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AppleがHTCを提訴

2010-03-03 22:27:45 | 業界
米Appleは、3月2日(火)、
台湾HTCがAppleの特許20件を侵害したとして、
米国際貿易委員会(ITC)とデラウェア州連邦裁判所に提訴した。(※1)

特許権を侵害している製品の輸入、販売差止、賠償を求めている。

HTCは以前からWindowsMobileや
Androidベースのスマートフォンを販売している。

想定されるAppleの思惑はなんだろうか。
・Android(=Google)陣営、Windows(=Microsoft)陣営を牽制。
・メーカー法的トラブルを抱えさせることで、
 通信事業者が機種採用を抑制する雰囲気を醸成。

なぜHTCか?
・製品自体を作っているメーカーの方が特許権侵害の対象にしやすい。
・Androidを積極採用し、販売台数を急速に伸ばしている。
・スマートフォン業界で存在感を示しだしたとは言え、
 世界規模の競争の中ではまだ大手の一角を占めておらず敵対しやすい。
 (=通信事業者が忌避しやすい。)
 (=大手企業に資金力、技術力の面で対抗しにくい。)

相手を締め出すのに知的財産権を活用するのは、
メーカー間の競争において常套手段と言える。
収益機会が大きくなればなるほど競争は激化し、
製品の魅力を高めるという常道以外の、言わば「場外乱闘」が増加する。
AppleはNokiaも訴えているし、NokiaもAppleを反訴した。

とは言うものの、
筆者の「2010年の注目企業」2社がピンポイントで争う展開は、
訴訟は製品の魅力向上には寄与しないという意味で残念だ。(※2)

(※1)Apple 報道発表(日本) 2010/3/3
(※2)筆者の過去のエントリー 2010/2/24

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