ・・・保育園や小学校の舞台で大げさにやってみるものの、反応はサッパリ(だけでもないけれどネ)
5、灰吹きから蛇・・・瓢箪から駒(の効果を狙っているんだけれどなかなかそうはいかない)


いろはに笛ッセイ⑤~ほ~ホラ吹きスタッカート

2012-01-11 20:32:00 | いろはに笛ッセイ
ルーマニアの作曲家ディニクの曲「ホラスタッカート」、これはバイオリンの名手がやる曲なのですが、他にトランペット、ハーモニカ、などで演奏している人がいます。指笛でやっていた人もいました。テクニックを誇示するのは最適な曲なのですが、これをホイQでやる!と宣言してしまったのです。言ったからには猛練習しなくてはなりませんが、できなければホラ吹きスタッカートになってしまう・・・。早速楽譜を取り寄せ、ホイQの音域に編曲、テンポは3~4倍でまずは音取り、数ヶ月くらいで暗譜し、メトロノームを数週間で1メモリ増すくらいの進みようで練習。「100回練習を1セットとしてそれを100セットやる、できなければさらに数100セット、それでもできなければさらに何100セットやる、うまくならないなあ、と思いながやり続ける、いつの日かできるようになっている自分に気づく、そんなもんだよ、練習は」ともうひとりの自分が薀蓄を傾ける。結局楽譜を取り寄せてからできるようになるまで2年もかかってしまったのです。次は「チャルダッシュ」まだ数百回しか練習してないから、先はまだまだ長い長い。