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2009年携帯電話世界販売状況

2010-02-24 23:09:24 | 業界
米調査会社Gartnerは2月23日(火)、
2009年世界携帯電話市場の調査結果を発表した。(※)

携帯電話は対前年▲0.11億台の12.11億台を販売。
内訳は、スマートフォン以外が対前年▲0.44億台の10.39億台、
スマートフォンが対前年+0.33億台の1.72億台。
08年秋のリーマン・ショック以降の不況の影響は09年当初想定よりも少なく、
結果として微減にとどまったようだ。

携帯電話のメーカー別販売状況は下記の通り。

欧州勢の凋落傾向は止まらず、韓国勢は躍進を続け、
その他スマートフォンに強いメーカがじわりと存在感を増した。

2009年世界携帯電話販売数 12.11億台(対前年比99%の販売)
1位 Nokia 4.41億台 シェア36.4%(▲2.2%)
2位 Samsung 2.36億台 シェア19.5%(+3.2%)
3位 LG電子 1.22億台 シェア10.1%(+1.7%)
4位 Motorola 0.58億台 シェア4.8%(▲3.9%)
5位 Sony Ericsson 0.55億台 シェア%(▲3.1%)
その他  2.99億台 シェア24.7%(+4.4%)

また、スマートフォンのOS別販売状況は下記の通り。

シェアトップのSymbianの凋落傾向が止まらず、
iPhone3GSを6月以降に販売したiPhoneOSが最も大きくシェアを伸ばし、
サービス一体提供のBlackBerryを擁するRIMが後に続く。
古豪のWindowsMobileは存在感をしぼませる一方で、
Androidの足音が聞こえてきた、そんな一年だった。

2009年スマートフォン販売数 1億7237万台(対前年比124%の販売)
1位 Symbian 8088万台 シェア46.9%(▲5.5%)
2位 RIM 3435万台 シェア19.9%(+3.3%)
3位 iPhone OS 2489万台 シェア14.4%(+6.2%)
4位 Windows Mobile 1503万台 シェア8.7%(▲3.1%)
5位 Linux 813万台 シェア4.7%(▲2.9%)
6位 Android 680万台 シェア3.9%(+3.4%)
7位 Palm WebOS 119万台 シェア0.7%(-)
その他    111万台 シェア0.6%(▲2.3%)

では、2010年は?
下期の「Meego」ベース新製品登場まで決め手を欠くNokiaは苦しそうだ。
韓国勢はSamsung、LGとも強気な計画を立てている。
SonyEricssonはAndroidに力を入れて巻き返しを図る。
日本でもドコモから4月に発売予定のXperiaは試金石の一つだろう。

筆者の注目企業は米Appleと台湾HTC。
iPhoneで巨大なエコシステムを築いたAppleは、
Macのようなニッチな世界に陥らずに成長続けられるか?
Androidをいち早く取り入れ、NexusOneの供給元にもなったHTCは、
百花繚乱となりつつあるAndroid機種の中で存在感を示し続けられるか?

いずれにせよ、日本メーカーの存在感は皆無だ。
日本最大のSHARPでさえせいぜい0.1億台。
0.3億~0.4億台程度の日本市場でのみの競争に明け暮れる現状では、
先行きを明るくする事は非常に難しいのかもしれない。

(※)Gartner 報道発表 2010/2/23

会社四季報 業界地図2010年版

東洋経済新報社

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