スマートフォンブログ 『2012年に10%』

スマートフォンの未来を探るべくGALAXY Tabを使ってみる。
Twitter:@pyon2012

これまでの出来事

2010-12-31 00:22:31 | 業界
前回更新から5か月以上あいてしまった。

体調は小康状態ながら前向きな気分が復活、
ここ数年は鬼門の冬を今年はきちんと乗り切りたいところ。

ぐうたらと休んでいる間に、
スマートフォンを取り巻く環境は激変した。

筆者がこのブログを立ち上げた2009年4月、
スマートフォンを買っている人は周りにほとんどいなかった。
電車内でケータイを使っている人を見渡しても、
100人に1~2人が「実質0円」のiPhone3Gを持っているかな、というレベル。
筆者は料金プランやネット接続、タップの仕方から学びながらHT-02Aを利用した。

2009年6月からドコモがスマートフォンに本腰を入れだした。
T-01A(WM6.1)とHT-03A(Android1.5)がその先兵だった。
HT-03Aを購入した筆者は初めてのAndroid機種に感動を覚えていた。
これは来る!ネット接続もアプリインストールもこれまでより格段に簡単だ!と。
だが、電車内で両機種をみかけることはほとんどなかった。
せいぜい1か月に1人見るか見ないかという程度。
ハードスペックとメール機能(iモードメール非対応)が主たる要因と筆者は感じた。

日本のスマートフォンにとって、
2008年6月のiPhone3G発売と「実質0円=安い高機能機種」化が転換点の嚆矢とすると、
二の矢は2010年4月のXperia発売だろう。
携帯販売ランキングでトップに躍り出て、6月頃まで品薄が続いた。
ハードスペックと楽しめることが従来のケータイに追いついた瞬間であり、
iPhone同様、戦略的な価格設定も奏功した。(機変でも4万円を切った。)

  ※背景には2008年冬から機種価格と月額料金のリバランスにより、
   機種価格が従来1~3万から5~6万にまで跳ね上がっていたことがある。

三の矢が2010年6月のiPhone4の発売だろう。
スマートフォンに対する認知度があがっていたところに、
発売当初からの「実質0円」化でユーザの激烈な反応を勝ち取った。
黒一色にもかかわらず、9月の終わり頃まで店頭在庫がなく、
iPhone難民をターゲットにしたオークションサイトがにぎわっていた。
その一方で「設計に依存する弱電波問題」に対するAppleの姿勢に、
ユーザの疑問と非難の目が向けられたのも記憶に新しい。

四の矢がドコモの「spモード」と「GalaxyS(Android2.2)」だ。
家電量販店に足しげく通う筆者にとって、
たいてい一番いい場所に陣取るケータイ売り場は嫌でも目に付く。
spモードが2010年9月に始まったときは驚いた。
商品入替サイクルが約半年のケータイ業界で、
発売5か月を過ぎたXperiaの店頭在庫が再び消えたからだ。
メールアドレスが変わらず、絵文字も使えることがそれだけのインパクトを生んだ。
そしてその勢いは2010年10月発売のGalaxySにもそのまま引き継がれた。
GalaxySは2010年12月下旬時点でやっと店頭在庫がちらほら見られるようになった。

最後の矢が「ガラパゴス」対応だ。
ドコモからは「REGZA(T-01C)」「LYNX 3D(SH-03C)」、
遅刻していたauからは「IS03」、
SoftBankからは「GALAPAGOS(003SH)」。
防水、おサイフケータイ、ワンセグといった、
日本発(=限定)の機能に対応したスマートフォンが11~12月に登場。
iPhone4一辺倒のSoftBankはともかく、
「REGZA」や「IS03」は発売当初から品薄が続いている。

いま、電車の中ではスマートフォンを利用している人はいくらでもいる。
100人に1~2人から、10人に1人くらいにはなったのではないか。
家電量販店の店員さんに話を聞くと、
直近で機変している人だけなら、4~5人に1人以上はスマホと言う。
もはやスマホは「特異な海外ケータイ」ではなく、
「あらゆる機能をもった安くて新しい流行の機種」になっている。

スマートフォンに対する興味は尽きるところはないが、
「ケータイを買う人のうち10人に1人がスマホを買う世の中が来るの?」
という、このブログの根幹に関わる疑問には一区切りがついてしまった。

さあ、それでは「これからの出来事」は?
すでに決まっている未来とまだ決まっていない未来、
頭の体操をしながら新年のエントリーに続けたい。

Androidスマートフォン「超」ビジネス活用術 ~厳選アプリを使い倒す!クラウドを味方にする! (デジタル仕事術)
一条 真人
技術評論社


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