プロ野球 OB投手資料ブログ

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根市寛貴

2024-04-02 20:58:09 | 日記
2000年
最速143㌔の直球を誇る根市は「自分の持ち味のスピードでぐいぐい押し、スタンドを沸かせたい」ときっぱり。直球と見まごうスライダーも切れる。金沢監督は「(甲子園での躍進は)根市の出来次第」と強調する。


「最初から腕がちぎれるくらいに飛ばしていった」優勝候補・樟南の強力打線に立ち向かった根市は、緊張のマウンドにも動じず、最速143㌔の速球に高速スライダーを交え、12奪三振、わずか1失点の快投を見せた。金沢監督は疲れの残るエース斉藤ではなく、根市を先発に送った。試合直前、「(横手の緩急で)のらりくらり来られたら困る」と斉藤を予想していた樟南・枦山監督の読みを完全に外した。樟南打線に、根市の直球とスライダーが面白いように決まる。圧巻は二回。四ー六番を三者連続三振に切って取った。高めのつり球、コースにずばっと決まる直球、外に逃げるスライダーと勝負球を散らし、樟南の各打者に的を絞らせなかった。根市が先発を知ったのは球場入りしてから。だが、「投げるような気がしていた」と心の準備はできていた。初戦で抑えで登板し、大会最速の146㌔をマークしたが、「今日は148㌔を出します」と記者団に話し、気合を高めた。九回に一打同点のピンチを迎えた場面では、「同点になっても必ずおれたちが逆転する」というナインの言葉に励まされた。レフトの主将小濱のバックホームで劇的な幕切れ。最後は、バックの強力な援護で大きな白星をつかんだ。根市はそれでもエースは(斉藤)廣大。前の2戦で踏ん張ってくれたので、それを励みにいい投球ができた」と斉藤を立てた。片や「自分よりすごい投手です」と話す斉藤。互いに実力を認め合う二枚看板が、夢の頂点を目指し準決勝に挑む。


あこがれの巨人から4位指名。八戸市の光星学院で会見に臨んだ根市の声は上ずっていた。「頭の中にまったくなかったので、何といっていいか…。正直、驚いています」今夏の甲子園では出場投手中、最速の146㌔をマーク。北国の速球王として名をはせた。青森県勢としては三沢以来、31年ぶりの4強進出をもたらす原動力に。ドラフト前には、巨人、日本ハム、ロッテ、近鉄から声を掛けられていた。下位指名なら東北福祉大への進学も考えていたが、巨人からの指名に心は決まった。「前からプロに行ってやりたいと思っていました。それが日本一の球団になろうとは…。競争が激しいと思いますが、あせらずじっくりと2、3年は体づくりをしたい」目標の投手はいないというが「できれば工藤さんからいろいろ話を聞きたいです」早くも工藤教室入門を掲げ、YGマークのユニホームに思いをはせていた。


2001年


昨夏は最速146㌔の速球と切れ味鋭いスライダーを武器に青森県大会、甲子園大会を通じて27回1/3で38個の三振を奪ったみちのくの剛腕。身体能力が高く、走力にも優れ、野手としての評価も高い。

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